『スパイダーマン:ホームカミング』『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』に続くマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に属する、トム・ホランド主演の「スパイダーマン」シリーズ第3弾『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』。
MCUシリーズの『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』でもスパイダーマンと共闘した、ベネディクト・カンバーバッチ演じるドクター・ストレンジも登場します。
さらに、サム・ライミ監督版「スパイダーマン」シリーズに登場したグリーン・ゴブリンやドクター・オクトパス、マーク・ウェブ監督版「アメイジング・スパイダーマン」シリーズのエレクトロなど、過去のシリーズ作品からも悪役たちが時空を超えて登場。
ウィレム・デフォーやアルフレッド・モリーナ、ジェイミー・フォックスら、当時のキャストが再登板したことで注目を集めました。
MCUシリーズ内の「スパイダーマン」としても最終章ということで話題の本作。
早速、レビューしていきたいと思います。
目次
- 1.映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』登場人物・キャスト
- 1.1ピーター・パーカー/スパイダーマン(トム・ホランド)
- 1.2ミシェル・ジョーンズ/MJ(ゼンデイヤ)
- 1.3ネッド・リーズ(ジェイコブ・バタロン)
- 1.4スティーヴン・ストレンジ/ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)
- 1.5ノーマン・オズボーン/グリーン・ゴブリン(ウィレム・デフォー)
- 1.6オットー・オクタビアス/ドクター・オクトパス(アルフレッド・モリーナ)
- 1.7マックス・ディロン/エレクトロ(ジェイミー・フォックス)
- 1.8フリント・マルコ/サンドマン(トーマス・ヘイデン・チャーチ)
- 1.9カート・コナーズ/リザード(リス・エヴァンス)
- 1.10ハロルド・“ハッピー”・ホーガン(ジョン・ファヴロー)
- 1.11メイ・パーカー(マリサ・トメイ)
- 2.【ネタバレあり】映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』あらすじ
- 3.映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』見どころ・感想
- 4.映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』まとめ
映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』登場人物・キャスト
ピーター・パーカー/スパイダーマン(トム・ホランド)
・放射能を浴びたクモに噛まれ、クモの特殊能力を得た高校生。
・ニューヨークのヒーローであり、アベンジャーズのメンバー。
・前作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』のラストでクエンティン・ベック/ミステリオにスパイダーマンの正体はピーターだと暴露された上に、ミステリオ殺害の容疑をかけられる。
ミシェル・ジョーンズ/MJ(ゼンデイヤ)
・ピーターのクラスメイトであり恋人。
・ピーター=スパイダーマンだと知る数少ない人物の一人。
ネッド・リーズ(ジェイコブ・バタロン)
・ピーターのクラスメイトであり親友。
・ピーターのスパイダーマンとしての活動を初期から支えてきた。
スティーヴン・ストレンジ/ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)
・元神経外科医でニューヨーク・サンクタムの魔術師。
・本作ではピーターの頼みを聞き、マルチバースに接続して他者の記憶を操作する呪文を行使するものの、当のピーターに妨害されて失敗し、後始末を始める。
ノーマン・オズボーン/グリーン・ゴブリン(ウィレム・デフォー)
・天才科学者であり、実験用のパワー増強剤を自ら服用したことで“グリーン・ゴブリン”としての別人格が覚醒した男。
・ノーマンを演じたウィレム・デフォーは、サム・ライミ監督版「スパイダーマン」シリーズから続投。
