アニメ『東京24区』第1話あらすじ・ネタバレ感想!青春×ヒーロー×幼馴染!未来を変える選択を目撃せよ!

東京24区

出典:東京24区公式ページ

東京湾に浮かぶ人工島「極東法令外特別地区」――通称“24区”を舞台に、三人の幼馴染が未来へ挑むアニメ『東京24区』。

『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』『ダーリン・イン・ザ・フランキス』などハイクオリティな作品を手掛けてきたCloverWorksと、『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズで監督を務める津田尚克が初タッグを組んだオリジナルテレビアニメーションです。

キャラクター原案は多くの女性から人気を集めるFiFSが担当、脚本にはゲーム『STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム』などのシナリオライターとして知られ、本作がアニメ初挑戦となる下倉バイオ(ニトロプラス)を迎えました。

さらに、24区を愛する幼馴染三人組――“RGB”を演じる人気声優たちにも注目。

町のヒーローを辞めた青年・蒼生シュウタを演じるのは、『呪術廻戦』の虎杖悠仁役や『機動戦士ガンダムNT』のヨナ・バシュタ役で知られる榎木淳弥。

アーティスト集団「DoRed」を率いるインフルエンサー・朱城ランを演じるのは、『呪術廻戦』の伏黒恵役や『マクロスΔ』のハヤテ・インメルマン役で知られる内田雄馬。

そして、財閥の跡取り息子・翠堂コウキを演じるのは、『ハイキュー!!』の影山飛雄役や『僕のヒーローアカデミア』の飯田天哉役で知られる石川界人。

その他にも、石見舞菜香や斉藤壮馬、中村悠一といった実力派声優陣が顔を揃えています。

どんなストーリーが展開されていくのか期待が高まる本作ですが、初回はなんと1時間スペシャル!

早速、アニメ『東京24区』第1話をレビューしていきたいと思います。

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【ネタバレあり】アニメ『東京24区』第1話あらすじ・感想


東京24区

映し出されるのは、監視カメラからのいくつもの映像。

「人ができないことを入力データに従って正確に行うのが、あなたたちの特性なのにね……もったいないな~」

巨大な装置の前でそれらを見ながら退屈そうに語る女性――翠堂香苗(大原さやか)は、ホログラフィのようでした。

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謎の空間に、謎の台詞を残す、謎の女性……冒頭シーンから物語への期待感が高まります。

――時は2020年。

東京湾に浮かぶ人工島「極東法令外特別地区」――通称“24区”。

戦後、連合国が統治したこの島は、その特殊な立場ゆえ、アジア有数の危険な歓楽街として名を馳せることとなります。

治安回復を名目に、日本へ返還されることが決まって20年あまり、正式に東京へと組み入れられようとしていましたが、一つの事件をきっかけに大きく方向転換をさせられることに……。

――同年5月10日。

とある小学校で火災が発生し、今にも崩れ落ちそうな建物の中へ入ろうとしている青年――蒼生ショウタ(榎木淳弥)は、その場にいた幼馴染たちに止められていました。

消防への連絡を続ける翠堂コウキ(石川界人)とドローンを使って救助者の居場所を特定しようとする朱城ラン(内田雄馬)も助けたい気持ちはシュウタと同じですが、冷静に努めようとしています。

そんな中、シュウタは近くのフェンスをよじ登ってプールへ飛び込み、全身ずぶ濡れになると、コウキとランの制止を頭突きで振り切り、一人で火災現場へと突入しました。

被害者であろう子供たちを宥めていた櫻木まり(牧野由依)は、シュウタのことを止めはしなかったものの、仲間を救助して必ず戻ってくるよう言います。

そう、燃え盛る建物の中には、彼らの仲間である翠堂アスミ(石見舞菜香)と白樺梢(日高里菜)が残されていました。

「俺、ヒーローだから」

まりにそう告げて建物の中へ入ると、シュウタは必死にアスミと梢の名前を呼びます。

梢の声を聞き、何とか彼女たちのところへ辿り着いたシュウタでしたが、アスミは梢を庇って大怪我を負っていました。

そして、そのまま息を引き取ったのです。

――2021年5月8日。

火災事故当時の夢を見て、最悪な気分で目を覚ましたシュウタは、かつての担任教師である白樺広樹(上田燿司)――通称・カバからの電話を受けていました。

「追悼ミサ、ちゃんと来いよ」

その言葉に面倒なような、複雑な気持ちを抱きながら出掛ける準備をするのでした。

“RGB”

