『全裸監督』シーズン1あらすじ・ネタバレ感想!ポセイドン企画の元ネタ・モデルは?

ドラマ『全裸監督』シーズン1のネタバレ感想!

出典:Netflix

1980年代に活躍したAV監督・村西とおるの半生を山田孝之主演で描いたNetflix限定ドラマ!

8月9日に全世界190カ国に向けて、この超衝撃的作品が配信開始されました。

山田孝之、森田望智の怪演と、ヤバすぎる過激な内容が話題沸騰中の『全裸監督』シーズン1をネタバレありでレビューしたいと思います!

『全裸監督』ってどんなドラマ?


※AV監督の半生を描いたということもあり、過激なシーンが多数登場しますのでNetflixでは「大人向け」というカテゴリに属しています。視聴の際はご注意ください。

『全裸監督』は、実在するアダルトビデオ監督である村西とおるの半生を描いたドラマです。

今作では、バブル景気に湧く1980年代を舞台に村西がアダルトビデオ監督になった経緯や、女優・黒木香との運命的な出逢い、村西の衝撃的な人生を虚実交えて描かれています。

原作は本橋信宏「全裸監督 村西とおる伝」で、安藤サクラ主演『百円の恋』などで監督を努めた武正晴が総監督として制作に携わりました。

『全裸監督』シーズン1の主要キャスト

山田孝之 / 役:村西とおる

  • 北海道に一家を構える英語教材のセールスマンだが、営業成績が振るわないことが悩み。
  • トシとの出会いで裏の世界に魅力を見出し当時流行のビニ本流通を始める。
  • 後にAV監督に転身し自身のメーカー「サファイア映像」を立ち上げる。

満島真之介 / 役:荒井トシ

  • 村西とバーで出会ったチンピラ。
  • 村西に裏の世界を教えた相棒的存在。

玉山鉄二 / 役:川田研二

  • 元出版者社長。ビニ本時代に村西と出会い魅力を感じ、共に手を組む。
  • サファイア映像以降はプロデューサー的存在に。

森田望智 / 役:佐原恵美(黒木香)

  • 横浜の有名大学に通う才女で、後に村西に多大なる影響を与える存在になる。
  • イタリアへの留学資金を調達するために村西のAVに出演希望し、後に黒木香として活躍する。

【ネタバレ】『全裸監督』シーズン1あらすじ・感想

『全裸監督』第1話あらすじ・感想「村西とおる、エロに興味を持つ」

『全裸監督』第1話

出典:Netflix

村西とおる(山田孝之)が冴えない英語教材のセールスマンという経歴の持ち主で、しかも営業成績が全く振るわなかった…ということに驚きました。

しかし、上司(板尾創路)のアドバイスを受けてからは、村西はトップセールスマンに上り詰めます。

マルコヤマモト

「ファンタスティーーック!」など、後の監督時代に影響を与えた英語を交えた独特の喋り方も、セールスマン時代に手に入れたものだったのですね…(笑)