オットー・オクタビアス/ドクター・オクトパス(アルフレッド・モリーナ)
・天才科学者であり、公開実験中に爆発事故を起こしてアームが取り外せない身体となった男。
・オットーを演じたアルフレッド・モリーナは、サム・ライミ監督版『スパイダーマン2』から続投。
・本作では前述の作品にて川へと沈んでいったその後が描かれている。
マックス・ディロン/エレクトロ(ジェイミー・フォックス)
・電気ウナギの水槽に落下するという事故により、電力を操る力を得た男。
・マックスを演じたジェイミー・フォックスは、マーク・ウェブ監督版『アメイジング・スパイダーマン2』から続投。
・本作では前述の作品にて変電施設で電気を多く取り込み爆発したその後が描かれている。
フリント・マルコ/サンドマン(トーマス・ヘイデン・チャーチ)
・刑務所から脱走した際に素粒子実験場の素粒子分解装置に入り込んでしまい、身体の分子がすべて砂になってしまった男。
・フリントを演じたトーマス・ヘイデン・チャーチは、サム・ライミ監督版『スパイダーマン3』から声とアーカイブ映像という形で続投。
・本作では前述の作品にて病弱な娘と再会するために砂となって飛び去ったその後が描かれている。
カート・コナーズ/リザード(リス・エヴァンス)
・不完全な薬を飲んでしまい、爬虫類の身体になってしまった科学者の男。
・コナーズを演じたリス・エヴァンスは、マーク・ウェブ監督版『アメイジング・スパイダーマン』から声とアーカイブ映像という形で続投。
ハロルド・“ハッピー”・ホーガン(ジョン・ファヴロー)
・スターク社本社屋のセキュリティ責任者であり、故トニー・スタークのボディガード兼運転手だった男。
・ピーターのおばであるメイに惚れており交際関係にあったが、本作では「別れてしまった」と語っている。
メイ・パーカー(マリサ・トメイ)
・ピーターのおばであり、育ての親。
・高い道徳心を持っており、ピーターのスパイダーマンとしての活動を支える。
【ネタバレあり】映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』あらすじ
ヒーローから容疑者へ
クエンティン・ベック/ミステリオ(ジェイク・ジレンホール)の策略で正体を明かされてしまったピーター・パーカー/スパイダーマン(トム・ホランド)は、ミステリオ殺害の容疑をかけられ、ダメージ・コントロール局に拘束されてしまいます。
さらに、親友のネッド・リーズ(ジェイコブ・バタロン)や恋人のミシェル・ジョーンズ/MJ(ゼンデイヤ)、おばのメイ・パーカー(マリサ・トメイ)までもが尋問を受けることに。
その後、盲目の弁護士であるマット・マードック(チャーリー・コックス)の助けによって不起訴となりますが、世論ではスパイダーマンの評価が大きく二分されてしまいます。
その影響もあり、ピーターとMJ、そしてネッドは、受験していたMIT(マサチューセッツ工科大学)を不当な理由で不合格にされてしまいました。
自分だけではなくMJやネッドまで不合格にされてしまい、責任を感じたピーターは、かつてアベンジャーズのメンバーとしてともに戦ったスティーヴン・ストレンジ/ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)に助けを求めます。
時間を司る“タイム・ストーン”を失くしたストレンジは、すべての人々からピーターの正体を忘れさせる呪文の行使を提案。
しかし、その詠唱の最中、追い詰められたピーターが邪魔をしてしまったために、呪文は失敗に終わります。
ストレンジは魔術に頼るよりも先に直接MITへ掛け合うよう告げると、失敗の後始末を始めました。
マルチバースからの襲撃
ピーターが橋の中央でMITの副学長を発見し、説得を試みている最中、謎のアームを装備した男から襲撃を受けます。
執拗にピーターを攻撃してくるアーム男――オットー・オクタビアス/ドクター・オクトパス(アルフレッド・モリーナ)は、アイアンスパイダースーツからナノマシンを奪うと、自身のアームと結合させてピーターを追い詰めました。
しかし、ナノマシンを奪ったことによって逆にアームの主導権を奪われ、機転を利かせたピーターに拘束されます。
その直後、爆発音とともにグライダーに乗った緑色の男――ノーマン・オズボーン/グリーン・ゴブリン(ウィレム・デフォー)が現れました。
次々に起こる不思議な出来事にピーターが驚くのも束の間、ストレンジの魔術でサンクタムに転移させられます。
