アニメ『サマータイムレンダ』第9話あらすじ・ネタバレ感想!潮と「潮」……二人が慎平に伝える真実とは?

出典:サマータイムレンダ公式ページ

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「少年ジャンプ+」で累計閲覧数1億3千万回を突破した田中靖規原作の人気作品『サマータイムレンダ』。

潮の遺した携帯電話に残された一つの動画ファイルには、潮と潮の「影」が二人一緒に写っていました。

出会ってから動画を残すに至るまでの出来事を語り始める二人の潮。

自身を”本物”だと疑わない潮の「影」に戸惑う潮ですが、やがて協力して「影」の真相を探るようになりました。

動画をみて全ての記憶と力を取り戻した潮の「影」は、慎平たちに潮が死ぬ間際の追体験をさせようと試みます。

早速、アニメ『サマータイムレンダ』第9話をレビューしていきたいと思います。

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【ネタバレあり】アニメ『サマータイムレンダ』第8話あらすじ・感想

突如として現れた「潮」は、慎平と同じく24日の夏祭りの夜からループしてきたようでした。

慎平はどうにか「潮」を自室へ逃がし、自身も二食分を持って自室へ向かいます。

動揺しながらも服の中に隠した包丁で「潮」を消滅させようとしますが、生前の彼女との会話を思い出してしまい、包丁を手放しました。

やがて扉をノックする音が聞こえ、部屋着姿の澪が食器を下げにやって来ます。

そして、日都ヶ島では故人の魂が家に帰ってきて守り神になる、という雁切からの言葉を受けて、姉の存在をどこか感じ取っているような発言をしました。

天然で勘の鋭い澪に驚きつつ、彼女が何事もなく去っていったことに安堵する慎平でしたが、その直後にノックもせず戻ってきた澪に慌てふためきます。

咄嗟に「潮」を隠した慎平は、さっきまで部屋着だった澪が制服を着ていると気付くのに遅れてしまいます。

今、目の前にいるのは家に忍び込んでいた「澪」で、包丁を手にしていたのです。

慎平を庇って腹を刺された「潮」は影まで攻撃されてしまい、血を流して倒れこみます。

慎平はこの不利な状況下でも何か行動を起こそうと、閉じていたカーテンを開けました。

返り血を浴びた「澪」が慎平に突進してきた瞬間、銃弾が「澪」の頭を吹き飛ばします。

慎平がカーテンを開けた場所から撃ち抜かれた銃弾は、根津が放ったものでした。

態勢を崩した「澪」は慎平に影を刺され、消滅します。

竜之介は部屋にやって来ると、「潮」に向かってハンマーを振りかざしますが、慎平はそれを庇って見逃してくれるよう懇願し、さらには必死に手当てまで求めました。

結っていた髪をほどいた竜之介は、ひづるの人格に替わります。

すると、「潮」の声を聞いて、自分をこの島に誘ったのは潮だと確信しました。

ひづるがこの島へ来るきっかけとなったボイスメッセージは、「潮」の記憶にはないものの、確かに潮の声でした。

「潮」はひづるたちに敵意がなく、「影」としては故障しているようですが、いつ直るかもわかりません。

そのため、ひづると根津は慎平と道を分かつことを決め、慎平もそれを受け入れました。

翌日、窓と落ち合った慎平は「潮」を連れていき、その存在を明かします。

凸村から渡された潮のスマホを見た三人は、そこにとある動画が残されていることに気が付きました。

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【ネタバレあり】アニメ『サマータイムレンダ』第9話あらすじ・感想

潮と「潮」

潮のスマホに残された動画には、生前の潮と影の「潮」が二人で映っていました。

潮は「潮」のことを味方だと言い、この動画を観ているのが慎平だと信じて、これに至るまでの経緯を話し始めます。

――7月17日。

しおりから自分に似た何者かに見られている感じがすると相談された潮は、不審者ではないかと心配しつつも受け入れずに流してしまいます。

――しかし、翌7月18日。

海岸でフラッシュのような光を感じた後、自分そっくりな人影を目撃しました。

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「潮」を見たというのは、以前に澪からも話がありましたね。

