ドラマ『転職の魔王様』 第1話 自分を変えたい社畜ヒロインが転職の魔王様と出会う！

新卒で入社した大手広告代理店をパワハラが原因で3年足らずで辞め、途方に暮れていた未谷千晴（小芝風花）は、叔母の洋子（石田ゆり子）が社長を努める転職エージェント『シェパードキャリア』を訪ねます。

洋子は一日も早く再就職したい姪のために“転職の魔王様”の異名を持つ敏腕キャリアアドバイザー・来栖嵐（成田凌）を担当につけました。

来栖は無表情で求職者に毒舌を吐くまさに魔王様で・・・。

ドラマ『転職の魔王様』 見どころ

本作は“転職の魔王様”の異名を持つ、毒舌敏腕キャリアアドバイザーが、求職者の仕事や生き方への悩みを辛辣な言葉で斬りまくりながらも、働く自信と希望を取り戻させる“転職系”爽快エンターテインメントとなっています。

主演の成田凌さんが“転職の魔王様”となり、”社畜”ヒロイン・小芝風花さんを地獄に突き落とします。

働くすべての人に贈るドラマです。

【ネタバレあり】ドラマ『転職の魔王様』第1話あらすじと感想

転職の魔王様

未谷千晴（小芝風花）は、新卒で入社した大手広告代理店を3年足らずで辞め、途方に暮れていました。
ある晩、千晴は中年の男が、杖をついた男（成田凌）を襲撃する現場に出くわします。
杖の男は冷静にナイフ男を取り押さえ事なきを得ます。

千晴が心配そうにその様子を見ていると、杖の男は千晴を見て一言。

「人の心配よりご自分の心配をしたらどうですか？未谷千晴さん」

次の日、千晴は叔母の洋子（石田ゆり子）が社長を務める転職エージェント『シェパードキャリア』を訪ねます。
洋子は、可愛い姪っ子のために優秀なエースキャリアアドバイザーを担当につけたと言います。

「通称、転職の魔王様」

千晴の目の前に現れたのは、昨夜出くわした杖の男・来栖嵐でした。

「またお会いしましたね、未谷千晴さん」

毒舌の魔王様

早速、来栖の面談が始まりました。

千晴は大手広告代理店の営業企画部で働いていましたが、体調を崩したことで退職したといいます。

千晴に希望職種はなく、高望みするつもりもないと話します。

このままだと、同世代はどんどん先に行ってしまい、置いて行かれるという焦燥感が千晴にはありました。
自分を必要としているところですぐにでも働きたい、未経験でも構わないと訴えます。

でも、未経験業界に足を踏み入れるには、25歳がタイムリミットだと来栖は言います。

そして、来栖は自分たちキャリアアドバイザーは、求人企業から貰う紹介料を報酬としているため、企業の顔色を見て企業を紹介する可能性もあると話します。

転職の第一歩は自分の状況を把握することから始まります。

「社長の姪だからと言って、忖度してもらえると思いましたか？ そういう甘い考えならどうぞお帰りください」

千晴は、来栖が本当に魔王様に見えました。
来栖は、元は超エリート商社マンだったところを、洋子が引き抜いたと言います。

ところで、昨日来栖を襲った男は、来栖が担当している求職者でした。
その場で改心してくれたので警察には届けず、むしろ再就職に向けて前向きになってくれたので良かったと語ります。

必要としてくれる場所

千晴はすぐに来栖から「紹介したい企業がある」と言われ、職務経歴書と過去の企画書をまとめました。

面談で、千晴は紹介された3つの企業のうちの1つを受けたいと伝えます。
理由としては両親が喜んでいるし、自分を必要としてくれるなら良いと思ったからです。

すると来栖は、千晴は人の意見ばかり聞いて自分に自信がなく決断が出来ない操り人形だと言います。

「自分の価値ぐらい、自分で決めたらどうですか？」

でも、千晴は特にやりたいことや、取り立てて高い能力もありませんでした。
だから、せめて周りの期待には応えたいと思っているのです。

実は、辞める直前、千晴は自分の企画が採用され、ある企業のウェブCMを担当することになりました。
でも、途中で会社を辞めてしまうことに。千晴は「体調管理が出来なかった私が悪い」と言います。

