「やっぱり僕、最終審査には出られない」
テツ(神山智洋)はある悩み事を隠していました。
なんと、緊張で手が震えて力が入らず、スティックが持てないというのです。
テツはキヨヒコ(板橋駿谷)に代わりに出て欲しいと頼みますが、シズマ(藤井流星)たちはテツが出なければ出演は辞退すると言います。
本当は、テツも審査に出たいのです。
メンバーは出番が来るまであの手この手で震えが止まるの方法を試しますが、うまくいきませんでした。
バンドはそのままの状態で審査に挑むことに。
果たして、『悲しみの向こう側』は『電撃ロックフェス』に出演することができるのでしょうか?
泣き笑いの青春バンドストーリーの最終話です!
目次
『正しいロックバンドの作り方』前回第9話のあらすじと振り返り
『電撃ロックフェス』の最終審査の前日、シズマ(藤井流星)は偶然テツ(神山智洋)が内定を貰い友人に「やりたい仕事が見つかった」と言っているのを聞いてしまいます。
テツがバンドを辞めるつもりなのだと考えたメンバーはテツに真相を聞くことができないまま最終審査の当日を迎えます。
そんな時、『悲しみの向こう側』の元メンバー・キヨヒコ(板橋駿谷)がメンバーの前に現れます。
久しぶりにドラムを触ったキヨヒコはテンションが上がり昔の関係が蘇ったようでした。
それを見たテツは不機嫌になり、シズマは今までの我慢が爆発してしまい、喧嘩になってしまいます。
その後メンバーはテツが本気でバンドをやりたいと思っていることを知り、一件落着かと思いきや、テツは「やっぱり最終審査には出られない」と言い出しました。
果たして、テツが抱えているもう一つの秘密とは何でしょうか?
【ネタバレ】『正しいロックバンドの作り方』第10話(最終回)あらすじ・感想
最終審査には出られない
「どういうことなのか、ちゃんと説明してくれよ」
シズマ(藤井流星)はこの期に及んで最終審査に出られないと言ったテツ(神山智洋)に訳を聞きます。
実は、と言ってテツは両手を差し出しました。
両手は小刻みに震えています。
緊張で力も入らず、スティックが握れないのだとテツは説明します。
これまでも、ライブ前に震えたことはありましたが、こんな状態は初めてです。
テツは、審査が進んでいくうちに足を引っ張ってはいけないと思うようになり、だんだん追い詰められてしまったようです。
極めつけは、ある日ふと『悲しみの向こう側』とエゴサをしてみると、「ドラムが弱い」「残念なドラム」「ルックスだけ」といった批判が目に飛び込んできてしまったこと。
何か一つでも褒めている意見を見れば自信がつくのではと、再度検索してみましたが、やはり書いてあるのは批判ばかり。
テツの手はますます震えてきてしまうのでした。
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お前も一緒じゃなきゃ意味がない
テツの事情を聞いても、コバ(吉田健悟)もオギノ(栗原類)も怒ることなく、同情さえしていました。
「今日の審査、キヨヒコさんに出てもらうのは?」
テツはそばで黙って聞いていた元ドラマ―のキヨヒコ(板橋駿谷)に自分の代わりに出て欲しいと頭を下げます。
しかしシズマはそれを却下します。
「テツが出られないなら、審査を辞退する!」
テツは、せっかくここまで来たのにと言い返します。
「お前が一緒じゃなきゃ意味がないんだよ!」
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テツがバンドに入ったのは、かつて音楽で自分を慰めてくれた兄・シズマへの恩返しのためでした。
シズマはシズマで、弟への恩返しのためにテツを誘ったのです。
弟への恩返し
実はシズマは子供のころ、全然上手くなれないし指は痛いしで、ギターを弾くのが辛かったのです。
でも、笑顔で自分の演奏を聴く弟のために、必死で練習しているうちに音楽が楽しくなってきたのだと言います。
それで、その恩返しのためにテツをバンドに誘ったのでした。
「一緒にできたら最高だろうなって」
だからシズマにとってテツが本気でバンドをやりたいと思ってくれたことは、何よりの喜びでした。
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だから、そんなテツが出ないのなら、辞退をすると言ったシズマに他の2人も賛成します。
しかし、この最終審査を突破すればあこがれの『電撃ロックフェス』に出られるのです。
