『湖底の空』舞台挨拶レポート!ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2020でグランプリ受賞の注目作

『湖底の空』舞台挨拶レポート

©️2019MAREHITO PRODUCTION

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2020にてグランプリとシネガーアワードをW受賞した映画『湖底の空』が、1月27日(水)に渋谷ユーロライブにて行われた「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフィシャルセレクション上映会」にて上映され、終了後に阿部力、みょんふぁ、佐藤智也監督が登壇、舞台挨拶を行いました。

併せて初夏より新宿K’s cinemaほかでの全国公開も発表されました。

『湖底の空』ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 舞台挨拶レポート

『湖底の空』ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 舞台挨拶レポート

©️2019MAREHITO PRODUCTION

本作は日本人の父と韓国人の母の間に生まれ、ある秘密を抱えた一卵性双生児の姉弟を描く日中韓合作の作品。

韓国インディーズ映画界の常連イ・テギョンがそらと、性別適合手術を受けて女性となった弟・うみを一人二役で演じ、空と惹かれ合う男・望月を阿部力が演じました。

家族との軋轢や過去の悔恨のはざまで揺れながら、少しずつ自信を取り戻していく二人の姉弟の希望と再生の物語を日本・中国・韓国の幻想的な風景とともに描き出し、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2020にてグランプリとシネガーアワードをW受賞しました。

舞台挨拶では、「韓国でも上映が予定されていたのですがコロナで中止になり、日本でもなかなか上映できずにいました。本日上映できたことを本当に嬉しく思います」(佐藤監督)

「スクリーンで観るのは初めてでした。映画祭で評価してくださった、みなさまのおかげでここまでたどり着くことができました 」(阿部)

『湖底の空』ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 舞台挨拶レポート

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「今日改めて観て、韓国の風景が美しく、早く海外にも行けるようになったら良いなと思いました」(みょんふぁ)

とそれぞれ観客に感謝の言葉を送りました。

製作の経緯を問われた佐藤監督は「以前の作品で富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭に呼ばれたことがきっかけで韓国の映画界と縁ができ、せっかくならできる限り大風呂敷を広げたいなと思いまして中国を巻き込み、日本・韓国の3カ国の合作という形になりました」と述べました。

撮影中の苦労については、「初めての経験だったので、撮影しながら方法を探していましたね。ただキャストの方々はみなさん事前に準備をして組み立てられた演技をする方たちばかりだったので、助けられました」と語りました。

最後に阿部が作品について「想いがあちこちに飛んでいく作品です。ぜひ劇場でご覧ください」とメッセージ。

『湖底の空』ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 舞台挨拶レポート

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また、2021年初夏より新宿K’s cinemaほかにて公開されることも発表され、ポスタービジュアルも解禁された。

『湖底の空』作品情報

『湖底の空』

©️2019MAREHITO PRODUCTION

キャスト:イ・テギョン、阿部カ、みょんふぁ、武田裕光、アグネス・チャン、ウム・ソヨン、ジョ・ハラ、周亜林、蔡仁堯、早川知子、王玫子、金暁明
監督・脚本・編集:佐藤智也
撮影:野﨑明広
照明:大久保礼司
録音:弥栄裕樹
編集:亀山愛明
VFX:内田剛史
美術:本間千賀子
メイク:碧池色抄浬
衣裳:濱田恵
スチール:ソ・ミノ、鈴木教雄
音楽:谷口尚久
バイオリン演奏:柴田奈穂
絵画:さちばっくる、グーグーキム
撮影助手:岡部ユミ子
ロケ協力:安東市庁
制作協力:株式会社XP、view1studio、興瑞集団有限公司
配給宣伝:ムービー・アクト・プロジェクト
共同配給:ミカタ・エンタテインメント
製作:マレヒト・プロ

公式サイトhttps://www.sora-movie.com
公式Twitter@koteinosora

あらすじ

日本人の父と韓国人の母の間に生まれた一卵性双生児の姉弟のそらかい

現在、中国・上海に暮らすイラストレーターの空は、出版社に勤める日本人の男性、望月(阿部力)と出会う。

異郷の地で暮らす二人は、似たような境遇から親密な関係を築きつつあった。

そんな空のもとに双子の弟、海が訪ねてくる。

インターセックスだった海は性別適合手術を受けて女性となり、名前を海と変えていた。

海は空と望月の恋愛を後押ししようとするが、空は何かに追い詰められ、精神的に不安定になっていく…。

2021年初夏より、新宿K’s cinemaほか全国順次公開!