映画『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』あらすじ・ネタバレ感想!黒澤明の傑作を松本潤主演でリメイク

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戦国時代、互いに国境を接する三つの国を舞台に繰り広げられる物語。

黒澤明監督の傑作『隠し砦の三悪人』をリメイクした作品です。

ポイント
  • 時代劇とか興味ないな、っていう人も楽しく見られる作品
  • …というかむしろ何でも許せる人向けかもしれない
  • 監督は『シン・ゴジラ』『ローレライ』『日本沈没』の樋口真嗣

それでは、さっそくレビューしたいと思います。

映画『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』作品情報

作品名 隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS
公開日 2008年5月10日
上映時間 118分
監督 樋口真嗣
脚本 中島かずき
小国英雄
橋本忍
黒澤明
出演者 松本潤
長澤まさみ
阿部寛
椎名桔平
宮川大輔
音楽 佐藤直紀

映画『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』あらすじ


戦国時代、小国の山名は隣接する大国早川陥落を狙い、まずはもう一つの隣国である秋月に攻め入り成功を収める。

その城内で山名の軍勢は秋月の軍資金である“黄金百貫”を見つけようと躍起になっていた。

そんな折り、城で強制労働をさせられていた武蔵(松本潤)と新八(宮川大輔)は逃走し、偶然滝のほとりで黄金百貫を見つけるが……。
出典:シネマトゥデイ

映画『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』みどころ

映画『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』みどころ

黒澤明監督の傑作『隠し砦の三悪人』を『日本沈没』などの樋口真嗣監督がリメイクした歴史娯楽大作。

切羽詰まった状況下で、それぞれ身分の異なる若者たちが果敢に敵に挑む姿をスピード感あふれる映像でみせる。

主演に嵐の松本潤、自国の運命を握る姫役に長澤まさみ、姫とともに行動する侍を阿部寛が演じている。

窮地に陥りながらもあきらめずに前進する彼らの知恵とパワーに圧倒される。
出典:シネマトゥデイ

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【ネタバレあり】映画『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』感想レビュー

