恵ノ島すずによる同名ライトノベルが原作のアニメ『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』(通称:ツンリゼ)。
ついに”古の魔女”が姿を現し、瘴気がリーゼロッテを飲み込もうとしていました。
自分を置いて逃げるよう必死に訴えるリーゼロッテ。
ジークヴァルトは「心優しくツンデレで、この世で一番愛おしい君!」と叫び、遠藤くんと小林さん、そして仲間たちも懸命に彼女への想いを伝えます。
愛の力で”古の魔女”を撃退することはできるのでしょうか。
そして、明かされる魔女の正体とは……?
早速、第11話「魔女と女神と始まりの神話」をレビューしていきます。
目次
アニメ『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』前回第10話のあらすじと振り返り
感謝祭当日、つまり”古の魔女”との決戦の日がやって来ました。
華やかな感謝祭の場に、ジークヴァルトのお印であるレナの花を髪に飾って現れたリーゼロッテ。
ジークヴァルトだけでなく、遠藤くんと小林さんも、一際美しいリーゼロッテにうっとり。
舞踏会ではバルドゥールとフィーネが永遠の愛を誓い合うなど、それぞれが束の間の甘い世界を味わいながらも、刻一刻と”古の魔女”との対決が近付いていました。
とうとう目の前に現れた”古の魔女”を相手にフルメンバーで挑むジークヴァルトたち。
気圧された”古の魔女”は一時逃走し、一行は残党の対処に追われます。
そんな中、リーゼロッテは”古の魔女”にとどめを刺そうと、一人でその後を追いかけるのでした。
【ネタバレあり】アニメ『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』第11話あらすじ・感想
”古の魔女”の正体
一人で”古の魔女”にとどめを刺しに向かったリーゼロッテは、魔女の瘴気に包まれ破滅へと追い込まれていました。
自我を失いかけていますが、助けに来たジークたちに気付き、自分を置いて逃げるよう懸命に伝えます。
そんなリーゼロッテを包む瘴気に飛び込み、彼女を強く抱きしめたジーク。
「心優しくツンデレで、この世で一番愛おしい君!」「愛してる、心から!」と、リーゼロッテへの愛を叫びます。
遠藤くんと小林さん、フィーネをはじめとする仲間たちも、それぞれにリーゼロッテの名前を呼び、破滅から救い出そうと強く願いました。
その声はやがて、闇の底でうずくまっていたリーゼロッテに届きます。
仲間たちに、そして愛するジークに呼び掛けられていると気付いたリーゼロッテは、闇の中に差し込んだ光であるジークの手を取り、破滅の危機から目覚めるのでした。
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愛の力で生還したリーゼロッテと、彼女を救ったジークの眩しさに、”古の魔女”は苦しみもがきながら砕け散ります。
ひと安心したのも束の間、爆散したはずの”古の魔女”の中から現れたのは、色を失い真っ白に染まった一人の女性でした。
すると、攻撃しようと構えるフィーネを慌てて制止し、女性の前に跪いたアルトゥルから衝撃の一言が……。
「このお方は、慈しみ深き女神・リレナ様です」
始まりの神話に隠された秘密
”古の魔女”の正体は、なんと古の女神・リレナでした。
リレナは自分がリーゼロッテを、そして世界を破滅に追い込もうとしていた事実に罪悪感をおぼえ、女神とは思えない速度で土下座します。
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呆気に取られる一同を前に、純粋に恋をしているリーゼロッテが羨ましく、やがて闇の力が働いていったことを明かしました。
神様同士ということもあり、遠藤くんと小林さんの声も聞こえているらしいリレナは、この世界が生まれた始まりの神話について語り始めます。
リレナとクオン――二人で一対の神が世界を生み出し、いつしか人間が誕生。
最初の人間であるアーダムとエーファの間には子供が生まれ、幸せに暮らしていました。
しかし、男神・クオンがエーファに恋をしてしまい、エーファが自分だけを愛するように、アーダムを殺害。
悲しみに暮れたエーファは、何度生まれ変わってもクオンを愛することはありませんでした。
一方、ともに世界を生み出したパートナーであるリレナは、クオンが自分を見てくれないと悲しみ、ついに喧嘩をします。
