半期に一度行われる懇親会が開催されると、特待生とその親、東国のVIPがイーデン校に集まってきます。そこにはオペレーション〈ストリクス〉のターゲットのドノバン・デズモンドも出席します。兄に会いたいと伝言を伝え、待ち合わせ場所に向かうダミアンを利用してロイドも接触を図るが、果たしてその成果は…。
目次
アニメ『SPY×FAMILY』第24話のあらすじと振り返り
フィオナの登場により、ロイドの浮気が近所の噂になり、ヨルも上の空。この状況はミッション達成に影響すると思ったロイドは、彼女をバーに誘い、2人きりで話すことにしました。ヨルの言動から、彼女は自分に恋愛感情を抱き始めたのではと思うロイドは、ハニートラップにかけようと甘い言葉を口にし始めます。しかしその結果、テンパったヨルに蹴り飛ばされ、ロイドは木を失ってしまいます。酔いがさめないヨルはロイドを連れて店を出ると、彼に子守唄を聞かせてあげます。幼い頃、母が歌ってくれたものと同じものだったことから、すっかり安心をするロイド。そしてこれを歌ってくれたヨルに対し、これからもアーニャの母として、自分の妻として関係を続けていくことを頼み、ヨルもこれを受け入れるのでした。
ダミアンとの仲良し作戦を進めるため、ベッキーの提案で洋服を買いに行くことにしたアーニャ。しかし、ダミアンの好みが分からないために服選びは難航。これと言った収穫はありませんでした。しかし、アーニャとしては友達との初めてのお買い物が楽しく、ベッキーもこれに同意。服やアクセサリーなど、ダミアンを魅了するようなアイテムは買わなかったものの、アーニャはヒツジ―のキーホルダーを2つ購入し、ベッキーとおそろいで鞄に付けることに。クラスメイトなんてみんな子供っぽいと思っていたベッキーにとって、アーニャと過ごした時間は貴重で幸せなものとなるのでした。
【ネタバレあり】アニメ『SPY×FAMILY』第25話あらすじと感想
イーデン校懇親会はターゲットが訪れる場所。潜入できないかと目論むロイドだが…
イーデン校では半期に一度開催される懇親会の開催日を迎えます。東国のVIPも訪れるこの会に参加するためには、インペリアルスカラーの生徒とその親であることが条件。厳戒態勢を敷かれた会は侵入者を許さず、下手をすればターゲットであるドノバン・デズモンドに接触する前に捕まってしまう可能性もあるとロイドは考えます。保護者に変装をしても、子供が違和感を覚えればそれで失敗。暗殺ではなく長期的な接触がミッションであるが故、無理に侵入してはいけないと、ロイドは考えるのでした。
KAMUI
父に会いたいが怖い。諦めようとするダミアンにアーニャが待ったをかける
兄を介し、懇親会が終わった後中庭に来てほしいと伝えたダミアン・デズモンド。懇親会当日にはクラスメイト達が父に挨拶をしたいと群がってきます。忙しく、何を考えているのかわからない父と会うことが怖くなってしまったダミアンは、懇親会が終わる前に予定のキャンセルを兄に伝えようとします。しかし、アーニャがこれに待ったをかけます。
父・ロイドの任務の手伝いをするためにも、ダミアン親子との接触を図りたいアーニャは、彼が父に怯えていることを見抜くと、「じなん、ビビっている」と煽ります。しかし、彼の心を読んだとバレないようにするため、テストの点数の話にすり替えるアーニャ。ダミアンは悪い点数をとったのを父に見せるのが怖いだろうが、アーニャは父の考えがわからなくても怖くても、父が好きだから赤点でも見せていると堂々と言い放ちました。本筋からズレたアーニャの話に頭を悩ませたダミアンですが、結局約束を続行し、待ち合わせ場所に指定した中庭へと向かいます。
アーニャはこのままドノバン・デズモンドと接触しようと試みますが、待っている間に眠ってしまいます。結婚を見据えた挨拶をアーニャがダミアンの父にするものだと思って見守っていたベッキーでしたが、予想と違う結果にげんなりしつつも、アーニャを車に乗せ、彼女の家へと送り届けるのでした。
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ついに現れたドノバン・デズモンド。スパイ黄昏は巧妙に近づき…
