『THE GUILTY/ギルティ』あらすじ・感想レビュー!予測不可能、想像力の限界が試される88分【ネタバレなし】

映画『THE GUILTY/ギルティ』あらすじ・ネタバレ感想!

出典:『THE GUILTY/ギルティ』公式ページ

デンマーク発、予測不可能なノンストップ・サスペンススリラー!

想像力の限界が試される88分間にあなたはついていけるか。

ポイント
  • シンプルな設定だからこその圧倒的な緊迫感に、思わず呼吸を忘れるほど
  • 観客ひとりひとりの想像力の限界が試される、今までにない映画体験ができる作品
  • まるで本格的な推理小説を読んでいるような心地に浸れる、鑑賞後に疲労感を覚えるほどの88分間が味わえる

それではさっそく映画『THE GUILTY/ギルティ』をレビューしたいと思います。

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『THE GUILTY/ギルティ』作品情報

映画『THE GUILTY/ギルティ』作品情報

出典:映画.com

作品名 THE GUILTY/ギルティ
公開日 2019年2月22日
上映時間 88分
監督 グスタフ・モーラー
脚本 グスタフ・モーラー
エミール・ニゴー・アルバートセン
出演者 ヤコブ・セーダーグレン
イェシカ・ディナウエ
ヨハン・オルセン
オマール・シャガウィー
カティンカ・エヴァース=ヤーンセン
音楽 カール・コルマン
キャスパー・ヘッセラゲール

『THE GUILTY/ギルティ』あらすじ


警察官のアスガー・ホルム(ヤコブ・セーダーグレン)はある事件を機に現場を離れ、緊急通報司令室のオペレーターとして勤務していた。

交通事故の緊急搬送手配などをこなす毎日を送っていたある日、誘拐されている最中の女性から通報を受ける。
出典:シネマトゥデイ

『THE GUILTY/ギルティ』みどころ

映画『THE GUILTY/ギルティ』みどころ

主人公が電話の声と音を通して誘拐事件の解決を図ろうとする異色サスペンス。

本作が長編初監督作となるグスタフ・モーラーが、緊急ダイヤルの通話を頼りに誘拐事件と向き合うオペレーターの奮闘を描く。

ドラマシリーズ北欧サスペンス『凍てつく楽園』などのヤコブ・セーダーグレンが主人公を演じ、イェシカ・ディナウエ、ヨハン・オルセン、オマール・シャガウィーらが共演している。
出典:シネマトゥデイ

『THE GUILTY/ギルティ』を視聴できる動画配信サービス

『THE GUILTY/ギルティ』は、下記のアイコンが有効になっているビデオ・オン・デマンドにて動画視聴することができます。

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ご覧のとおり、2019年8月30日現在はどこのビデオ・オン・デマンドでも配信開始となっておりません。

動画配信が開始になり次第、追って情報を掲載させていただきます。

『THE GUILTY/ギルティ』感想レビュー【ネタバレなし】

世界中で観客賞を受賞したノンストップスリラーはデンマーク発。新進気鋭のモーラー監督の長編デビュー作

小説でも映画でもドラマでも、とにかくミステリーのネタバレは一切禁止、と幼少期から自分の中で勝手に決めていますので、このレビューもネタバレほぼなしで進めていきたいと思います(笑)

日本では、あまり公開されることのないデンマーク映画。それが『THE GUILTY/ギルティ』です。

サンダンス映画祭で、日本でも話題になった『search/サーチ』と一緒に観客賞を受賞し、その後も世界中の映画祭で観客賞を受賞しました。

アメリカのレビューサイト、あのロッテントマトでも満足度は100%という驚異的な数字も叩き出しています。

監督は1988年生まれとまだ若い、2015年にデンマークの国立映画学校を卒業したばかりというグスタフ・モーラー。

脚本も担当し(ただし脚本はもう一人クレジットされています)、長編映画を監督したのは今作が初めて。

長編デビュー作である『THE GUILTY/ギルティ』のクオリティを考えると、これからの作品も大いに期待してしまう素晴らしい才能の持ち主だと思います。

そんな『THE GUILTY/ギルティ』は、日本でも映画ファンの間の口コミで、じわじわと評判が広がっていきました。

と言うのも、公開された予告が「これはかなり面白そう」と心惹かれる内容だったのです。

物語の主人公は、アスガー・ホルム。

捜査中のある行動が原因で、今は緊急通報司令室のオペレーターという閑職にまわされている警察官です。

翌日の裁判で、相棒が偽証してくれることになっていて、その後は以前の立場に戻れることもほぼ決まっています。

そんなオペレーター勤務最後のシフトで、アスガーは一本の通報を受けます。

イーベンと名乗った女性は、誘拐されて車に乗せられている、と言います。

アスガーは何とかイーベンと会話を続けながら、彼女を誘拐した犯人を特定。

相棒に電話して、密かに犯人の家を調べに行かせます。

その後も何とかイーベンを救おうと、ひとり奮闘するアスガー。

警官をイーベンの自宅に向かわせると、そこには予想外の出来事が待ち受けていました。

アスガーは誘拐事件を、解決することができるのか。

そして映画のタイトルでもある「罪」とは、いったい何を指すのか。

これほどまでに耳を澄ませて映画を観たことはなかったというくらい、どんな小さな音も逃すまいと無意識に集中する88分間。

映画とミステリーを愛する人には、どっぷりと作品に浸れる時間になること請け合いです。

『THE GUILTY/ギルティ』は、すでにジェイク・ギレンホールが主演・監督を担い、ハリウッドでリメイクすることが決定しています。

それだけ、脚本というか、この映画に惚れ込んだということでしょうか。続報を楽しみに待ちたいです。

ジェイク・ギレンホールなら、間違いないはず。

最大「11%」の情報から事件を追う緊迫のストーリー。88分間、聴覚を研ぎ澄ませ!

