「あなたにお会いしてみたいと思っていました」
天間(白洲迅)が来栖(成田凌)にそう声をかけてからしばらくして、来栖と千晴(小芝風花)はフリーライターの石岡遥太(飯島寛騎)の面談を行うため、カフェに呼び出されます。
ところが石岡は手間を省くために大手エージェントの担当者も同じ席に呼んだといいます。
まるで2社が対決するような状況に、千晴は戸惑います。
しかも、対決相手として現れたのは、なんと天間でした。
目次
ドラマ『転職の魔王様』 前回振り返り
家の事情でしばらく残業ができない広沢(山口紗弥加)をフォローするため、一時的に広沢と組むことになった千晴(小芝風花)。
二人は製薬会社を退職した皆川晶穂(黒川智花)と面談することに。
千晴は広沢の人に寄り添う丁寧な仕事ぶりに感銘を受けますが、後日晶穂から広沢を担当から外して欲しいと言われてしまいます。
実は晶穂は子育て中の先輩のフォローのために激務をこなすことになり、その中で心が折れてしまった経験がありました。そのため、広沢をフォローしていた千晴が自分と重なってしまっていたのです。
しかし晶穂の退職をきっかけに、社員が立ち上がって社内改革のための活動を始めていました。尊敬する先輩の熱意もあり、晶穂は元の会社に再就職することが決まりました。
【ネタバレあり】ドラマ『転職の魔王様』第8話あらすじと感想
エージェント対決
「あなたにお会いしたいと思っていました」
天間(白洲迅)が来栖(成田凌)にそう声をかけてからしばらくして、千晴(小芝風花)と来栖は求職者にカフェに呼び出されていました。
今回面談するのは石岡遥太(飯島寛騎)28歳のフリーライターです。
千晴が早速面談を始めようとすると、石岡は手間を省くために、もう一人大手エージェントのキャリアアドバイザーを同席させると言います。
moyoko
やってきたのは、なんと天間でした。
千晴が驚く間もなく、シェパードキャリア主導で面談が始まります。
石岡は大学卒業後からフリーライターとして活動してきました。
ずっとフリーランスだったため、一度正社員を経験するのも良いかもしれないとのことです。
moyoko
希望はネットメディアや出版広告系の企業。リモート主体の会社で、年収は同世代の平均年収400万円程度・・・など自信満々の石岡ですが、実は最後にライターとして仕事をしたのは3年前。あとはアルバイトで食いつないできていました。
moyoko
確かに、ライターとしての仕事はやってはいましたが、それはもう過去の話。
石岡は今「正社員になりたいフリーター」として見られるのだと、来栖は一刀両断します。
moyoko
一方、天間はライターとしての実績はアピールの仕方次第だと言いました。
天間はとにかく相手に寄り添いよく話を聞いて心を開かせ、どんどん条件の幅を広げていきました。
天間のモットーは「優しく親身に笑顔で転職を」。
自分の手法をくまなく話してくれる天間に、千晴は手の内を明かして良いのかと心配しますが、天間は爽やかな笑顔でこう言います。
「僕たちは求職者を良い方向へと導く仲間ですから!」
moyoko
転職の天使様
次の面談では両社が石岡に合った企業を提案しました。
来栖たちの一押しは、編集者兼ライターを正社員として募集している旅行会社でした。
moyoko
天間も幅広い企業をピックアップし、中でも有名ニュースアプリ『ほっとニュース』が良いだろうと提案しました。
石岡の実績なら十分挑戦できるだろうと言われ、気を良くした石岡は『ほっとニュース』を選びました。
その後、天間は面接の前に1日企業見学をすると言い出しました。
moyoko
それを聞いたシェパードキャリアの面々は「やりすぎ感がある」「親切すぎて逆に怖い」とドン引きしています。
その親切すぎる天間は“転職の天使様”と呼ばれて評判のキャリアアドバイザーだということがわかりました。
moyoko
間もなく石岡は面接を受け、無事内定をもらいました。
天間のアドバイスで、石岡はシェパードキャリアにも報告しに来ました。
来栖は石岡に「入社後はご自分の判断で仕事をしてください」と声をかけました。
「どういう意味ですか?」
「そのままの意味です」
moyoko
突然の退職
ところが、入社して2週間のうちに、石岡が退職届を出したという話が飛び込んできます。
天間は石岡と連絡が取れず、千晴たちも何も分からない状態です。
千晴は「求職者のフォローアップがある」と石岡にメールを送ると、しばらくしてシェパードキャリアに石岡が相談にやってきました。
