このたび、60年代のイタリア映画界を席巻したフランス人女優カトリーヌ・スパークの特集上映「SPAAK! SPAAK! SPAAK! カトリーヌ・スパーク レトロスペクティブ」を、5月21日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて開催いたします。
つきましては、著名人からのコメントと、描き下ろしイラストが到着しました。
目次
「SPAAK! SPAAK! SPAAK! カトリーヌ・スパーク レトロスペクティブ」著名人よりイラスト&コメントが到着!
名脚本家シャルル・スパークを父に持つ生粋のパリジェンヌでありながら、60年代イタリア映画で人気を博した女優カトリーヌ・スパーク。
ジャック・ベッケル監督の遺作となった脱走映画『穴』(60)で唯一の女性キャストとして端役ながら映画初出演、その後、父親の反対を乗り越え、1960年にアルベルト・ラトゥアーダ監督のイタリア映画『十七歳よさようなら』で主演デビューを果たしました。
本特集では、少女に狂わされる中年男を描いたイタリアン・バカンス映画の異端作『狂ったバカンス』(62)、恋に奔走する若者たちを描いたバカンス青春映画の金字塔『太陽の下の18才』(62)、モラヴィアの「倦怠」を下敷きにした不条理な愛の物語『禁じられた抱擁』(63)、性の世界を探求する若き未亡人のフェティッシュ・コメディ『女性上位時代』(68)の4作がラインナップされています。
いよいよ今週末2021年5月21日からの開催が迫った本特集へ、マンガ家の渋谷直角氏、イラストレーターの白根ゆたんぽ氏、漫画家・コラムニストの辛酸なめ子氏による描き下ろしイラストが到着!
渋谷氏は、「『狂ったバカンス』が一番好きです。ちょっと藤子不二雄Ⓐ的なコワサがあるように感じて」という感想とともに、『狂ったバカンス』でスパークが演じたフランチェスカのイラストを披露。
辛酸なめ子氏は「カトリーヌ・スパークの小悪魔演技」と題した各作品の魅惑的なシーンの数々を、
白根ゆたんぽ氏は『女性上位時代』の唯一無二の名シーンである“おうまさんごっこ”をイラストに仕上げています。
そして、GLIM SPANKYの松尾レミ氏、俳優の小川あん氏、ミスiD実行委員長の小林司氏から到着したコメントも解禁!
松尾氏は『女性上位時代』について、「キュートな小悪魔、カトリーヌ・スパークに骨抜き!音楽も最高!コミカルでセクシーで、ある意味真面目(?)な登場人物たちが愛らしい。」、小川氏は「私たちは彼女の実在と存在に圧倒され、熱望し、懐抱する。そうして幾度となく惚れ直す。」、小林氏は「強く可愛くメンヘラに生きる令和の女の子の教科書。」とコメントを寄せています。
さらに、入場者プレゼントとして、白根ゆたんぽ氏描き下ろしイラストの”ポストカード”の配布が決定!
全国の公開劇場にて数量限定で配布します。
詳細は公式SNSにて随時告知。
「SPAAK! SPAAK! SPAAK! カトリーヌ・スパーク レトロスペクティブ」は、5月21日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次開催。
公式サイト:http://www.spaak2021.com/
提供:キングレコード
配給:ザジフィルムズ
「SPAAK! SPAAK! SPAAK! カトリーヌ・スパーク レトロスペクティブ」概要&上映作品
カトリーヌ・スパーク CATHERINE SPAAK:プロフィール
1945年4月3日、フランス・パリ生まれ。
祖父ポール・スパークは劇作家で詩人、父シャルル・スパークは脚本家、母は女優という芸能一家に生まれ、姉のアニエスも女優である。
父シャルルは、『ミモザ館』(34)、『大いなる幻影』(37)、『嘆きのテレーズ』(52)など、30年代から50年代のフランスを代表する数々の映画を手掛けた名脚本家。
59年、父に内緒でジャック・ ベッケル監督作『穴』(60)に端役で出演し、本気で女優になることを決心。
父の反対があったものの、イタリアの大物プロデューサー、カルロ・ポンティと当時の妻ソフィア・ローレンの強力な後押しにより、『十七歳よさようなら』(62)で映画主演デビューを果たす。
私生活では、両親の反対を押し切って『狂ったバカンス』の共演俳優ファブリツィオ・カプッチと18才で結婚し、娘サブリナを授かるも離婚。
その後、歌手、建築家との再婚と離婚を経て、2013年に18才年下のアーティストと四度目の結婚をした。
主な出演作に、『穴』(60)、『十七歳よさようなら』(60)、『狂ったバカンス』(62)、『太陽の下の18才』(62)、『追い越し野郎』(62)、『禁じられた抱擁』(63)、『恋のなぎさ』(64)、『輪舞』(64)、『愛してご免なさい』(64)、『夜は盗みのために』(67)、『女性上位時代』(68)、『火曜日ならベルギーよ』(69)など。
『狂ったバカンス』
別居中のアントニオは、息子を迎えに行く途上で若者のグループに出会う。
若さゆえのノリに苛立つアントニオだったが、一人の美少女フランチェスカが気になり、彼らのバカンスに巻き込まれていく…。
夏の終わりのある一日、少女に惑わされる中年男を描くイタリアン・バカンス映画の異端作。
監督:ルチアーノ・サルチェ
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:カトリーヌ・スパーク、ウーゴ・トニャッツィ
1962年/イタリア/モノクロ/スコープ/モノラル/109分
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『太陽の下の18才』
ナポリ湾に浮かぶイスキア島で、ニコラは、名前が一字違いのフレンチガール・ニコルと運命的に出会う。
ワガママで気が強い彼女だけど、その眩しい笑顔に次第に惹かれて…。
愛すべき若者たちのバカンス模様を描いた開放感100%のリゾート・ムービー!
巨匠モリコーネによるツイストナンバーは日本でも大ヒット。
監督:カミロ・マストロチンクェ
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:カトリーヌ・スパーク、ジャンニ・ガルコ
1962年/イタリア/カラー/ビスタ/モノラル/100分
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『禁じられた抱擁』
裕福な家で育った画家のディノは、近所の老画家のモデルをしていたセシリアの美しい肉体と大胆さに魅了される。
割り切った関係のはずだったが、彼女の裏切りが次第にディノの歯車を狂わせ…。
アルベルト・モラヴィアのベストセラー小説「倦怠」を脚色した不条理な愛の物語。
天真爛漫な笑顔から一転、妖艶さが増す。
監督:ダミアーノ・ダミアーニ
音楽:ルイス・エンリケス・バカロフ
出演:カトリーヌ・スパーク、ホルスト・ブッフホルツ、ベティ・デイヴィス
1963年/イタリア=フランス/モノクロ/ビスタ/モノラル/105分
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『女性上位時代』
夫に先立たれたミミは、生前彼が所有していた秘密の部屋でセックステープを発見する。
夫の変態性にショックを受けつつも興味が湧いたミミは、めくるめく性愛の世界への扉をあける…。
トロヴァヨーリの音楽と“レトロ可愛い”ファッション&美術に彩られたフェティッシュ・コメディ!
名優トランティニャンにも注目の一作。
監督:パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ
音楽:アルマンド・トロヴァヨーリ
出演:カトリーヌ・スパーク、ジャン=ルイ・トランティニャン
1968年/イタリア/カラー/ビスタ/モノラル/94分
Gallery
5月21日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開!