ストレンジによると、魔術の失敗によって「ピーター=スパイダーマン」だと知る者を他の並行世界からも呼び寄せてしまったらしく、ピーターは呼び寄せられた者たちを元の世界へ帰すため、奔走することになります。
MJやネッドと協力してノーマンを追跡するうち、電気を操る能力を持った男――マックス・ディロン/エレクトロ(ジェイミー・フォックス)を発見。
マックスとの戦闘中に全身が砂から成っている男――フリント・マルコ/サンドマン(トーマス・ヘイデン・チャーチ)も現れ、二人まとめて捕獲することができました。
その頃、グリーン・ゴブリンではない本来の人格を取り戻したノーマンは、メイを通じてピーターに接触し、サンクタムへと移送されます。
ストレンジは捕獲した面々をそれぞれのユニバースへ戻すため、準備を始めました。
一方、ピーターは彼らがそれぞれのユニバースのスパイダーマンと戦い、死亡する直前で転送されてきたことに気が付きます。
そして、元の世界に帰っても死が待ち受けている彼らのことを想ったピーターは、それぞれの持つ力を消失させて本来の身体に戻してから帰還させることで、別の道を歩んでいけるのではないかと考えます。
しかし、ストレンジはピーターの提案を拒絶し、強制的に彼らを元の世界に返そうとしました。
反発したピーターと戦闘することになったストレンジは、ミラー・ディメンション(物質世界をコピーしたような空間)を展開して戦いを有利に進めようとします。
すると、ピーターは数学を駆使した策略によってミラー・ディメンションの中にストレンジを閉じ込め、スリング・リング(空間移動を可能にする魔術アイテム)を奪い取るのでした。
別れと出会い
ストレンジに勝利したピーターは、ノーマンらの治療をするためにハロルド・“ハッピー”・ホーガン(ジョン・ファヴロー)のアパートを訪れました。
天才科学者であるノーマンの助けもあり、オットーのアームの制御チップを作り直すことで、彼の狂気を取り除くことに成功します。
しかし、続くマックスの治療の途中で、ノーマンがグリーン・ゴブリンの人格に支配されてしまい、それに煽られたマックスがアーク・リアクターを持ち逃げ、さらにフリントとコナーズも逃亡してしまいました。
暴走する彼らの魔の手からメイだけでも逃がそうとするピーターでしたが、メイはグリーン・ゴブリンに襲われ、ピーターの目の前で息を引き取ります。
「大いなる力には、大いなる責任が伴う」というメイの最期の言葉を受け止めたピーターは、ハッピーからの必死な呼び掛けもあり、ダメージ・コントロール局から逃走します。
一方その頃、ピーターと連絡が取れなくなり、途方に暮れていたMJとネッドは、ひょんなことから預けられていたスリング・リングでポータルを開くことに成功。
そこからピーターを探し出そうとしたところ、現れたのは彼と同姓同名の見知らぬ男性たちでした。
すると、そのピーター・パーカーたちもスパイダーマンだったことが判明。
オットーらのいた世界(サム・ライミ監督版「スパイダーマン」シリーズ)から来たピーター・パーカー、通称・ピーター2(トビー・マグワイア)と、マックスらのいた世界(マーク・ウェブ監督版「アメイジング・スパイダーマン」シリーズ)から来たピーター・パーカー、通称・ピーター3(アンドリュー・ガーフィールド)だったのです。
MJとネッドは二人のピーターからアドバイスを受け、この世界のピーターを高校の屋上で発見します。
メイの死を受けて戦意喪失していたピーターでしたが、別のユニバースのピーターたちも戦いの中で愛する人を失ったことを知り、彼らの想いとメイの最期の言葉を胸に立ち上がります。
さようなら、親愛なる隣人
ピーターたちはテレビ放送を利用して、逃亡したマックスらを改修中の自由の女神へと誘い込みます。
それぞれのユニバースのスパイダーマンが協力して戦闘する中、フリントとコナーズを元の身体へ戻すことに成功しました。
大きな力を得たマックスには翻弄されますが、オットーがピーターたちの攻撃に加わったことでアーク・リアクターを奪還し、マックスの制御にも成功します。
戦いの最中、ミラー・ディメンションに閉じ込められたままだったストレンジが、ネッドの開いたポータルから帰還。
現状を把握すると、ピーターたちが成し遂げたことを高く評価します。
その矢先、襲来したノーマンがストレンジの魔術に干渉し、マルチバースからは「ピーターを知る者」が大群となって押し寄せてきました。
ストレンジがマルチバースを閉じようと奔走する中、ピーターはメイを殺したノーマンの挑発に乗ってしまい、殴り殺そうとします。