陥落した城から忽然と消えた軍資金と、世継ぎの姫

時は戦国、互いに国境を接する三つの国がありました。

大国“早川”に力あり、早川と同盟を結ぶ“秋月”に富あり、貧困に苦しむ“山名”に野心あり。

三つの国の支配をもくろむ山名の軍勢は国境を越えて秋月に攻め入ります。

激戦の果てに秋月城は陥落。

しかし、生き残った秋月家の世継ぎと蓄えられた莫大な軍資金は忽然と姿を消していました。

山名の軍勢は秋月の民を人間以下に扱い、消えた軍資金を掘り出せと命じます。

何か固いものがあると掘り当てた一人の民、その近くにいた青年は腰から下げた籠のなかの鳥が鳴くのを聞き、その場から逃げ出します。

固いものは軍資金ではなく、瘴気の源だったのです。

混乱に乗じて逃げてしまおうと走る武蔵、同じようななりをして後を追う一人の男。

捕まりたくなかったら走れと煽り、二人は山の中へ逃げ込みます。

青年は金山堀の武蔵(松本潤)。

ついてきた男は木こりの新八(宮川大輔)。

二人がもみ合って転げ落ちた先に川があり、川に落ちていた木片の中から秋月の軍資金と思しき金を見つけます。

他にもないか探しながら騒いでいると離れたところから矢を射る人物がいました。

矢を射た人物が身を隠している場所に、逃げ込まれる前に新八が石を放ち倒しますが、いつの間にか背後にいた大男に捕まって金のありかを問い詰められました。

口を割らない武蔵に対して、棒を振るわれただけですぐに口を割ってしまう新八。

二人は苦し紛れに、戦に巻き込まれずに逃げ出す策を大男に話します。

山名領を横断して早川領へ脱出する、という奇策です。

大男の名は六郎太(阿部寛)。

実は六郎太は秋月イチの強者、矢を射た人物は秋月の跡取りである雪姫(長澤まさみ)でした。

しかし、姫であることを明かすわけにはいかず、六郎太は二人に“弟”の七郎太だと紹介しました。

雪姫は自国を救うために身分を隠して金を国に届ける役目を担っていました。

金を隠した木の棒を背負い、砦を後にする三人と雪姫。

その後、砦は山名の軍勢に潰されます。

人の命は火と燃やせ、虫の命は火に捨てよ

山名の司令官である鷹山刑部(椎名桔平)は、消えた秋月の姫と金の存在を知っていました。

もし金が雪姫の故郷に渡ってしまえば国を侵略することが叶わなくなるので、何としてでも姫と金を自分の手の内に入れたかったのです。

一方、三人と姫は、秋月の関所を正面突破することになり、本庄久之進(高嶋政宏)と対峙します。

綺麗な顔立ちの雪姫が目をつけられ、女のようだと言われたところ六郎太は武蔵と新八にそう言っているように、こいつは自分の弟だと言い張りました。

すると男色である本庄に気に入られてしまい、逃れるつもりが逆効果となってしまいます。

仕方なく六郎太は、雪姫が女であることを明かし、機転を利かせ何とか通過します。

その少しあと、関所を訪れる鷹山は怪しい一行を見かけなかったかと本庄に詰め寄ります。

女であることを隠していた奴がいたという心当たりのある本庄は、一行の特徴を「馬一頭と女と男三人」と伝えました。

関所を通過した三人と姫でしたが、武蔵と新八はどちらが姫をモノにするか騒いでいると六郎太に釘を刺されます。

すでに城が陥落している秋月の町中は人々が力なく過ごしていました。

六郎太は通りがかった荷車をひく老人に声をかけます。

自分たちの有する馬と、その荷車を交換してほしい、と。

武蔵も新八も反対しましたが、馬は老人のものとなりました。

ほどなくして鷹山一味が“今一頭と女と男三人”の一行を探していることを知り、六郎太の言動の意図がわかった武蔵と新八でした。

山名に入った一行は、“山名の火祭り”に乗じて逃げようとします。

火祭りは民が苦しみや悲しみを火にくべて一晩中踊り明かす祭りです。

この夜だけは、侍たちは民に手出しをしないというのがルールとなっていました。

民が踊り狂うさまを目の当たりにした雪姫は、君主などいなければ戦も起こらず、民が苦しみ悲しむこともなく済むのではないかと心を打たれます。

そして、自分のような君主を民が待っていてくれるだろうか、誰も待っていないのではないだろうかと不安を漏らしました。

武蔵は、誰も待っていなかったとしても自分がいる、と言いました。

心やさしく清らかな雪姫に武蔵は惹かれていました。

雪姫もまた、まっすぐな武蔵に惹かれていました。

いつもなら侍は手出し厳禁のはずの火祭りに武将たちがやってきます。

鷹山率いる山名の軍勢が追ってきていたのです。

そして、六郎太と雪姫は捕らわれてしまいました。

武蔵は寸でのところで六郎太が気絶させ、どうにか無事でした。

雪姫奪還作戦の末に

気が付いた武蔵は、雪姫を救い出すために山名の居城に潜入します。

そして井戸を掘ることを提案しました。

水源は欠かせないものとして許可が下り、強制労働を強いられている者に混じる武蔵。

仲間内には“寝た子を起こす”と地下にある瘴気を掘り出して、軍勢を混乱させて姫を救出することが目的だと明かします。

狙い通りに瘴気を掘り当て、吸ったら死ぬぞと声を上げれば周りは大混乱。

そのとき、城の上階では鷹山が秋月の軍資金のありかを詰問していました。

一行が道中運んでいた、木に隠した金は偽物でした。

本物は、雪姫が秋月の民100人にひとつずつ持たせて早川に逃がしていたのです。

下での混乱に乗じて武蔵が姫の元へやってきます。

六郎太は姫を武蔵に託し、鷹山との因縁の対決となりました。

ほぼ互角の戦いを制したのは六郎太、武士の情けとして鷹山に自害の道を示しその場を後にします。

城を出る前、六郎太が行く末を見上げると鉄砲を手にする鷹山の姿がありました。

それを自らの首にあて、一発放ち自害します。

しかし、その発砲が瘴気に反応して大爆発を起こし、城は大破。

すでに外で待っていた武蔵と雪姫は愕然としますが、間一髪のところで脱出に成功していた六郎太が馬に乗り、新八も連れてやってきました。

そして無事に早川の城に到着、門が開くとそこには雪姫が信じた秋月の民100人が待っていたのです。

姫の無事を喜ぶ民たちを見て、武蔵は身を引き新八とともに立ち去りました。

小悪人には小悪人の筋ってものがある、と言う武蔵。

それをからかう新八と二人、波打ち際を歩きながら自由を手にしたことを喜ぶのでした。

リメイク作品って大体にして本家を超えることはないよね、という話

大絶賛は、しにくい作品です。

これ絶対見た方がいいよ!とは言い難い。

でもまぁ予定がない休日の昼間からビール片手に見る分には楽しめるかな、的な作品です。

それに関して演者は悪くないと思う。

大元は黒澤明監督の傑作『隠し砦の三悪人』で、これがのちに『スター・ウォーズ』のジョージ・ルーカスに影響を与えたところから、鷹山刑部がダース・ベイダー感強めになっちゃったのかなぁ…。