来栖は、天間を呼び「一緒に聞けば時間短縮になる」と言って同席させました。
石岡は職場の環境が合わなかったと話します。
天間は社員の意見をよく聞く風通しの良い職場だと思って紹介したのですが、もし必要なら自分が間に入ると言います。
「全部あんたのせいですよ!」
石岡は、天間が先方に「すごく優秀だ」と触れ回ったせいで自分にはプレッシャーをかけられ、周囲は自分に対するハードルが上がり、あまり上手く出来ないと「期待はずれ」だと言われ苦しくなってしまったと言います。
moyoko
来栖は「そんなことは当然です」と、反論します。
手取り足取りレールを敷いてもらったら、期待されて当然なのです。来栖は会社員だって敷かれたレールの上に乗っているだけじゃダメなのだと石岡を諭します。
実は石岡はビジネス書や自己啓発書などの受け売りで、ここまでやってきてしまいました。
つまり、自分の意思がほとんどないのです。
自分の意思や武器を持たないまま、ただレールの上に乗っているだけでは、苦しくなるのは当然だと来栖は言います。
moyoko
「誰かのせいにしても何も変わらないんですよ。あなたの人生それでいいんですか?」
実力を発揮できる場所
天間はこれまでのやり方が通用しなかったことに落ち込んでいました。
実は、シェパードキャリア側も『ほっとニュース』の求人のことは知っていました。
しかし、今の石岡ではすぐに辞めると思うという来栖の判断で、勧めることはしませんでした。
天間は急いで会社に帰り、改めて石岡のことを調べ始めました。
数日後、天間は来栖たちと共に、石岡を「もう一度私から提案させて欲しい」とカフェに呼び出しました。
天間は、これまで石岡が書いた文章を改めて読み直しました。
そして、3年前最後に書いた記事はよくまとめられていて綺麗な文章だったけれど、もっと前に書いた旅行記ブログの方が最高だと思ったと言います。
石岡は期待に応えようとするあまり実力を発揮できなくなり、苦しくなって仕事から離れようとしていたのです。
moyoko
「求められていることよりもやりたいことをするべきです」
しかし、それは来栖の提案する旅行会社に行けということではありません。
今の転職先でやりたいことをアピールして、入りたいと思った会社で勝負するのです。
「もう少し頑張ってみませんか?」
来栖も「俺にあの態度で意見を言えたんだから、会社にも言えばいい」と、来栖なりの助け舟を出しました。
「わかりました。やってやりますよ!」
天使様になったわけ
天間は来栖に完敗したと思いました。
来栖自身は勝ち負けには興味がありませんでしたが、強いて言うなら千晴の勝利だと言います。
実は、石岡の旅行記を最初に見つけたのは千晴だったのです。
来栖はそこから旅行会社への就職を提案したのでした。
moyoko
千晴が天間のリサーチ力もすごいと言うと、天間は過去にあった“事件”のことを話し始めました。
天間が駆け出しの頃、担当した求職者が不正経理で逮捕されたことがありました。
後でその会社は不正経理が慣習化していたことがわかります。
それ以来、天間は出来る限り職場見学をするようになりました。
moyoko
そのやり方が評判になったため、上司が他の社員にも強要するようになりました。
それに反発した社員たちは天間を恨み、自分たちが辞めるか天間が辞めるかと迫りました。
それでも、自分のやり方を変える気がない天間は会社に残ることにしました。
結局、大量に退職者が出てしまい、天間は社内で腫れ物扱いをされているということです。
moyoko
「いいんじゃないですか?どの職場にも変人はいるものでしょう」
来栖らしいフォローの言葉で、天間は笑顔になりました。
しばらくして、石岡は『ほっとニュース』で活躍出来ていることがわかり、ほっと一安心の千晴たち。
すると、洋子(石田ゆり子)が天間を連れてきました。なんと、シェパードキャリアに転職してきたのです。
「面白そうだから採用しちゃった」
同じ職場に、天使と魔王が揃いました。
ドラマ『転職の魔王様』 第8話 感想&まとめ
今回は天使と魔王がそろい踏み、対決をするというお話でした。
転職に限らず、仕事をする上では“自分を知る”ということと、それを表に出すということがいかに大事かわかりますね。
結局、天間さんはシェパードキャリアに入ってきて、天使と魔王は一緒に働くことになりました。今後どんな展開が待っているのでしょうか?