実家のパン屋を出ると、足元に犬が駆け寄って来ます。

その犬を「デイジー」と呼ぶ声の主は、隣のお好み焼き屋の娘――まりでした。

「久しぶりに見たいな~、“RBG”の三人が揃ってるところ」

卒業式以来、コウキとランに会っていないシュウタを茶化すように言うと、まりは店に戻ろうとします。

その時、彼らのいる商店街にチンピラが現れ、住人たちを困らせていました。

シュウタはまだ店から顔を出していたまりに荷物を預けると、チンピラのもとへ近寄っていき、鉄拳制裁を食らわせます。

住人たちからシュウタへ感謝の声があがる中、まりは「ヒーローは辞めたんじゃなかったっけ?」と問いかけました。

シュウタは渋い顔をしつつ、ようやく追悼式典へと向かうのでした。

一方その頃、グラフィティアートの生配信を行っている顔を隠した男――ランは、ちょうど一つの作品を完成させたところでした。

「拡散、チャンネル登録ヨロシク! DO RED!」

ランがカメラに向かってそう言うと、裏側にいたスタッフ――きなこ(兎丸七海)が配信を終了させました。

生配信だけでなく、町の監視カメラをハッキングするなど犯罪ギリギリの手段を使ってまでメッセージを発信している彼らは、アート集団・“DoRed”。

創設メンバーでランの右腕でもあるクナイ(斉藤壮馬)や用心棒のヤマモリ(伊丸岡篤)、ラッキー(喜多村英梨)からなるチームをランが率いています。

寝不足の身体をエナジードリンクで何とか覚醒させているランのもとにも、カバからの連絡が。

ランは身体や生活を心配してくるカバを軽くいなして電話を切り、スケートボードに乗って出発しました。

時を同じくして、高層ビルの一室にやって来たコウキは、24区の区長を務める大物政治家であり、彼の父でもある翠堂豪理(楠大典)のもとを訪れていました。

コウキは豪理と予定を合わせたいようでしたが、追悼ミサと新型特急であるキズナ号の開通式が重なっていると言って取り付く島もありません。

コウキは仕方なく自身のお目付け役である黒葛川早紀子(生天目仁美)とともに部屋を出ることにしました。

追悼ミサの会場まで移動する車中、外地警備隊――通称・“ガイケイ”が張っていることに気が付きます。

コウキは“ハザードキャスト”を確認すると、ここで何かが起きるかもしれないと言いました。

その言葉の通り目の前で交通事故が発生しましたが、ガイケイが待機していたため、事故は最小限の規模で済んだようです。

ハザードキャストは事故や事件の発生を予想することができるシステムで、それ故にガイケイは犯罪発生確率が高い場所に先回りができます。

コウキは大学に通いながらガイケイでインターン生をしており、ハザードキャストを使用している一人でした。

犯罪を抑制することはできても、未然に防ぐことはできない現在のシステムにコウキの思いは募ります。

「法が現実に追いついていない、今はまだ……」

そう呟いた時、やはりカバから連絡が入りました。

追悼式典の会場に着くと、黒葛川から亡きアスミへの手土産を渡されます。

ただ納得したように受け取ったコウキでしたが、その手土産に発信機が付けられていることに気付いていました。

後をつけられるよりマシかと諦め、教会へ向かいます。

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個性豊かで性格も育ちもバラバラな三人、幼馴染の縁は離れていても繋がっているようです。

――宝小学校火災事件一周年追悼ミサ、その会場。

そこでシュウタ、ラン、コウキの三人は一年振りの再会を果たしました。

カバとまりが追悼ミサへ行くようにしつこく言ってきたのは、シュウタたちを鉢合わせさせるためだったようです。

並んで参列した三人ですが、豪理を良く思っていないランがコウキへ聞きます。

「盲目的に(父親である豪理を)信じてたりしないよね?」

あの火災は放火だという証拠まで挙がっているのに、犯人が見つかっていない事件でした。

アスミはコウキの妹で、豪理の娘……自身も被害者であるはずの豪理が語る力強いスピーチを聞き、ランは皮肉めいたことをコウキに問うていました。

ミサが終わった後はカバの車でアスミの墓参りに行く予定でしたが、式典中に梢が具合を悪くしてしまったため、父親であるカバが付き添うことに。

梢は火災事件以降、情緒が不安定になり、自宅に引き籠もっているそうです。

三人は心配しつつも、梢が落ち着くまで一時解散することにしました。

謎の電話

何やら済ませたい用事があると各々散って行ったコウキやランと違い、特にやることがないシュウタは暇を潰すために懐かしい喫茶店の前まで来ていました。

しかし、そこでとある人物に話し掛けられます。

「顔馴染みがいれば声掛けるでしょ?」

飄々としたその男――筑紫渉(中村悠一)は、無茶なことをしがちだった学生時代のシュウタらを補導したことのあるガイケイの隊員でした。

筑紫はDoRedを知っているか、朱城ランと今も交流があるかと尋ねてきましたが、シュウタは何も答えずに、近くの建物によじ登って逃げていきました。

シュウタが「ランが何かやらかしたのか」と考えている頃、噂のランはきなこと連絡を取っていました。

今日のパフォーマンスの準備が整っているかの確認でしたが、クナイによると警備が増員されているらしく、DoRedがガイケイにマークされていることがありありとわかります。

