アニメ『東京24区』第9話あらすじ・ネタバレ感想!大人たちの過去に隠された秘密が明らかに……!

出典:東京24区公式ページ

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東京湾に浮かぶ人工島「極東法令外特別地区」――通称・“24区”を舞台に、三人の幼馴染が未来へ挑むアニメ『東京24区』。

KANAEシステムは、かつてコウキとアスミの母・香苗が設計したAIがベースとなっていました。

過去、そのAIを搭載した車がゼロスと黒葛川を巻き込んで事故を起こしてしまい、AIの判断でゼロスが被害に遭い、その後遺症で失読症となってしまったのです。

問題を解決するために頭を悩ませる香苗でしたが、システムには原理的に解決できない問題があるかもしれないと諭されます。

加えて、ゼロスがグラフィティに目覚めたことを聞き、開発を諦めることに。

時は流れ、順調に発展してゆくかに見えた24区ですが、香苗の死をきっかけに大きく運命が動き出し……。

今回は大人たちの過去の話が描かれるようですが、そこにはどんな事実が隠されているのでしょうか。

早速、アニメ『東京24区』第9話をレビューしていきたいと思います。

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アニメ『東京24区』前回第8話あらすじと振り返り

シュウタはカルネアデスの知り合いを名乗るランの師匠・ゼロスに出会い、カルネアデスがいるというコルヌコピア最上部へ向かおうとします。

その矢先、アスミからの着信によって新たなヴィジョンを見せられることに。

コルヌコピア最上部への落雷をきっかけに起こる事故により、制御不能となったコルヌコピアのクレーンが落下し、多くの人が犠牲になるか……。

クレーンのシステムを直す代わりに、その修理者が犠牲になるか……。

気になる点としては、システムの修理者がトロッコ問題を出しているはずのカルネアデスだったことです。

シュウタは混乱しながらも、コルヌコピアへ急ぎます。

その二日前、ランはグラフィティ戦争を仕掛けてきた張本人であるゼロスと会っていました。

KANAEシステムについて何か知っているらしいゼロスは、システムのデータベースにハッキングするようランに頼みます。

そして現在、ランはゼロスからの依頼を遂行するために、ボヤ騒ぎを起こしての陽動作戦の末、コルヌコピアのモニタールームに侵入しました。

一方、ヴィジョンを見たコウキもコルヌコピアに到着していましたが、選択肢にない選択をしようと最上部へ向かうシュウタを止めることもせず、力なくその場に留まっていました。

ついに雷が落ちた最上部では、ヴィジョン通りカルネアデスがクレーンの修理を行っています。

そこへ駆けつけたシュウタは、カルネアデスを助けようと駆け出しました。

しかし、一歩間に合わず、カルネアデスは雷を一身に受けて倒れ込んでしまいます。

倒れた身体を抱き起こそうとしたシュウタは、仮面が取れたその素顔を見て驚愕しました。

カルネアデスの正体は、黒葛川だったのです。

実は、コウキは黒葛川からカルネアデスの正体は自分だと明かされていました。

その目的は、KANAEシステムの重大なバグともいえる、ひとつの事実――システムの中にアスミの意識が残留しているという可能性を隠すためでした。

アスミが死んでいるからこそシステムの一部に捧げたのにもかかわらず、意識がある=生きているかもしれないと判明すれば、豪理が発狂しかねないと黒葛川は考えたのです。

コウキは犠牲になった黒葛川を想い、彼女から託されたプログラムのスタートボタンを押しました。

その頃、黒葛川はシュウタの心肺蘇生によって息を吹き返します。

時を同じくして、侵入していたデータベースから脱出しようとしていたランは、KANAEシステムの中で揺蕩っているアスミの意識に触れるのでした。

後日、大怪我を負ったシュウタは意識の戻らない黒葛川の見舞いに、黒葛川の仕事を引き継いだコウキは豪理のもとに向かっていました。

一方、ランはハッキングして盗んだデータをゼロスに渡し、KANAEシステムとは何なのか問うのでした。

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【ネタバレあり】アニメ『東京24区』第9話あらすじ・感想