しかし、それを止めたのは元のユニバースでノーマンと戦ったピーター2でした。
ピーター2はノーマンに刺されながらも倒れることなく、その姿を見たピーターは正気を取り戻します。
そして、ピーター3から治療薬を受け取るとノーマンに注射し、狂気を取り除くことに成功するのでした。
当初の作戦をすべて遂行したピーターは、マルチバースの侵食を止めるために人々から自分の記憶を消してほしいとストレンジに頼みます。
ストレンジは最初こそ引き止めたものの、ピーターの意志を尊重し、魔術を行使することに決めます。
ピーターはともに戦ったピーター2とピーター3、愛する恋人のMJ、そして大切な親友のネッドに別れを告げると、いつか再会することを約束してその場から立ち去りました。
ストレンジの魔術により、マルチバースからやって来た者たちはそれぞれのユニバースへ帰っていき、この世界のすべての人々の記憶からピーターの存在が消失したのでした。
――それから二週間後のクリスマス。
ピーターはMJとネッドのところへ向かいます。
当然ながらピーターの記憶を失っている二人を見て現実を突き付けられますが、何でもない日常を変わらず過ごしている姿を見て、自己紹介だけしてその場を離れました。
次に訪れたメイの墓ではハッピーに遭遇します。
もちろんハッピーもピーターのことを覚えていないのですが、スパイダーマンを通してメイと知り合ったと話し、ともに彼女を悼むのでした。
やがて、ピーターはまっさらなアパートの一室に引っ越します。
窓際にはミシンが置かれ、自分で手作りしたのであろうスパイダースーツが置かれていました。
ピーターはそのスーツに身を包むと、今日も誰かを助けるべく窓から飛び出して行きます。
この世界のすべての人々がピーター・パーカーを覚えていなかったとしても、彼はスパイダーマンとしての活動を続けていくのでした。
映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』見どころ・感想
過去作との融合が生んだ最高傑作
これまでの「スパイダーマン」シリーズ、すべての最終章といっても過言ではない作品となった『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』。
MCUシリーズの「スパイダーマン」三部作として切ないけれど希望を持てるようなラストを見せてくれた本作は、MCUファンにとって心に残る作品となったことでしょう。
しかし、本作が高く評価されている背景には、サム・ライミ監督版、そしてマーク・ウェブ監督版を含めた、すべての「スパイダーマン」への愛が感じられるところにあると思います。
予告編でグリーン・ゴブリンやドクター・オクトパスが登場した段階で「スパイダーマン」ファンが期待していたであろう、各シリーズのスパイダーマンの共演……そんな夢のような光景が実現していました。
特にマーク・ウェブ監督版「アメイジング・スパイダーマン」シリーズは第2作まで公開された段階で実質の製作打ち切りとなっており、不遇の作品とされています。
その「アメイジング・スパイダーマン」シリーズの主人公であるアンドリュー・ガーフィールド演じるピーターは、両親を亡くしていたり、ヒロインを救えずに失っていたりと、どうしても悲劇のヒーローというイメージが拭えません。
しかし、本作でピーター3となった彼は登場シーンからユーモア全開。
MJにスパイダーマンであることを疑われ、狭い部屋の天井を這わされたり、ネッドの祖母に蜘蛛の巣を片付けるよう頼まれたりと、どこかお笑い担当にされていました。
サム・ライミ監督版「スパイダーマン」シリーズの主人公である、トビー・マグワイア演じるピーター――通称・ピーター2から「君は“アメイジング”だよ!」と褒められるメタ的な展開も用意されているほどでした。
そんなピーター3の本作での名場面は、自由の女神から落下するMJを助けたシーンではないでしょうか。
ピーター3は前述した通り「アメイジング・スパイダーマン」シリーズでいうところのMJ――エマ・ストーン演じるグウェン・ステイシーを失っています。
グウェンを救えなかったそのシチュエーションというのが、MJが陥った状況と同じく高所からの落下だったのです。
ピーター3はMJを助けた時、感極まった表情をしています。
グウェンを救えなかったピーター3の心が、MJを助けたことで救われていたなら……それだけで本作の存在に感謝したくなります。
気になるあの人たちの正体は?
