アニメ『takt op.Destiny』第8話あらすじ・ネタバレ感想!残酷な真実を乗り越えた先に待つ運命とは……!

出典:『takt op.Destiny』公式ページ

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DeNAとバンダイナムコアーツによるメディアミックスプロジェクト『takt op.(タクトオーパス)』から登場したアニメ『takt op.Destiny』。

音楽が失われた世界を舞台に、有名な歌劇や楽曲の力を宿した少女・“ムジカート”と、彼女たちを指揮する“コンダクター”が、ともに戦う姿を描きます。

目覚め始めたD2。

そして、襲われたタクトの故郷と、コゼットの死。

すべてはシントラーが画策したことだったと判明した第7話から一週間……。

疲弊した世界のため、下等な者を切り捨てようとするシントラーに、コゼットの死の真相を知ったタクトが怒りのままに立ち向かいます。

しかし、地獄の力によって傷を負い、血を流すタクト。

その姿を見て、運命はこれまでに感じたことのなかった感情を抱きます。

怒りに突き動かされるタクトと、心が大きく成長するとともに揺れ動く運命。

二人を待ち受けるのは一体どんな展開なのでしょうか。

早速、アニメ『takt op.Destiny』第8話をレビューしていきたいと思います。

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アニメ『takt op.Destiny』前回第7話あらすじと振り返り

旅の途中で破壊された町を目にしたアンナと運命。

次々と目覚め始めたD2によって、町や人々が襲われるようになっていたのです。

状況はさながら、4年前の“ザーガン宣言”以前の状態と同じものでした。

そんな中、タクトは目の下にクマを作るほど、“作曲”に没頭していました。

そのことを知った運命は、タクトのために宿から鍵盤ハーモニカを借りてきます。

それだけではなく、自主的に避難民の手伝いをするなど、心身ともに成長している運命を目の当たりにしたタクトは驚きを隠せません。

同じくその様子を見てきたアンナは嬉しそうにしていましたが、最後には俯いて「あの子はまだ、コゼットなのかな……」と呟きました。

ここ最近、アンナは運命のことを「コゼット」と呼ばなくなるほど思い詰めていたのです。

一方、ザーガンからタクトに手を出さないよう釘を刺されていたシントラーは、秘密裏に行動を起こそうとしていました。

同じ頃、レニーと巨人にも動きが。

タクトたちに危険が迫っていると察知した二人は、彼らのもとへ急行します。

レニーたちの予想通り、近くに数体のD2が集まっている場所を感知した運命は、タクトとともに走り出します。

辿り着いた先に待っていたのはD2の群れと、群れを統べる人物――シントラーと地獄でした。

響き渡る音色は地獄の持つ音叉のもので、D2を呼び覚ます力があるらしく、シントラーはこれを利用して各地でD2を呼び起こしていたのです。

疲弊した大地を救うために下等な者を切り捨てようとするシントラーが初めてこの力を使ったのは、タクトの生まれ育ったあの町でした。

タクトはコゼットを死に追いやったのがシントラーだと知り、強い怒りを露わにします。

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【ネタバレあり】アニメ『takt op.Destiny』第8話あらすじ・感想

怒りと戸惑い

コゼットを死に追いやったのがシントラーだと知ったタクトは、我を忘れたように飛びかかります。

その異常なスピードと動きにシントラーが目を見開くのも一瞬のことで、地獄が盾となりタクトを蹴り飛ばします。

運命はいつもの落ち着きを失ったタクトに驚きながらも慌てて近寄りますが、タクトは運命の制止を振り切り、地面に這いつくばっていても尚シントラーに立ち向かおうとします。

シントラーからタクトを殺すように指示された地獄は、再びタクトを痛めつけました。

運命が咄嗟に庇いますが、タクトは右胸を切り付けられ、血を流して倒れてしまいます。

そんなタクトを見た運命は自らも知らない感情に突き動かされ、瀕死のタクトを抱えてその場を立ち去りました。

シントラーは逃げていく二人を追わない地獄に怒号を浴びせましたが、地獄は楽しみを取っておくとでも言わんばかりに笑って見せます。

一方、タクトたちが戦闘を繰り広げていた山の麓では、心配して駆け付けたアンナが山へ入ろうとし、大人たちに止められていました。

そんなアンナに声を掛けたのは、バイクに乗ったレニーと巨人でした。

レニーは「少し遅かったみたいね……」と呟くと、険しい表情で大荒れの山を見つめました。

その頃、山中で洞窟を見つけた運命は、そこで豪雨をしのぎながら必死にタクトの看病をします。

タクトが朦朧とする意識の中で運命を見つめて「コゼット」と呼びかけると、運命は伸ばされたその手をそっと握るのでした。

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タクトに口移しで水を飲ませたり、どうしていいかわからず「お姉ちゃんがいれば……」と呟いたりと、戸惑いながらも必死になる運命が健気で切なくてたまりません……。

シントラーと地獄はというと、山小屋でくつろいでいる最中。

地獄が巨人の気配を察知しますが、シントラーはレニーのことを目障りだと思えども、下に見ているために警戒はしていない様子でした。

落ち着き払っていますが、地獄が鼻歌を始めた瞬間、言葉に怒りを孕ませます。

“主席指揮官”たるシントラーは、感性で評価が下される“音楽”を嫌っていたのです。

“コゼット”

