「少年ジャンプ+」で累計閲覧数1億3千万回を突破した田中靖規原作の人気作品『サマータイムレンダ』。
夏祭りの夜、慎平の前に現れた潮の「影」。
他の「影」とは異なり、まるで生前の潮本人のように振る舞う彼女に混乱しながらも、もう二度と会えないはずの潮との会話に慎平は喜びを隠せません。
「影」を警戒する澪や窓に見つからないように慎平は潮を隠しますが、妹たちに会いたいと不満げな潮。
その後、窓たちに合流するため、ヒルコ様に向かう慎平の前に「影」の澪が再び姿を現し……。
第1話から毎週急展開を迎えている本作。
今週も急展開が訪れます……感情が忙しい!
早速、アニメ『サマータイムレンダ』第4話をレビューしていきたいと思います。
目次
【ネタバレあり】アニメ『サマータイムレンダ』第3話あらすじ・感想
「影」を見てしまったしおりに危険を知らせようとする澪に代わって、一人で小早川家へ向かうことにした慎平
小早川家のそばで遭遇した島民・汐見とともに、家へ上がり込み捜索を始めます。
大人2人分の黒い「影」のシミと、凄い力で床を殴った跡を発見した慎平は、しおりのものらしき子供サイズのシミが残っていないことを確認し、上の階へ向かいます。
暗い廊下の先を見通すために電気を点けようとした瞬間、背後にカメラのフラッシュのような光を感じました。
そして、その光の方向から「しおり」が話し掛けてきたことをきっかけに、慎平は自分の「影」もすでに存在していると気が付きます。
小早川家を後にした慎平は続いてひづるを探しますが、島の宿泊施設には見当たらなかったため、アランの営む洋食屋に戻りました。
そこへやって来た凸村は、前回のように「影」ではなく本物で、潮から慎平宛てに預かっていたという潮のスマホを持ってきてくれました。
次に店へやって来たのは窓で、慎平は彼に「影」のことを打ち明けるのでした。
慎平、澪、窓は、お互いが本物だとわかるようにするため、「山」と言ったら「メソポタミア文明」と返す合言葉を決めて解散します。
翌日、夏祭りに行くことにした慎平たちは、決めたばかりの合言葉を確認するかのように交わします。
そこで、潮が祭を楽しみにしていたため、どこかに潮が来ていてもおかしくないと話す窓と澪に、慎平は非科学的なことだと呆れたように返しました。
祭で窓と二人になった慎平は、潮を守るという彼女との約束を守れなかったことを悔いていると話しますが、窓に叱咤され、彼の澪への想いをも確認します。
その矢先、祭の人混みの中に潮の面影を見た慎平は、澪を窓に任せて駆け出して行きました。
海まで辿り着いた慎平が見つけたのは、亡くなった時と同じスクール水着姿で海辺に立つ、潮の姿でした。
【ネタバレあり】アニメ『サマータイムレンダ』第4話あらすじ・感想
潮の「影」
祭の夜に潮の「影」と遭遇した慎平は、彼女が自分の状況を理解していないことに驚きます。
生前と同じように振る舞う「潮」自身も、自分が死んだという事実に驚いていますが、記憶の断片を手繰り寄せて涙を流します。
そして、慎平に告白するのでした。
慎平はどこか浮かれながらも、いつもの俯瞰を心掛け、「潮」に目的を尋ねますが、彼女は本当に自分が「影」だと思っていない様子でした。
花火に気が付いた「潮」は祭に行きたいと言い始め、慎平は仕方なく彼女と祭に戻りますが、スクール水着姿の「潮」は目立ってしまうと焦ります。
慎平は「潮」の手を引いて人目につかない場所に身を隠しました。
そんな中、祭の人混みに紛れた「澪」は、慎平と「潮」の姿を目撃します。
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“御海送り”
「潮」と会話をした慎平は、彼女が過去の出来事や思い出を記憶していることを把握します。
一方で、「潮」は自分を「影」だと理解していないため、澪たちに会わせてもらえないことに不満を隠せません。
その矢先、澪から掛かってきた電話に「潮」が出てしまいます。
慎平は慌てて取り繕いますが、澪は「潮」の声だと気付いてしまいました。
その後、「潮」を隠して澪たちと合流した慎平は合言葉を交わし、“御海送り”という儀式を見ていました。
漂着神信仰のある日都ヶ島では、漂着物に神が宿るという考えがあり、浜に流れ着いたものは捨てずに集め、ヒルコ様の御海送りによって神を返しているのです。
その恒例行事に辺りを見渡せば、1000人ほどの人が集まっていました。
そんな中、慎平たちの前で窓が澪に告白をします。
澪はそれを断りますが、そこへお面をつけてはっぴを着た「潮」が現れました。
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未視感
「潮」は完全に変装したつもりだったようですが、澪や窓たちを相手に騙せるはずもなく、すぐにバレてしまいます。
仕方なくお面を外した「潮」の顔を見て、澪はバケモノだと叫びました。
澪の言葉に衝撃を受けた「潮」に近寄り、手首と肩を掴む慎平。
「影」である彼女を捕まえているかのように見えましたが、澪たちは徐々に異変に気が付きます。
あまりにも強い力で「潮」を掴む慎平こそ、バケモノでした。
本物ではなく、慎平の「影」だったのです。
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――十数分前。
澪からの電話を受けてヒルコ様へ向かう途中、慎平は「澪」に襲われていました。
複数人の黒いシミが地面に染みついており、それらすべてを「澪」がやったのかと恐ろしくなる慎平。
しかし、もっと恐ろしいことに、慎平の「影」が現れるのでした。
記憶の更新
小早川家に行った時に感じたカメラのフラッシュで、コピーされたことには気付いていた慎平ですが、「澪」や「慎平」が自分のループ能力を知っていたことに驚かされます。
だんだん冷静ではいられなくなってきた頃、「慎平」は今の慎平をコピーすると、澪たちのもとへ向かおうとしました。
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慎平を殺すのは、自分たちの計画が終わった後だと「澪」に言い置いて……。
慎平が必死に「慎平」を追おうとすると、「澪」に腕を折られてしまいます。
「影」たちは「オカアサン」という存在を中心に何かを計画しているようでした。
抵抗を続ける慎平は、次に足を折られそうになります。
その時、銃声とともに「澪」が頭から血を流しました。
再び銃声がすると、「澪」は今度こそ頭を撃ち抜かれ、その場に倒れます。
発砲したのは、船にいたあの女性――ひづるでした。
アニメ『サマータイムレンダ』第4話まとめ
いかがだったでしょうか。
第4話にして急展開が続き、ストーリーの全容は見えないまま、ヒントだけが積み重なっていきます。
慎平の「影」や、「オカアサン」の存在、「影」たちの計画……そして、「影」なのに自覚のない「潮」。
わからないことが立て続けに登場し、心を乱されてしまいますね……。
「影」たちに「裏切り者」と言われているのは、きっと「潮」のことだと思いますが、味方なのか敵になってしまうのか、気になるところです。
何となく不思議な空気を持つ朱鷺子のことも気になります。
次回第5話も楽しみです。