『スポットライト 世紀のスクープ』は、新聞社がカトリック教会を相手に、カトリック司祭による性的虐待事件に関する報道を行った”ゲーガン事件”を基にした実話作品です。
タブー視されていたカトリック教会の闇に切り込み、ジャーナリズムとはどうあるべきか?に焦点を当てた硬派な作品。
- 第88回アカデミー賞で作品賞と脚本賞を受賞した優秀作品
- キャストの名演技でリアルな作品に仕上がっている
- タブー視されていたカトリックの神父による犯罪を暴いていく過程に注目!
- スポットライトチームの活躍と熱意に目が離せない!
私もジャーナリストの端くれとして、とても考えさせられました。
今まで見たジャーナリズムを扱った作品の中でも秀逸な作品のひとつに入ると思います。
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目次
『スポットライト 世紀のスクープ』作品情報
作品名 | スポットライト 世紀のスクープ |
公開日 | 2016年4月15日 |
上映時間 | 129分 |
監督 | トム・マッカーシー |
脚本 | ジョシュ・シンガー トム・マッカーシー |
出演者 | マーク・ラファロ マイケル・キートン レイチェル・マクアダムス リーヴ・シュレイバー ジョン・スラッテリー スタンリー・トゥッチ |
音楽 | ハワード・ショア |
『スポットライト 世紀のスクープ』主要キャスト
マイク・レゼンデス(マーク・ラファロ)
- 日刊紙「ボストン・グローブ」の記者で、連載コーナー「スポットライト」の記者。
- 正義感が強く、粘りある取材をする優秀な人物。
ウォルター・ロビー・ロビンソン(マイケル・キートン)
- 「スポットライト」のチームリーダー的存在。
- 人脈があり、スポットライトチームを引っ張っていく頼れる上司。
サーシャ・ファイファー(レイチェル・マクアダムス)
- スポットライトチームの紅一点、唯一の女性記者。
- 祖母が敬けんなカトリック信者で、自身も教会に通っている。
マーティ・バロン(リーブ・シュレイバー)
- 転任してきたボストン・グローブ紙の局長。
- ユダヤ人でゲーガン事件の真相を突き止めて記事にするよう任命した人物。
マット・キャロル(ブライアン・ダーシー・ジェームス)
- スポットライトチームの記者。
【ネタバレ】『スポットライト 世紀のスクープ』あらすじ・感想
ジャーナリズムのあり方は?
ジャーナリズムとは、ただ単に真実を伝えるだけでなく「間違っている!」と声を上げることだと私は思っています。
『スポットライト 世紀のスクープ』はまさに、私の考えるジャーナリズムの在り方を描いていました。
カトリック神父の邪悪な行動を暴き、その真実を世に示して世論に問う…これこそがジャーナリズムですよね。
ジャーナリストの端くれとして、私もかなり考えさせられる作品でした。
手強い事件に立ち向かうたった4人の記者たちに感動
ボストンはカトリックが根強く、住民たちも敬けんな信者が多い地域です。
しかし、4人は取材をしていく中で、事件の残忍さを目の当たりにし、絶対に真実を伝えないといけないと信念を曲げず、その足で取材を続けます。
この信念の強さと粘りある行動にとても感動します。
派手なヒーローもののような物語ではありませんが、地味でもこのスポットライトチームの4人は正義のヒーローだと思います。
カトリック神父による性的児童虐待といったアメリカの闇に切り込む!
本作序盤で、13人の神父による性的児童虐待が明るみになり、調べを続けるとなんと87人もの神父が同じ卑劣な行為をしていることがわかってきます。
そしてその被害者は主に男の子なのです。ここにアメリカの深い闇が見えますね。
この事実は目を背けたくなりますが、現実です。
この『スポットライト 世紀のスクープ』を見て、アメリカの実態もわかりますし、人間の愚かさというのも感じることができます。
しかし、この事実に立ち向かったスポットライトチームの4人に救われた人たちもたくさんいるのです。
4人の記者の勇敢さに脱帽ですね。
事件が明るみに出たとしても、結局うやむやにされてしまいます。
ローマ法王はこの事実を受け止めて声明を出しますが、それによって何かが変わったとは思えません。
これからも取り組まなければいけない問題なのだ、ということを『スポットライト 世紀のスクープ』は教えてくれたのかもしれませんね。
俳優陣の熱い気持ちが伝わってくる名作!
『インクレディブル・ハルク』で有名なマーク・ラファロは、『スポットライト 世紀のスクープ』では真面目で正義感あふれる優秀な記者です。
ハルクとはまた違った顔で名演技を見せてくれるので必見です。
紅一点レイチェル・マクアダムスは言わずと知れた美人なのですが、今回の役は記者の役だからか、身につけているものも化粧もとても地味にしています。
その地味さが本当の記者らしくてリアリティがあり、好印象を持ちました。
そして、『バードマン』や昔の『バットマン』でもおなじみのマイケル・キートン。
彼は、自分を犠牲にしてでも今回の事件を明るみにする!という強い意志のある人物を素晴らしい演技力で魅せてくれました。
『スポットライト 世紀のスクープ』まとめ
★☆祝☆★
優れた作品に“#スポットライト”を当てる【iTunes Best of 2016】に本作が選ばれました!ジャーナリストたちが巨大権力に相手に正義を貫いた衝撃の実話。https://t.co/iVTg8VfK4t#BestOfiTunes @iTunesJapan pic.twitter.com/u75lDwdR0T— 映画『スポットライト 世紀のスクープ』 (@spotlight_scoop) 2016年12月15日
以上、ここまで『スポットライト 世紀のスクープ』の感想を述べてきました。
アメリカだけでなく、日本でも様々な事件や理不尽なことが毎日起こっています。
他人事だと思って無視しないで、もっと事実を知っていくべきだと思いました。
私は『スポットライト 世紀のスクープ』を観て、たくさんのことを学べたし考えることができました。
本当に観てよかった作品だと思います。
最後に、本作の要点を総括してまとめます。
- スポットライトチームの行動力と取材力に感動できる
- ハッピーエンドではないけれど、世論を確実に動かした!
- たくさんのことが学べる硬派な優秀作品
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