アニメ『東京24区』第10話あらすじ・ネタバレ感想!真実に近付いていくRGBがそれぞれに起こすアクションとは?

出典:東京24区公式ページ

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東京湾に浮かぶ人工島「極東法令外特別地区」――通称・“24区”を舞台に、三人の幼馴染が未来へ挑むアニメ『東京24区』。

カルネアデスの正体であった黒葛川は、シュウタのおかげで九死に一生を得ましたが、意識不明のまま入院中。

DoRedとガイケイの緊張関係が高まっていく中、ランは黒葛川がコルヌコピアで何をしていたのかを探っていましたが、師匠のゼロスに呼び出され、彼が描こうとしている新たな計画を聞かされます。

一方、シュウタはシャンティタウンの混乱の中で、自分がどうすれば良いのか思い悩んでいました。

そんな中、目の前にガイケイから追われている梢が現れ、その後を追うことに……。

それぞれがコルヌコピアの真実に近付いていき、行動を問われるRGB。

早速、アニメ『東京24区』第10話をレビューしていきたいと思います。

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アニメ『東京24区』前回第9話あらすじと振り返り

――1999年9月13日。

研究のバックアップをしてくれるという豪理と協力関係を結んだ香苗は、同じ研究室に所属している口切――現在のゼロスとともにAI搭載車の自動運転の実証実験をすることに。

その実験中、車は事故を起こしてしまい、口切と道を歩いていた少女――当時の黒葛川を巻き込みますが、香苗が設計したAIの判断で口切が犠牲になります。

口切は命に別状はなかったものの、事故の後遺症で失読症となり、プログラムを書いた香苗と、自分だけが何事もなく無事だった黒葛川は、この事故への責任を感じていました。

しかし、口切は文字が認識できなくなった代わりにグラフィティアートに目覚め、「ゼロス」と名乗るようになってから少しずつ有名になっていきました。

香苗はプログラムの問題を解決するために奔走していましたが、システムには原理的に解決できない問題があるのではと豪理に諭されます。

そして、ゼロスが新しい才能に開花する様子を見て、開発を諦める決断をしたのでした。

約5年が経ち、香苗は豪理と結婚してコウキを妊娠中、黒葛川は高校を卒業して大学へ進学し、かつての香苗の研究を受け継ごうとしていました。

香苗がいた研究室に入った黒葛川は、「ご当地ヒーロー・Mr24」という活動をしている筑紫に出会い、ひょんなことからゼロスを紹介します。

ヒーロー活動に共感したらしいゼロスは、自分が修行のために日本を離れる間、黒葛川の面倒を見てほしいと筑紫に頼みました。

数年後、タカラバンクが始まり、香苗と豪理は子供たちの成長を見ながら、明るい未来を描いていました。

そんな中、明らかに顔色が悪く挙動のおかしい女性を見かけた香苗は、心配になって後を追った先で、包丁を持っていたその女性に襲われます。

香苗を追いかけてきた筑紫が咄嗟に庇おうとしたものの、顔面を切り裂かれてしまい、その隙に香苗も脇腹を刺されてしまいました。

バイクで駆けつけた黒葛川によって香苗は病院に運び込まれますが、しばらくして亡くなります。

彼女の死に激しく動揺した豪理は、香苗が諦めたプログラムを完成させると決め、黒葛川は正式に香苗の研究を継ぐことになりました。

その後、ガイケイ内に間借りして、情報センターの職員として働いていた黒葛川は、ガイケイで働き始めた筑紫と再会。

黒葛川と豪理が何か計画していると勘付いた筑紫がゼロスに連絡すると、彼は焦った様子で電話を切り、すぐに帰国します。

そして、豪理のもとへ出向くも相手にされず、時間だけが経っていきました。

――2020年5月8日。

宝小学校火災事故で重傷を負ったアスミは、脳の広範囲への激しい損傷、生命活動自体の著しい低下により、生死の間を彷徨っていました。

豪理はこれを天啓だと受け止め、アスミを24区の守護天使にするべく、神と香苗に赦しを請います。

こうしてKANAEシステムの問題点を解決する「人間の脳」――システムの中枢として取り込まれたアスミの前で、黒葛川は目を閉じます。

「香苗様、罪深い私をお許しください」

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【ネタバレあり】アニメ『東京24区』第10話あらすじ・感想

