アニメ『takt op.Destiny』第12話(最終話)あらすじ・ネタバレ感想!ついに最後の戦い……音楽を愛し、その身に宿した彼らが辿り着く運命とは?!

出典:『takt op.Destiny』公式ページ

出典:『takt op.Destiny』公式ページ

DeNAとバンダイナムコアーツによるメディアミックスプロジェクト『takt op.(タクトオーパス)』から登場したアニメ『takt op.Destiny』。

音楽が失われた世界を舞台に、有名な歌劇や楽曲の力を宿した少女・“ムジカート”と、彼女たちを指揮する“コンダクター”が、ともに戦う姿を描きます。

「運命とは、なんと残酷なものか。

だが、神々がどれほどの不幸をもたらそうと、私は運命に立ち向かう。

その為に戦って、戦って、戦い続け――その果てに私は『答え』を得た。

歓喜は、苦悩の先にこそあったのだ。

さあ、開演の時は来た。

今こそ運命の喉首を締めあげてやろう。 《ある男の手記より》」

今話のあらすじとして公式サイトに掲載されているこの文章、かなり含みがありますね。

ついに迎えた最終回……早速、アニメ『takt op.Destiny』第12話をレビューしていきたいと思います。

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アニメ『takt op.Destiny』前回第11話あらすじと振り返り

シンフォニカが謎の巨大な物体に覆われ、混乱するニューヨーク。

タクト、運命、巨人の三人は、未だシンフォニカから帰って来ていないアンナとシャルロッテを救出するべく現場へ向かいます。

ザーガンの手によって施設内を覆った物体と、そこら中に溢れたD2は、アンナやシャルロッテの行く手を阻んでいました。

そんなアンナたちを助けたのは、D2を倒すべく戦っていたムジカートの一人――ワルキューレでした。

さらに、レニーの仇を討つためにザーガンの姿を探していたタクト一行も、やがてアンナたちとの合流に成功します。

しかし、再会を果たしたのも束の間、タクトと運命は二人だけでザーガンのもとへ向かおうとしていました。

二人の――特にタクトの寿命が長くないと知っているアンナは必死に止めますが、タクトの音楽を守りたいという気持ちに心動かされ、一つキスを送って背中を押すことに決めます。

そして、静かな広い空間へと辿り着いたタクトと運命。

D2の群れに囲まれ、あの音叉の音が鳴り響く中、目を閉じた天国を横抱きにして立っている地獄の姿が見えました。

彼女たちがいるということはこの先にザーガンがいるのだと思い、戦闘態勢に入ります。

その矢先、地獄がそっと声を掛けると天国が目を開け、二人は顔を見合わせて笑みを浮かべました。

瞬く間に音叉が鋭い剣のように変化し、天国と地獄の身体を突き刺します。

すると、二人はドロリと溶け出し、黒い液体のようになって音叉ごと床に流れ落ちてしまいました。

タクトと運命が驚いて目を見開いているうちに、黒い液体からミサイルのようなものが飛び出して爆発したかと思えば、次に現れたのは天国でも地獄でもない、別のムジカートでした。

オルフェと名乗ったそのムジカートは、こう呟きます。

「さぁ、武器を取れ。 そして、決して振り返るな」

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【ネタバレあり】アニメ『takt op.Destiny』第12話あらすじ・感想

