大人気漫画の実写映画化!作品からそのまま出てきたような魅力あふれるキャラクターたちが喧嘩しまくる。
豪華俳優陣が素晴らしすぎて、どこのシーンを切り取っても目の保養!
・喧嘩、バイク、決起集会などなど誰もが一度は憧れる!?ヤンキー要素が目白押し。
・豪華若手俳優陣が、傷だらけになりながら戦いまくる!!
それでは『東京リベンジャーズ』をネタバレありでレビューします。
目次
『東京リベンジャーズ』あらすじ【ネタバレあり】
負け犬フリーターのタケミチが高校時代にタイムリープ
ゴミ屋敷のような部屋に住むフリーターの花垣武道(北村匠海)。
バイト先のレンタルビデオ屋ではバカにされ、謝りながら生きる日々。
そんなある日、テレビのニュースで、人生唯一の彼女だった橘日向(今田美桜)が事件に巻き込まれて死んだことを知ります。
ニュースを見たことをきっかけに、人生の栄光であった唯一の彼女を思い出そうとしますが、ほとんど記憶にない状態です。
ダメダメな今の自分にあきれながら電車のホームに立っていると、突然、後ろから押されて線路に落ちてしまいます。
あ、自分死ぬと思った瞬間、なぜか高校時代の自分に変わっていました。
思い出す高校時代の自分。
死んだはずが、なぜか周囲には、高校時代につるんでいたヤンキー仲間。
これが死ぬ間際の走馬灯かと納得しながら、最後の瞬間を過ごそうと考えます。
仲間たちは、これから他校のヤンキーと喧嘩しに行くと言います。
タケミチは、いまいち過去を思い出せませんが、一応ついていくことに。裏路地につくと、いかにも強そうな東京卍會のメンバーキヨマサ(鈴木伸之)率いる他校のヤンキーたちが来ます。
そこでタケミチはようやく思い出すのです。
この喧嘩は、ズタボロに負けるということ。
この日を境に、下僕となり、負け犬人生を歩んでいくことになることを。
気づいたときにはもう遅く、喧嘩は始まってしまいました過去と同じようにズタボロに負けるタケミチ達。
悔しいがどうにもできない自分に腹立つタケミチは、急にヒナタの顔を見たくなり、ヒナタの家まで足を運ぶと、偶然ヒナタと会うことができます。
うろ覚えだったヒナタに会うことができ、当時のときめきを再び感じます。
ヒナタへの思いが強く膨れ上がるなか、公園では、ヒナタの弟直人(杉野遥亮)と出会います。
現在のニュースで直人もヒナタと一緒に死んでいたことを思い出したタケミチは、直人にその事実を告げ、ヒナタを助けるよう、強く伝えます。
そして直人と握手を交わします。
再び現代へ
握手を交わしたと思ったら、突然現代に戻ってしまいました。
死んだと思っていましたが、間一髪のところを助けられ、医務室で寝ていたタケミチ。
なんとタケミチを助けた相手は、死んだはずの直人でした。
直人によると、過去のタケミチからのお願いを守り、警察になりヒナタを守ろうとしていたというのです。
しかし、ヒナタは助けることができませんでした。
一方、この事実により、タケミチは本当に過去にタイムリープし、直人の人生を変えたことが判明。
直人との握手がトリガーとなり、過去と現代を行き来できることが分かります。
ヒナタを救うことができるのは、タケミチしかいません。
どうやら、ヒナタが巻き込まれた事件は、現代で巨大な悪組織に成長している東京卍會が原因だといいます。
直人は、もう一度過去に戻り、東京卍會総長の佐野万次郎、通称マイキー(吉沢亮)と稀咲鉄太(間宮祥太郎)を出会わないようにするミッションをタケミチに与えます。
そして再び二人は握手を交わします。
マイキーとドラケンとの出会い
再びタイムリーㇷ゚をしたタケミチは、キヨマサたちが喧嘩賭博をしている現場に居合わせます。
キヨマサには逆らうことのできないタケミチ達。
タケミチのヤンキー仲間の一人であるアッくん(磯村勇斗)は、この下僕生活から打破するには、キヨマサを殺すしかないと考え、周囲には内緒で忍ばせていたナイフで刺そうと行動し始めます。
怪しい動きを見せたアッくんを目撃し、タケミチは思い出します。
この後、アッくんはキヨマサを刺し、捕まってしまうことを。
なんとしてでも阻止したいタケミチは、キヨマサとのタイマンを申し込みます。
力の差は歴然でしたが、キヨマサの下僕になったことから負け犬人生が始まったことを思い出し、脅威の精神力で挑み続けます。
