『殿、利息でござる!』あらすじ・ネタバレ感想!羽生結弦の殿様姿が話題になった江戸時代の実話作品

出典:『殿、利息でござる!』公式ページ

映画『殿、利息でござる!』は、18世紀に仙台藩の吉岡宿で宿場町の窮状を救った町人たちの記録『国恩記』をもとに制作された実話作品です。

ポイント
  • 奇想天外!阿部サダヲが演じる感動のホントにあった話
  • 羽生結弦が映画初出演!ちょんまげ姿のゆづ君は絶対に見逃せない
  • 要所で笑えるのに観たらお金の勉強になる、最高の教材映画

それではさっそく映画『殿、利息でござる!』のレビューを書いていきたいと思います。

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『殿、利息でござる!』作品情報

作品名 殿、利息でござる!
公開日 2016年5月14日
上映時間 129分
監督 中村義洋
脚本 中村義洋
鈴木謙一
出演者 阿部サダヲ
瑛太
妻夫木聡
竹内結子
千葉雄大
羽生結弦
松田龍平
草笛光子
山崎努
音楽 安川午朗
主題歌 RCサクセション「上を向いて歩こう」

『殿、利息でござる!』主要キャスト

造り酒屋店主・穀田屋十三郎(阿部サダヲ)

造り酒屋店主・穀田屋十三郎(阿部サダヲ)

出典:『殿、利息でござる!』公式ページ

  • 重税にあえぐ吉岡宿の将来のことを本気で考えて危機感を持っている
  • 妻に先立たれ、男ヤモメ、息子に浅野屋で産まれたかったと言われてしまう
  • 兄なのに養子に出されたということに対し不満、父に嫌われていたと思っている
  • 弟・甚内(妻夫木聡)へのコンプレックスが半端ない

茶師・菅原屋篤平治(瑛太)

茶師・菅原屋篤平治(瑛太)

出典:『殿、利息でござる!』公式ページ

  • 仙台藩主にお金を貸して利息で税を賄うというアイデアを考えついた
  • 浅野屋甚内からお金を借りている

造り酒屋/質屋当主・浅野屋甚内(妻夫木聡)

造り酒屋/質屋当主・浅野屋甚内(妻夫木聡)

出典:『殿、利息でござる!』公式ページ

  • 先代と同じく、周囲には守銭奴と思われている
  • 十三郎の弟、養子に出された兄のかわりに家業を継いでいる
  • 物腰柔らかいが、有無を言わさぬ静かな圧がある

千坂仲内(千葉雄大)

千坂仲内(千葉雄大)

出典:『殿、利息でござる!』公式ページ

  • 吉岡宿の他に40の村をまとめる大肝煎
  • 野心家で武士になりたいと切に願っている

味噌屋・穀田屋十兵衛(きたろう)

味噌屋・穀田屋十兵衛(きたろう)

出典:『殿、利息でござる!』公式ページ

  • 穀田屋十三郎の叔父
  • 一番最初に穀田屋十三郎に賛同してくれる

雑穀屋・早坂屋新四郎(橋本一郎)

雑穀屋・早坂屋新四郎(橋本一郎)

出典:『殿、利息でござる!』公式ページ

  • 鳴子の温泉に感動し、「温泉堀り」に私財を投じている
  • 幼き息子を溺愛しており、息子の未来のために温泉を掘り当てたいと考えている

両替屋・遠藤寿内(西村雅彦)

両替屋・遠藤寿内(西村雅彦)

出典:『殿、利息でござる!』公式ページ

  • 目立ちたがり屋で見栄っ張り
  • 損得で物事を考えがち

煮売り屋・とき(竹内結子)

煮売り屋・とき(竹内結子)

出典:『殿、利息でござる!』公式ページ

  • 穀田屋十三郎のことを好いている

【ネタバレ】『殿、利息でござる!』あらすじ・感想


キャッチコピーは「ゼニと頭は、使いよう。」観たらちょっと賢くなれる!