我が身を盾にして

タクトと運命はオルフェと対峙し、その圧倒的な強さに驚かされます。

しかし、持ち前の思い切りの良さで最初から火力を出し、正面から立ち向かっていきました。

オルフェはそれを楽しそうに受け止めながら、運命を跳ね返します。

攻撃を受けて身体が破損しても瞬く間に自力で回復してしまうオルフェの能力を目の当たりにし、タクトと運命は出方を変えることに。

再び正面から突撃した運命に応戦しているオルフェの側面から、タクト自ら攻撃を与えに行きます。

顔面に蹴りを喰らって驚きながらも、オルフェは笑みを浮かべました。

「お前はそういう奴だったな、朝雛タクト」

そうしてオルフェが油断した隙に、運命は畳み掛けるようにして超火力の攻撃を繰り出すのでした。

urara

コンダクター本人が攻撃するタクトらしい戦い方……対シントラー戦を知っているかのようなオルフェの語り口=中身は天国と地獄のままなのですね。

オルフェは上半身を吹っ飛ばされたことにより、回復に時間がかかっている様子。

ここぞとばかりに運命がタクト一人で先に進むよう言います。

「私はあなたの、朝雛タクトのムジカートです。 何の問題もありません」

そう背中を押され、微笑を浮かべたタクトは一人でザーガンのもとへ向かうことを決めました。

運命がタクトを見送ると、オルフェの身体が復活します。

「我が身を盾として道を拓くか……」

運命をそう評すると、オルフェはようやく本気を出すようでした。

二人は武器を持ち、今度こそ正面からぶつかり合います。

ザーガンという男

オルフェを運命に任せたタクトは、黒夜隕鉄に突き刺さったザーガンのもとに辿り着きます。

ザーガンはタクトの顔を見るなり語り出しました。

過去、D2との戦いで見てきた惨状、聞いてきた悲痛な叫び、失った命、感じてきた絶望……。

それらを受けて、自らが愛した世界を守ろうとしていたザーガン。

痛みこそ喜びなのだと語るザーガンは、世界中のD2を一ヶ所に集めて封印しようと目論んでいました。

つまり、大陸全土を犠牲にすることで、世界を守ろうと考えていたのです。

さらに、朝雛ケンジやレニーの死に際を称賛する言葉を聞き、タクトはその異常さに息を詰めます。

一方、オルフェと戦闘中の運命は、世界を救うためと言いながら、ザーガンのために動いているオルフェの矛盾に気付いていました。

真正面から攻撃を繰り出し、意見も真っ直ぐ口にする運命に、オルフェは「生まれたばかりのムジカートに何がわかる!」と激昂します。

いつの間にか武器を持たず、素手で殴り合っていた両者でしたが、運命の一言でオルフェに隙ができました。

「私が叶えたいと願う未来が、彼(タクト)の望む世界なのです! ……あなたは違うのですか!」

運命は、ハッとしたオルフェの顔面に拳を振るうのでした。

urara

どんどん感情の幅が広がっていた運命ですが、ここに来てタクトへの想いを爆発させる展開に……派手な戦闘シーンと相まって胸が熱くなります。

希望

同じ頃、戦闘中の運命に生命力を与え続けていたタクトは、右半身の赤い痣だけでなく、髪も一部白くなり始めるなど、身体に大きな異常を来していました。

そんな折、握っていた指揮棒がパチンと消え、戦闘が終わったことを知らせます。

「君もここまで多くの絶望を抱えてきたのでしょう」

そう言いながら自分語りを続けるザーガンに、タクトは告げました。

「どうしてそんな結論になるのか僕には全く理解できないな。 だって、この世界には音楽があるじゃないか」

D2だって音楽の力があるから抑えられるのだと、自分も音楽があったから今ここにいるのだと、いつだって音楽に救われてきたのだと、そう話します。

ザーガンはハッとして、タクトの言葉を受け止めました。

戦いを終え、タクトの隣にやって来た運命は、そっと武器をタクトに手渡します。

「音楽が繋いでいく希望と喜びを、二度と誰にも止めさせはしない」

タクトがそう伝えると、ザーガンは「彼に喝采を。 我が喜劇は終わった」と呟きました。

運命から渡された武器を手に、タクトはザーガンの胸を貫きます。

すると、シンフォニカを覆っていた物体は崩壊を始め、オルフェは微笑を浮かべたまま涙を流すのでした。

urara

音楽という希望を胸に抱いていたのは、若き日のザーガンも同じだったのです……。

託人

建物は崩れ去り、タクトと運命は気付けば静かな浜辺に寝転がっていました。

タクトは何かの曲をハミングしており、運命がそれは何かと尋ねます。

「お前は本当に最後の最後まで、空気の読めない奴だな……聴かせてやる約束だったろうが」

タクトの作った曲を聴かせる……それはいつかの二人の約束でした。

約束を果たしたタクトは、巨人たちが助けに来てくれるだろうから少し寝ると告げ、運命も「おやすみなさい」と返します。

しかし、運命はそれがただの眠りではないことに気付いていました。

戻らなくなったタクトの右腕、その手があったであろう部分をギュッと握ると、身体を起こしてタクトの安らかな寝顔を眺めます。

運命は涙を流しながら、タクトの唇にそっとキスをしました。

「タクト。 あなたのことが、好きです」

顔を綻ばせてそう口にすると薔薇の花びらが舞い、運命の姿は静かに消えていきました。

――真っ白な空間で、タクトはコゼットから何かを渡されます。

握った手の中を見たタクトは、ハッと息を飲むのでした。

その後、当初の予想通り巨人たちに発見されたタクトは、意識不明の重体。

シャルロッテは低温睡眠層の準備を急ぐよう告げるのでした。

urara

救助されたタクトにはしっかりと右腕が戻っており、その手には運命との契約の証のようなものが握られていました……運命とコゼットが助けてくれたのでしょう。

――2047年12月22日、雪の降るニューヨーク。

バッサリと髪を切り、シンフォニカの制服を着たアンナの姿がありました。

車椅子に乗ったシャルロッテと、彼女に付き添う巨人がアンナのもとを訪れます。

シンフォニカに所属したというアンナの首には、タクトの手に握られていたあの証がさげられていました。

「この先何年もずっと、何もしないで待ってるだけなんて嫌だもの」

アンナを見つめるシャルロッテと巨人は心配そうな表情をしていますが、本人は晴れやかに目を輝かせています。

タクトの治療が終わって目覚めた時、自由に音楽をできる世界にしておくため、やれることはやっておきたい……それがあの子たちから託された願いだと思うから、と。

「行きましょう、コゼット――運命!」

そうしてアンナは、あの薔薇を纏った赤い衣装に身を包むのでした。

アニメ『takt op.Destiny』第12話まとめ

いかがだったでしょうか。

運命との約束を果たし、浜辺で旋律をハミングして聴かせたタクト。

それを聴いて、運命がタクトに託した命。

その託された想いを、必死に繋ごうとするアンナ。

愛の物語として美しいラストを迎えました。

タクトは第11話でのシャルロッテの台詞にあったようにコールドスリープ状態に入ったと思われますが、目覚めた先にあるのが、ゲーム『takt op. 運命は真紅き旋律の街を』なのでしょう。

アプリゲーム版の前日譚としてしっかり機能したアニメとなりましたね。

アンナが自我を失うことなくムジカートに変身できる存在になった……ということなのでしょうか。

これはゲームもやりたくなってしまいます……!

2047年12月のシーンでは、街中でデートをするカップルの姿がタクトとコゼット(運命)にそっくりで、声も内山昂輝と若山詩音が務めていたように思います。

嬉しくもあり、切なくもある演出でした……。

運命とコゼットから託された想い、そして希望を、懸命に繋いでいくタクトとアンナの物語。

ゲーム版でも追いかけていきたいと思います。

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