「少年ジャンプ+」で累計閲覧数1億3千万回を突破した田中靖規原作の人気作品『サマータイムレンダ』。
1周目で現れた澪の「影」を倒すべく、ひづると根津が見守る中、小舟家へと戻った慎平。
しかし、まだ「いるはずのない」潮が現れ、彼女は慎平と同様に24日の夏祭りからループしてきていました。
突然の出来事に驚く慎平は状況を整理しようとしますが、突如予定外に澪の「影」の襲撃に遭います。
潮の助けで絶命を免れた慎平ですが、代わりに潮が腕を切り裂かれてしまい……。
早速、アニメ『サマータイムレンダ』第8話をレビューしていきたいと思います。
目次
【ネタバレあり】アニメ『サマータイムレンダ』第7話あらすじ・感想
慎平を「タイムトラベラー」だと言い当てたひづるは、慎平がまとめたループの記録を読むと、彼の身に起こっていることが事実であると判断します。
実は、ひづるは「影」に家族を殺され、家族を狙う習性を持つ「影」たちに狙われる運命にありました。
さらに慎平は、「影」は一度倒してしまえば同じ人間のコピーができないと知り、自分の「影」を消滅させた根津は免疫があるため、コピーされることはないと聞かされます。
「影」に姿を知られるリスクを冒さないよう多くを語らないひづるですが、慎平に力を貸すと約束しました。
慎平の辿ってきた記憶によれば、ひづるはこの日、小早川家に「影」を倒しに向かって「しおり」だけ逃してしまうことがわかっていました。
このままだと失敗すると忠告した慎平を制して一人で小早川家に乗り込んだひづるは、少し離れた場所に慎平と根津を待機させます。
そこで慎平は、ひづるの様子と根津の話から、ひづるには”ひづる”と、双子の弟・”竜之介”という二つの人格があると気が付きました。
ひづるの人格は竜之介に切り替わり、小早川家を訪れます。
扉を開けた「朝子」は室内にいる「しおり」からテレパシーを受信し、言われた通りに竜之介を家の中へ招き入れました。
影=平面に致命傷を与えれば「影」は消滅するというルール通り、「朝子」と夫の「達夫」は消滅しますが、「しおり」にはそれが通用せず、逃げられてしまいます。
竜之介からの知らせを受けて外で待ち受けていた根津は、ネイルガンで「しおり」の影を撃ち抜きますが、影に潜り込んでは通り抜けていきました。
しかし、死角から飛び出した慎平が取り押さえ、その隙に根津が「しおり」の影――足の部分を3カ所、ネイルガンで撃ち抜きます。
「影」は3カ所同時に刺されると、その場に縫い留められて動けなくなるのでした。
「しおり」は気味悪く笑いながら、「家族で帰るんです」と話し始め、人間の自分は「影」に殺されたけど、「影」に完全にコピーされ、「しおり」として生まれ変わったと言います。
「しおり」から何かヒントを得ようとしていた竜之介ですが、あまり「影」と長く話すと惑わされてしまうと言って、いよいよ消滅させました。
その後、「澪」が小舟家に現れる時間まで、今までと同じように過ごせと指示された慎平は、家に帰ると澪が料理をしているという、これまでにはなかった展開が起きて動揺します。
さらに、澪が台所から離れているうちに、なぜか「潮」が部屋に現れ、狼狽するのでした。
【ネタバレあり】アニメ『サマータイムレンダ』第8話あらすじ・感想
ループする「潮」
突如として現れた「潮」に腰を抜かす慎平でしたが、まもなく「潮」も24日の夏祭りの夜からループしてきたと知ります。
澪やアランが戻ってきたことで、いつ「潮」の存在がバレてしまうかわからない状態となり、慎平はこれまでの記憶を頼りに「潮」を自室へ逃がしました。
料理を作り終わり、慎平と「潮」の分――二食分を持って自室に行こうとする慎平を不思議がる澪でしたが、慎平は何とか誤魔化して自室へ向かいます。
生前と同じように慎平お手製のカレーを楽しむ「潮」を見て、少なからず動揺しますが、服の中に隠した包丁を握り、彼女を消滅させようと考えました。
しかし、潮に黙って東京へ出ると決めた時のことや、今度作ると言って作れなかったカレーのことを思うと、心が揺らいでしまい、包丁から手を離すのでした。
urara
「潮」は前回の24日のように「影」が島を飲み込んでしまうことは避けたいと話し、慎平と二人で島を救おうと約束します。
一方で、「影」としての能力である人間のコピーは、「潮」にはできないことがわかりました。
「澪」の出現
――7月22日20時45分。