そんな状況下でランの身バレなどリスクの高さを心配するきなこに、心配されている当人は語ります。

「翠堂豪理の政策は管理することで安定した生活が提供されるって謳ってるが……ハザードキャストの数字に偏見が交じってマイノリティが問答無用で狩られちまってる」

スラム街の治安をさらに悪くしているのは豪理の政策と現在のハザードキャストのシステムであると睨んでいるランは、自分にできることをしようとしているのでした。

一方、コウキはハザードキャストを見ながら路地裏を歩いていました。

いたずらされる監視カメラが増えていることを認め、ハザードキャストへの抵抗なんだろうが……と考え込みます。

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それぞれの考えや行動がどう繋がって作用していくのか、見物ですね。

バラバラに行動していた三人ですが、やがて同じ場所に辿り着くこととなります。

それは、まりの実家であるお好み焼き屋でした。

お互いの顔を見て、やっぱり三人揃ってしまうのかと小さく肩を落とす一同でしたが、RGBを待ち受けていたまりは強引に店内へ引き入れます。

お好み焼きを焼きながら近況報告を始めた三人。

ランはDoRedでの活動や近頃ガイケイに目を付けられていること、コウキはハザードキャストを扱っているガイケイでインターンをしながら政治家を目指していることを話します。

現況のルールは「強い奴が作ったから弱者が苦しめられる」と語るランは、そのルールをハックしてアップデートするのだと言いました。

そんなランに、器物・建造物損壊罪で立派な軽犯罪だと諭したコウキは「度が過ぎれば捕まる」と忠告します。

するとランは、24区は東京編入を目前にした大切な過渡期で、ガイケイはもっと別の仕事で忙しいだろうと言い返しました。

過渡期だからこそ「秩序」が大事だと言うコウキに、それは誰にとっての「秩序」なのかと問うラン。

ちゃんと考えて、ちゃんと行動している二人に驚かされたシュウタは、高校を卒業してから約一年、「絶賛ニート」だとランに茶化されます。

コウキは実家のパン屋を継ぐのかと問い、ランはヒーロー活動をやらないのかと聞きますが、シュウタはハッキリした答えを出せません。

アスミの死に囚われているシュウタを咎めるように諭したコウキでしたが、直後に思いもよらない出来事が起こります。

三人の電話が同時に鳴ったかと思えば、その相手は死んだはずのアスミだったのです。

驚いた三人はそれぞれその場から離れると電話に出ます。

電話先から聞こえてくるのは確かにアスミの声でしたが、ただ声が聞こえてくるというよりは、頭の中を直接ハックされているような不思議なものでした。

そんなアスミの声が伝えたのは、究極の選択。

ブレーキが効かない特急電車が進む先にいる、線路に足を挟んで動けなくなってしまった女性(=デイジーを抱えたまり)を助けたい……。

しかし、その女性を助けるために路線変更をすると、電車が脱線して乗客150名が死傷する恐れがある……というものでした。

あまりにもリアルに流れ込んできた映像に驚く三人でしたが、互いに電話については触れないまま、起きたばかりの出来事に思いを巡らせていました。

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未来を選ぶ

迎えに来たカバの車に乗る直前、コウキは店の前にいたデイジーの姿を見た瞬間、何故か知らないはずの名前がわかったことに驚きます。

そして、考えを巡らせた結果、黒葛川に付けられた発信機をデイジーの首輪の内側に装着しました。

車に乗り込むと渋滞に巻き込まれ、カバはキズナ号の開通式の影響もあるかもしれないと話します。

コウキがハッとした瞬間、シュウタも先ほど頭に流れ込んできた映像のことを考えていました。

「キズナ号ってさ、何色だっけ」

シュウタの呟きに、ランが答えます。

「海を越えていくウルトラ、マリン……」

そこから段々と三人の考えがまとまっていきます。

あの映像の電車も青色だったこと、駅から離れた線路上でまりがデイジーを抱えていたこと。

コウキは「デイジー」という名前を聞いて、ランに発信機の逆探知を頼みます。

黒葛川の発信機はマニアックな機種でしたが、「なんか調子いい感じ」のランはサクサクと作業を進めていきました。

まりがキズナ号の開通式を行う予定の駅にいると知ったシュウタは急いで電話を掛けて引き留めようとしますが、駅にはデモ隊が押し寄せており、騒ぎの拍子にデイジーが逃げ出してしまいます。

