アニメ『サマータイムレンダ』第18話あらすじ・ネタバレ感想!雁切と対面した慎平に待ち受けていたのは……?

出典:サマータイムレンダ公式ページ

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「少年ジャンプ+」で累計閲覧数1億3千万回を突破した田中靖規原作の人気作品『サマータイムレンダ』。

日都神社へやって来た慎平は、宮司の雁切を訪ねます。

慎平が雁切に見せた70年前の写真には、今と変わらない雁切の姿がありました。

彼こそが菱形医院の初代院長・菱形紙垂彦=「シデ」であると問い詰める慎平。

やがて亡くなった両親の仇でもあることを知り、シデを倒そうとしますが、「影」ではなく人間である紙垂彦の殺害に躊躇ううち、雁切の姿にある違和感をおぼえ……。

早速、アニメ『サマータイムレンダ』第18話をレビューしていきたいと思います。

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【ネタバレあり】アニメ『サマータイムレンダ』第17話のあらすじと振り返り

ループを繰り返すうち、睡眠の時間を取っていなかった慎平は、朱鷺子に言われるまでその事実に気付いていませんでした。

少し眠るよう促され、他の皆とともに菱形医院のベッドを借りることにします。

その夜、皆が寝付いた頃にベッドから出た根津は、部屋の外で見張りをしていた「潮」に捕まりました。

根津が自宅に戻ろうとしていることを知ると、「潮」は一人では危険だからと同行を希望します。

渋々それを許した根津とともに彼の自宅へ向かうと、奥の部屋に「影」が拘束されていました。

それは、根津の妻の「影」でした。

根津が妻の「影」を消滅させようとしていることに気付いた「潮」は、自分の力でハイネとの繋がりを切ると言いますが、根津はそれを断りました。

目の前にいる妻の「影」は、妻を殺して「影」にした仇なのだと話す根津は、ここでけじめをつけると言って「潮」に外へ出るよう言います。

ようやく納得して「潮」が立ち去ると、根津は妻の「影」に向かって引き金を引きました。

翌朝、久しぶりの睡眠から目覚めた慎平は、仲間全員が無事に23日を迎えられたことに安心します。

この日は島に潜む「影」を駆除するため、手分けして行動することに。

慎平は「潮」と二人で、小学校教諭である人渕の自宅へ向かいます。

島で育った子供たちは皆、彼女の授業を受けたことがあり、慎平や潮にとっても思い入れのある優しい教師です。

しかし、ひづるによると、潮の葬儀の際には既に「影」になっていたそうです。

自宅には確かにコピーされた証拠である黒いシミがありましたが、「影」の姿はありません。

気配を追って山の中へ入ると、まさに島の子供たちが襲われているところでした。

人渕の「影」と、コピーされてしまった子供の「影」を消滅させ、子供たちを救出した「潮」は、良い「影」と悪い「影」が戦っていて、自分はいい「影」だと説明します。

さらに、慎平が極秘任務だから大人には言ってはいけないと口止めすると、先ほどまで怯えていた子供たちは普段の調子を取り戻して帰っていきました。

やがて、ひづるのチームから電話が掛かってきて、慎平がそれに応じようとした時、「潮」の右目が赤く染まります。

そして、ハイネのような口調で何かを語りましたが、慎平にはよく聞こえず、「潮」自身もよく理解していませんでした。

ひづるたちは黒いシミを発見したものの、「影」自体は見つけられなかったといいます。

さらなる進展を求めて、慎平はすべての始まりの場所であるヒルコ様――日都神社へ足を運びました。

宮司である雁切と話すために……。

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【ネタバレあり】アニメ『サマータイムレンダ』第18話あらすじ・感想

伝承

――1732年。

享保の大飢饉の折、日都ヶ島でも餓死者が絶えず窮地に追いやられていた頃、海辺に大きなクジラが漂着。

人々が神の恵みだと喜び勇んで集まった矢先、ある漁師の娘が近寄った途端にクジラは姿を消し、代わりに娘と瓜二つの少女が現れ、娘を喰らってしまう。

島民はそれを恐れ、その少女をヒルコ様として祀り上げたという……。

これが、ひづるから聞かされたヒルコ伝承でした。

――7月23日。

慎平は雁切と話をするため、日都神社を訪れていました。

腕時計に変身して同伴した「潮」は、神社に「影」の気配がしないことから、ひづるの言っていた通り雁切は「影」ではなさそうだと言います。

やがてお茶を用意して現れた雁切と世間話をするうち、雁切の趣味であるゲームの話になりました。

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幕張でのゲームイベント(東京ゲームショウ)の話や、『FF7』の話など、現実に即した会話がなされるのが妙にリアルで、掴みどころのない不安感を煽ります。

慎平は、雁切にとってのゲームは自分にとっての小説だといい、南雲竜之介の『沼男』について話し始めます。

雁切は『沼男』は知らないものの、思考実験の「スワンプマン(沼男)」なら知っていると言ったため、慎平は小説の内容を説明しながら、コピー人間は本物に成り得るか問いました。