洞窟の中で目を覚ましたタクトは、運命に「何故あの時逃げた」「戦うことがお前の存在意義じゃなかったのか」と問います。

運命はあのままでは二度と一緒にいられなくなる、タクトのピアノを聴けなくなる、作曲だってまだ終わっていないと、思いの丈を伝えました。

すると、タクトは自分には音楽を聴かせたい相手がいなくなったのだと呟きます。

「それはコゼットのことですか」

運命がそう聞くと、タクトは潔く認めて、コゼットへの想いを語り始めました。

世の中が音楽を手放したのが辛かったこと、だからこそ自分はピアノを弾き続けたこと。

誰にも届かないと思っていた音楽を、コゼットだけが届くと言い続けたこと。

一度だけコゼットを信じてみたら、皆が音楽を手放したわけではないと気付いたこと。

音が外の世界と繋がるのを感じられたこと、自分は独りじゃないと思えたこと。

それらを、コゼットが気付かせてくれたこと。

そんなコゼットがいなくなった今、タクトは音楽を創る自信を失っていたのです。

しかし、運命はタクトの音には「熱がある」と伝え、彼の背中を押しました。

「その音を待っている人が、必要としている人がいます。 ……この世界には」

一方その頃、レニーとともに宿へ戻ったアンナは、人為的にD2が呼び起こされていることを知ります。

さらに、今回のD2の襲来は町を狙ったものではなく、タクトたちを狙ったものだと聞かされます。

アンナは今まで運命のことをコゼットと呼び、現実から目を背けていたことを白状し、「今度こそ、あの子と向き合いたい」とレニーに伝えました。

音叉の音色とD2の気配を察知した巨人から連絡を受けたレニーは、「任せて」とアンナに微笑みかけ、現場へ向かうのでした。

「運命」

豪雨が去った山中には、眠るタクトの身体に優しく触れる運命の姿がありました。

酷い顔色のタクトを見て、「私が命を吸っているから……」と自嘲気味に呟き、一人で洞窟を出て行きます。

両手に拾った斧を持った運命は、マエストロであるタクトの力なしでシントラーと地獄に立ち向かいました。

健気な運命に興味を惹かれた地獄は、楽しそうに運命を痛めつけ、タクトを呼ぶよう要求します。

傷だらけになりながら抵抗する運命が首を絞められていたその時、同じく傷だらけのタクトが駆け付けました。

シントラーと地獄を前にしても臆することなく、普段通りの口喧嘩を始めるタクトと運命。

その様子にシントラーが声を荒げようとした瞬間、どこからともなく現れたのはレニーと巨人でした。

タクトたちに時間を与える戦闘を始めたレニーと巨人、そして巨人と追いかけっこを始めてしまった地獄に振り回されるシントラーは、渋々彼らを追いかけます。

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人の名前を「○○たん」と付けて呼ぶ巨人が地獄だけは呼び捨てにしている様子から、強い因縁があることがわかりますね。

そうして猶予を与えられたタクトと運命は向き合って話をします。

タクトは初めて「運命」と名を呼び、彼女に自分の音楽を必要としているか問いました。

笑顔でそれを認めた運命に、タクトは「遠慮なく僕の命を使え」と伝えます。

先へ進む

地獄と巨人の戦闘を指揮しながら、シントラーとレニーは少しの会話を交わします。

地獄が優位なためにレニーを煽るシントラーでしたが、レニーは「前座」だからと余裕そうな表情を浮かべます。

その言葉の真意は、メインはタクトと運命だということです。

レニーの思惑通り、戦闘モードでその場に現れたタクトの「開演!」の合図で、運命が飛び出します。

本気の運命は、その戦いを楽しんでいる地獄の頬に傷をつけました。

この状況に唯一驚いているシントラーは少しずつ狼狽え始めますが、そこに追い打ちをかけたのが、“天国”の登場でした。

天国はザーガンからシントラーへの言葉を携えてやって来ました。

それは、タクトへの接触を禁じられていたのにもかかわらず攻撃を仕掛けたことによる命令違反のため、主席指揮官という肩書きとシンフォニカでの権限を剥奪するというものでした。

反発するシントラーに「あなたは初めからコンダクターではありません」と告げた天国は、レニーに「本件は機密」「他言無用」と伝えると、地獄と連れ立って去って行きます。

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レニーの言う通り、シントラーが犯した命令違反が「タクトへの接触のみ」というのは露骨で、どこか牽制にも取れます……。

半狂乱に陥ったシントラーを横目に、タクトたちは下山しました。

宿の前で帰りを待っていたアンナは、タクトと同様に初めて「運命」の名を呼びます。

お互いの存在をハッキリと認め合い、向き合ったアンナと運命はひしと抱き合うのでした。

その隣で、タクトは書きかけの五線譜を眺めます。

――コゼット、僕は先へ進む。 この音を繋げていくために。

心の中でそう呟くと、ふと指先に違和感を覚え、自身の右肩を見やりました。

戦闘後も尚、赤く染まったままの右肩を……。

アニメ『takt op.Destiny』第8話まとめ

いかがだったでしょうか。

ずっとコゼットを失った悲しみを抱えてきたタクトとアンナが、“運命”という存在に真摯に向き合った第8話。

健気なコゼットが切なくて、二人に名前を呼んでもらえたことで存在が認められたような気がして、心が温かくなりました。

わかりやすい悪役だったシントラーがお役御免となり、やはり不審感が募るのは“英雄”であるはずのザーガン。

今後も違和感を紐解くように、隠された真実が明かされていくのでしょう。

侵食されたままになっているタクトの右腕も気になるところ……。

次回第9話も楽しみです!

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