物語の始まり

――1999年9月13日。

豪理は情報工学の研究者である香苗が設計したAIに目を付け、20年後に東京へ編入することになる24区のためになると思い、その研究をバックアップすると声を掛けます。

香苗はほぼ二つ返事で協力関係を結びましたが、彼女と同じ研究室に所属している口切――現在のゼロスは、豪理のことを信用できないでいました。

予算がつくなど喜ばしいことはあるといえども、口切は豪理を警戒するよう香苗に進言します。

urara

「変わるのが怖くないんですか」と問う口切と、「怖がっていても未来は来る」と笑う香苗は、同じ方向を向いていながらも対照的です。

そんな中、香苗が設計したAI搭載の車が自動運転の実証実験をすることになり、香苗と口切を乗せて走っていました。

そのうちに車は事故を起こしてしまい、口切と道を歩いていた少女――当時の黒葛川を巻き込みますが、AIの判断で口切が犠牲になるのでした。

口切は命に別状はなかったものの、事故の後遺症で失読症になってしまいます。

プログラムを書いた香苗と、自分だけが何事もなく無事だった黒葛川は、この事故への責任を感じていました。

文字を認識できなくなった口切は、「口切」という自分の名前が「0th」に見えるようになってから、ゼロスと名乗るようになります。

さらに、グラフィティアートに目覚めたことで、ゼロスという名前とともに少しずつ有名になっていきました。

一方、香苗はプログラムの問題を解決するために頭を悩ませていましたが、システムには原理的に解決できない問題があるのではと、豪理に諭されます。

豪理から温かい言葉をもらい、ゼロスが新しい才能に開花する様子を見て、香苗は開発を諦める決断をしたのでした。

世界を変えるために

――2004年3月23日。

豪理と結婚し、妊娠した香苗のもとに、黒葛川がやって来ます。

黒葛川はこの春、高校を卒業し、大学へ進もうとしていました。

国大に進学することは香苗の後輩になることでもあり、黒葛川が香苗の研究を継ごうとしていることがわかります。

香苗はあの事故に責任を感じる必要はないと伝えますが、黒葛川は香苗が設計したAIに命を救われたと思っており、恩を返したいという気持ちで彼女の背中を追っていました。

その頃の香苗は研究者をやめて小学校教諭になっており、それは教育活動に熱心な豪理からの影響もあるといいます。

一方で、ゼロスのグラフィティを見て、種を蒔くのも収穫するのも、どっちも大事な仕事なのだと気付かされたこともきっかけになったそうです。

香苗は種を蒔き、収穫は黒葛川に任せると明るく告げました。

大学で香苗がいた研究室に入った黒葛川は、そこで筑紫に出会います。

ヒーローマスクを被って仮眠していた筑紫を怪しく思う黒葛川でしたが、彼はアルバイトで「ご当地ヒーロー・Mr24」をしているのだと語りました。

筑紫が自作したというヒーローマスクを見た黒葛川は、自分の知り合いならもっとちゃんと作れると言い、ゼロスを紹介することに。

筑紫のヒーロー活動に共感したらしいゼロスは、彼の新たな衣装とともに敵役のデザインまで考えていました。

urara

その敵の名は「カルネアデス」……ヒーローに非情な選択を迫る悪役という設定でした。

やがて、ゼロスは単身ニューヨークへ赴き、本場のグラフィティに触れに行くと言います。

そして、自分が日本を離れている間、黒葛川の面倒を見てほしいと筑紫に頼みました。

一人で海外へ発つゼロスを心配そうな表情で見つめる黒葛川に、彼は言います。

「お前がプログラムで世界を変えようとしているように、私はアートで世界を変える」

その言葉に感銘を受けている筑紫に対し、黒葛川は筑紫自身の将来設計を聞きます。

大学を卒業してもヒーロー活動を続けているかもとはぐらかす筑紫でしたが、黒葛川に卒業できるのかと返され、苦笑いを浮かべるのでした。

悲しい事件

――2012年10月3日。

タカラバンクが始まってから約2年。

シャンティタウンでMr24のヒーローショーが行われ、商店街の協力もあり、子供たちが仲良く育っていく姿を見て、香苗は「良かった」と微笑みます。

研究者を続けていたら、遠い理想に囚われて、手を差し伸べられる諸々に気付かずにいたと言い、開発を諦めるきっかけをくれた豪理に感謝を伝えました。