来栖は千晴に持っていたチョコレートをすすめました。千晴はそれを食べ、「甘くて美味しい」と言いました。
ところが、それはカカオ90％の苦いチョコレートだったのです。

味覚障害は会社を辞める少し前から始まっていました。
千晴は営業企画部で、憧れの部長の下で働けることに誇りを持っていましたが、その部長からパワハラを受けるようになったのです。

千晴は無理難題を押し付けられても必死でしがみついていましたが、とうとう社内で倒れてしまいました。それ以来、出社できなくなりその後退職しました。

それでも千晴は「私が悪い」「私が頑張れば良かった」と話します。

「次は失敗しません！ この会社を受けさせてください！」

来栖がそれは本音なのかと尋ねると、千晴は「はい」と答えました。

千晴は子供の頃から真面目で、心配になるぐらいの“良い子”だったと洋子は言います。

「仕事を選ぶことは生き方を選ぶこと」

洋子はそれをわかっている来栖に姪っ子を導いてもらおうと思っているのです。
来栖は、「彼女が壊れても、文句は言わないでください」と答えました。

面接当日

朝、千晴は家まで迎えに来た来栖に、あるところに連れて行かれます。
それは、なんと千晴の前の職場でした。

営業企画部のロビーでは、千晴の企画したウェブCMのチームが社長賞を表彰されていました。

たまらず部屋を飛び出した千晴を、部長が千晴の姿に気が付いて追いかけてきました。
そして「お前が辞めて大変だった」「最近の若いのはこらえ性がない」など、相変わらず攻撃をしてきたのです。

千晴は車道に立ち尽くしていました。

「いっそ死んでみますか？」

そう声をかけてきた来栖に、「どうしてこんなことをしたのか」と問い詰める千晴。

「あなたをぶっ壊すためです。」

千晴は、初めて来栖に会った時に、来栖を殺したいと思った人の気持ちがわかるような気がしました。

「今のあなたはどこへ行っても同じ目に遭います」

誰かに必要とされれば、家畜のように従順に働き、相手の価値観を鵜呑みにして働き続け、使えなくなったら簡単に捨てられる・・・。

「あなたの人生、このままでいいんですか？」

千晴だって、変われるものなら変わりたいと思っています。でも、どうしたらいいのかわからないのです。

来栖は、自分の正解は自分にしかわからないと言います。

「それぐらい自分で決めてください。大人なんですから」

千晴には、まだ正解がわかりません。どんな仕事をしたいのかもわかりません。
こんな状態では誠意に欠ける・・・。だから、面接に行くのは辞めました。それが千晴の今の本音です。

「ちゃんと自分で決められるじゃないですか。あなたの人生、もう少しマシになると思いますよ」

新たな一歩

千晴は、両親に思い切って会社を辞めた理由を話し、転職活動を少し休みたいと話します。
自分の人生は自分で決めたいから、もう少し考える時間が欲しいと言うと、両親も納得してくれました。

結局、千晴は洋子の会社でキャリアアドバイザー見習いとして働くことになります。

「コネ入社で自分探しですか。良いご身分ですね」

来栖は、千晴の教育係に任命されました。

洋子は、千晴の前の会社から人材を紹介して欲しいと言われ、きっと来栖が何かしたのだろうと思っていました。
実は、千晴と一緒に前の会社に行った時、来栖は部長に「パワハラは殺人だと」言い、千晴との会話を録音していたと伝えていました。

「地獄に堕ちるのなんて、ほんの一瞬です」

ただ、人材紹介を依頼してきたのは、会社が勝手にやったことだと来栖は言います。

夜。
来栖は千晴の履歴書を見ながらつぶやきます。

「3年ぶりか・・・こんな形で再会するとはな」

ドラマ『転職の魔王様』 第1話 感想＆まとめ

どうやら、来栖は千晴のことを前から知っていたみたいですね！

巡り巡って魔王様の下につくことになった千晴。これからどのように成長していくのか、身も守っていきたいと思います。

ちなみに、千晴が辞退した会社は、来栖を殺そうとした中年男性が入ることになりました。

抜け目がありませんね！