「少年ジャンプ+」で累計閲覧数1億3千万回を突破した田中靖規原作の人気作品『サマータイムレンダ』。
潮の死の真相を知った潤平たち。
潮と潮の「影」が残した動画から、「影」に関する手がかりがタカノス山にあると考えます。
そこには、窓の実家である菱形医院の旧病棟がありました。
旧病棟へたどり着いた慎平たちの前に、院内に鎮座するヒルコ像と、地下壕へと続く隠し扉が現れます。
さらに奥へ進もうとする一行でしたが、隠し扉には鍵がかかっていました。
早速、アニメ『サマータイムレンダ』第10話をレビューしていきたいと思います。
目次
【ネタバレあり】アニメ『サマータイムレンダ』第9話あらすじ・感想
潮のスマホに残された動画には、生前の潮と影の「潮」が二人で映っており、この動画を観ているのが慎平だと信じる二人は、これに至るまでの経緯を話し始めました。
――7月17日。
しおりから自分に似た何者かに見られている感じがすると相談された潮は、不審者ではないかと心配しつつも受け入れずに流してしまいます。
――しかし、翌7月18日。
海岸で自分そっくりな人影を目撃した潮は、しおりの言うことを信じ、「影」について調べようとしました。
そんな矢先、自宅で風呂に入ろうとした際、湯船に隠れていた「潮」と鉢合わせ、二人は行動をともにするようになります。
ヒントがありそうなタカノス山に足を踏み入れ、窓と朱鷺子の実家である菱形病院の旧病棟にたどり着いた二人は、そこで黒い人型の物体――「影」に遭遇しました。
その「影」に襲われ交戦する最中、「潮」は自分が「影」であるとようやく理解し、本来の「影」としての力を取り戻します。
黒い「影」を消滅させることに成功した二人は意気投合し、しおりを救おうと約束するのでした。
――7月20日。
二人は慎平に向けて動画を撮ることにします。
そして、この動画を慎平と見ていた今現在の「潮」は記憶と力を取り戻し、事件が起きた7月21日の記憶を再現した世界へ、慎平と窓を連れていくことに。
――7月21日。
慎平たちは、しおりが沖で溺れていると気付いた潮が助けに行った時の様子を目にします。
海中から「影」の気配がするという「潮」の意見を聞き、潮は救助しようと駆け出す澪と窓を引き止めて、一人で海に入りました。
海中では「しおり」に捕まっているしおりの姿があり、潮は自分の命を懸けて「しおり」に反撃すると、そのまま首を絞められて沈んでいきました。
「潮」はそんな潮の意志を無駄にしないよう、必死に海面を目指します。
やっと届くと思ったその時、いつの間にか「しおり」に先回りされ、しおりを奪われると、ただの黒い「影」にされてしまいました。
沈んでいく潮と「潮」だったものを見ながら、「しおり」は本物のしおりを消滅させます。
やがて、「しおり」は意識を失ったフリをして澪と窓に救助され、本物のしおりに成り代わりました。
一部始終を見た慎平と窓が大粒の涙を流していると、不意に慎平の腕が捕まれます。
ここは記憶の中なので互いに干渉できないはずなのに、あちらから触れてきた「しおり」は、徐々にその姿を変え、白髪に赤い左目を持った少女の顔を見せました。
「潮」は慌てて記憶の再生をやめ、元の世界に戻ってきた慎平たちでしたが、捕まれた腕にはしっかりと黒い跡が残っていました。
【ネタバレあり】アニメ『サマータイムレンダ』第10話あらすじ・感想
旧病棟へ
再生された記憶の中で慎平に干渉してきた「しおり」が最後に見せたのは、しおりの顔ではなく夏祭りの夜に見た謎の少女・ハイネの姿でした。
しかし、それを認識していたのは慎平だけのようだったので、話を切り上げて菱形医院の旧病棟へ向かうことにします。
一方その頃、島の観光案内所で雨宿りをしていた澪と朱鷺子は、見知らぬ男に話しかけられます。
朱鷺子が警戒心を剥き出しにすると、慌てた男は和歌山の警察を名乗り、小早川一家について尋ねました。
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日が暮れてから山中で集合した慎平、「潮」、窓。
窓は昔、肝試しのために旧病棟を訪れた際、父・青銅に見つかって中へ入れなかったことを明かします。
そのことがずっと気にかかっていた窓は、元々この旧病棟を調べようとしていたのでした。
ヒルコ像
旧病棟へ入ると、慎平と窓は一階を、「影」の能力を使って上階へ上がることのできる「潮」は二階を調べることに。