その矢先、香苗は集まった人々の中を疲れ切った表情で通り過ぎていく人物を見かけます。

咄嗟にその後ろ姿を追って声を掛けると、振り向いた女性は明らかに顔色が悪く、挙動も表情もおかしい様子でした。

女性は突然「財布をよこしなさいよ!」と激昂すると、手に持った包丁を振りかざして突進してきます。

香苗が人気のない路地に入っていくのを見て追いかけてきた筑紫は、彼女の前に立ちはだかって庇おうとし、顔面を切り裂かれてしまいました。

さらに、その怪我に気を取られた瞬間、香苗も脇腹を刺され、倒れてしまいます。

そこへバイクで駆けつけた黒葛川は、香苗の腹に包丁が刺さっているのを見て驚愕し、近くの病院へ運び込みます。

その道中、香苗は自分がもし死んだら、コウキとアスミの面倒を見るように頼みました。

しばらくして、香苗は病院で亡くなります。

彼女の死に激しく動揺した豪理は、今回のような悲しい事件を二度と起こさないため、香苗が諦めたプログラムを完成させると決めます。

こうして黒葛川は、本格的に香苗の研究を継ぐことになりました。

urara

この辺りから黒葛川が表情を緩める瞬間が少なくなったように思います……。

24区の守護天使

――2013年4月1日。

ガイケイ内に間借りして、情報センターの職員として働いていた黒葛川は、この春からガイケイで働くことになった筑紫と再会しました。

黒葛川が持っていた書類の一部を目にした筑紫は、そこに書かれていたコルヌコピアという文字と、それを見られた時の黒葛川の様子を見て、ゼロスへ連絡することに。

筑紫がヒーロー活動をやめてガイケイに就職したことを知ったゼロスは驚きます。

しかし、「目の前で守るべき人を守れずに、ヒーローも何もないですよ」という言葉を聞き、それ以上は何も言いませんでした。

urara

「本気で人を守りたいなら、大人にならなきゃ」という筑紫の言葉は、シュウタに言った台詞と重なりますね。

筑紫は香苗の死からようやく立ち直った黒葛川が、大学から区の中央情報センターに出向していることを伝えます。

そして、豪理と何か計画しているようで、コルヌコピアの設計図を持っていたと話しました。

すると、ゼロスは焦った様子で突然電話を切ってしまいます。

すぐに帰国したゼロスは、区長選挙に立候補しようとしている豪理のもとに乗り込み、香苗の研究を完成させようとしていることを責めました。

しかし、豪理はプログラムの欠陥は技術の進歩で補うとし、香苗が諦めきれなかったのはそれほど価値がある研究だったからだと言い放つのでした。

――2019年9月18日。

KANAEシステムの中枢を担うことができるのは、人間の脳だけ……。

この重大な問題を解決するべく、黒葛川は代替脳の研究に努めていましたが、なかなか結果が出ていません。

その頃、アスミとコウキは宝小学校の解体をやめさせるべく、活動を行っているところでした。

二人は豪理に直談判をしに来て、彼はそれを認めます。

駆け出しの頃のゼロスがガイケイに追われていたのを庇った香苗の姿と、アスミの姿が重なったからでした。

――2020年5月8日。

宝小学校火災事故が発生し、アスミは重症を負います。

脳の広範囲への激しい損傷、生命活動自体の著しい低下……豪理はこれを天啓だと受け止め、アスミを24区の守護天使にするべく、神と香苗に赦しを請うのでした。

こうしてKANAEシステムの中枢として取り込まれたアスミの前で、黒葛川は目を閉じます。

「香苗様、罪深い私をお許しください」

アニメ『東京24区』第9話まとめ

いかがだったでしょうか。

アスミがKANAEシステムの中枢となるまでのタイムラインが明かされ、同時に大人たちの過去や関係性が明らかになりました。

アスミからの着信も、システムとして非情な選択をしなければならなくなったアスミが、RGBに助けを求めたからだという描写がされていましたね。

残り少ない話数の中で、どんな展開が待ち受けているのか気になるところです。

次回第10話も楽しみですね。

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