来栖(成田凌)の元恋人・剣崎莉子(岡崎紗絵)が突然「シェパード・キャリア」にやってきます。かつて恋人同士だった二人ですが、お互いを「変わった」と言って険悪なムードに。
ところが翌日、莉子から面談の予約が入ります。漫画家の今カレと同棲中の莉子は、なかなか芽が出ない彼が漫画に集中出来るように、好条件の企業に転職して自分が稼いで支えたいと言います。
しかし莉子が今の会社で誇りを持って仕事をしていることを知っていた来栖は、莉子の言い分に納得がいかなくて・・・。
目次
ドラマ『転職の魔王様』 前回振り返り
大手食品会社に勤める笹川直哉(渡邊圭祐)は、体育会系のノリの良さを生かして営業マンとして働いていました。
上司のご機嫌を伺いながら、接待でも場を盛り上げるために身を削る日々。しかし上司は自分を正当に評価してくれないと考え、転職の相談に。
明るく前向きな笹川に千晴(小芝風花)は好印象を抱きますが、来栖(成田凌)は笹川の仮面をはがし、本音を引き出したのでした。
【ネタバレあり】ドラマ『転職の魔王様』第4話あらすじと感想
元カノ!?
ある日、来栖(成田凌)を担当に指名する剣崎莉子(岡崎紗絵)という女性が現れました。
来栖との関係を聞くと・・・。
「元カノです!」
moyoko
莉子は、会社のSNSで来栖が転職エージェントで働いていると知り、様子を見にやってきたとのこと。
来栖は「転職する気がないのなら帰ってください」と早々に話を切り上げます。
付き合っている当時とは全く違う性格になっている来栖に、「昔のあなたの方が良かった」と言う莉子。
「でしたら、別れて正解でしたね」
moyoko
翌日、莉子から面談の申し込みが入りました。
周囲は莉子が元サヤを狙っているのでは?と騒ぎたてます。
莉子はオンライン教育コンテンツを配信する会社に勤めています。
来栖と付き合っている頃から、この会社に誇りと夢を持って働いていました。
それだけに来栖は腑に落ちないものを感じていました。
漫画家の恋人
それでも来栖は、本人の希望通り教育関係の職場をピックアップして莉子に紹介しました。
目玉は今の職場のライバル企業で、収入も2倍になります。
moyoko
来栖が莉子は転職するつもりはないと思っていたと話すと、実は、莉子には同居する漫画家の彼氏がいるとのこと。
なかなか芽が出ない彼が漫画に集中できるよう、条件の良い会社に転職して彼を支えたいと言います。
moyoko
「じっくり考えてください」
千晴(小芝風花)も、莉子の話しぶりから今の職場を愛しているように感じたため、後悔しないようにじっくり考えて欲しいと言いました。
莉子は、「いつまでも夢ばかり追っていても仕方ない」と続けます。
それを聞いた来栖は「だったら、転職して彼とも別れて悠々自適に暮らした方がいい」と毒舌を吐きます。
「あなたも随分変わったんですね」
moyoko
来栖と言い合いになって、莉子は自分が面談に来た理由が分かったといいます。
「今の彼といる自分がいいと確かめたかったんだ。嵐といるよりずっといいって」
莉子は、転職をして今の彼を支える決意を固めました。
別れた理由
莉子によれば、大学時代の来栖は今とは正反対のキャラクターだったと言います。
ゼミ長や部活の部長もやっていて、周りに人がたくさんいました。成績も優秀で、同期の中で断トツのエリートでした。
大手商社に入社して、夢だったアフリカのエネルギー開発の担当になった頃、出勤途中で事故に遭い、左足を引きずるように。
しばらくしてエネルギー開発の担当から外され、しばらくして会社を辞めてしまいました。
moyoko
莉子はどうして言ってくれなかったのかと問い詰め、二人は喧嘩になった末別れることになったのです。
moyoko
帰宅した莉子は、恋人の周介(曽根陵介)に転職の話をします。
すると周介も莉子が今の仕事を好きなことを知っているので、不思議がります。
そんな彼に莉子は「もう決めたことだから」と、それ以上話を続けませんでした。