妻は不倫して子供とともに家出、会社の売上が持ち逃げされ職を失った最悪のところに、救いの手を差し伸べたのがいかにも怪しいトシ(満島真之介)という男…。

トシに誘われて裏の世界に迷い込んだ村西のように、今作を観始めた私たちも危険な扉を開けてしまったのです…。

マルコヤマモト

第1話を観たら、もう後戻りはできませんよ!覚悟して最後まで観るべし。

『全裸監督』第2話あらすじ・感想「ポセイドン企画のモデル・元ネタは!?」

『全裸監督』第2話

出典:Netflix

エロは儲かるということに気づいた村西はさっそく動き始め、仕入れたビニ本を置いてもらうために書店ごと買い取るなど、驚きの行動を見せ始めます。

マルコヤマモト

自分のビジネスが成功すると信じ切っていたのか、村西は一度も物怖じしたような表情を見せないのが印象的でしたし、山田孝之にしか演じきれなかっただろうなと思います。

村西はメンタルも鉄ですし、あの自信はどこから沸いてくるのだろうと不思議になるほど。

あと、あの時代にはよくあった消費者金融の会社が集まったビルと、公園や神社に落ちていたエロ本の存在も印象的でした…。

マルコヤマモト

1980年代を懐かしむ意味でも楽しめる作品です。

また、ここらで村西たちのライバル、大手AVメーカー「ポセイドン企画」の池沢(石橋凌)が登場するのもいいところ。

ちなみにポセイドン企画の元ネタ・モデルでもある池沢は複数の人物をモデルにしたオリジナルキャラクターです。

池沢のキャラクターは、村西たちとは対象的にビジネスで成功したバブル期のゴージャスおじさんという描き方も良かったです。

また不気味な警視庁警部、武井を演じたのはリリー・フランキー

そして落ちぶれたヤクザ古谷を演じるのは國村隼

マルコヤマモト

『アウトレイジ』ですか?と言いたくなるようなナイス&豪華なキャストが集結でございます。また個人的には、真面目な身だしなみ、性格をしていながら、変態を隠しきれない川田研二を演じた玉山鉄二が最高に変態で良い!今作の中ではお気に入りキャラです。

『全裸監督』第3話あらすじ・感想「村西の執着心がすごい!」

『全裸監督』第3話

出典:Netflix

出所後も自分のビジネスを諦めない村西は、トシと再び落ち合い、川田を誘って当時のエロの最先端であるアダルトビデオの制作に乗り出します。

普通ならば、再び逮捕される可能性があるはずの同じ仕事には手を出さないと思います。

それでもエロを諦めない村西の執着心というか、情熱には根負け(笑)

マルコヤマモト

私が第3話で好きなシーンは、アダルトビデオ制作を始めるにあたって川田をスカウトした村西が「この仕事辞めてください」と言ったことに対し、川田が二つ返事でOKを出したところです。

川田には「村西といたら絶対面白いことがある」という確信があったのでしょう。

村西の常に自信満々な性格に魅了された川田との、このやり取りは非常に痛快でした。

『全裸監督』第4話あらすじ・感想「ポセイドン企画の女優をスカウト」

『全裸監督』第4話

出典:Netflix

個性豊かなスタッフが集まり、新宿の歌舞伎町で「サファイア映像」がスタートします。

村西の監督デビュー作は、ケガをした高校球児がバスガイドを犯し、なぜか最後はバスを爆破するというある意味爆笑の内容でした。

マルコヤマモト

ちなみに、爆破担当スタッフが俳優の麿 赤兒まろ あかじであることに注目(笑)

さらにはライバル会社「ポセイドン企画」の人気女優をスカウトするという、怖いもの知らずっぷりを発揮する村西。

アイドル気分でギャラも良いアダルトビデオに出演していたポセイドン企画の女優ミクは、村西の本気具合にドン引きしながらも、当時禁忌とされていた本番行為を受け入れ、自分の本能を開花させていくのです…。

第4話では、ピエール瀧がレンタルビデオショップの店長として出演しています。

マルコヤマモト

今作は、彼の俳優としての復帰作となりました。

ちょい役ではありますが、ピエール瀧さんはやはりスクリーンにはなくてはならない俳優なんだな…ということがわかりました。

それだけでなく、作中には名優から現役のAV女優まで、様々なゲストが全編通して登場するので注目です!

マルコヤマモト

AVは男だけの世界と思われがちですが、今作に登場しているメイク担当の順子が唯一の心の救いでした…。女優の気持ちを汲んでくれる唯一の存在で、女性しては順子のようなキャラクターの登場はとても安心しました。

『全裸監督』第5話あらすじ・感想「女優・黒木香の誕生」

『全裸監督』第5話

出典:Netflix

第2話から登場している恵美母娘おやこ

その妙な家庭環境がずっとずっと気になっていました。

恵美(森田望智)は、ふとしたことから自分が母と不倫相手との間にできた子供だったという真実を知り、「自分は奔放に生きておきながら、私のことを厳格に育ててきた」と、恵美はついに反抗し家を飛び出して村西の元を訪ねます。