竜之介と根津は「澪」の出現時間を目前にして、各々小舟家が見える位置で待機していました。
同じ頃、怪しげな「影」が小舟家付近を蠢き始めます。
一方、慎平は竜之介から連絡を受け、「潮」の出現を伝えるか否か悩んでいました。
そんな中、いつまでもスクール水着姿でいる「潮」に異変が起き、何故か水着部分だけが破損して裸になってしまいます。
慌てた「潮」に殴られた慎平が服を貸した頃、蠢いていた「影」が小舟家に侵入していました。
urara
やがて扉をノックする音が聞こえ、部屋着姿の澪が食器を下げにやって来ます。
食事だけでなく、スプーンやコップまで二人分あったことを不思議がる澪。
日都ヶ島では故人の魂が家に帰ってきて守り神になる、という雁切からの言葉を受けて、姉の存在をどこか感じ取っているような発言をしました。
天然で勘の鋭い澪に驚きつつ、彼女が何事もなく去っていったことに安堵する慎平でしたが、その直後にノックもせず戻ってきた澪に慌てふためきます。
咄嗟に「潮」を隠した慎平は、さっきまで部屋着だった澪が制服を着ていると気付くのに遅れてしまいます。
今、目の前にいるのは「澪」で、包丁を手にしていたのです。
慎平を庇って腹を刺された「潮」は影まで攻撃されてしまい、血を流して倒れこみます。
慎平はこの不利な状況下でも何か行動を起こそうと、閉じていたカーテンを開けました。
襲撃
「澪」は慎平の味方をする「潮」を責め、慎平に刃を向けます。
慎平も服の中に隠していた包丁を取り出すと、「澪」に向けました。
返り血を浴びた「澪」が慎平に突進してきた瞬間、銃弾が「澪」の頭を吹き飛ばします。
慎平がカーテンを開けた窓を撃ち抜いたその銃弾は、根津が放ったものでした。
態勢を崩した「澪」は慎平に影を刺され、消滅します。
urara
右腕を切り裂かれた「潮」がいよいよ起き上がれなくなった頃、ハンマーを持った竜之介がやって来ます。
そして、「潮」に向かってハンマーを振りかざしますが、慎平はそれを庇って見逃してくれるよう懇願し、さらには必死に手当てまで求めました。
竜之介は結っていた髪をほどき、ひづるの人格に替わります。
ひづるが本物の澪の無事を伝えると、安堵の声を漏らす「潮」……その声に聞き覚えがあったひづるは、自分をこの島に誘ったのは潮だと確信するのでした。
メメント
ひづるが「潮」の腕の傷に水をかけると、傷どころか腕ごと消えてしまい、それは影本体が負ったダメージの投影であるため、通常の手当てでどうにかなるものではないと説明されます。
さらに、ひづるがこの島へ来るきっかけとなったボイスメッセージを聞かされ、驚きます。
「潮」の記憶にはないものの、それは確かに潮の声でした。
一方、根津はこれまでと違っていた「澪」の行動を気にしますが、慎平は「澪」が「しおり」の消滅を知っていたことから、「影」たちが情報共有しているためだと予想します。
今までの「澪」はひづると根津のみ狙っていましたが、慎平が小早川家襲撃に参加したことから標的に加わったようでした。
ひづると根津は、「潮」が自分たちに敵意がなく、「影」として故障しているのだとしても、いつ直るかもわからないとして、慎平と道を分かつことに決めます。
慎平はそれを受け入れ、これまでの記憶からいくと翌日に死ぬ可能性のあるひづるに対し、そのシチュエーションを伝えるとともに、「死なないでください」と言います。
「運命は変えられる。 それを証明する、またとないチャンスだな」
ひづるはそう言って慎平と別れました。
urara
――7月23日。
窓と落ち合った慎平は「潮」を連れていき、その存在を明かすことにします。
窓は驚きながらも最後まで事情を聞くと、協力する姿勢を見せてくれました。
前回と同じく凸村から潮のスマホを渡された慎平は、亡くなる前後の記憶がない「潮」が何か思い出せるのではないかと考え、彼女に託します。
スマホは何故かパスワードが変わっていましたが、指紋認証で開くことができ、とある動画が残されていることに気が付きました。
アニメ『サマータイムレンダ』第8話まとめ
いかがだったでしょうか。
変わっていく行動に、変わっていく運命。
上空に動く赤い光、変えられたスマホのパスワード、そして謎の動画。
重要そうな要素が散りばめられ、急展開が続くシリアス回でしたが、コミカルな変顔カットが多様された顔芸回でもありました。
次回第9話も楽しみです。