翌朝、莉子が周介の部屋に行くと、「別れよう」という置手紙を置いて周介が消えてしまっていました。
動揺する莉子のもとに、千晴から呼び出しの連絡を受けます。
千晴に指定された場所に行くと、そこには来栖と周介がいました。
周介は莉子が転職すると聞いて来栖に話を聞きに行ったのだと言います。
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周介は何故莉子が突然転職をすると言い出したのか、当然来栖は教えてくれませんでした。
ただ、来栖が「彼女には幸せになってもらわないと困る」と話しているのを見て、周介は来栖と莉子の間には特別な絆があると感じました。
周介は来栖に「彼女を幸せに出来る覚悟はあるのか」と聞かれて答えられませんでした。
自分は莉子を幸せには出来ないと思った周介は、別れる決断をしたと言います。
moyoko
周介は莉子に反論する隙を与えず「もう決めたことだから」と言いました。
moyoko
周介は今の言葉が本音だと言うので、来栖は「あなたに彼女を任せられない」と言って莉子を追いかけました。
今のままでいいの?
莉子は、何かあると必ず立ち寄る公園にいました。
来栖は莉子に、自分の時と同じように、本音を隠したまま別れていいのかと問います。
事故後、必死にリハビリをする来栖を、莉子はずっと寄り添っていました。
復帰しても仕事は外され、来栖の顔からはどんどん笑顔が消えていき、莉子も笑えずにいました。
そのうち来栖は莉子を避けるようになり、総務部への異動が決まった時に会社を辞めました。
どうして相談してくれなかったのかと言う莉子に、来栖は「もう決めたことだから」と返しました。
当時、来栖は自分のことで精一杯で、莉子を幸せに出来る自信がなく、ついついツレない態度をとってしまっていました。
moyoko
莉子はそのことに気づいていたものの、気づかないフリをしていました。
来栖を支えることに疲れていたのです。
moyoko
「私は逃げたの」
だから今回はなんとしても彼を支えようとしている莉子。
でも、好きな会社を辞めて転職したとして、それが相手を幸せにするとは限りません。
来栖は彼の本音を聞いてみろと言いました。
一方、千晴も周介に、莉子とちゃんと本音で向き合って欲しいと訴えていました。
「あなたの人生このままでいいんですか?」
二人は本音をぶつけ合い、お互いの気持ちを確かめ合って、一緒に頑張ることに決めました。
最善の選択
来栖は、転職エージェントという仕事は今の社会に必要なものだと言います。
千晴はこの数か月間でこの仕事は人の人生を変えられるものだとわかりました。
しかし来栖は、自分たちが変えたわけではなく、その人が自分で変えたのだと言います。
moyoko
来栖も足を悪くするまでは、自分の行動や仕事が社会を良くしていると思っていました。
しかし足を悪くしてからは、一人の人間に出来ることなど大したことはなく、どんな人間にも代わりはいると実感したと言います。
「それでも人は働くんです」
だからこそ、担当した求職者には最善の選択をして欲しいと思っていると来栖は語りました。
後日、周介の連載が決まり、近々結婚することになったと莉子が挨拶に来ました。
帰り際、莉子は一つだけ気になっていることがありましたが、結局それを来栖に聞くことはできませんでした。
「あの時どうしてあの人のお葬式に行ったの? 加害者なんだよ?」
ドラマ『転職の魔王様』 第4話 感想&まとめ
今回は元カノの出現によって、すわ、修羅場か!?と思いましたが、元カノ・莉子もまた迷える子羊で、来栖さんはきっちり導くことができました。
来栖さんは意外と引きずっていたらしく、一件落着したら吹っ切れた顔をしていました。
さて、今回最後に事故の関係者が転職相談に来るという場面があり、次回は波乱の予感です。魔王様はどのように対処するのでしょうか?