一階では猛毒の瓶や古いカルテを見つけた一方で、奇妙な木彫りの像を発見します。
それをヒルコ様の像なのではないかと勘付いた慎平は、どこからか風が吹き抜けるのを感じました。
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二階で菱形家の古いアルバムを見つけた「潮」がページを捲っていると、慎平に呼ばれます。
慎平は風が吹き抜けている隙間に、「潮」なら入り込めるのではないかと考えました。
中に入った「潮」によると、その先には鍵のかかった扉があり、外から壊して通るのは無理そうです。
慎平はふとヒルコ像のお腹の膨らんでいる部分に着目し、妊娠していることを現しているのではないかと言います。
窓はヒルコ様に子宝のご利益なんてあったかと問いますが、「潮」は気にせず「影」の能力を使ってお腹の部分をスキャンしました。
すると、お腹の中には鍵のようなものが入っており、「潮」はそのデータを読み取って複製します。
こうして鍵を開けることができた三人は、さらに奥へ進むのでした。
不気味な「影」
奥へ進むと、戦時中に掘られたという地下壕に続いていました。
長い時間、誰も入っていないと思われるそこは、「影」だけの通り道なのではないかと慎平は推測します。
「潮」は嫌な気配がすると怯えた様子を見せ、「影」の存在が近いとわかった慎平は、有事の際に「潮」は「潮」自身を一番に守るよう伝えます。
納得いかない表情を浮かべた「潮」でしたが、慎平が幼い頃の「守る」という約束を覚えていたことで、照れながらも受け入れるのでした。
また少し先へ進むと、人型の黒いシミを見つけます。
とても古い跡でしたが、ここで誰かが「影」に消されたと容易に想像できます。
瞬間、ネズミが足元を通り過ぎ、その先に「影」の気配があると「潮」が言いました。
慎平はネイルガンを構えると、ネズミが曲がっていった角を覗き込みます。
すると、そこには巨大な「影」がいて、ネズミを捕まえて食事をしていました。
巨大な「影」には頭の上半分がなく、中身が透けて見えています。
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目と耳の部分がないからか、近付いても物音を立てても気付く様子はありません。
しかし、そのうちに先制攻撃を仕掛けようとさらに近付いた時、「影」は鼻をひくつかせて臭いを嗅ぐ素振りを見せました。
嗅覚が異常に優れていたのです。
たどり着いた洞窟で
「影」は臭いで慎平の存在に気が付くと、大きな泣き声を上げて身体を丸め、猛スピードで逃げていきます。
慎平はネイルガンを向けて攻撃しますが、上手く当たらず取り逃がしてしまいます。
逃げた先で待ち構えていた窓は、持ってきていたバットで「影」を打ち返そうとしました。
見事命中しますが、「影」は平面の影となるとバットに潜り込み、窓の隙をついて襲い掛かります。
窓の危機を前に、慎平は俯瞰を貫こうと集中しました。
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そして、再びネイルガンを構えると、窓ごと「影」を撃ち抜きます。
「影」は「潮」にとどめを刺され、消滅しました。
窓は防具を身に着けていたため、怪我もなく無事です。
どうにか窮地を脱した三人は、さらに怪しい気配のする方向へ進んでいきました。
慎平が前へ前へと進む中、「潮」は以前「澪」から受けた傷が治っていないことに気が付きます。
それをどうにか複製して誤魔化すと、慎平や窓の後ろについて歩みを進めました。
その時、どこからか銃声が聞こえてきます。
音に気を取られているうちに歩いていた道は自然の洞窟へと繋がり、広い空間に出た瞬間、「潮」は大きな声を上げます。
いつの間にか三人は、先ほど倒したものと似た形をした複数の「影」に囲まれていたのです。
アニメ『サマータイムレンダ』第10話まとめ
いかがだったでしょうか。
「潮」の「影」としての能力が解明されていく中、旧病棟の奥深くで衝撃の展開を迎えた慎平たち。
巨大な赤子のような不気味な「影」たちに囲まれた三人は、一体どうなってしまうのでしょうか。
銃声はどこから聞こえたのか? ヒルコ様の正体とは? 澪と朱鷺子のその後は?
次回、第11話も楽しみです。