『ターミネーター2』は『ターミネーター』の続編で、ジェームズキャメロン監督が続投しています。
新型のターミネーターであるT-1000対旧型のターミネータであるT-800のアクションシーンは、前作とは比べものにならないほど見応えがあります。
- 前作『ターミネーター』で弱々しかったサラ・コナーが逞しい女性戦士になっている姿は必見
- 前作『ターミネーター』では、ただの殺人マシーンであったT-800がジョン・コナーの守護者になるという予想外の展開
- ジョン・コナーの言うことに従うT-800のお茶目さには思わず笑みがこぼれる
- T-800が消滅するシーンは涙なしでは観られない名シーン
※前作『ターミネーター』のあらすじ・ネタバレについては下記をご参照ください!
→映画『ターミネーター』あらすじ・ネタバレ感想!シュワちゃんの代表作!人工知能を題材にした傑作
それではさっそく映画『ターミネーター2』をネタバレありでレビューしたいと思います。
目次
『ターミネーター2』作品情報
作品名 | ターミネーター2 |
公開日 | 1991年08月24日 |
上映時間 | 137分 |
監督 | ジェームズ・キャメロン |
脚本 | ジェームズ・キャメロン ウィリアム・ウィッシャー・Jr |
出演者 | アーノルド・シュワルツェネッガー リンダ・ハミルトン エドワード・ファーロング ロバート・パトリック アール・ボーエン ジョー・モートン ジャネット・ゴールドスタイン ザンダー・バークレイ S・エパサ・マーカーソン カストロ・グエラ ダニー・クックシー |
音楽 | ブラッド・フィーデル |
『ターミネーター2』あらすじ
1994年、ロサンゼルス。
自我に目覚めたコンピュータ(スカイネット)によって人類との戦争が起きるという未来を知ったサラは、狂人扱いされ、精神病院へ収容の身に。
一方、その未来で人類の指導者となるジョン・コナーは少年に成長し、平穏な日常を送っていた。
だがそんな中、2体のターミネーターが未来からやって来る。
1体は10年前のものと瓜二つだが、今度はジョンを守るため未来の彼自身から送り込まれたT-800。
もう1体はスカイネットからジョン抹殺の使命を受けた新型で、変幻自在の形状記憶を備える液体金属で作られたT-1000。
こうして、終末未来を招く事態を未然に防ごうと奔走するサラたちとT-1000との死闘が始まる。
ところが、追跡の手を緩めない不死身のT-1000に苦戦し続けるサラたちは、いよいよ絶体絶命の危機に追い込まれてしまう…。
出典:allcinema
【ネタバレ】『ターミネーター2』感想レビュー
最強のターミネーターであるT-1000との死闘
『ターミネーター2』で敵となるターミネーターはT-1000といわれる新型のターミネーターです。
前作『ターミネーター』でジョン・コナーの母親であるサラ・コナーを抹殺することで、ジョン・コナーの存在そのものを抹消する企みを阻止されたスカイネットは次の手に打って出ます。
それは少年となったジョン・コナーを確実に抹殺するべく、T-1000という新型のターミネータを送り込むというものでした。
しかし、またしてもその動きを察知したジョン・コナーによってT-800が送り込まれます。
このT-800というのは、人間によって自分達の命令を聞くようプログラミングされ直したターミネーターです。
ジョン・コナーをほぼ同時に発見したT-1000とT-800は鉢合わせになり、戦闘になります。
しかしT-1000は液体金属の骨格でできているため、銃弾をくらってもすぐに再生してしまうという厄介な敵でした。
格闘戦でもT-800は負けてしまいますが、トラックでジョン・コナーを追い続けていたT-1000にバイクで追いつくと、T-1000を退けています。
T-1000とT-800の戦闘のシーンというのはT-1000の強さというのを観客に伝えるのにとても効果的です。
銃弾が全く効かないT-1000に勝てるイメージが湧かないですよね。
T-800とジョン・コナーはサラ・コナーを助け出すため、サラ・コナーが収監されている病院へと向かいます。
サラ・コナーは『ターミネーター』での出来事から「審判の日」を止めようと、サイバーダイン社への爆破未遂事件を起こし、精神病患者として警察病院に収監されていました。
その病院でもT-1000との戦闘になりますが、何とか逃げ切れたのでした。
T-1000はジョン・コナーたちと戦っている時、液体金属であるという自身の特性をフルに活かし、誰かに擬態するといったことや自在に液体金属の骨格を変形させ鋭利な武器に変えるといったことをしています。
自身で武器を作り出せるというのは、殺人マシーンとしてはとても優秀な性能を持っていますよね。
