日本では2020年2月21日から公開の韓国映画『スウィング・キッズ』。
マルコヤマモト
- 主演のD.O.を始めとする、俳優陣のタップダンスに心躍る!
- 韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』監督の最新作
- 一筋縄では行かない「韓国映画らしい」作品
観る者すべての心が踊り、思わずステップを踏みたくなるような『スウィング・キッズ』をネタバレなしでご紹介します。
▼動画の無料視聴はこちら▼
目次
『スウィング・キッズ』作品情報
作品名 | スウィング・キッズ |
公開日 | 2020年2月21日 |
上映時間 | 133分 |
監督 | カン・ヒョンチョル |
脚本 | カン・ヒョンチョル |
出演者 | D.O. ジャレッド・グライムス パク・ヘス オ・ジョンセ キム・ミノ |
音楽 | キム・ジュンソク |
『スウィング・キッズ』出演者・キャスト/役柄
D.O.<EXO> / 役:ロ・ギス
- 今作の主人公で北朝鮮人。捕虜収容所の問題児
- ジャクソンのタップダンスを見てからダンスへの情熱が止まらなくなる
- 仲間から「英雄」と呼ばれる兄がいるが戦場で行方不明になっている
ジャレッド・グライムス / 役:ジャクソン
- アメリカ軍の黒人下士官で元ブロードウェイのダンサー
- 所長の命令で渋々捕虜たちを集めてタップダンスチームを作ることに
- 最初は渋々だったが集まったメンバーのダンスに対する純粋な思いに感化されていく
パク・ヘス / 役:ヤン・パンネ
- 「スウィング・キッズ」の無認可通訳士で4ヶ国語を操る
- お金を稼ぐために捕虜収容所へ娼夫の仲間としてやってくる
- ダンスのセンスもよく歌唱力も抜群である
オ・ジョンセ / 役:カン・ビョンサム
- 避難の途中に誤って収容所につれてこられた韓国人の民間人
- 雅楽に合わせて踊る「サンモ回し」を見せダンスチームのメンバーになる
- 有名になることで生き別れの妻と会えると信じている愛に生きる男
キム・ミノ / 役:シャオパン
- 中国共産党軍の捕虜で元は才能のある振り付け師
- ダンスの実力はチーム1,2を争うが実は栄養失調と狭心症で長い時間踊れない
- おやつがもらえるという条件を聞いてダンスチームに参加するが…
『スウィング・キッズ』前情報&舞台裏を紹介!
映画『スウィング・キッズ』のメイキングシーン動画!
🎶🕺✨🕺✨💃✨🕺✨🕺🎶
『#スウィングキッズ』
メイキング映像が到着‼️「ギョンスはこの映画に出る運命だった」
最高のタップダンスチーム結成👞✨
必見の舞台裏をぜひご覧ください👀✨
全長版はこちら👉https://t.co/1JQU1o5I1b#2月21日公開 pic.twitter.com/m19rgcBc5x
— 映画『スウィング・キッズ』公式 (@swingkids_jp) January 31, 2020
マルコヤマモト
観ているだけでワクワクしますし、なんといっても俳優たちの真剣な表情が眩しい…(キラリ)
「スウィング・キッズ」のリーダーであるアメリカ軍の黒人下士官ジャクソンは、もともとブロードウェイのタップダンサーという設定です。
実は、演じているジャレッド・グライムスも、本物のブロードウェイ・タップダンサーというプロ中のプロなのです!