これをきっかけにしおりの言うことを信じた潮は、嫌な予感がして「影」について調べようとします。

そんな矢先、自宅で風呂に入ろうとした潮は、湯船に隠れていた「潮」と遭遇。

「潮」は自分のことを本物だと信じて疑わない様子ですが、潮と同じくしおりの「影」について不安をおぼえていました。

二人はしおりの話にあった鷹ノ巣山にヒントがあるのではないかと思い、山中に足を踏み入れます。

旧病棟での出来事

山中で立入禁止の看板を見つけた二人は、その先に窓と朱鷺子の実家である菱形病院の旧病棟があると気付きます。

旧病棟は幽霊が出る等の悪い噂から、長く島民が寄り付かない場所になっていました。

おばけが苦手だと言う潮に共感しながらも、「潮」はこの場所を知っているような気がして、どんどんと進んでいきます。

やがて、カラスが悲鳴を上げていることに気付いた二人は、鳴き声のする方向を見て唖然とします。

カラスを捕らえていたのは、黒い人型の物体――「影」だったのです。

その黒い「影」はフラッシュのような光とともに今現在の潮をコピーすると、元々いた「潮」を襲い、殺そうとします。

潮が「潮」を助けようと黒い「影」を攻撃した時、「潮」は「影」の本体は平面の影のほうで、立体である身体はただの武器だと理解しました。

そして、その事実が自身にも当てはまることから、自分は本物ではなく、潮の「影」なのだと気が付きます。

こうして本来の「影」としての力を取り戻した「潮」は、黒い「影」を消滅させることに成功しました。

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ブロンドのロングヘアを武器に戦う「潮」は、潮がかっこいいを評するのも納得の俊敏な動きをしていました。

戦闘で怪我を負った足の部分だけ、本物の潮から再度コピーさせてもらった「潮」は、これはいわばデータのようなもので、本物を消滅させなければ消えてしまうと悟ります。

潮はその話を聞いて、自分が死なない限り「潮」は消えてしまうと知り、「影」に遭うと死んでしまうという島の迷信に繋がっていると思い至りました。

戦闘を通して意気投合した二人は、しおりを救おうと約束するのでした。

記憶の再上映

――7月20日。

並んで動画を撮ることにした二人は、観ているであろう慎平にどっちが本物かと問います。

「潮」は本物ではない自分をうしろめたく、悲しく思っていましたが、本物の潮の一言に救われます。

「そんなんどっちでもええか! どっちも私やもん」

ひっそりと涙を流した「潮」と同様に、この動画を慎平とともに観ている今現在の「潮」も泣いていました。

記憶と力を取り戻した「潮」は、事件が起きた7月21日の記憶を再現した世界へ、慎平と窓を連れていくことにします。

――7月21日。

記憶を見ているだけなので、この世界の潮や澪たちに声を掛けたり、触れることはできません。

それをもどかしく思いながら、水着姿の潮をコピーする「潮」と、その「潮」に貝のネックレスをコピーさせる潮の姿を眺めます。

こうして貝のネックレスの姿になった「潮」を連れて澪たちのもとへ戻る潮は、しおりに守ると告げました。

しかし、ほんの少し目を離した隙に、しおりの姿が見なくなってしまい、気が付いた時には沖のほうで溺れていました。

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しおりがいなくなる瞬間は誰も目にしていないので、記憶の中でも再生されません。

海中から「影」の気配がするという「潮」の意見を聞き、潮は救助しようと駆け出す澪と窓を引き止めて、一人で海に入ります。

「影」からの干渉

海中では「しおり」に捕まっているしおりの姿がありました。

貝のネックレスから解放された「潮」は「しおり」を攻撃し、しおりを抱えて海面へと急ぎます。

しかし、「その子に決めてん。 連れてくの」と呟いた「しおり」は、しつこく追いかけてきます。

潮は自分の命を懸けて「しおり」に反撃すると、そのまま首を絞められて沈んでいきました。

「潮」はそんな潮の意志を無駄にしないよう、必死に海面を目指します。

やっと届くと思ったその時、いつの間にか「しおり」に先回りされ、しおりを奪われた「潮」は、「不良品」と評されながらただの黒い「影」にされてしまいました。

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「しおり」に吸収される、または黒く染められるようにして姿を変えた「潮」……「しおり」はやはり影の親玉感があります。

沈んでいく潮と「潮」だったものを見ながら、「しおり」は本物のしおりを消滅させます。

やがて、「しおり」は意識を失ったフリをして澪と窓に救助されました。

一部始終を見た慎平と窓が大粒の涙を流していると、不意に慎平の腕が捕まれます。

ここは記憶の中であるはずなのに、あちらから干渉してきた「しおり」は、徐々にその姿を変えていき、白髪に赤い左目を持った少女の顔を見せました。

「潮」は慌てて記憶の再生をやめ、元の世界に戻ってきた慎平たちでしたが、捕まれた腕にはしっかりと黒い跡が残っていました。

アニメ『サマータイムレンダ』第9話まとめ

いかがだったでしょうか。

他の「影」とは違った動きを見せてきた「しおり」は、「影」たちに「オカアサン」と呼ばれるハイネと同一みたいですね。

慎平の特殊な右目は、ハイネの失われた右目のようですが……どういった経緯があるのか気になります。

記憶を取り戻した「潮」もまた、他の「影」とは違った特別な存在。

この辺りがどう作用してくるのか、一層興味深くなってきました。

次回、第10話も楽しみです。

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