日本発の大人気ゲームキャラクターが、ハリウッドで実写化!
2020年3月の公開延期から3ヶ月、満を持しての日本公開を迎えた『ソニック・ザ・ムービー』は、ゲームとはちょっと設定が違うものの史上最速のハリネズミことソニック・ザ・ヘッジホッグの魅力が存分に詰まったゴキゲンなファンタジー・アドベンチャー映画です。
音速で走る青いハリネズミのソニックの可愛らしさは、2019年に公開された『名探偵ピカチュウ』と通じるものが。
笑いあり、感動あり、涙あり、友情ありで、大人から子どもまで楽しめるハートフルな内容にもなっています。
全世界でも興行収入3週連続1位で2億ドルを突破、続編の製作も決定しています!
- デザインの変更が大当たり。ソニックが可愛い
- ジム・キャリーのさすがの怪演振りが色々と振り切っていて面白すぎます
- ストーリーは王道そのもの。だからこそ、大人から子どもまで楽しめる作品に仕上がっています
それでは『ソニック・ザ・ムービー』をネタバレなしでレビューします。
▼動画の無料視聴はこちら▼
目次
『ソニック・ザ・ムービー』作品情報
作品名 | ソニック・ザ・ムービー |
公開日 | 2020年6月26日 |
上映時間 | 100分 |
監督 | ジェフ・ファウラー |
脚本 | パトリック・ケイシー ジョシュ・ミラー |
出演者 | ジェームズ・マースデン ベン・シュワルツ ティカ・サンプター ジム・キャリー |
音楽 | ジャンキー・XL |
『ソニック・ザ・ムービー』あらすじ【ネタバレなし】
宇宙の果てにある星で平和に暮らしていたソニック。
しかしある日、ソニックが持つスーパーパワーに目を付けた敵に襲われ、不思議な力を持つリングを使って、地球に逃げることになってしまいます。
以来、誰にも見付からないように一人ぼっちで生きてきたソニックは、当然ですが友達も家族も話し相手すらいない寂しい日々を10年も送っていました。
ところがある日、寂しさから思わずスーパーパワーを放ってしまい、大規模な停電をアメリカ大陸に引き起こす事態に発展、原因究明のため軍が動き始めてしまいます。
そして軍に依頼された悪の天才科学者、ドクター・ロボトニックに痕跡をキャッチされ、追われる身になってしまうのでした。
街の保安官であり、いつも陰から見ていたドーナツキングことトムの家に逃げ込んだのですが、安全な他の惑星に逃げる前に、トムに麻酔銃で撃たれてしまうソニック。
しかし絶体絶命のソニックを成り行きで救ったのはお人好しで優しいトムでした。
麻酔銃で撃たれたソニックは惑星を移動する時に使うリングをサンフランシスコの超高層ビル「トランス・アメリカピラミッド」の頂上に落としてしまっていたため、トムとソニックはサンフランシスコを目指します。
道中、10年孤独に過ごしていたソニックは明日には地球を離れることになるからと、やりたいことリストを作って付き合ってくれるトムと一緒に楽しい時間を過ごします。
しかしそんな2人に着々とドクター・ロボトニックの魔の手は迫っていて…。
果たしてソニックは無事リングを取り戻すことができるのでしょうか。
トムとの友情、ドクター・ロボトニックとの対決の行方は?
『ソニック・ザ・ムービー』感想
音速の青いハリネズミ、ソニックの可愛さが全開です!
2019年4月にトレイラー公開された当時、微妙にリアルなアレンジがされたソニックの姿は大変な物議を醸しました。
ゲームのソニックとはかけ離れた顔、そして何とも言えないスタイルというか全身のフォルム。
くりす
同時期にはちょうど『名探偵ピカチュウ』の公開間近、モフモフの黄色いピカチュウの可愛さが話題にもなっていて、余計にソニックのデザインが不評を買ってしまった原因かもしれませんが。
くりす
あまりの批判と不人気振りに最終的にジェフ・ファウラー監督がデザインの変更を約束、公開時期も延期するという異例の事態に発展!
そんな紆余曲折を経て生まれたのが、新生ソニック・ザ・ヘッジホッグです。
原作のゲームキャラクターとの違いはあえて言うなら、白目がギリギリつながっていないところ、ふわふわの毛並み、靴の金色の金具がないくらいでしょうか。
旧デザインよりぐっと可愛さが増し、ゲームファンには馴染み深いものになっています。
くりす
可愛らしい見た目だからこそソニックの孤独さに切なさを覚え、腕力はないなど弱点もあるからこそ共感し、頑張る姿に思わず応援したくなるのが人情というもの。
主役のソニックのデザイン変更、そして映画ならではのキャラ付けは大正解だったと思います。
まだまだVFXの制作が進んでいなかった時点での変更で、コストも抑えられたのはまさに不幸中の幸いでした。
公開された『ソニック・ザ・ムービー』のソニックはフワフワモフモフ、子どもたちにも怖がられない可愛らしさが全開になっています。
クイーンの名曲「Don’t Stop Me Now」が流れる中で、スーパーパワーを使うシーンのソニックは思わず頬が緩むほど可愛いです。
くりす
久し振りにスクリーンに帰って来たジム・キャリーがまさに本領発揮の怪演技!
