ドラマ『セクシー田中さん』 第10話 (最終話)田中さんのラストダンス！ 退屈な毎日を変える魔法とは？

三好さん（安田顕）のキスを受け入れることが出来ず、自分の気持ちがわからなくなってしまった田中さん（木南晴夏）。その曲がった背中はベリーダンスにも影響してしまいます。

クリスマスイベントが近づくある日、愛子先生（美唯 mie)が帰国して田中さんはスパルタレッスンを受けます。

一方、お見合い相手を連れて母（市毛良枝）のお見舞いに行く笙野。メイクと真剣に向き合う朱里（生見愛瑠）・・・それぞれに待ち受ける未来とは？

ドラマ『セクシー田中さん』 前回振り返り

クリスマスイベントで一緒にステージに立つ約束をした笙野（毎熊克哉）がお見合いすることを知り、動揺を隠せない田中さん（木南晴夏）。そんな時、三好さん（安田顕）からキスを迫られ、拒絶してしまい混乱する田中さん。

一方、朱里（生見愛瑠）は、老人ホームのメイクボランティアに参加しやりがいを感じていました。そしてついに小西（前田公輝）から告白され正式に付き合うことに。

そして笙野は理想的なお見合い相手と結婚を前提に付き合うことになりましたが、どこか気が晴れずにいました。

【ネタバレあり】ドラマ『セクシー田中さん』第10話 (最終話)あらすじと感想

曲がった背中

憧れの三好さん（安田顕）からのキスを拒んでしまった田中さん（木南晴夏）。これまでの田中さんは、三好さんの隣で踊れるならなんでも頑張って来れました。
しかし、その三好さんからのキスを拒んでしまって、自分の気持ちが分からなくなってしまったと落ち込む田中さん。
朱里（生見愛瑠）は、何も言ってあげることが出来ません。

田中さんの背中は大きく曲がったまま、クリスマスイベントの日が迫ってきました。
その時、またしても愛子先生（美唯 mie）が前触れもなく突然帰国し、クリスマスイベントに参加すると言い出しました。

笙野（毎熊克哉）は、久しぶりに『サバラン』のドアをくぐりました。
三好さんは静かに笙野を招き入れます。

笙野は三好さんから結婚するのかと尋ねられ、自分の無難な人生にぴたりとはまってくれそうな相手なので、多分そうなると思うと答えました。

三好さんが田中さんにフラれたと話すと、信じられないという表情の笙野。

そうやって、人の心は日々変わって行くものです。明日何があるかわからない。「無難な人生なんて存在しないと思う」と三好さんは言います。

そして、三好さんは笙野に「クリスマスイベントは這ってでも来なよ」と伝えました。
田中さんはこの日のためにずっと練習をしてきました。

スパルタ練習

愛子先生は、合流後生徒たちをスパルタ指導し始めました。
特に目をかけている田中さんに対しては厳しく指導します。しかし、田中さんはスランプに陥っていました。

練習が終わると、朱里ら生徒たちはヘトヘト。
でも、田中さんは余計なことを考えずに済むので逆にありがたいと思っていました。
モチベーションを失った今、自分で自分のことが良く分からないと言う田中さん。

田中さんはどうやって自信を持てばいいのかわからないまま練習を続けていました。
すると、ミキ先生（高橋メアリージュン）は田中さんにしばらくのレッスン禁止を言い渡します。

「まともにご飯食べてないでしょう？　これは技術以前の問題」

田中さんがベリーダンスを始めた頃、ミキ先生は毎日鏡を見て自分と向き合うようにと教えました。自分の動きや指先、足先には、その時の自分が出るからです。

「自分を正しく知る。表現の基本だよ」

田中さんの練習に付き合っていた朱里は田中さんをデートに誘いました。

「私、背筋を伸ばす方法知ってるんですよ！」

魔法の言葉

笙野は、母の手術日に地元に婚約者の文香を連れて行きました。
笙野母は文香を見て「良いお嫁さんになりそう」と笑顔になりましたが、息子が無理をしているような気がして、圧力をかけすぎたと反省しました。

笙野母は、結婚以来ずっと抱えていた虚しさを、わかりやすい幸せで埋めたかったのだと言います。

「それをあなたに押し付けちゃダメね」

その日の夕方、麻酔から目覚めた母は、笙野に言って引き出しから離婚届を出しました。
笙野父は突然のことに驚き、「馬鹿かお前は！」と言って病室を出て行ってしまいました。

