女子高生と殺人鬼が入れ替わるという、まさかのホラー版『君の名は。』として注目を集めている映画『ザ・スイッチ』。
『透明人間』や『ゲット・アウト』など、近年のホラーやスリラー映画界を席巻するジェイソン・ブラムが製作、『ハッピー・デス・デイ』のクリストファー・ランドンが監督を務めたホラー映画です。
- 殺人鬼と女子高生が入れ替わる!?ホラー版『君の名は。』
- ホラー、スリラー映画を多く手がけるブラムハウス・スタジオ製作
- 本当におじさん!?ヴィンス・ヴォーンの女子高生演技がとにかく可愛い!
マルコヤマモト
目次
映画『ザ・スイッチ』作品情報
作品名 | ザ・スイッチ |
公開日 | 2021年4月9日 |
上映時間 | 102分 |
監督 | クリストファー・ランドン |
脚本 | クリストファー・ランドン マイケル・ケネディ |
出演者 | ヴィンス・ヴォーン キャスリン・ニュートン アラン・ラック ケイティ・フィナーラン セレステ・オコナー ミシャ・オシェロヴィッチ ユリア・シェルトン |
音楽 | ベアー・マクレアリー |
【ネタバレ】映画『ザ・スイッチ』あらすじ
気弱な女子高生と最凶殺人鬼がまさかの入れ替わり!
主人公は悩める女子高生のミリー(キャスリン・ニュートン)。
ディスカウントストアで働く母(ケイティ・フィナーラン)と警察官の姉・シャーリーンと暮らしているミリーでしたが、父親が亡くなってから母はアルコールに溺れるようになり、また学校でもカースト上位の女子グループから嫌がらせを受けるなど我慢の日々が続いていました。
思いを寄せるクラスメイトのブッカー(ユリア・シェルトン)を見つめることと、親友のナイラ(セレステ・オコナー)とジョシュ(ミシャ・オシェロヴィッチ)と過ごす時間がミリーの唯一の癒し。
この日も授業に遅刻し、ミスター・フレッチャー(アラン・ラック)に怒られたミリーに対してブッカーは、「普段から時計を5分進めておくといいよ」と優しくアドバイスをしました。
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そんな時、凶悪な連続殺人犯が逃走中という不気味なニュースが街中に響き渡ります。
伝説の殺人鬼と呼ばれるブッチャー(ヴィンス・ヴォーン)は数日前に豪邸に潜入し、そこで遊んでいた若者たちを全員惨殺、そしてその家からアステカの儀式で使われる短剣を盗み出していたのでした…。
その日の夜、高校のアメフト試合の帰りに母親の迎えを1人で待っていたミリーは、忍び込んでいたブッチャーに襲われ、短剣で肩のあたりを刺されてしまいます。
すると、ブッチャーも同じように肩に傷を負い、その拍子でナイフを落としてしまいました。
ミリーを迎えに行かず家で泥酔していた母を見つけた警察官の姉・シャーリーンがスタジアムに現れてミリーを救出しますが、次の朝になるとミリーの身体に「ある異変」が起きていたのです。
ミリーが目覚めるとそこは見知らぬ場所で、鏡を見るとミリーの体はおじさんになっていました。
なんと、ナイフで突き刺されたことによって2人の身体が入れ替わってしまったのです!
そして、ミリーの部屋で目覚めた殺人鬼・ブッチャーは状況を理解すると「友達を全員殺してやる」と、クローゼットから姉のシャーリーンの服を物色し、意気揚々と学校へ向かったのでした。
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元の姿に戻るまでのタイムリミットは24時間
学校ではいつもと様子の違うミリー(=ブッチャー)に注目が集まり、異変に気づいたジョシュとナイラが心配して駆け寄りますが「死ね」と一蹴されてしまいます。
そこにミリーにいつも嫌がらせをする女子・ライラーがやってきて、心配するような素振りを見せると、ミリーは「2人きりになりたい」と言って彼女を人気のない部屋に連れ込み、マイナス300℃の冷凍装置に入れて殺してしまいます。
同じ頃、学校に潜伏していたブッチャー(=ミリー)は装置の異変と中で凍っているライラーを発見し、死体を装置から出すと死体は床に倒れてバラバラになりました。
その場面を目撃してしまったナイラとジョシュは、突如学校に現れた殺人鬼に対してパニックを起こしてしまいます。
激闘の末にブッチャーとミリーが入れ替わったことを理解した2人は元に戻す方法がないかを模索し、短剣に秘密があることを突き止めます。
短剣はアステカの生贄の儀式に使う「ラ・ドーラの剣」ということがわかりましたが、24時間以内に再び短剣で相手を突き刺さないと元の姿に戻ることはできないと知った3人は愕然…。
次にミリーの姿をしたブッチャーは、技術教室に忍び込んで怒鳴りつけてくる教師と格闘の末に彼を電動ノコギリで真っ二つにして殺していました。
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そして入れ替わったブッチャーとミリーが廊下で鉢合わせ、殺人鬼の存在に学校内はパニックに陥ります。
ミリーはジョシュとナイラとともに車で学校から逃げ出し、ひとまず人気スターのマスクを被せて目を逸らすことにしました。
呪いの短剣を取り戻せ!