コルヌコピアでの事故、その後

――2021年11月27日。

コルヌコピアの再建、カジノの建築、シャンティタウンの再開発に伴って立ち退きを迫られる地元民、KANAEシステムに対する賛否……。

24区が混沌に陥っていく中、シュウタは入院中の黒葛川の見舞いに度々通っています。

未だ意識の戻らない黒葛川の病室へとシュウタが日々持っていくラスクは、不思議と数が減っていました。

――2021年11月29日。

筑紫のもとを訪れたコウキは、ガイケイとしては褒められたものではない行動をしていると軽く咎められます。

しかし、コウキは動じずに「豪理からの命令」だからと理由づけました。

筑紫はコウキが立ち去ると、そっと引き出しを開けるのでした。

――2021年11月30日。

ランは黒葛川がコルヌコピアの最上部から持ち去ったものは何なのか考えていました。

同時に、師匠であるゼロスはその正体を知っているのではないかと疑います。

頭を悩ませていると、仲間のラッキーが慌てた様子でやって来ました。

顔が割れていなかったはずのきなこがDoRedのメンバーだとSNSで拡散されていたのです。

きなこの身に危険が迫っていると気付き、ランたちはきなこの実家である弓張湯へと急行します。

そこでは刃物を持ったDoRedのアンチがきなこに絡んでおり、ランは咄嗟に飛び出そうとしたところをラッキーたちに止められます。

すぐそばで筑紫が見張っていたため、ガイケイの罠だと勘付いたからです。

ランの代わりにラッキーたちが出て行こうとしたその時、偶然弓張湯に来ていたシュウタが騒ぎに気付き、きなこを助け出しました。

一部始終を見ていた筑紫は一人呟きます。

「頑固、向こう見ず、曲がったことは許せない、か。 ……シュウタくんかねぇ」

urara

筑紫は一体何を知っていて、どのような行動を取ろうとしているのでしょうか。

賛否両論

街中の監視カメラがアンチに迫られているきなこを映し出した時、KANAEシステムはエラーを示していました。

そこへ現場にいたガイケイからクリアの報告があったということで、モニタールームは落ち着きを取り戻します。

しかし、コウキは現場が弓張湯付近であることから、アスミが親しい知り合いに反応したのではないかと考えます。

エラーの頻度は上がっており、このままだとハザードキャストも機能しなくなるため、安心できない状況でした。

コウキは黒葛川が回収した「観測データ」の行方がわからないこともあり、少なからず焦っていました。

urara

この観測データはどうやら筑紫の手元にあるようですね……黒葛川の見舞いにも来ていたので病室から持ち出したのでしょうか。

――2021年12月5日。

ランは帰国したゼロスに呼び出され、ターキーのもとに連れていかれました。

クナイの死の原因を作ったターキーを許せないランは殴りかかりますが、グラフィティ戦争にも彼が一枚噛んでいると知り、渋々二人の話を聞くことに。

ゼロスとターキーは民主主義をハッキングすることで、KANAEシステムの賛否を問う住民投票に働きかけようとしていたのです。

――2021年12月16日。

豪理はKANAEシステムに対する賛否がほぼ五分五分になってきたことを知り、流れを変える一手を打とうとしていました。

それは、シャンティタウンにあるパイロンアパート立ち退きの強制執行でした。

この判断によってDoRed派による暴動などが起きるようになり、シャンティタウンはさらなる混沌へ陥っていきます。

そんな中、DoRed派に参加するようになっていた梢の姿を、アスミが監視カメラを通して目撃していました。

誰のためのヒーロー?