そのチャンスをみすみす逃すのはテツにとっても本意ではありません。
「だったら直しゃ良くね?」
キヨヒコはそう言って間に入ってきました。
リラックスする方法
要するに、リラックスをすれば震えも止まるはず。
リラックスするためには良い香りを嗅げばいい。
そこでキヨヒコの出番です。
彼は渾身の一杯のコーヒーをテツに飲ませます。
しかし、震えは止まりません。
キヨヒコは仕事に戻ると言って楽屋からそそくさと出て行ってしまいました。
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いよいよ最終審査が開始されました。
メンバーはテツのために、自分たちの出番が来るまで可能性があるものを全部やってみることにします。
しかし、ことごとくうまくいきません。
そうこうしているうちに自分たちの出番が迫ってきました。
moyoko
僕は、出たい。
万策尽きたコバは、やはり辞退しようと言い出しました。
オギノもテツが万全になったらまた頑張ればいいと言います。
「テツ、テツはどうしたい?」
moyoko
「僕は、出たい」
テツだって、バンドに迷惑をかけたくなくて審査に出ないと言いましたが、本当は演奏したいのです。
だって、『電撃ロックフェス』に出るために今まで頑張ってきたのですから。
「ステージで恥かくかもしれないけど、許してくれるなら僕は最終審査に出たいです」
テツのその言葉で、シズマはこのまま最終審査に出ることを決めました。
「成功するなんてどうだっていいんだよ。大切なのはココだろ?」
シズマは自分の胸を指します。
最高の演奏を見せてやろうぜ!
4人はお揃いの白いマーチンを履いてステージに向かいます。
しかし、いざステージに立ってみると、緊張で4人ともガチガチになってしまいました。
もちろん、テツの震えも止まりません。
moyoko
強行突破でテツは震える手でカウントを取り始めます。
「ちょっと待ったー!」
突然シズマが叫びました。
そして、おもむろにマイクを取ると、それをお尻に当て、オナラの音を聞かせます。
静まり返るステージ。
シズマは再びマイクをお尻に当て、二発目をお見舞いします。
「おい!何やってんだよ兄貴!」
メンバーは笑いだしてしまいます。
しかしこのシズマの放屁によって、ステージの緊張は一気にほぐれたのでした。
大切なのはココだろ?
4人は改めてお互いの顔を見合います。
「お前ら、向こう側に行く準備はいいか!」
「消えちまえ!悲しみ!」
『悲しみの向こう側』はやっと演奏を始めました。
この日の演奏はハッキリ言ってクソみたいなライブだったとシズマは振り返ります。
「けど、今までで一番楽しかったんだ」
シズマは最高の演奏とは何なのか、この時初めてわかった気がしました。
moyoko
2ヶ月後。
シズマはいつまでも不合格だったことを悔しがっていました。
結局、テツの演奏は完璧でしたが、他の3人が緊張しまくりでグダグダだったのです。
しかしテツは兄に言います。
「「成功するなんてどうだっていいんだ。大切なのはココだろ?」って言ってたじゃん」
「なぁ、俺…そんなこと言ったっけ?」
moyoko
『正しいロックバンドの作り方』第10話(最終回)まとめ
#正しいロックバンドの作り方
最後まで応援ありがとうございました😭‼️音楽と仲間がいる限り、
彼らは、自分たちを信じて
まっすぐに走り続ける事でしょう。「悲しみの向こう側」を目指して。
🤘🤘🤘🤘皆さんもご一緒に#お前ら向こう側へ行く準備はいいか#キエチマエカナシミー⚡️ pic.twitter.com/p7UcYJPecz
— 【公式】正しいロックバンドの作り方 (@tadashiirockntv) June 22, 2020
『電撃ロックフェス』への出演は残念ながら叶いませんでしたが、シズマたち『悲しみの向こう側』メンバーはバンドとして大切なものを手に入れて次なるステップへ進んだような気がします。
共に苦楽を見てきた者にとっては、『悲しみの向こう側』に幸あれ!と、願ってやみません。
おバカだけれど、一生懸命でどこか憎めない4人の旅はまだまだ続きます。
テレビ放送は今回が最終話ですが、『正しいロックバンドの作り方』の続編は前代未聞の舞台で描かれることになっています。
もちろん同じキャストが出演します。
その後の4人がどうなったのか気になるところですが、それはまた別のお話。
まずは全10話お疲れさまでした!