殺人鬼・ブッチャーの登場によってホームカミングパーティーが中止になった学生たちは、その夜に別の場所でパーティーを開いていました。
ミリーの姿をしたブッチャーはブッカーを誘惑して手にかけようとしますが、その直前でブッチャーの姿をしたミリーが現れて2人を殴り倒して拘束します。
ジョシュの家で目を覚ましたブッカーに事情を話してブッチャーがミリーであることを理解してもらい、短剣が警察の証拠保管倉庫にあることを知ったミリー、ナイラ、ブッカーは、ジョシュとブッチャーを家に残して警察署に向かいました。
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ナイラが警察署にいたシャーリーンに嘘の通報をするとシャーリーンは出ていき、ナイラに短剣を奪うチャンスが訪れます。
その頃、車で待っていたミリーは、同乗していたブッカーについに告白。
ミリーのことを思っていたブッカーはミリーの告白を受け入れ、おじさんの姿をしたままのミリーにキスをしました。
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その頃、拘束を解いたブッチャーもジョシュの家を飛び出して警察署へ向かっており、その姿を目撃したミリーとブッカーも建物の中に入ります。
『ザ・スイッチ』の結末
シャーリーンはブッチャーの姿を見つけて発砲しますが、その隙を見たミリーが短剣を奪って逃走し、学生たちのホームカミング会場に紛れ込んでいきました。
そして再び言い寄ってくる3人の男子生徒たちを、ジュースの瓶とチェーンソーで殺害!
シャーリーンが応援を要請したことで複数の警官が現場に到着し、場はさらに混乱します。
そしてタイムリミットは刻々と迫っていました…。
もしも元の姿に戻れなかったら…と不安に駆られるミリーに対して、ブッカーは自分の腕時計を外してミリーの腕につけてあげました。
短剣を持ったまま全速力で逃げるブッチャーを皆で追いかけますが、中年の身体をしたミリーの体力では追いつけず、ジョシュとナイラが全速力でミリーを追いかけて拘束します。
が、ミリーがブッチャーの身体にナイフを突き刺す直前に、タイムリミットの24時を迎えてしまい一同は絶望。
しかし、鐘の音がまだ鳴っていないこととブッカーが「時計の針を5分進めておくと良い」と言ったことを思い出したミリーはまだ24時を迎えていないことに気づき、思い切ってブッチャーの胸にナイフを突き刺しました!
すると呪いは解け、2人の身体は元通りになります。
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元に戻ったことを確認したジョシュが「そいつを撃て!」と言うと、ブッチャーは警官の銃弾に倒れました。
事件はひと段落し、救急車に乗り込もうとするミリーのもとにブッカーがやってきて、もう1度キスを交わします。
そして別の救急車に乗り込むブッチャーの心拍数が止まり、医師たちが死んだことを確信しましたが、実は計測器が外れただけでブッチャーはまだ生きていたのです…!
後日、ようやく普通の暮らしに戻ったミリーの元に再びブッチャーが現れ、助けに来た母とシャーリーンを投げ飛ばし、ミリーに迫ってきました。
「お前の体に入って学んだことがある」と言ったブッチャーは、ミリーの身体に入った時の圧倒的弱さからミリーがどれだけ自分を抑え込んでいたがわかったというのです。
そして「俺が直してやる」と言ってミリーに襲いかかります。
するとミリーも、「あなたの身体になってわかったことがある。タマは最悪!」と言って、ブッチャーのタマを蹴り上げ、怯んだ隙をついて壊れた椅子の木片をブッチャーの胸に突き刺して決着をつけました。
マルコヤマモト
【ネタバレ】映画『ザ・スイッチ』感想
良かった点
- 女子高生に入れ替わったヴィンス・ヴォーンがとにかく可愛い!
- ほどよいグロさ?ホラー初心者にもおすすめのブラムハウス作品
『ザ・スイッチ』で特筆すべき点といえば、やはり殺人鬼・ブッチャー役を演じたヴィンス・ヴォーンの女子高生演技だと思います!
おじさんと女子高生との入れ替わりといえば、これまでに『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』でのジャック・ブラックの演技も最高に笑えましたが、『ザ・スイッチ』のヴィンス・ヴォーンもそれに匹敵するかそれ以上の可愛らしさを振り撒いてくれました。
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もちろんホラー映画としてのクオリティも抜群で、殺し方などグロいところはとことんグロいのですが、そこを(わざと?)しっかり見せすぎないようにしていることが、逆にこの作品への間口を広げるプラス要素になっているとも思いました。
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残念だった点
- 勘が良い人は先の展開が読めてしまうかも!?