そして、コピーとオリジナルは同一だと答えた雁切に、ひづるから聞いたヒルコ伝承とそれについての仮説を語ります。

およそ300年前、地球外からやって来たヒルコが栄養を得るための行為であるコピーを繰り返し、やがてクジラになった拍子に日都ヶ島へ。

ついにそこで人間――雁切波稲=ハイネをコピーした……その瞬間を、雁切は見ていたのだろうと問い詰めます。

そうして慎平が二枚の写真を見せると、雁切は驚いた表情をしました。

疑惑

慎平が雁切に見せたのは、青銅から渡された70年前の写真。

そこには、今と変わらない雁切の姿がありました。

何より衝撃的なのは、雁切とハイネ、そして赤ちゃんが三人で映った写真でした。

慎平は、雁切こそ菱形医院の初代院長・菱形紙垂彦=「シデ」であると問い詰めます。

ループ4週目に菱形医院の旧病棟でヒルコ像を見た時、5週目にひづると根津が疑似ループをした時、6週目に小早川家突入を中止した時……。

慎平とひづるを中心に、すでに雁切への疑惑は生まれていました。

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視聴者には語られてこなかったループ中のやり取りが明かされると、いい意味でしてやられた感があります!

シデの影=平面が縫い留められなかったことや、人間の身体に黒い影を纏っていること、さらには顔を隠す必要があること。

ループの度に増えていく謎は、シデがただの人間ではなく、ただの「影」でもないことを決定づけていきました。

そして、7週目の戦闘でシデの生身の腕に火傷を負わせ、身体に残る証拠をつけることに成功します。

その後、青銅から過去の写真とともに聞かされた話は、想像のつかないものでした。

交配種

300年前、紙垂彦はハイネと交わり、子供を作りました。

「影」としてのコピーや分娩ではなく、立体のハイネを妊娠・出産させたのです。

「影」の性質として生まれた子は父親のクローン体となるらしく、紙垂彦とハイネの子供も、紙垂彦と瓜二つに成長していきました。

やがて紙垂彦はハイネが人間だった頃の名字である雁切を名乗り、医者の家系となった菱形の分家として、神を祀る宮司の家系になります。

子供が自分そっくりに育つのを見た紙垂彦は、ハイネに自分の人格と記憶をコピーさせて子供に移植、つまり「若返り」を行いました。

こうして紙垂彦は自分を産んだハイネに自分を産ませ続けて、300年前から生き続けているのです。

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300年前を生きた紙垂彦(人格)=40年前に生まれた紙垂彦(肉体)=雁切真砂人(現在の名前)という構図になります。

今、慎平の目の前にいる雁切は、いわば人間と「影」のハイブリッドでした。

対面

雁切と話すうちに亡くなった両親の仇でもあると知った慎平は拳銃を向けますが、完全な「影」ではなく人間でもある雁切を殺害することに躊躇してしまいます。

さらに、彼の姿にどこか違和感をおぼえ、なかなか引き金を引くことができません。

すると、雁切の挑発に乗るようにして出てきた「潮」が頭を真っ二つにし、彼の息の根を止めました。

その寸前、雁切が口にしたのは、左手の火傷についてでした。

体育館での戦闘の際、シデの生身の腕に負わせた火傷は、雁切の身体が受けたはずのものです。

ところが、今「潮」が殺した雁切の左手には、傷一つありませんでした。

「潮」は神社周辺で待ち構えていたひづるたちに連絡し始めますが、慎平は違和感の正体に気付き、冷や汗が止まりません。

すると、襖がすっと開き、「潮」の背後に人影が忍び寄ります。

その人影――雁切=シデは、薙刀を一振りして「潮」を殺害し、続けて慎平のことも殺害。

慎平はループするまでの間、今回の作戦に至るまでの仲間たちの意見を走馬灯のように思い出していました。

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死の直前、雁切に呪いのような言葉をかけられた慎平は、「潮」のことだけでなく、自分の意見を通してしまったことにすら後悔をおぼえているように感じます。

次に意識を取り戻したのは同じ23日の日中、山中で「影」から子供たちを救ったところでした。

しかし、その場面で一緒にいたはずの「潮」の姿はなく、初めて彼女のいないループを経験します。

慎平は後悔しながら、血の涙を流すのでした。

アニメ『サマータイムレンダ』第18話まとめ

いかがだったでしょうか。

ついに「シデ」の正体が判明した第18話。

エンディングのキャスト欄でも、今までシデの部分にはモザイクがかかっていましたが、徐々にモザイクが外れ、雁切真砂人/雁切厳のキャラ名が記載されるようになっていました。

またしても衝撃的な展開が訪れ、血の涙を流した慎平の行動が今後も見逃せません。

次回第19話も楽しみです。

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