マルコヤマモト

恵美が家を出るときに口にした「母娘であることより、互いに女であることのほうが重要」という台詞が印象に残りました。個人的にこの台詞はとても理解できますし、結婚をして子供がいたって、女であることを優先させても良い時はあると思うんですよ。

でも、小雪が演じた毒親のように、誰かを縛り付けるようなことは納得できませんが…。

本番行為のビデオを発売したことにより、様々な方面から圧力を受けていた村西にとって、恵美はまさに女神のような存在でした。

村西は、毒親から逃げ出し自分の全てをさらけ出す恵美を、女優・黒木香としてデビューさせます。

第5話は、子供と一緒には絶対に観ることができない、超刺激的な絡みを観ることができます。

マルコヤマモト

『全裸監督』がネット配信だからこそできたチャレンジだと思います。思わず生唾を飲んでしまうような生々しい絡み、黒木香を演じた森田望智さんの体当たりの演技は本当に素晴らしいし、美しいです…。

でも、村西とおるのナレーション?と、女性に法螺貝ホラガイを吹かせるという演出には本当に笑ってしまう…。

1986年に発売した黒木香のデビュー作「SMぽいの好き」が大ヒットし、村西とおるが「アダルトビデオの帝王」と呼ばれるきっかけになりました。

しかし、規制委員会や恵美の母親の訴えもあり、作品はすぐに発売中止となり、村西たちは再び窮地へ追い込まれてしまいます。

『全裸監督』第6話あらすじ・感想「村西とおるの破天荒さ」

『全裸監督』第6話

出典:Netflix

何度襲い来るピンチにもめげない村西が、次の作品でチャレンジしようとしたのはハワイでの撮影。

アメリカで人気のポルノ女優を使って、ポルノ×アクションという斬新な内容の作品を作ろうとしていました。

さらに驚くべきは、パール・ハーバーの上に飛行機を2機で並行飛行させ、空中での撮影を行うということでした。

マルコヤマモト

ここまでくると「この人アホ過ぎる!絶対やめたほうがいい…」と思わざるを得ないのですが、これも村西スタイル…と考えると妙に納得できてしまうのが今作の面白いところ。

ですが、なにか嫌な予感がする…と思った人は正解です◎

村西とおる史上もっとも話題となった逮捕劇が起こります。

FBIに目をつけられていた村西は、一時的に旅券法違反で逮捕されますが、後になんと懲役370年を求刑されます。

日本ではサファイア映像の仲間たちが村西を救おうと奔走し始めました…。

『全裸監督』第7話あらすじ・感想「愛すべきAV監督村西とおる」

『全裸監督』第7話

出典:Netflix

村西の釈放に関しては、実際にも1億円以上の費用がかかり、半年以上かけて司法取引や弁護の末に釈放されました。

村西を助けるために、黒木香は母親を説得し、発売中止になった自分のビデオを川田と共に再び販売するための営業へ向かいます。

トシはヤクザである古谷の世話になり、裏ビデオの製造流通で資金を稼いでいましたが、次第にヤクザ稼業にも手を出し始め、次第にドラッグ漬けになってしまいます。

黒木香とサファイア映像の仲間たちの努力で1億円の保釈金が支払われ、村西は釈放されました。

しかし、この事件は逆に村西の知名度を上げることになり、黒木香と共にテレビに登場したり、ベータカムカメラを背負ったブリーフ姿もトレードマークになったのです。

マルコヤマモト

第7話を観て思ったのは「村西とおる…愛されてんなぁ~」ということ。

まず、サファイア映像の仲間たちにとっては、1億を支払ってでも出てきて欲しい人だったということ。

そして黒木香の決断。

マルコヤマモト

トシも危ない橋を渡り始めるほど、村西は愛されてる存在なんだな…と思いグッときましたよ。

『全裸監督』第8話あらすじ・感想「ポセイドン企画の池沢逮捕?」

『全裸監督』第8話

出典:Netflix