T-1000から逃げた一行はT-1000に対抗する武器を調達するため、メキシコへと向かいます。
メキシコで充分な武器を確保したジョン・コナーたちは「審判の日」を止めるべくサイバーダイン社の研究者の家へと向かいます。
どうしてサイバーダイン社が「審判の日」を止めるキーとなるのかというと、『ターミネータ』のラストと関係しているからです。
前作『ターミネーター』のラストでサラ・コナーによりプレス機で潰され破壊されたT-800でしたが、片腕と中に入っていた動かすためのチップは回収され、サイバーダイン社に保管されていたのです。
そしてサイバーダイン社の研究者によってそれらの部品からスカイネットにつながる研究がされていました。
サイバーダイン社にある『ターミネーター』のT-800の部品を回収して、今までの研究成果が入っている機械を破壊するべく、研究者と共にサイバーダイン社へと向かいます。
そしてサイバーダイン社で部品を回収して、その機械を破壊しようとしたジョン・コナーたちでしたが、警察に包囲されてしまいます。
ですがT-800の活躍もあり警察の包囲網から抜け出し、その場から逃走します。
自分が『ターミネーター2』の中でも特に好きなシーンは、T-800が包囲しているパトカーに向かって銃を乱射するシーンです。
そのシーンでT-800はジョン・コナーから人を絶対に殺さないことという命令を受けてパトカーだけを狙って撃ちます。
そして全弾を打ち終わった後、死傷者が0人であることを確認してから立ち去っています。
ちゃんと確認してから立ち去っているのが命令に忠実な殺人マシーンらしくて好きです。
サイバーダイン社から逃げたジョン・コナーたちでしたが、T-1000の脅威が確実に迫っていました。
警察官に擬態したT-1000はへりでジョン・コナーたちに迫ってきます。
ジョン・コナーたちはT-1000との激闘を制し、勝利したかに見えました。
しかし再び復活し、最終決戦の火蓋がきられます。
T-800はT-1000との激闘の末、機能が完全に停止してしまいます。
T-1000に追い詰められてしまうサラ・コナーとジョン・コナーでしたが、サラ・コナーはT-1000を後一歩というところまで追い詰めます。
しかし弾切れになり、打つ手なしという状況になってしまいます。
そんな時、T-1000によって機能を停止させれていたはずのT-800が現われ、一発の弾をT-1000に命中させます。
それが致命傷となり、T-1000は溶鉱炉に落ちて完全に消滅してしまうのでした。
T-800が1度T-1000に倒されてから復活して、ジョン・コナーたちのところに現われるのは最高にしびれるほどかっこよく、自分がこの映画をとても好きなのもこのシーンがあるからです。
T-800とジョンコナーのほっこりするようなやり取り
常に緊迫感のある中でジョン・コナーとT-800のほっこりするような場面は気楽に観ることができ、いいアクセントになっています。
T-800はジョン・コナーの守護者であり、父親のいないジョン・コナーにとっては父親代わりの存在と言えるでしょう。
ジョン・コナーはT-800に色々な事を教えます。
その中でも、自分が特に印象に残っているのはジョン・コナーがT-800に笑顔の作り方を教えるシーンです。
ジョン・コナーが必死に自然な笑顔の作り方を教えるのですが、T-800は何度やってもぎこちない笑顔しか出来ずジョン・コナーは教えることを諦めます。
そのT-800の笑顔というのは不気味で相手に恐怖を与えるような笑い方です。
その笑い方を観ていると思わずつられて笑ってしまいました。
ジョン・コナーの教え方も少年らしくて、それがまたほっこりします。
映画史に残る感動のラストシーン
T-1000との戦いに勝利したジョンたちでしたが、最後にやるべきことがありました。
それはターミネーターの部品を全てこの世から抹消するということです。
ジョン・コナーは、『ターミネーター』のT-800の片腕とチップを溶鉱炉に投げ入れます。
そして最後に今まで一緒に過ごしてきたT-800も溶鉱炉に入れなければいけませんでしたが、ためらいます。
この時、すでにジョン・コナーとT-800の間には確固たる絆が生まれていました。
それでも苦渋の決断をしてT-800を溶鉱炉に沈めました。
この時、T-800はゆっくり親指を立てながら沈むのですが、そのシーンは涙なしには観られない映画史に残る感動シーンです。
『ターミネーター2』まとめ
以上、ここまで映画『ターミネーター2』についてネタバレありで紹介させていただきました。
- ただの殺人マシーンではなくなったT-800を好きになってしまうこと間違いなし。
- 一度見たら何度も見たくなってしまう最後の最後まで観る人を飽きさせない展開は秀逸