神同士の喧嘩の威力は凄まじく、結果的にクオンは異世界へ飛ばされ、リレナは嫉妬に狂った魔女へと変貌してしまいました。
つまり、話を聞いたフィーネの感想の通り、「神様たちの痴情のもつれ」で世界滅亡を引き起こしかけていたのです。
クオンの目論み
リレナによると、異世界――遠藤くんと小林さんのいる現実世界にいるクオンは、久遠桐聖に憑依している状態だといいます。
二人で一対の神であるリレナとクオンは視界をともにしているので、クオンも今この状況を把握しているようでした。
リレナの目に映るフィーネの姿を見て、現実世界のクオンは喜びます。
なぜなら、フィーネはエーファの生まれ変わりだったからです。
そして何の因縁か、その隣にいるバルドゥールはアーダムの生まれ変わりでした。
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フィーネとバルドゥールが互いの想いを確かめ合う中、遠藤くんと小林さんは気になっていたことをリレナに問いかけます。
それは『まじ恋』の攻略ルートのひとつである、フィーネとクオンが結ばれる神様ルートの存在でした。
実は、『まじ恋』の製作自体に久遠を利用したクオンが関わっており、自分とエーファが結ばれるための道を作っていたのです。
リレナの予測では、遠藤くんと小林さんが『まじ恋』の世界に干渉できているのも、クオンが作った道を通して繋がっているからでした。
さらに言えば、ゲーム内と現実世界で何らかの相似性があったからこその繋がりだといいます。
「例えば、双方で似たような強烈な片恋をしていたとか……」
そのリレナの一言に、ジークとリーゼロッテ、そして遠藤くんと小林さんは、顔を真っ赤にしてしまいます。
最高のプロポーズ
こんな状況を生み出してしまったことを詫びて、何度も土下座するリレナ。
リーゼロッテは彼女にそっと近寄ると、「どうかもう、ご自分を責めないでください」と優しく声を掛けます。
そのリーゼロッテの愛情深さをきっかけに、リレナが金色に光り輝き、女神としての力を取り戻しました。
真っ白だった身体も元に戻り、リーゼロッテのレナの花飾りも元通り。
アルトゥルは再びリレナに跪くと、「復活おめでとうございます」と微笑みます。
リレナは神官であるアルトゥルに、慈しみ深いリーゼロッテを聖女に認定するよう提案しました。
仲間たちとともに喜ぶジークでしたが、アルトゥルから「聖女や聖人に認定された相手との婚姻手続きは困難の極みだ」と教えられます。
照れながら呆気に取られる二人に、アルトゥルはさらなる教え――解決策を伝えました。
「認定される前に、結婚しちゃえ!」
突然の流れに驚きながらも、ジークはリーゼロッテに跪き、その手を取ります。
「リーゼロッテ、私と……結婚してくれないだろうか」
頬を染めながら告げるジークに、同じく頬を赤らめたリーゼロッテが頷くのでした。
実は、いつでもプロポーズできるように指輪を持ち歩いていたジーク。
リーゼロッテの左手薬指に指輪をはめ、二人は新たな関係へと歩みを進めました。
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仲間たちは心から祝福し、遠藤くんと小林さんも大喜び。
「最高を超えた最高のハッピーエンド」も近い! と思ったのも束の間、事件が起こります。
家の鍵を忘れてしまったらしい小林さんの姉・千夜乃が帰宅し、インターフォンの画面越しに話していると、急に画面外へ引っ張られていってしまいました。
何が起きたのか理解できない遠藤くんと小林さんは、すぐに家の外へ飛び出します。
すると、何者かの車で連れ去られていく千夜乃の姿を目撃。
何と誘拐されてしまったのです。
アニメ『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』第11話まとめ
いかがだったでしょうか。
ついに”古の魔女”の正体が明らかになり、クオンとリレナの関係に隠されたこの世界の秘密が判明。
現実世界との繋がりもわかってきたところで、クオンが大きく動き出します。
クオンは現実世界でも何かやらかしそうな予感……。
小林さんのお姉ちゃんは無事なのか?
遠藤くんと小林さんはどうクオンに立ち向かうのか?
リーゼロッテとジークたちは、遠藤くんと小林さん、そして世界を救えるのか?
次回、第12話も楽しみです。