タケミチの気迫に周囲も圧倒されます。
そんな中、なかなか折れないタケミチにしびれを切らしたキヨマサは金属バットで戦おうとします。
そこに、止めに入る人物がやってきます。
そう、それが東京卍會総長マイキーと副総長のドラケン(山田裕貴)でした。
タケミチの姿を見ていたマイキーは、タケミチを気に入り、友達になろうと誘います。
そして、喧嘩賭博を企画したキヨマサを一蹴りで倒します。これが、タケミチとマイキー、ドラケンとの出会いでした。
タケミチが目にしたマイキーの姿
タケミチの友達宣言をしたマイキーとドラケンは、タケミチの学校まで乗り込んできます。
遊ぼうと連れ出そうとしますが、ヒナタに止められます。
タケミチがいじめられていると勘違いしたヒナタは、強引にタケミチを引き戻そうとします。
一触即発のように見えましたが、意外にも、マイキーとドラケンは笑いながら許し、ヒナタの誤解も解けます。
タケミチが想像していたマイキーとは、かなり異なる過去のマイキーの姿にタケミチは疑問を感じ始めます。友達になったことで、東京卍會の決起集会に呼ばれたタケミチは、ヤンキーたちの集団に圧倒されます。
そこには、キヨマサの姿もありました。
しかし、ドラケンから、キヨマサは追放を告げられ、東京卍會を抜けることになります。
そして、総長であるマイキーは、仲間の親友を傷つけたメビウスという組織をつぶすと、メンバー全員を鼓舞します。タケミチが見たマイキーの姿は、人を殺すような現代の東京卍會の総長ではなく、仲間思いで総長としてのカリスマ性に満ち溢れた姿でした。
現代のアッくん
現代に戻ると、なんと、アッくんが東京卍會の幹部に所属していました。再び現代が変わったのです。
現代のマイキーに直接会うために、まずは、アッくんに会おうとします。
タケミチは、アッくんに会うことができましたが、そこで衝撃の事実が告げられるのです。
現代では、マイキーの心の支えであったドラケンが死んでいること、そして、タケミチを線路に突き落としたのはアッくんであるということ。アッくんは東京卍會を恐れ、言いなりになっていたのです。
そして、アッくんは、その関係を断ち切るため、タケミチの目の前で屋上から飛び降りてしまいます。
ドラケンの死を阻止せよ
目の前で友達を亡くしたタケミチは、アッくんを救えなかったことを後悔します。
そして、タイムリープし、ヒナタだけでなくアッくんを救うことを心に強く誓います。
現代の東京卍會を救うには、マイキーが変わってしまった原因であるドラケンの死を、過去に戻り阻止するほかないと考えます。
再び過去に戻ったタケミチは、マイキーとドラケンのもとへ向かいます。
そこで目にしたものは、ヤンキーの抗争に巻き込まれてしまった一般人に謝る2人の姿でした。
ドラケンは、自分たちの喧嘩に一般人を巻き込んではいけないこと、人を思いやる心を持つことを、マイキーに諭します。
一部始終を見ていたタケミチは、ドラケンはマイキーの心だということを改めて感じるのでした。
メビウスとの抗争でドラケンが刺殺されてしまうのではないかと、直人からの情報をもとに推理したタケミチは、抗争を止めようと動きます。
しかし、仲間の無念を晴らすために戦うことを決めている東京卍會を止めることはできません。
そして、メビウスが東京卍會の幹部が集まっているところに乗り込んできてしまいます。
タケミチは、危機感を感じますが、マイキーの圧倒的強さにより、メビウスのリーダーは負け、抗争を未然に防ぐことができました。
完全に安心したタケミチは、次の日ヒナタと夏祭りに出かけます。
そこで偶然、キヨマサとメビウスのメンバーを目撃し、キヨマサがドラケンに恨みを持ち、刺そうと企んでいることを知ります。
一方、そのころ、ドラケン、マイキーはそれぞれ別のところに呼び出され別行動を強いられていました。
メビウスが、ドラケンを集団リンチしようと策略していたのです。
そして、タケミチが恐れていた東京卍會とメビウスの抗争が幕を開けてしまいます。
『東京リベンジャーズ』感想
原作の世界観を維持しつつ、実写としてのアレンジの巧みさ
原作が人気少年漫画、そして現在アニメ化もされている「東京リベンジャーズ」。
実写化する際に、課題となってくるのが、どこまで原作の設定に忠実にするか、実写化で違和感のないようにしていくかだと思います。