――2021年12月21日。

シャンティタウンがなくなりかけていることを憂いながら町を見下ろしていたシュウタとまりは、宍戸らガイケイに追われている梢を目撃します。

ガイケイに捕まった梢の姿を見たDoRed派の人々は、彼らを取り囲んで襲撃しようとしていました。

宍戸が殴られそうになったその時、駆けつけたシュウタが代わりに攻撃を受け、宍戸たちを逃がします。

どっちの味方なんだ、綺麗事はやめろ、と罵られたシュウタでしたが、DoRedに入ろうとしている梢に危険な真似はやめるよう忠告しました。

しかし、梢は「誰のためのヒーローなのか」とシュウタを咎め、立ち去ります。

梢の言葉を受けて、シュウタは香苗が亡くなった当時のアスミに「24区のヒーロー」になると約束したことを思い出しました。

そして、シュウタのもとに病院から電話が掛かってきたその時、ハッと何かを思ったアスミの意識は「ダメ、彼女と会ってしまったら……」とシステムエラーを引き起こします。

このエラーをモニタールームで確認していたコウキはというと、黒葛川が目を覚ましたことを知り、病院へ向かおうと立ち上がりました。

その矢先、テロリストとしてリストアップされた人々の中にシュウタの顔があることに気付き、アスミが何故そんなことをしたのかと驚かされるのでした。

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システムの中にいるアスミは親しい人たちが危険な目に遭う度に助けようとしていますが、シュウタと黒葛川が会うことで訪れる危険な未来を目撃してしまったのでしょうか?

黒葛川の告白

世論誘導の末に本拠地を取り戻したDoRed。

そこへ梢が辿り着いた頃、ランはゼロスからコルヌコピアの設計図を見せられていました。

その設計図は香苗が当初予定していたプロトタイプのもので、ランは豪理が何を隠しているのかゼロスに問います。

一方、黒葛川の病室を訪れたシュウタは、KANAEシステムについての真実を聞くことに。

香苗が設計したシステムには人間の脳が必要だったこと、非人道的であるがために諦めたこと、香苗の死をきっかけに豪理が研究を再開させたこと、脳の代替案が出なかったこと。

そして、今はアスミの亡骸がその役割を担っていること。

アスミからの電話が彼女のSOSそのものだと理解したシュウタは、悪夢を見続けている状態の彼女を想って怒りを露わにしました。

すると、黒葛川はアスミに重荷を背負わせてしまったことから、トロッコ問題で自分自身がレールの上にいると知った瞬間、すぐに死を覚悟できたと明かします。

しかし、シュウタが黒葛川を救ったことで、希望を見出すことができたのも事実だと語りました。

ヒーローなんてくだらないと思っていた黒葛川にとって、シュウタは香苗やアスミと同じものを持つ存在に思えたようでした。

そんなシュウタに、黒葛川は問います。

シュウタならアスミをどのように救うか、と。

その頃、シュウタが黒葛川から聞いたのと同じように、ゼロスから何らかの真実を聞いたランは、KANAEシステムを全力で破壊すると決めます。

時を同じくして、コルヌコピアにいたコウキは、システムの中にいるアスミを見上げながら考えていました。

「アスミ、俺がお前を眠らせ続けてやる……お前が苦しむ必要なんてないんだ」

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破壊を選んだラン、守ることを選んだコウキ、最後にシュウタが選ぶのは……?

アニメ『東京24区』第10話まとめ

いかがだったでしょうか。

いよいよコルヌコピアについての真実を知り、それぞれの行動を選択し始めたRGB。

シュウタだけが未だ指針を見出せていない状況の中、ランやコウキは次回にもアクションを起こしそうですね。

真実を明かした黒葛川、民主主義に働きかけるゼロス、データを持ち出した筑紫……。

大人たちもそれぞれに動き出しており、物語終盤にもかかわらず展開の読めない第10話となりました。

再放送や総集編を挟んだこともあり、いろいろと余裕がないようにも思えますが、どのようなエンディングを見せてくれるのか期待が高まります。

次回第11話も楽しみです。

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