『スペース・スウィーパーズ』は2020年のコロナ禍により、韓国での劇場上映を断念しNetflixでの世界同時配信となった映画です。
韓国映画では珍しくSFでどんな物語なのかと思いましたが、自暴自棄だった人たちが1人の少女を通じて関係性を深めていく笑いあり、涙ありの人間愛が伝わってくる作品になっています!
怒涛のクライマックスは泣けて感動するシーンです!
美しい宇宙の映像も素晴らしく、映画館のスクリーンで見たくなる迫力のある作品でした。
- 韓国初の宇宙SF映画
- 韓国の人気ウェブコミック原作
- 2092年を舞台にした韓国製SFアドベンチャーアクション作品
- ソン・ジュンギ、キム・テリ主演の映画
目次
映画『スペース・スウィーパーズ』作品情報
作品名 | スペース・スウィーパーズ |
配信開始日 | 2021年2月5日 |
上映時間 | 136分 |
監督 | チョ・ソンヒ |
脚本 | チョ・ソンヒ モカン |
出演者 | ソン・ジュンギ キム・テリ チン・ソンギュ ユ・ヘジン |
音楽 | キム・テソン |
【ネタバレ】映画『スペース・スウィーパーズ』あらすじ・感想
宇宙清掃船「勝利号」にいた少女は…
2092年、地球は環境破壊によって砂漠化が進み、人々は宇宙へ向かうようになっていました。
そこで宇宙開発企業の「UTS」が衛星軌道上に居住地、緑の楽園を築きます。
そこでは富裕層である人類の5%だけが暮らすことを許されていましたが、残りの95%の人類は荒廃した地球上に残ったままでした。
宇宙空間で人類が暮らし始めたことで、宇宙空間にはゴミが増え続けます。
このゴミを回収して生計をたてる人々が、「スペース・スウィーパーズ」と呼ばれていました。
ある時、宇宙の清掃船「勝利号」のクルーは、エアバックの中から7歳の少女を発見します。
実はその少女は、UTSで行方不明になっている子供の姿をした大量破壊兵器「ドロシー」だったのです。
お金のない乗員たちは、ドロシーを利用して大金を得ようと危険な取引を考えます。
勝利号
勝利号のメンバーは社会の落ちこぼれに見えて、実はそれぞれが辛い思いをして生きてきていました。
元UTS機動隊のエースだったものの、全てを失った今は借金まみれでお金を稼ぐことしか考えていない操縦士のキム・テホ。
UTSで英才教育を受けた天才技術者のチャン船長は、UTSのCEOサリヴァンを暗殺しようとしましたが失敗。
その後身分を偽装して生きてきました。
全身タトゥーの機関士タイガー・パクは、元麻薬密組織のボスで死刑判決を受け地球から逃げ出した過去があります。
心は女性のアンドロイドのバブズは、汚染地域への侵入や暗殺を行っていました。
自暴自棄で自分勝手なメンバーでしたが、実は仲間思いで情に厚いのです。
tataちゃん
勝利号はテホが借金をして造った宇宙船です。
勝利号は宇宙に廃棄されたお金になりそうなゴミを他の宇宙船から横取りしてしまうので、同業者から恐れられていました。
4人は能力を生かして、他の宇宙船に負けず宇宙ゴミの収集を行っています。
tataちゃん
指名手配されていた「ドロシー」
テホが勝利号のエアバックから発見したドロシーは見た目は女の子の水素爆弾であり、UTSに指名手配されていました。
水素爆弾が内蔵されていると知った勝利号のメンバーは、ドロシーがいずれ爆発すると恐れます。
そして、そんなドロシーを売ればお金になると予想するのです。
しかし、ドロシーの韓国名は「コンニム」で、科学者カン・ヒョヌ博士の娘であることが明らかになります。
実はコンニムは水素爆弾ではなかったのです。
コンニムを利用しお金を得ようとする勝利号のメンバーでしたが、一緒に過ごすうちにコンニムへの愛情が芽生えていきます。
コンニムも勝利号のメンバーに懐きました。
tataちゃん
そして、勝利号のメンバーはコンニムを命をかけて守るようになるのです。
tataちゃん
「ナノボット」能力
コンニムはもともと脳神経が破壊される病にかかっており、治療法がありませんでした。