そんな中、今作は、原作に忠実な部分と、実写としてのアレンジが絶妙だと感じました。
今回、映画では、高校時代にタイムリープとしていますが、原作では中学生の設定です。
しかし、実写化するにあたってキャストや喧嘩、バイクのシーンなど、中学生のままで設定するには、やや無理がある部分もありました。
特に、キャスティングするにあたって、中学生に設定するとかなり難しかったのではないかと思います。
そのため、うまく高校生に設定し、キャスト達も違和感ない年齢にしています。
また、原作を読んだ人はわかると思いますが、ところどころストーリーの流れが異なる部分がありました。
原作が続いているため、約2時間の映画でどこまでのストーリーを映像化するかが課題となりますが、本作では、違和感のないようにうまくまとめています。
話の内容が分かるように、重要な部分を繋げながら、最後は、続編も匂わせるようなシーンで終わっていました。
きっと続編が制作されると信じていますが、1本の映画として、きれいにまとまっていると感じました。
キャラクターたちの再現度の高さ
本作の魅力の一つは、何と言っても、豪華若手俳優陣による、キャラクターの再現度のクオリティの高さだと思います。
どのキャラも、原作ではかなり特徴的な見た目をしており、実写で再現すると、かなりコスプレ感が強くなってしまうのではと懸念していました。
しかし、蓋を開けてみてびっくり、どのキャラもうまく馴染んでおり、まるで原作から飛び出てきたような再現度でした。
主人公のタケミチは、原作での、決して強くはないけれどがむしゃらに頑張る、見ていて応援したくなる少年漫画の主人公感を、北村匠海がうまく表現していました。
北村匠海のタケミチがあるからこそ、周りを固める個性の強いキャラクター達が活きてきていると感じました。
そして、特徴的な髪型第一位でもある、ドラケン。
山田裕貴が実際にそりこみをして髪型を再現したという気合いあふれるドラケンは、他の人では演じることができなかっただろうなと感じました。
インソールを履いて身長も高くしたようで、原作へのリスペクトがとても伝わってきます。
お芝居は見た目だけではないですが、実写化というのは、キャストがどれだけ原作のキャラクターに寄せて、なおかつ自分に溶け込めさせるかというのが、とても重要であり、見た目を上手く再現させることで、作品としての出来がかなり変わってくると感じました。
すでに世界観が出来上がっている作品を実写化するのですから、その世界観を現実世界に作り出すことが、大事な第一歩だと改めて感じさせてくれた作品でした。
吉沢亮演じるマイキー
東京リベンジャーズという作品で鍵となる人物がマイキーです。
原作を読んでいる方は感じているかもしれませんが、表の主人公がタケミチであるのであれば、裏の主人公はマイキーなのではないかと思います。
マイキーは東京リベンジャーズという作品の中で大きな存在であり、そのマイキーを誰が演じるかで、作品のクオリティも変わってくるのではないかと感じていました。
そんな中、本作でマイキーを演じた吉沢亮は、期待をはるかに上回るマイキーを見せてくれました。
普段は、飄々としており、お茶目な一面もあるマイキーですが、総長となると普段の姿とは一変、東京卍會を率いる頼れる存在となります。
吉沢亮は、マイキーのお茶目な一面と総長としてのカリスマ性を見事に演じ切っていました。
また、現在では、悪事に手を染めている犯罪組織に拡大した東京卍會の総長となっているマイキー。
そんな闇に落ちたマイキーの姿も、光のない目で表現していました。
セリフこそありませんでしたが、表情を見ただけで、過去のマイキーとは違うということが伝わってきました。
目で表現することが上手な吉沢亮だからこそ、マイキーを演じることができたと思います。
・生身の体で戦う喧嘩のシーンは迫力満点
・原作から飛び出てきたようなキャラクター達は必見!
以上、ここまで『東京リベンジャーズ』をレビューしてきました。
今の時代にはあまりいないヤンキーたちが、血だらけになりながら戦う姿は、人間臭く、思わず応援したくなります。
個性豊かなキャラクター達も魅力的で、どのシーンを切り取っても目の保養です。
今後も、続編に繋がる可能性大な作品でもあるので、ぜひ、記念すべき一作目を見逃さないでください!