アメリカのオバマ元大統領のための公演でメインダンサーを努めたり、世界的アーティストの共演ありのすごいお人。
マルコヤマモト
映画『スウィング・キッズ』の監督は『サニー 永遠の仲間たち』のカン・ヒョンチョル
日本でも篠原涼子主演で映画化された『SUNNY 強い気持ち・強い愛』はもともと韓国映画のリメイク。
今作『スウィング・キッズ』で監督を務めるカン・ヒョンチョルの代表作であり、韓国で大ヒットした作品が『サニー 永遠の仲間たち』です。
劇中音楽の使い方が上手いカン・ヒョンチョル監督は、70年代~80年代の洋楽を使用するなどのチャレンジ精神が旺盛で、人々を楽しませる名人でもあります。
本日は『#スウィングキッズ』 #カン・ヒョンチョル 監督のWEB取材を行いました👞#EXO #DO ほかキャスティングについて、使用した楽曲について、などなどたくさんのことを伺いました✨✨
取材の模様は後日アップされましたらお知らせいたしますのでお楽しみに‼ pic.twitter.com/zQLXkIiBjK
— 映画『スウィング・キッズ』公式 (@swingkids_jp) December 16, 2019
『サニー 永遠の仲間たち』同様、『スウィング・キッズ』でも洋楽やジャズのスタンダードなどがふんだんに使用されていて、思わず一緒に踊りだしたくなってしまいますよ!
『スウィング・キッズ』では、デヴィッド・ボウイの「Modern Love」が象徴的なダンスシーンのBGMに使われていますよ!
マルコヤマモト
映画『スウィング・キッズ』の時代背景:朝鮮戦争とは?
マルコヤマモト
🇰🇷朝鮮戦争について1⃣🇰🇵
第二次大戦後、朝鮮半島は北緯38度線を境にアメリカとソ連による分割統治下に置かれました。
そして1948年、南部に親米派の李承晩を大統領とする大韓民国が、北部に親ソ派の金日成を首相とする朝鮮民主主義人民共和国がそれぞれ建国されました。 pic.twitter.com/lHJKnUDxhy
— 映画『スウィング・キッズ』公式 (@swingkids_jp) February 16, 2020
1950年に勃発したこの戦争をきっかけに、朝鮮半島は北緯38度線で韓国と北朝鮮に分けられることになってしまいました。
もともとは同じ民族でしたが、半島の主権を争い北朝鮮と韓国の間で戦争が起こります。
そして、韓国側にアメリカなど西側諸国、北朝鮮側には中国などの国がつき、戦争に介入してきたため戦況は悪化するばかりでした。
戦争が終わって何年も経ちますが、実は現在でも両国はあくまで「休戦状態」なのです。
映画『スウィング・キッズ』では韓国最大の捕虜収容所がある「巨済島」(コジェ島)が舞台です。
🇰🇷朝鮮戦争について4️⃣🇰🇵
『#スウィングキッズ』の舞台となる巨済捕虜収容所は、1951年2月に捕虜を収容するために造られ、北朝鮮軍15万人、中国軍2万人、最大で17万人の戦争捕虜を収容していました。
当時、人権を守られた捕虜たちは軍人や民間人よりも充実した生活を送っていたそうです。 pic.twitter.com/M5W58zhhhB
— 映画『スウィング・キッズ』公式 (@swingkids_jp) February 16, 2020
アメリカが運営する捕虜収容所にいる人種も思想も違うちょっと厄介な人たちが、タップダンスに打ち込む姿を描いているのです。
マルコヤマモト
『スウィング・キッズ』あらすじ・感想【ネタバレなし】
あらすじ①:収容所の捕虜たちでダンスチームを結成!?
時は1951年、朝鮮半島真っ只中の韓国の離島「巨済島」の収容所。
アメリカ軍が運営する捕虜収容所では、対外への体裁をよく見せるために所長が捕虜たちでタップダンスチームを作ることを命じます。
元ブロードウェイダンサーのジャクソンがリーダーに任命されるも「東洋人にタップダンスは踊れない」と弱腰に…。
講堂で1人タップを踊るジャクソンの姿を見つめる人物がいました。
マルコヤマモト
ジャクソンのタップを見てからというもの、ロ・ギスは急激にタップダンスの魅力にハマっていくのでした。
ある日ジャクソンがタップダンスチームのオーディションを開催し、勝ち残ったのは、
- 捕虜と間違えられ連れてこられた民間人のカン・ビョンサム
- 中共軍の捕虜で栄養失調と狭心症の持ち主シャオパン
のみでした…。
その後、娼婦チームで収容所を訪れた少女、ヤン・パンネが4ヶ国語を話せるということで通訳を買って出ます。
見様見真似でタップを踊るヤン・パンネも、知らずのうちにメンバーに加わることに。
そして、タップダンスへの情熱が頂点に達したロ・ギスもダンスを通じてジャクソンとの交流を深め、ついにチームのメンバーになることができました。
それぞれのメンバーが自分の目的を果たすために、ダンスに打ち込んでいきます!