カン博士は娘のコンニムを救うため、最終手段としてナノボットという治療機能を備えた超小型ロボットの大群を注入したのです。
すると奇跡が起き、コンニムは回復。
さらに、コンニムはナノボットと交信して操れるようになり、枯れた植物を回復させるなどの能力を得たのです。
tataちゃん
血の繋がっていない親子
かつてUTSの機動隊として不法移民者を射殺する任務についていたテホは、母親が射殺されて取り残された1人の赤ん坊に出会います。
テホはその赤ん坊を「スニ」と名付け、父親としてスニを育てる決意をしたのです。
スニは赤ん坊の頃の銃撃の衝撃で、聴力を失っていました。
テホはスニに「この世で一番いい父親になる」と伝えます。
tataちゃん
しかし、スニと出会ってから人を殺すことができなくなったテホは、機動隊から追い出されてしまいます。
財産を全て奪われ、テホとスニは途方にくれます。
そしてテホが生活費を稼ごうと賭博をしていた最中、宇宙船に残っていたスニは宇宙ゴミの衝突により亡くなってしまったのです。
スニの遺体は宇宙空間に放り出されてしまいました。
テホはスニの遺体を探すためにお金を稼ぎ、3年間「勝利号」のパイロットをしていたのです。
tataちゃん
そしてテホは冒険の果て、コンニムのナノボットの力で、亡くなったスニと再会できたのでした。
tataちゃん
勝利号とUTSの戦い
UTSはコンニムのナノボット能力に目をつけており、勝利号から彼女を奪おうとします。
コンニムはトイレにもいき、おならもするため、勝利号のメンバーは彼女が人間であると証言しますが、UTSは耳を貸しません。
tataちゃん
逃げる際中、チャン船長はコンニムに目を瞑って100数えるよう指示をします。
勝利号は銃撃により、操縦不能な状態となってしまい、全員が死を覚悟していたのです。
しかしコンニムが100数えて目を開くと、ナノボットの能力が発揮され、操縦不能だった勝利号のシステムが復旧し、助かったのです!
tataちゃん
逃げ切った勝利号のメンバーは、コンニムを父親と再開させます。
しかし、幸せな時間も束の間。
再びUTSの機動隊に銃撃を受け、コンニムの父親は殺され、コンニムもUTSに捕まってしまいました。
勝利号のメンバーはコンニムを助け出すために、UTSとの戦いに出る決意をします。
パク船長は他の清掃宇宙船に地球に逃げるか、一緒に戦うよう無線で伝えました。
UTS創設者のサリヴァンはコンニムを奪い、UTSにとって邪魔な地球を爆破させるため勝利号を攻撃します。
勝利号は、コンニムを他の清掃宇宙船に移動させ、自分たちの命を犠牲にする覚悟で戦いました。
そして、宇宙圏内で水素爆弾が爆発します。
勝利号も全員爆発に巻き込まれたかと思われました。
しかし、コンニムのナノボットの力によって勝利号のメンバーは無事UTSに勝利していたのです!
tataちゃん
血のつながらない家族
その後コンニムと勝利号のメンバーは家族となり、一緒に生活を始めます。
アンドロイドのバブズは念願だった皮膚を手に入れ、女の子の姿となりました。
バブスとコンニムは姉妹同様の関係性となります。
タイガーはコンニムの友達が怖がるので、タトゥーを消しました。
テホはぼろぼろの靴を履いていましたが、手に入れたお金で新品の靴を10足買います。
tataちゃん
映画『スペース・スウィーパーズ』あらすじ・ネタバレ感想まとめ
- 地球の未来を物語っているような作品
- ナノボットの能力を持つ少女と勝利号メンバーの団結力と愛に感動
- 個性豊かな勝利号のメンバーのキャラクターに愛着が湧きます
所々で笑えるシーンがあったり、格差社会の設定や、企業の裏を描くストーリーに韓国映画らしさが出ています。
激しい戦いの迫力や、宇宙の映像がとっても綺麗なので、SF映画をあまり見ない方にもぜひご覧いただきたい作品でした。
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