- クリストファー・ランドン監督の他作品と比べてしまうと期待以下かも…
ティーンが主人公のホラー映画として全てがうまくまとまっている感じがしましたが、それをよしとするかしないかで意見が分かれそうです。
また、カンが良い人は先の展開が読めてしまうのではないでしょうか?
マルコヤマモト
『ザ・スイッチ』は、ホラー映画素人にも玄人にも優しい作品ですが、クリストファー・ランドン監督の前作『ハッピー・デス・デイ』と比べると期待以下に感じた人もいたようです。
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SNSでのみんなの感想・評判
クソザコ感想絵 #ザ・スイッチ 編描きました〜😇
血が飛び散る青春映画です!よろしくお願いします!
全員かわいかったんですけど、特にライラーちゃん…性格悪すぎてかわいかったナ…#ザ・スイッチ体験済 pic.twitter.com/GdVc39nfvP— 田中鉈@ナタリ-は春がしんどい🙄 (@tanakahatchet) April 18, 2021
『ザ・スイッチ』鑑賞。
私たち入れ替わってる!の対象がJKと殺人鬼というハリウッドホラー。『ハッピー・デス・デイ』のクリストファー・ランドン監督だけに、面白さもお墨付き。ゴア描写はかなりキツめだけど、入れ替わりネタで笑わせたり、ほろっとさせたりと、この監督やっぱり上手い。— ミハイル暁 (@goldendawn_) April 17, 2021
ほぼ己の記憶用映画感想🎞️『ザ・スイッチ』 面白かった😄80、90年代ホラーにオマージュ捧げエグい描写もありつつJKとオジサンの入れ替わりでコメディ要素もあり最後まで楽しかったです、これはオススメしたい✨すいません、イラストはデジタル修行中😅 #映画 #ザ・スイッチ pic.twitter.com/qKaRTsK6u2
— ムゥビィのおもちゃ箱☆趣味と映画とイラストと (@anarog_movie) April 18, 2021
ザ・スイッチ
可愛面白かった〜🤣
途中めちゃくちゃ笑いそうになった!ブッカーいい男過ぎるだろ〜❗️
ミリーが全編通して可愛かった💕
コメディ色が強くて、高校生たちが仲良くきゃっきゃしてるのが可愛かったです
可愛いしかない感想ですが、可愛かったです
すごい好みのかわいさだった pic.twitter.com/sNURn4Bwpt— テン (@101olo10lo) April 14, 2021
入れ替わりものをぶち込んできた以前に元々ジャンルとしてあったティーンズスラッシャー映画がすごく新鮮になったのはやっぱり主人公の友達2人の魅力がが大きかったな!メイキングが見たい。#ザ・スイッチ #freakymovie pic.twitter.com/PnCZDQhL35
— 川村ナヲコ (@nawowow) April 15, 2021
入れ替わりを演じたビヴィンス・ヴォーンとキャスリン・ニュートンに注目が集まっていますが、サブキャラたちの活躍も見逃せません!
特に主人公のミリーを支える2人の親友、ジョシュとナイラの存在感が抜群で、映画を観た方の中には2人の活躍についてコメントする方が多くいました。
おじさんの姿に変わってもミリーを信じ続け、親友2人がミリーを元に戻すために奮闘する姿は素直に感動!
マルコヤマモト
そしてなんといってもミリーが思いを寄せるブッカーが良い子でよかった…。
マルコヤマモト
映画『ザ・スイッチ』あらすじ・ネタバレ感想まとめ
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朝起きたら…
⠀女子高生と
入れ替わってる!?
/ // \\ \#史上最悪の入れ替わり の幕が開く…!
【『#ザ・スイッチ』本編映像解禁】#キャスリン・ニュートン の怪演にもご注目ください。#未体験入れ替わりホラー 大ヒット上映中! pic.twitter.com/rE33KFAO7a— ユニバーサル・ホラー公式 (@uni_horror) April 14, 2021
マルコヤマモト
- 男女入れ替わり&スラッシャーの笑えるホラー
- ホラーファンもホラー初心者も安心して楽しめる作品
- 友達との鑑賞やデートムービーにもぴったりで、年齢関係なく楽しめる
ありがちな入れ替わり要素にホラーを足してきた、ハリウッド製のホラーコメディ。
『ザ・スイッチ』は、適度に笑って適度に怖くて友情や家族の絆など、しっかり必要なテーマも入っている全てにおいて丁度いい作品だったと思います。
1人で観るのはもちろん、友達や恋人とのデートにもぴったりのエンタメ作品で、年齢関係なく楽しめること間違いなし!
コロナ禍でなければ映画館中に笑い声が溢れる最高の作品だったと思うだけに、コロナウィルスが憎いところです。
マルコヤマモト