映画『好きだった君へのラブレター』あらすじ・ネタバレ感想!なんてこと!届いてしまった封印していたラブレター

好きだった君へのラブレター

出典:IMDB

『好きだった君へのラブレター』は、奥手な女子高生ララ・ジーンが過去に恋心を抱いた相手に密かに想いを書いて隠していた5通のラブレターがどういうわけか、本人たちの手元に届いてしまったところから始める物語。

秘めた想いは自分だけのものだったはずなのに、そうでなくなりララ・ジーンは大慌て。ひょんなことから、ラブレターを出した相手のひとり、高校の人気者ピーターとは、恋人のふりをすることになり、ララ・ジーンの周辺は大きく変わっていきます。

ララ・ジーンを演じるラナ・コンドルがとにかくキュートで、ピーターとの疑似恋愛に素直になれない姿がもどかしく胸がキュンとする作品です。

ポイント
・奥手なララ・ジーンの恋心
・5通のラブレター
・ピーターとの恋人契約
・本音で言えること

それでは『好きだった君へのラブレター』をレビューします。

【ネタバレ】『好きだった君へのラブレター』あらすじ・感想


恋した5人の男の子へのラブレター

好きだった君へのラブレター

出典:IMDB

16歳のララ・ジーン(ラナ・コンドル)のクローゼットには、秘密の箱があります。それは、過去に恋した5人の男の子たちあてに書いたラブレター。

奥手なララ・ジーンに、告白する勇気はなく、手紙を書くことで気持ちを整理するのに精いっぱいで、手紙には宛先は書いてあるのに、出されることはありませんでした。

宛先の5人は子供の頃に好きだったケニー、中学校で好きだったルーカス、ピーター、ジョン、そしてジョシュ。

その中でもジョシュ(イズラエル・ブルサード)は特別で、姉のマルゴ(ジャネル・パリッシュ)のカレシで、いつも切ない思いをしていました。

ジョシュとはマルゴと付き合う前からの友達だったのに、姉の恋人になったことで、片思いだった自分の気持ちに、ザワついていたのです。

ところが、マルゴのスコットランドへの大学進学をきっかけにマルゴとジョシュは別れてしまい、ララ・ジーンはさらに複雑な気持ちになるのでした。

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お姉ちゃんの彼氏に恋して妄想するララ・ジーン、恋愛小説が大好きで夢見る高校生の部屋は、掃除されることなく散らかり放題。等身大のヒロインがチャーミングです!

送られてしまったラブレター

好きだった君へのラブレター

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姉のマルゴが家を出た後、どういうわけか、5通のラブレターが発送されたと気づいたララ・ジーン。

中学1年の時にゲームでキスをしたピーター(ノア・センティネオ)、中学3年の時にダンスをしたルーカス(トレッツォ・マホロ)が、それぞれ驚いた顔をしてララ・ジーンを訪ねてきます。

恋した当時のアツい気持ちで書いたラブレターに赤面するララ・ジーンが、その中でも慌てさせたのが、ジョシュでした。

姉マルゴと別れたとはいえ、友達のはずのジョシュへの気持ちがバレて気まずいララ・ジーンはとっさに、その場にいたピーターにキスをして、そそくさと逃げだすのでした。

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ララ・ジーンにとっては、過去のラブレターでも、送られた相手には、現在進行形の手紙。それは確かに慌てます!宛先不明で帰ってきた1通に胸をなでおろすのは、観客も一緒(笑)

「答えはノー」から始まった契約

「君の気持ちは嬉しいけど、ノー」とことわりにきた学校一の人気者ピーターをつれない態度で、「中学校の時のラブレターだったし、今は、そう好きでもない」と返すララ・ジーン。ピーターにキスをしたのは、姉の恋人ジョシュに恋していたと知れて気まずかったからと言われ、ピーターは、ララ・ジーンに好奇心を持ちます。

奇しくもピーターも人気者女子のジェン(エミリア・バラナック)を別れたばかり。ピーターは、ジェンとよりを戻すのに彼女に嫉妬させたいからと、ララ・ジーンには、気まずいジョシュと顔を合わせなくていいよう、恋人のふりをしようと言い出します。

ジョシュにも、マルゴにも、顔を合わせづらく気まずいララ・ジーンはその提案にのるのでした。

恋人のふりをするのに、「キスはなし」「つきあっているふりはふたりだけの秘密」「ラクロスの試合に応援に行く」「ララ・ジーンに毎日メモを書く」「学校行事のスキー旅行に行く」と契約をしたふたり。

妄想でしか恋をしたことがないララ・ジーンは、ピーターの恋人のふりは気が楽でいいと、偽カノジョとなったのでした。

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生真面目なララ・ジーンとピーターの「契約」は、他愛がないけど、とてもキュートです。