でも、笙野母は離婚をするとかしないということは問題ではないと言います。
ただ、夫と喧嘩がしたかったのです。

笙野母は、田中さんに会ってから手術の日まで“退屈な毎日を変える魔法”を胸に秘めて過ごしてきました。

大好きな息子に会えた。手術が無事終わった。お父さんと喧嘩が出来た・・・。
母は、息子に埋めてもらうことをやめました。

「あなたはあなたの行きたい場所に行きなさい」

笙野は、その後一足先に東京に戻った文香に電話をかけました。

その頃田中さんと朱里は2人でデートを楽しんでいました。
クレーンゲームに挑戦したり、観覧車に乗って景色を見たり、スケートに挑戦してみたり。
田中さんは久しぶりに笑ったような気がしました。

朱里は、かつて笙野が言っていた田中さんについての言葉を田中さんに伝えます。
田中さんは、のびやかで自由で大胆。だけど不器用だから他人より時間がかかるかもしれないけど、彼女なら自分で解決できると。

朱里は「笙野のくせに生意気」と思いながらも、この意見には同意していました。
それでももし、背筋が曲がりそうな時は全力で田中さんをサポートするつもりです。

「私は一生田中さんの味方です！ストーカーなので！」

田中さんに出会うまでは、リスクを避け安定を目指して生きて来た朱里。
だけどこれからは自分の道を進むためにリスクを取ってみることにしました。

クリスマスイベント

イベント前日。田中さんが久しぶりにレッスンへ顔を出しました。

動きも格段に良くなり、レッスン後愛子先生と話し込む田中さん。
三好さんや朱里はすぐに留学の話だろうと察しました。

田中さんは、その後店が終わってから三好さんと話をしました。
田中さんにとって『サバラン』はこれ以上ない居心地の良い場所でした。
三好さんは、田中さんの変化を見るのがとても好きだったと言います。

「いつでも来てね。この店はずっとここにあるから」

次の日。
イベント開始直前に笙野が息を切らして現れました。

笙野は田中さんに頭を下げ、練習はしていたのでショーに参加したいと頼みます。
田中さんは「お祭りなので」と笙野を受け入れすぐに打ち合わせに入りました。

笙野と田中さんは初めて同じステージに立ちました。
笙野はダラブッカを叩きながら、笑顔で踊る田中さんを見つめます。

イベントが大盛り上がりの中、小西（前田公輝）は朱里を外に連れ出します。
田中さんは愛子先生と話の続きをすると言います。
朱里は田中さんに「行ってらっしゃい」と言いました。田中さんも「行ってきます」と返しました。

小西と朱里が店の外に出ると、雪がちらついていました。

小西は思い切って朱里に指輪を渡します。
もちろんすぐにとは思っていませんが、真剣であるということを伝えるためです。
朱里は小西からのプロポーズを断りはしませんでしたが、受けもしませんでした。

イベント終了後、笙野は田中さんとたくさん話したい事があると田中さんを探します。
しかし、三好さんは「遅いよ」と言います。

「もう行っちゃったよ。愛子先生と一緒に」

それぞれの道

2年後。
友達の花ちゃんの結婚式のメイクをする朱里。花ちゃんのドレスも朱里が選びました。
今、朱里はメイクアシスタントの仕事をしています。忙しいのに生活はカツカツですが、充実した毎日を送っています。

進吾（川村壱馬）も転職して環境が良くなったので、楽しくやっているとのことです。

披露宴の余興は、今も続けているベリーダンスです。
相変わらずひどい朱里のダンスに、進吾は思わず笑ってしまいます。

留学中の田中さんも、なんとかショーに間に合いました。
当然、まだ独身の笙野はダラブッカを叩いています。田中さんを見ると、笑顔で踊っていました。

田中さんだけでなく、ダンスを見る皆も笑顔に包まれていました。

ドラマ『セクシー田中さん』 第10話 (最終話) 感想＆まとめ

とうとう最終回。田中さんも朱里もそれぞれ新たな道を見つけて一歩踏み出していきました。

背筋を伸ばし、目線を上げれば新しい世界が見えてくる。田中さんと朱里はそういうことを教えてくれました。

笙野と田中さんの恋の行方はわからないままですが、きっと「なるようにしかならない」のでしょう。

見ていてとっても清々しいドラマでした。3か月間お疲れさまでした！