アーニャが鞄から下げているヒツジのキーホルダーのレプリカを作って置き、これをダミアンに拾わせたロイドは、娘の落し物を探しに来たといって彼に接触。自分がアーニャの父だろ理解させ、入学式に彼女がダミアンを殴り飛ばしてしまったことを謝罪し始めます。そうこうしているうちに、ドノバン・デズモンドが警備に囲まれながらもやってきます。ロイドは自己紹介をし、娘が息子を殴り飛ばしてしまったことを謝罪するのですが、子供の喧嘩だと言って大事にしません。父が自分の心配をしてくれないことに苛立ったダミアンは、デズモンドの人間が殴られたんだ、顔が腫れて屈辱的だったのだと豪語します。が、そんな息子に対し、ドノバンは冷ややかな視線を送ることしかしませんでした。
血の繋がりあろうとも結局は他人。他人の気持ちなどわからないものだというドノバンの言葉に、ダミアンはショックを受けます。だから他国を武力でねじ伏せるのかという苛立ちを秘めながら、ロイドはこの言葉を利用して話題を広げます。精神科医をしていても、人の気持ちをこれっぽっちもわかってあげられないかもしれない。娘も時に何を考えているのかわからないから手を焼いていると、ロイドは胸の内を吐露します。
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話せばわかるは理想論。大切なのはそれでも歩み寄る努力。分からないなりにそのままを受け止めるべき、対話をする機会を作る努力は必要だとロイドはいいます。だからこそ、ドノバンはダミアンとの対話をするため、忙しい中ここに来たのだろうと口にします。ここでロイドはドノバンに自分を覚えてもらうため、家でアーニャがダミアンの話をしていたことを話します。職業調査のダミアンのレポートは素晴らしかったと嘘をつき、ロイドはドノバンの政治思想を讃えます。話が出来たのはここまで。PSの顔と特徴を知れたこと、ドノバン・デズモンドにロイド・フォージャーの存在を覚えてもらっただけでも収穫だったと考え、ロイドもこれ以上話を広げることなどせずに去っていくのでした。そしてロイドはドノバンの前でダミアンに対し、これからもアーニャと仲良くしてほしいと言って…。
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気まぐれに歩み寄る父
時間となりその場を去ろうとするデズモンドは、ダミアンに要件を聞きますが、彼は何も言いだすことが出来ませんでした。しかし、アーニャの言葉を聞いた彼はテストで良い点を取ってステアを獲得したこと、グリフォンの工作で金賞を取ったことなど、学校に入ってからのことを話します。ほんの気まぐれでダミアンの元へとやって来たドノバンは「よくやった」とほめ、デズモンドの名に恥じぬよう、引きつづき励むようにと伝え、息子の元を後にするのでした。
父に褒められた喜びをかみしめるダミアンは、取り巻き2人と大喜び。その光景をロイドは当の中から見つめ、学校を後にします。家に帰ると、アーニャがベッキーに連れられて帰宅し、そのまま眠り続けている姿を目撃。ドノバン・デズモンドが何を考えているのかわからないように、アーニャも何を考えているのかわからないなと思うのでした。
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アニメ『SPY×FAMILY』まとめ
ロイドがターゲットであるドノバン・デズモンドと接触したことにより、ミッションに大きな動きを見せた回になりました。仲良し作戦でダミアンに近づき、家族ぐるみで仲良くという作戦もありましたが、これはこれで難しそうな予感がします。しかし、作戦を減らす必要はありません。最後にロイドは2人の仲をよくするため、これからも娘と仲良くというフォローを入れました。ダミアンは照れて「誰が庶民なんかと!」と言いますが、ロイドはこれが照れだと気づいているのかちょっと気になるんですよね…。
あと、今回のお話しで気になったのは兄弟との仲です。インペリアルスカラーである兄を持つダミアンは、どこかでプレッシャーを感じてしまうなんてこともありそうな気がするのです。通話しているのを見ると、ドノバンと兄は比較的対等に会話できる関係なのかしら…なんて考えちゃったりしました。
人の心など分からない。だからこそ物事は複雑化していくものです。そこからどう光を見出していくことができるのか、今後の展開に期待です。
2023年にはアニメの続きに加え、劇場版も決定!SPY×FAMILY旋風はまだまだ続きそうなので嬉しいです。