江戸時代の実話をもとにした話です。

仙台藩・吉岡宿の宿場町で町人達がみんなで知恵を絞り、ウルトラCの超難問計画を実現させるというサクセス・ストーリー。

かなり大まかに言えば、江戸時代の『半沢直樹』のようなはなし。

重税に苦しむ宿場町・吉岡宿。このままでは立ち行かなくなる…と造り酒屋店主・穀田屋十三郎(阿部サダヲ)は危機感を感じていました。

そこへ、京から戻ってきた茶師・菅原屋篤平治(瑛太)が「逆に殿様にお金貸して利息で税まかなうのどうよ?」と冗談のつもりで案をだします。

十三郎は、その案を聞くや否や、目がキラキラ!篤平治は無理だと否定しますが、十三郎はもう止まらない。

阿部サダヲさんが真面目に演じれば演じるほど、おもしろいですよね。

存在に笑ってしまった場面がちらほら…特に計画の成功祈願で、十三郎がふんどし姿で行水しているシーンは阿部サダヲさんらしさが出ていて好きです。

この目論見は、たとえ殿様に貸すことができても、出資した人はお金を無償で寄付するようなもの…篤平治は実現するわけがないと思っています。

しかし、難関と思われた長たちの説得を試みると、「心意気」にいたく感動、ときには涙され、賛同され、見事にパス。

みんな口を揃えて言うのは「己のことばかり考え生きる者の多い中、人のために奇特な行いだ!」と。

とうとう仙台藩まで提案書があげられます。

前代未聞の奇策がおもしろいほどによく転がっていくのが気持ちいい!

案は通りましたが、気になるのは「お金を用意できるのか」ということ…そこには泣ける人間ドラマが待っているのです!

何かとみんなで寄り合い、膝を突き合わせて話し合う。アナログな時代の良さも感じます。

ちゃんと当時の貨幣価値などもナレーションとテロップ付きで説明してくれるので、分かりやすくスルスル内容が入ってきますよ。

電子マネーの登場で「貨幣」の存在が薄くなり始めた現在、お金についてもう一度考えさせてくれるいい映画です。

敵は守銭奴でしみったれの弟・浅野屋甚内(妻夫木聡)、いかにお金をださせるか…

穀田屋十三郎・菅原屋篤平治・穀田屋十兵衛(きたろう)・遠藤幾右衛門(寺脇康文)の4人は私財を投げ打って、質入れしてまでお金を工面します。

千坂仲内(千葉雄大)もこの計画に混ざりたいと自ら出資し、早坂屋新四郎(橋本一郎)・穀田善八(中本賢)・遠藤寿内(西村雅彦)は出せるだけのお金を用意。けれども、まだ足りない…。

お金を出資するというのは一大決心。それぞれに事情があります。

特に、遠藤寿内の見栄っ張りな様はコミカルに描かれていて見ごたえあり!西村雅彦さんが魅力的に演じています。

村であと出資できそうなのは、守銭奴でしみったれの弟・浅野屋甚内しかいないのです。

諦めモードの出資者8人。ところが、村人が説得に行ったところ、あっさりと出資OK!?

出資額はみんなの3倍以上…ケチな浅野屋がどうしてでしょう。

出資をあっさりOKしたのは、先代・浅野屋甚内(山崎努)からの遺言でした…。

50年以上前から、先代は「守銭奴」と罵られようとも、いつか宿場のためにとみんなのためにお金を貯めていたのです!

そして十三郎は知ります…弟が目が不自由であるということを。

父が自分を養子に出した理由は、嫌っていたからではありませんでした。

十三郎は父の「想い」を知りませんでした…知らなかったのに父親と同じ志を抱いたのです。

父と息子の深い絆を感じました。50年もの歳月、大きな志のためにコツコツと。

ふと十三郎は、浅野屋から酒造り唄が聞こえないことに気が付きます。

なんと浅野屋は、酒米が買えず、潰れるまで出資していたのです。

浅野屋はこのまま潰れてしまうのでしょうか。

親子2代に渡った浅野屋の強い意志に尊敬の念を抱かずにはいられません。

氷上のプリンス羽生結弦が殿様として登場!

『殿、利息でござる!』がもっとも話題となったのは、男子フィギュアスケート金メダリストである羽生結弦の出演でしょう。

役柄は、仙台藩第7代藩主の伊達重村。「お殿様」です!

ラスト10分というところで颯爽と登場し、お話をキュッと締めてくれます。

氷上で演技しているせいか、違和感のない見事な殿様っぷり。

伊達重村は、浅野屋を潰さないために酒名を授けます。

「春風」「寒月」「霜夜」の3酒名。

やはり恩義には義理堅い!

お殿様の命名したお酒が売れないはずがないですよね。

トンチの利いている結末に満足できます。

尽力した人が最後に報われた本当にあった素敵な話

『殿、利息でござる!』まとめ

以上、ここまで『殿、利息でござる!』について感想を述べました。

最後に本作の要点をまとめたいと思います。

要点まとめ
  • 人のために50年貯めた男の執念が実った!何十年にもわたり親子2代の想いが素晴らしい
  • 親子の絆、兄弟の絆、仲間の絆…人と人との「強い絆」を感じる
  • 「人は人を苦しめてはならず」という言葉が胸に刺さった
  • 江戸時代も税金大変だったんだなと、しみじみ実感

実話モノがお好きな方は、ぜひご覧になってみてください。

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