兜もモロにだし、肩から垂れ落ちるマントとかもう本当モロに。

黒澤監督の方に登場する百姓コンビがC-3POとR2-D2のモデルに、雪姫がレイア姫のモデルになったと言われているわけですが。

なんだろう、ふざけて作ったのかな?とか言ってしまうのは失礼極まりないことはわかっているけど言いたくなります。

今作の監督、樋口真嗣という人は、ガイナックスに参加していたりGONZOを設立していたりする人なので、アニメとか特撮の畑の人というイメージが強かったりします、個人的に。

2005年の『ローレライ』、2006年の『日本沈没』どちらも樋口監督作品だと言えば、わかる人には“あぁ、そういうこと”と思っていただけるかと。

そして2016年の『シン・ゴジラ』監督でもあると言えば“アニメとか特撮の畑の人”という私のイメージにもなんとなく頷ける人がいるかなと思います。

シン・ゴジラ』の総監督は庵野秀明ですけどね。

樋口監督を貶したいわけではなくて、多分この人のなかで“これは面白い”っていうセンスというか拘りをもって、こうなったんだなというのはわかるんです。

ただちょっとそれが理解できる人が少ないタイプのセンスだったのかな、と思います。

でも私、この作品好きなんですよ。ほんとに。

武蔵と、新八と、六郎太

三悪人って結局誰と誰と誰なんだろうって、ふと思ってしまいました。

武蔵と新八と六郎太?まぁそうか。普通に考えてそうか。

でも、なんか三人とも良い奴じゃん?

悪人の定義って何?とか無粋なことを言いたくなります。

そもそもオリジナルの方で、黒澤監督が語感が気に入って付けただけ説が濃厚な気がします。

それはそれとして、昔っから三人の男が中心となる話って割と好きで。

作品によってキャラ配分というか、特性分けみたいなのが全然違うから面白いと思うんです。

今作に関しては、

  • 頭がキレて繊細なところもありつつ情熱的でスジを通す男・武蔵
  • お調子者で金に目がなく窮地は長いものに巻かれろタイプだけどなんだかんだ情のある男・新八
  • 割と無口だけど機転が利くし国一番のつわものとしての能力もある男・六郎太

っていう三人なわけですけど。

三人が同列じゃなくて、六郎太が年上ポジションなのがグッとくる。

あと、ここまで書いてて今さらだけど、武蔵はムサシじゃなくてタケゾウと読みます。

ちなみに主題歌も当時話題になったThe THREEというユニットで、メンバーは布袋寅泰とKREVAと亀田誠治の三人。

何このメンツすげえ…ってなった記憶があります。

曲のタイトルは「裏切り御免」。遊び心ありますよね。

好きな場面とかセリフとか

大前提として、まっすぐでアツくて繊細な武蔵がとても好きなんですけど、場面としては最後の方の“寝た子を起こす”ところで、ずっと腰のカゴに入れてた鳥を逃がしてあげるところが好きです。

武蔵らしさがここにギュッと詰まっている感じがして。

あとは早川に逃がしておいた秋月の民たちが自分を信じてくれているか不安になった雪姫に対しての「誰もいなくても俺がいる。」のくだりもアツいなぁ、まっすぐだなぁっていうのがストレートに伝わってきて好き。

最後に、エンドロールが流れていく間、定点で波打ち際を画面奥に向かって進んでいく武蔵と新八の様子を映しているんですけど、ずーっとキャッキャしててそれが凄くかわいいです。

流れる文字より小さいサイズになってもキャッキャしてて本当にかわいい。

無事に姫を守れてよかったなぁっていう気持ちで見てるから本当にほんわかします。

曲はかっこいいのに、絵面がずっとかわいい(わかったよ)。

映画『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』まとめ

以上、ここまで『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』について紹介させていただきました。

要点まとめ
  • がっつり真正面から真剣に見るというよりは、だらだらしながら見るのがおすすめ
  • 男三人組が何か冒険的なことをする作品が好きなら楽しめるはず!
  • この作品、なんか好きだな(笑)って人は私とうまい酒が飲める人だと思います

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