直木賞作家・佐木隆三氏の小説「身分帳」を原案とした『ディア・ドクター』『永い言い訳』の西川美和監督最新作『すばらしき世界』が2021年2月11日(木・祝)より全国ロードショーとなります。
国内外からその新作が切望される西川美和監督が、初めて実在の人物をモデルとした原案小説をもとに、その舞台を約35年後の現代に置き換え、徹底した取材を通じて脚本・映画化に挑んだ本作。
生きづらい社会の中で、一度レールを外れても懸命にやり直そうと悪戦苦闘する実在の男を通して「社会」と「人間」の今をえぐる問題作です。
主演に、国内外でその演技力を高く評価され続ける名優の役所広司。
人生の大半を刑務所で過ごし、社会から“置いてけぼり”を食らいながらも、まっすぐ過ぎるその性格と、そのどこか憎めない人間味で周囲の人々とつながっていく三上正夫役を情感豊かに演じています。
そのほか、共演に仲野太賀、長澤まさみ、橋爪功、梶芽衣子、六角精児、北村有起哉、安田成美らが名を連ね、名実ともに豪華なキャスト陣が西川監督のもとに集結しました。
2020年度第56回シカゴ国際映画祭にて【観客賞】【最優秀演技賞/役所広司】2冠の快挙を達成し、2021年2月の公開を前にすでに国内外から絶賛の嵐を巻き起こしています。
仲野太賀&長澤まさみは何を見たのか。
三上の素性を明かそうとカメラを覗き、目撃した思いもよらぬものとは?
2021年1月1日、役所広司は満65歳の誕生日を迎えました。
2020年は「映画館へ行こう!」キャンペーン2020のアンバサダーにも就任し、映画館で映画を観ることの魅力や日本映画に対する思いを語るなど精力的に映画界に貢献しました。
昭和、平成、令和と時代を駆け抜け、第一線で走り続ける言わずと知れた日本映画界きっての名優役所の主演最新作『すばらしき世界』が、2021年の幕開けに控えています。
役所演じる東京の下町の片隅で暮らす三上正夫は、見た目は強面でカッと頭に血がのぼりやすい性格だが、真っ直ぐなくらい優しく、困っている人を放っておけない男。
しかし、彼は、人生の大半を刑務所で過ごしてきた元殺人犯でした…。
「今度こそ堅気ぞ」と決意を胸に13年振りに出所した三上のスチール写真を一挙公開されたのでお知らせします。
『すばらしき世界』主人公・三上のスチール写真が一挙公開!
公開されたスチール写真は、役所広司演じる主人公・三上が刑務所に入る前の「ビフォー編」と、堅気の人間を目指す「更生への道編」計7点。
ビフォー編では、三上が13年前に裁判を受ける様子や、受刑者の経歴を事細かに書き写した個人台帳である身分帳の写真など収監される前の様子が見てとれます。
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三上というキャラクターについて役所は「(三上は)小学校のときの道徳の時間で、学校の先生たちが困った人を見たら助けようとか、そういう正義感について教えてくれるけど、成長していく中で、ほとんどの人がその教えを破っていく。社会に出ると、正義を貫くことはだんだん難しくなってくる。でも、三上はその受けた教育をそのまんま実行していて、人が困っているのを見ると助ける、いじめられる人を見過ごせない。彼は幼い時に学校で言われた『小さな親切をしましょう!』という教えをただ守っているんじゃないですか」と語ります。
人間がまっとうに生きるとはどういうことなのか、私たちが生きる今の時代は“すばらしき世界”なのか。
この人間味溢れる男を追っているうちに、周りにいる人々や観客の私たちへ幾多の根源的な問いを投げかけるとともに、心機一転、決意を新たに、人生を歩もうとする三上正夫の姿に勇気づけられる作品ともいえます。
2021年最初に観るべき映画にふさわしい『すばらしき世界』は、心に留め置くべき必見の一作です。
『すばらしき世界』作品情報
出演:役所広司、仲野太賀、六角精児、北村有起哉、白竜、キムラ緑子、長澤まさみ、安田成美、梶芽衣子、橋爪功
脚本・監督:西川美和
原案:佐木隆三著「身分帳」(講談社文庫刊)
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト:subarashikisekai-movie.jp
あらすじ
下町の片隅で暮らす短気ですぐカッとなる三上(役所広司)は、強面の見た目に反して、優しくて真っ直ぐすぎて困っている人を放っておけない男。
しかし彼は、人生の大半を刑務所で暮らした元殺人犯だった。
一度社会のレールを外れるも何とか再生しようと悪戦苦闘する三上に、若手テレビマンの津乃田(仲野太賀)と吉澤(長澤まさみ)がすり寄りネタにしようと目論むが…。
三上の過去と今を追ううちに、逆に思いもよらないものを目撃していく――。
『すばらしき世界』は2021年2月11日(木・祝)より全国ロードショー
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