どうせすぐに終わる

好きだった君へのラブレター

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ジョシュへの気持ちを隠すのに、ピーターとつきあっているふりを始めたララ・ジーン。読書が好きで、友達といえばクリス(マデリン・アーサー)ぐらいだったのに、ピーターと一緒にいることで社交的になり笑顔も増えて、楽しそう。

ピーターも元カノのジェンを嫉妬させようと、偽カノジョのララ・ジーンへのアプローチがとても自然です。

恋する気持ちでなく利害関係だけで接するピーターとは、何でも気兼ねなく話せてララ・ジーンも楽しくなってくるのでした。

新学期を機に、「契約」をしたふたり。ピーターとの恋人ごっこが3か月後の学校行事のスキー旅行までもつわけがないと、たかをくくっていたのに、お互いのことを知るようになり、ララ・ジーンは、いつしかピーターを意識するようになるのでした。

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奥手なララ・ジーンと不器用なピーターの恋模様は、かなり胸キュンです。

隠していた本音

ピーターとララ・ジーンがつきあっていることで、ジェンが嫉妬してピーターとよりも戻したいと言い始めたことで、ピーターの当初の目標は達成したと気づいたララ・ジーン。

ピーターとの恋人のふりをする理由がなくなり、ピーターが好きになったことで、避け続けていたジョシュへの気まずさも薄くなり、本音を話せるようになります。

新学期が始まってから、つきあっている「ふり」をしていたはずの、ピーターとララ・ジーン。ついにスキー旅行を機に、お互いの気持ちを確かめ合いキスをするのでした。

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この作品のいいところは、どの小さなエピソードに共感がもてること。ララ・ジーンの告白相手であって、今では友達となったルーカスとの小さな会話が素敵なのです。

気持ちは伝えるもの

好きだった君へのラブレター

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ピーターとララ・ジーンが、カップルとしてうまくいきそうな様子をみて嫉妬のかられたジェンの言動でぎくしゃくするふたり。

そこにマルゴも帰国し、妹が元恋人のジョシュへの恋心を隠していたと知り、ショックを受ける始末。

トラブルもかさなり、意気消沈するララ・ジーンに妹キティ(アンナ・カスカート)がクローゼットにしまってあったララ・ジーンの封印ラブレターをこっそり、発送したことも告白、すべての顛末をわかり気が抜ける姉妹たちなのでした。

ラブレターが送り出されてから、ジョシュとはキチンと向き合うことをしなかったララ・ジーン。ジョシュに、本当の初恋がジョシュだったこと、姉と親友がつきあいはじめて寂しかったこと、ピーターを本当に好きになったことを静かに語ります。

そう話すララ・ジーンにジョシュは、優しく「送るつもりのないラブレターでも、相手に届いたからこそ、気持ちが伝わった」と話すのでした。

そして相手に気持ちを伝えることの大切さを実感したララ・ジーンは、ピーターのいるラクロス場へとひとり向かうのでした。

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ララ・ジーンにピーターが、なんとなく送っていた「メモ」は物語の肝。読みもしないで捨てていたララ・ジーンってば、なんてことをしていたのかしら。

『好きだった君へのラブレター』あらすじ・ネタバレ感想まとめ

以上、ここまで『好きだった君へのラブレター』をレビューしてきました。

要点まとめ
・ララ・ジーンの密かな想い
・全く期待がないからむしろ気楽
・恋する気持ちがとにかくキュート
・率直に本音が語れる心地よさ

『好きだった君へのラブレター』は、送るつもりがないラブレター5通が、妹キティのいたずら心で相手の男の子たちに送られてしまったことがきっかけに起こる青春ストーリー。

恋する想いは、こっそり箱に閉まっておいたはずなのにと憤慨しても時すでに遅し…ララ・ジーンの地味な高校生活は、大きな転機をみせるのです。

母を亡くして以来、大事な人が目の前から去っていくのが怖いララ・ジーンは、ピーターとつきあっているふりをするのに、偽の恋人なのだから、別れても傷つかないはず・・その安易な気持ちが、なんでもすぐに手に入れることが出来る人気者ピーターの心に切ない気持ちを作り出すのです。

主演のふたりラナ・コンドルとノア・センティネオの相性がとてもよく、じれったいふたりの関係は、青春ラブストーリーにふさわしく胸がキュンキュンします。

ララ・ジーンがチャーミングなのに加え『好きだった君へのラブレター』のキャスト全員に共感が出来て、コメディ要素もきっちりとあり、ネガティブ要素はゼロ!作品自体の好感度ものすごく高いので、ぜひご覧ください。

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