ジェシカ・ビールが共同制作に参加した犯罪ミステリー『The Sinner -隠された理由-』のシーズン2。
今作では、少年犯罪をテーマに、ストーリーが展開していきます。
1シーズン完結のアンソロジー・ドラマですが、ビル・プルマン演じるアンブローズだけは引き続き出演しており、さらにシーズン1では分からなかった過去も明かされます。
なので、未見のかたはぜひシーズン1からの視聴がおすすめです!
- アンブローズ刑事の過去も明らかに
- ジュリアンのみている悪夢の真相とは?
それでは『The Sinner -隠された理由- シーズン2』をネタバレありでレビューします。
▼前回シーズン1の記事を読む▼
目次
【ネタバレ】『The Sinner -隠された理由- シーズン2』あらすじ・感想
犯人は13歳の少年
ニューヨーク北部の山道を走る1台の車。
13歳のジュリアンと彼の両親は、ナイアガラの滝へ向かっています。
しかし、目的地まであと2時間と迫ったところで、タイヤがパンクしてしまい、3人は近くのモーテルに宿泊することになりました。
夜中に目が覚めた母親は、ジュリアンが部屋の隅に座っているのに気づきます。
不安そうなジュリアンは家に帰りたいとこぼしますが、母親がなだめ落ち着かせました。
「また悪夢を見たの?」と尋ねる母親と、ジュリアンにフラッシュバックするフードを被った謎の人物。
どうやらジュリアンは精神面で問題を抱えていそうです。
翌朝、ジュリアンはモーテルのキッチンで2人にティーを入れて部屋に戻ってきます。
少し変な味だと思いながらも、飲み干す2人。
その後、出発の身支度を始めた2人に異変が起き始めます。
父親はシャワーを浴びている途中に発作を起こして倒れ、頭を強打し死亡。
そして母親も次第に息苦しくなっていきそのまま死亡してしまいました。
ぼんぬ
ケラーに戻ったアンブローズ
事件を担当することになった新人刑事のヘザー。
モーテルの裏山でジュリアンを見つけ拘束しますが、犯人が少年であることや、動機が分からないことで捜査に行き詰まります。
そこで、シーズン1のコーラの件を新聞で知っていたヘザーは、父親・ジャックの旧友という縁もありアンブローズに助けを求めることにしました。
母親の葬儀以来、15年ぶりに故郷のケラーに戻ったアンブローズ。
さっそく、捜査を開始したアンブローズたち。
父親はIDからアダムだと判明しますが、奇妙なことに母親はIDを持っておらず、名前も特定できない状況。
さらに、旅行のはずなのにジュリアンの荷物が一切ないという不審な点が浮かび上がります。
果たしてこの2人は本当にジュリアンの両親なのか?
そんな疑問も浮かび上がっていた時に、警察署を訪れた1人の女性。
ぼんぬ
明らかになるジュリアンの秘密
ヴェラはモスウッドと呼ばれるカルト集団の主宰、そして殺された2人は集団で生活していたアダムとベスであり、ジュリアンの両親ではないことが判明します。
モスウッドと聞いてヘザーはかつて友人のマリンとこっそり見に行ったことを思い出します。
捜査を進めるうちに、現在は行方不明のマリンがかつてモスウッドの一員だったこと、そしてモスウッドにいた時に妊娠し出産していたことも分かります。
ぼんぬ
ところが、マリンは母乳があまり出ないことから次第に育児に自信を失くしていき、代わってヴェラが育てることになりました。
つまり、ジュリアンはヴェラのことを本当の母親だと思っているのです。
フードを被った人物の正体
捜査が進んでいたある夜明けに、ジュリアンが養護施設から誘拐される事件が発生してしまいます。
ジュリアンの部屋に忍び込んだのは、黒いフードを被った人物。
いつもジュリアンが夢の中で見ていたと思っていた人物は、実在していたのです。
アンブローズは付近にいた不良集団から茶色いキャンピングカーが犯人の車だという情報を手に入れます。
捜索していたヘザーとアンブローズは車を見つけますが、中は無人。
向かったと思われる森の中で修道僧の使う紐を見つけ、修道院を訪れます。
そこで判明したのは、モスウッドを出たマリンがつい最近まで名前を変えて生活していたという事実。
ぼんぬ
そして、ついに誘拐という形でジュリアンを取り返します。
一方、その頃ジュリアンはマリンに自分が本当の母親だということを告げられ困惑。
そして実は、アダムとベスが向かっていたのはマリンが待つ貸し倉庫だったことを知り、パニックになってしまいます。
ぼんぬ
トラウマが共通点
ヴェラに口止めされていたこともあり、なかなか話をしてくれなかったジュリアン。
そんなジュリアンに、アンブローズは自分の過去のことも少しづつ話し始めます。
自分に寄り添って話しをしてくれるアンブローズを次第に信頼するようになり、悪夢のことなどを話してくれるようになったジュリアン。
ぼんぬ
特殊な環境で育ったジュリアンが心の奥底に抱えている問題に気づけるのは、同じように過去にトラウマを抱えているアンブローズだからこそ。
故郷のケラーに戻らなかったのは、アンブローズ自身が少年時代に経験したことが理由でした。
精神疾患を抱えた母親と住んでいた家が火事になってしまった過去。
実は、火をつけたのはアンブローズだったのです。
その後、精神病院に入院していた母はアンブローズが17歳の頃に亡くなってしまい、それと同時にアンブローズはケラーを去ることになります。
ぼんぬ
『The Sinner -隠された理由- シーズン2』あらすじ・ネタバレ感想:まとめ
どうしてジュリアンが犯罪をするに至ったのかをシーズン1同様に丁寧に描いた傑作でした。
『The Sinner -隠された理由- シーズン2』は犯罪心理というよりも、犯人の育った環境やアンブローズの過去、そしてケラーの白黒つけない奇妙な文化にフォーカスを当てたストーリーだったように思います。
ジュリアン役のエリシャ・ヘニグがとてもいい演技をしている点にもぜひ注目してみてください。
▼次回シーズン2以降も続けて読む▼