デイジーを追って駅構内に入っていくまりは、シュウタとの電話を切ってしまいました。

シュウタたちはカバの車を降り、現場へ急ぎます。

「何だか身体が異常に軽い」と感じるシュウタは、ビルを飛び越えられるほど身体能力が底上げされていました。

シュウタほどではないものの、コウキとランも身体の軽さや通常よりも働く脳に驚いていました。

あの電話以降、能力値が高くなっている三人は、問題解決に向けて動き出します。

とあるビルの屋上でパソコンを開き作業を始めたランは、キズナ号が見える位置で待機していたきなこに連絡を取り、線路に人がいないか尋ねました。

きなこがまりの姿を確認すると、ランはハッキングして電車を止めようと試みます。

しかし、キズナ号は突貫工事で完成させられたものだったため、ネットワークに繋がっておらず、外部からの緊急停止などができない危険な状態でした。

「弱気を助けるのが俺のアートだ!」

ランは気合いを入れ直し、開通式が行われる駅に待機させていたDoRedのドローンから豪理に呼びかけます。

キズナ号の通る線路上に女性と犬がいること、レスキュー隊を派遣する必要があること、このままだと轢かれて死ぬこと……。

豪理のガードとして現場に派遣されていたガイケイの宍戸花奈(花守ゆみり)は、物騒なことを言うドローンを撃ち落とそうとしますが、同じく配置されていた筑紫に窘められます。

やがて現場でもドローンからのアナウンスが事実だと確認され、豪理や筑紫が駅関係者たちと急ぎ相談をしているところでした。

「これじゃまるでトロッコ問題だね」と筑紫が呟いた頃、豪理のもとにコウキが到着します。

いつもよりも頭が冴えている状態のコウキは「何を言えば父さんが動くかわかる気がする」と思考を巡らせました。

そして、こっそりと何かを豪理に耳打ちすると、豪理はレールを切り替えないと宣言します。

続けて、ランは遠隔操作が通用しないキズナ号でも日本のルールである600m条項には従っているはずだと考え、自動でブレーキをかけさせるためにドローンを使ってフロントガラスに攻撃を仕掛けました。

ランの思惑通りキズナ号のブレーキが作動し、その隙にシュウタが身一つで駆けていきます。

突如として向上した恐るべき身体能力でキズナ号を追い越しますが、途端に火災事件当時の記憶が蘇り、アスミを救えなかったトラウマに支配されそうになるシュウタ。

それでもかつてのアスミの言葉に力を貰い、幻惑に打ち勝って目の前のまりとデイジーに手を伸ばしました。

一人と一匹を救ったシュウタはまりに口止めをし、無事に停車したキズナ号のそばから逃げるように去って行きます。

その後ろ姿を、まりの救助へ向かっていた花奈が目撃していました。

一方、ランはキズナ号に「ボムしてやる」つもりだったのですが、その時いたビルの屋上にグラフィティアートを残すだけに留まり、コウキはアスミからの電話の出元を調べるよう黒葛川に依頼するのでした。

事態が落ち着く間もなく、予定通りアスミの墓参りに向かった三人……シュウタはそこでアスミは生きていたのだと嬉しそうに話します。

すると、コウキは憤りを隠せずに掴みかかり、ランは静かに諭しました。

アスミはもう死んだのだと。

――未来を選択して。

アスミの声で告げる、その台詞はまだ、頭の中に響き渡っていました。

アニメ『東京24区』第1話まとめ

いかがだったでしょうか。

初回1時間スペシャル、大ボリュームでしたね。

幼馴染たちの過去から再会、そして現在とこれから……。

まだまだ含みのあるストーリーに想像が膨らみます。

不思議な冒頭シーンに出てくる女性は、番組の公式HPを見る限りコウキとアスミの母である翠堂香苗なのですが、何故ホログラフィの姿なのか、台詞の意図は何なのか、大きな謎の一つですよね。

その他にも、アスミからの電話や底上げされたRGBの能力、能力向上時に変わる虹彩の模様など、気になることがたくさん提示された第1話となりました。

次回以降の展開を楽しみに、第2話を待ちたいと思います。

アニプレックスYouTubeチャンネルでは、榎木、内田、石川による「RGBTube」も公開中。

こちらも要チェックです!

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