あらすじ②:戦場から帰ってきた友人
ロ・ギスがダンスに打ち込んでいるある日、戦場から捕虜として捕らえられた友人が収容所にやってきました。
収容所ですっかりアメリカにかぶれたかつての仲間たちを見て、友人は叱咤激励します。
自分たちが北朝鮮の人間であるというアイデンティティを思い出したかのように、仲間たちはアメリカ軍に対し秘密裏に暴動を計画。
マルコヤマモト
そして、戦場で行方不明になっているはずの「英雄」と呼ばれる兄が捕らえられ、収容所へやってきたのです…。
当時の国の違い、思想の違いが人々の間に壁を作る悲しいきっかけになってしまいました。
マルコヤマモト
映画『スウィング・キッズ』感想:朝鮮半島や世界の問題すべてを詰め込んだ実は社会派な作品!
『スウィング・キッズ』ではロ・ギスとヤン・パンネが離れた場所でデヴィッド・ボウイの「Modern Love」に乗せて互いに離れた場所でダンスを披露する印象的なシーンがあります。
🎶🕺✨🕺✨💃✨🕺✨🕺🎶
We Are Swing Kids‼
『#スウィングキッズ』
公開まであと一週間🙌待ちきれないっ👞✨#2月21日公開 pic.twitter.com/rD4P0bVFe6
— 映画『スウィング・キッズ』公式 (@swingkids_jp) February 14, 2020
このシーンの見どころはD.O.とパク・ヘスの踊りの素晴らしさだけではありません。
「Modern Love」に合わせて、韓国と北朝鮮の抱える重い問題を軽快なタップダンスで表現しているのです。
離れたところで踊るロ・ギス(北朝鮮人)とヤン・パンネ(韓国人)が超えることができない壁を「超えたい!」と必至に表現する姿に胸が打たれました。
マルコヤマモト
『スウィング・キッズ』は、ダンスチームのサクセスストーリーと思ってみると「ガツン!」と頭を殴られます。
これから本編をご覧になる方は、ある程度の覚悟をしたほうがよいでしょう。
2時間の間にコメディだけでなく、朝鮮半島が抱える問題や人種差別などについても盛り込まれています。
全ての問題を1本の映画に昇華できる韓国映画のレベルの高さを改めて思い知らされました…!
マルコヤマモト
『スウィング・キッズ』まとめ
🎶#ビートルズ #デヴィッド・ボウイ の名曲が彩る🎶
感動❗️興奮❗️熱狂❗️
激動の戦時下、タップダンスに情熱を注いだ【スウィング・キッズ】の夢と希望をかけた挑戦が今、幕を開ける👞🎶🕺✨🕺✨💃✨🕺✨🕺🎶
映画『#スウィングキッズ』
2月21日(金)全国ロードショーhttps://t.co/hoEPhT5sg1 pic.twitter.com/dzjEV1wxXo— 映画『スウィング・キッズ』公式 (@swingkids_jp) February 14, 2020
『パラサイト 半地下の家族』がオスカーを獲り、2020年ますます注目されるであろう韓国映画。
2月21日公開の『スウィング・キッズ』も、観客の満足度がとても高い作品です。
韓国映画が好きな人はもちろん、韓国映画を見たことがない人にもおすすめできる作品です。
マルコヤマモト
- D.O.の演技&ダンスが素晴らしい!韓国はイケメンアイドルだってきちんと演技する!
- 脇を固めるオ・ジョンセ、キム・ミノ、パク・ヘスの存在感も◎
- タップダンスだけでなく韓国の歴史や朝鮮半島問題についても考えることが出来る作品
▼動画の無料視聴はこちら▼