おそらくは、というより、間違いなく低予算。

監督も俳優も日本では馴染みなし。上映時間は短めの88分間。

これだけ聞くと、おそらく映画が大好きな方以外は、ちょっと敬遠してしまう要素ばかり。

実際舞台になっているのは、緊急通報司令室と、その隣の部屋だけという閉鎖空間。

何人かの同僚は部屋の中にいても、主人公にとっては電話で話す相手以外、ほとんど会話もなし。

けれど、とにかくこちらの想像力をこれでもかと刺激してくる物語の展開は、細かいところなど一切気にさせない吸引力があるんです。

大スターが出ていて、これでもかとお金がかかっていて、CGもふんだんに使った作品でなくても、面白い映画はできるという典型的な映画。それが『THE GUILTY/ギルティ』です。

人間が「耳」から得る情報は、諸説ありますが全体の7〜11%と言われています。ちなみに「目」からは80〜90%ほど。

監督は、同じ音声を聞いているのに聞く人によって思い浮かべる映像が異なる点に惹かれた、とリサーチ中のことを仰っていましたが、これは確かにと深く納得します。

声だけだと性別はわかっていても、年齢すら判断できにくい時もあり、ましてや容姿などまったくわからず。

それでも映画を観て、電話越しの声を主人公のアスガーと一緒になって聞いているうちに、観客の頭の中にも映像が浮かんできます。

  • イーベンという女性のこと。
  • 彼女を車に乗せた犯人のこと。
  • アスガーの相棒のこと。
  • 容姿や年齢、イーベンの家の様子。

誰もが無意識に、映像として想像してしまうはず。

私の想像の中ではイーベンは、少し赤みがたったブラウンの波打つ髪の持ち主ですが、きっと観た人それぞれの中で、それぞれの「イーベン像」が出来上がっていたことでしょう。

マチルダは金髪の可愛らしい少女、アスガーの相棒は黒髪で髭があって…といったように、容姿に関する言及など一切なくても無意識に想像してしまうのです。聞こえてくる「声」や「話し方」で。

そうやって、自分の中で映像を作り上げることは、読書をしている時と同じではないでしょうか。

キャラクター像を確立していくことで、なお物語に没入していくんですよね。

だからこそ、観客はアスガーの目線になり、イーベンをなんとか救いたいと思い、あれこれ推理力を働かせながらも次第にアスガー自身にも興味を引かれていきます。いったい何をして、閑職に追いやられたのか、と。

そうしてクライマックスで、すべてが明らかになった時。

思わず唸ってしまう展開が、あなたを待っています。

推理小説が好きな人なら、間違いなくハマれる上質なミステリー

推理小説、と言ってもそこには様々なジャンルがあります。

本格ミステリーと呼ばれるような、事件の手掛かりが作品に示されていて、同じ情報を元に登場人物(探偵など)が推理し、真相を明らかにするもの。

または、犯罪心理小説という、犯罪者の内面や殺人に至る過程が描かれたもの。

そして法廷推理小説は、その名の通り舞台が法廷で、検事や弁護士などが主人公になり、犯罪を立証したり、反対に被告の無実を証明して新犯人を明らかにするもの。

これはまあ、法廷だけが主要な舞台じゃないものが多いですけれど。

それから、名前の通りの警察小説。時代や歴史もの、ホラー、スパイなど。

日本に限定すれば、イヤミス、青春ミステリー、メタミステリーなど、それこそ多岐に渡ります。

では『THE GUILTY/ギルティ』は、というと。主人公のアスガーは警察官、ということで警察小説であり。

読者(観客)と同じ情報で真相を導き出そうとする主人公ということで、本格ミステリーでもあり。

なおかつ、舞台は二部屋だけという閉鎖空間なので、密室ものの要素があり。

イーベンをさらった相手が、この後何をするかわからないので、できるだけ早く救出をしなければいけないというタイムリミットものでもあるという。

その上、情報は「音声」だけという、限られたものだけ。まさに、てんこ盛りなミステリーなのです。

88分間という上映時間も、息つく暇もない緊張感を増すだけで、とにかく隙がない。

予想を超えた着地点を迎えるラストの余韻は、まさに最高のミステリーを読み終えた時の満足感や疲労感と同じ。

本当に監督、これが長編デビュー作なんですか?と声を大にしてお聞きしたい。

もちろんミステリーのセオリーである、クライマックスでの驚きや、ある意味どんでん返しもお見事。

これ以上は、勘の良い方にはネタバレになってしまうので控えますが、真相が明かされた時は思わず、息を詰めてしまう衝撃がありました。

この映画は本当に、発想の勝利だと思います。

少し暗い場面が多いので、ぜひ大きな画面での鑑賞を推奨。

そして夜に観る、もしくは部屋を暗くしての鑑賞を。

緊迫感が増すこと、間違いなし!

『THE GUILTY/ギルティ』まとめ

以上、ここまで映画『THE GUILTY/ギルティ』について紹介させていただきました。

要点まとめ
  • 世界中の観客満足度の高さに偽りなし。今までにない映画体験ができます。
  • これほど「音」が大事な映画もないので、とにかく静かな環境での鑑賞が必須。
  • 想像力豊かな人ほど鑑賞後の疲労感は大きいので、鑑賞のお供には甘いものなどがオススメです(笑)

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