MCUの「スパイダーマン」シリーズしか観ていないという人からすると、少なからず不親切設計な本作。
前項に書いたようなキャラクターの設定や過去作での出来事は、本人たちの口から少しばかり語られる程度なのです。
知らなくてもストーリーの理解に影響はしませんが、知っていたらより楽しめるというのが本当のところ。
そんな中、「スパイダーマン」シリーズ以外から登場していた人物がいました。
ストーリー序盤でピーターたちを担当した盲目の弁護士、チャーリー・コックス演じるマット・マードックです。
彼は窓から投げ入れられたレンガを素手でキャッチするという、背中に目でも付いているのかと思わされるような凄技を披露しており、只者ではない雰囲気を漂わせていました。
登場シーンは短かったのに、とてつもない存在感!
そんなマット・マードックは、Netflixのドラマシリーズ『Marvel デアデビル』の主人公・デアデビルなのです。
腕利きの弁護士でありながら盲目のスーパーヒーローで、スパイダーマンと同じくニューヨークで活躍しています。
ということは、今後のMCUシリーズに参戦してくるのか……と期待が高まりますね!
そして、MCUシリーズお馴染みのミッド・クレジット・シーン。
マルチバースからの来訪者の一人であろう男が、酒を飲みながらバーテンダーにこの世界の話を聞いています。
サノスの指パッチンによっていくらかの人々が消失した話やアベンジャーズの面々のことなど、興味津々のようです。
しかし、その男は代金を支払う直前に、恐らくストレンジの魔術によって元の世界へ帰っていきます。
突如として姿を消した男にバーテンダーは驚きますが、そこには小さく蠢く黒い物体――シンビオートが残っていました。
そう、この男はエディ・ブロック/ヴェノム。
トム・ハーディ演じる『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』の主人公です。
この映画はMCUシリーズとはまた別のソニー・ピクチャーズが権利を持つ作品ながら、本作のミッド・クレジットに登場しました。
ストレンジの魔術によって呼び寄せられたのは「ピーター=スパイダーマン」だと知る人物ですが、このエディはバーテンダーの話を聞いている様子からすると、ピーターを知らないように見えます。
では、何故この世界にやって来たのか?
ピーターを知っていたのは、エディではなくヴェノムのほうだったのでしょう。
サム・ライミ監督版『スパイダーマン3』にて、ヴェノムのシンビオートがトビー・マグワイア演じるピーターに取り付くという展開があります。
この際に「ピーター=スパイダーマン」と知ったヴェノムの意識が『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』の世界線でも共有されているならば、マルチバースから呼び寄せられていたとしても不思議ではありません。
こうなってくると、MCUシリーズ内でも“スパイダーマンvsヴェノム”の構図が見られるのではないかと期待してしまいますね。
映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』まとめ
・過去作との世界観の共有が見事!
・今後の参戦キャラクターを“匂わせ”か?
いかがだったでしょうか。
――「大いなる力には、大いなる責任が伴う」。
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映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は2022年1月7日より全国にて公開中です。