昭和天皇崩御から、時代は平成へ向かう真っ最中…。

世の中がなんとなく自粛ムードにあるなか、サファイア映像の仲間たちは村西が釈放されたことを喜びます。

しかしながら、トシがマスターテープを持ち出し、無修正のままのビデオを流通させているということが発覚し、村西は長年の相棒であったトシとの関係を断ち切ります。

時代が変ろうとするとき、警察の取締りも一層厳しくなってきたため、大手ポセイドン企画の池沢が逮捕され、トシが仕切っている裏ビデオの製造現場にも摘発が入り、トシも逮捕されてしまいます。

後に池沢は、獄中で首を吊って自殺しているところが発見されます。

今や人気のAV監督となった村西が率いるサファイア映像にも、続々と出演を希望する女優が集まってきたのです。

黒木香はテレビタレントとして人気を博し、村西も再び黒木との作品を撮り始めようとしていました。

マルコヤマモト

「よーい、アクション!」という村西の掛け声で終わる、とても王道な終わり方です。

『全裸監督』シーズン1ネタバレ感想まとめ/総評

サザエさんの波平がこの作品を観たら「バカモーーン!」と怒り叫ぶこと間違いなし。

マルコヤマモト

『全裸監督』は、史上まれに見る「けしからん」部類の映像作品です。(褒め言葉です!)

個人的な意見ですが、『全裸監督』は観てはいけないものを観ている背徳感、羞恥心を刺激する、そして欲望まで満たしてくれる、まさにAVのようなドラマではないのか?と思いました。

マルコヤマモト

といっても『全裸監督』の絡みは全部明るくて、なぜか「バカだなぁ…」と笑えてしまいます(笑)

村西とおるや黒木香のキャラクターもあり、めちゃくちゃに明るい性が描かれていますよ!

実在する村西とおるの人生も、こんなにも面白いものだったのか…!と彼のホームページを調べてみると、トレードマークのブリーフ姿で佇む姿が…。

そして村西とおるを演じた山田孝之は、ほぼ完コピだったことに気づき、山田孝之のことを再び見直すのでした…。

マルコヤマモト

ネット配信だからこそできる限界ギリギリまで挑んだ絡みシーンにも興奮しっぱなしでした…。

こんな作品が全世界190カ国で配信されていると思うと、ますますワクワクしてしまいますね。

ぜひ世界中の方からの反応も知りたいところです。

マルコヤマモト

シーズン1は全8話、各話1時間以内ととても観やすい内容ですので、夏休みの深夜にイッキ見などいかがでしょうか?

なお、作品はシーズン2の制作が決定しているということ!これはめでたいニュースですね。

先に紹介した出演者からの諸注意動画にもあったように、「こんな窮屈な時代だからこそ、人間のありのままを楽しんでいただきたい」。

マルコヤマモト

『全裸監督』はこれに尽きると思います。制作陣や俳優陣の真剣さ、攻めの姿勢がひしひしと伝わってきました。

馬鹿なことだからこそ真剣にやるし、真剣に馬鹿なことをやることほど大変なことはないのです。

『全裸監督』制作陣と、村西とおるの作品の作り方には通じるものがあるのかな、と考えます。

インターネットの台頭でエロが気軽に手に入ってしまう時代に、あえて昭和~平成時期のエロ文化を懐かしむこともできましたし、逆に手に入りにくかった昔のほうがエロは尊い存在だったのではないでしょうか…とも、作品を観ていて思いました。

『全裸監督』シーズン1まとめ


アダルトビデオの監督・村西とおるの半生を題材にした『全裸監督』は地上波では1億%放送NGな内容でしたが、おそらくネット配信でも超ギリギリのラインだったのでは?というレベルで、観ているこちらもハラハラしました。

ネット配信だからこそ攻められる内容で、ネット配信が普及している今だからこそ、今後もこういったドラマが増えることに期待したいです。

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