今作の悪役を演じたのは『マスク』『グリンチ』『トゥルーマン・ショー』でお馴染みのジム・キャリーです。
カナダ出身の俳優で、コメディアン、漫画家、絵本作家でもあるマルチな才能の持ち主。
さすがと言うべきか、『ソニック・ザ・ムービー』でもドクター・ロボトニック役で異彩を放ちまくっています。
役のためにわざわざ増量しただけあって体型やヒゲは当然のこと、黒ずくめの衣装などのビジュアル、主人公ソニックの宿敵として怖いほどマッチしています。
ジム・キャリー以外誰ができるの?というくらい、最高にマッドなサイエンティストを熱演&怪演しているのです。
アドリブだったというキレキレのダンス、お馴染みの顔芸、オーバー過ぎるほどのリアクション、マシンガントーク、すべてが絶妙にマッチしていてゲームの悪役そのもの。
その上で、いちいち行動と言動が面白いところやソニックにしてやられるところなどどうにも憎めない存在なのです。
くりす
そんなドクター・ロボトニックの日本語吹き替えは現在までほぼ専属でジム・キャリーの吹き替えを担当している山ちゃんこと山寺宏一が担当しています。
山ちゃんの相変わらずの上手さも堪能できるので、吹き替えもオススメです。
くりす
製作陣のソニックへの愛と遊び心を感じることになりますよ。
そして、ソニックを助けて共に行動するうちに友情を育むことになる田舎の保安官トムを演じたのはジェームズ・マースデン。
日本の洋画ファンには『X-MEN』シリーズのサイクロップスや『魔法にかけられて』のエドワード王子、ドラマ『ウエストワールド』のテディ役でお馴染みのはず。
若い頃から変わらず、典型的な「ハンサム」で、四十代後半にはとても見えないからか、ソニックとの珍道中も違和感ないのはさすがです。
くりす
ソニックの相棒にはまさにハマり役。
続編にはジム・キャリー共々、絶対に続投希望したいところです。
王道のストーリーだからこそ、大人から子どもまで楽しめます!
くりす
冒頭ですでに、そんな予想は大いに覆されました。
まだ子どものソニックが敵から追われ、たった1人で見知らぬ地である地球に来て以来10年間、誰とも触れ合うことなく隠れ住んでいる姿ですっかりソニックに感情移入してしまう、ヒューマンドラマ展開なのです。
そして映画が進むにつれ、種族の違うソニックとトムの笑いと危険がたっぷり詰まった、まさかのバディもののロードムービーだったことに観客は気付かされるわけで。
ソニックがバケツリスト(一生のうちにやってみたいことをまとめたリスト)を作って、トムと次々こなしていく姿は見ていて微笑ましさを覚えると同時に、10年間どれだけ孤独だったかを思って、胸が苦しくなってしまうほど。
ロードムービーのラストは自らの居るべき場所に戻る、または目的地に辿り着くわけですが、『ソニック・ザ・ムービー』は自らの居場所を見つけ再確認する物語になっています。
ソニックは友情とホームを手に入れ、トムは自分の居るべき場所がどこなのかを再確認します。
トムの心情が変化していく過程は大人だからこそわかる展開で、自分の居場所を見つけるために旅立つ展開が多い昨今の作品とは一味違う着地点になっています。
くりす
メインターゲット層は間違いなく子どもたちなのですが、大人もちょっと考えさせられる物語になっていて、親子で楽しむにはうってつけの作品です。
何より本作は子どもが映画の楽しさを知るきっかけになれそうな、そんな魅力にあふれています。
ゲームのソニックの「前日譚」とも言える位置づけなので、ゲームに関して何も知らない人でも充分に楽しめるのもポイントが高いです。
爆速スピードのソニックらしく興行収入が世界で大ヒットを記録、あっという間に続編の製作も決定。
続報を期待して待ちたくなる、そんな最高の映画でした。
くりす
『ソニック・ザ・ムービー』まとめ
💥💫絶賛公開中💫💥#ソニック が超音速で
大スクリーンを駆け抜ける💨💨💨#映画ソニック pic.twitter.com/k492AEFjt5— 『ソニック・ザ・ムービー』公式 (@Sonic_MovieJP) June 30, 2020
以上、ここまで『ソニック・ザ・ムービー』をレビューしてきました。
- 冒頭のSEGAのロゴが出た時点で感動した人は多いはず!
- 続編につながる本編後の映像は要チェック。続編への期待が一気にふくらみます
- ロードムービーやバディものが好きな人、『名探偵ピカチュウ』が面白かった人におすすめです!
▼動画の無料視聴はこちら▼