次々と証言台に立つ証人たちに尋問を繰り返す検事の涼子(上白石萌歌)と弁護人の神原(宮沢氷魚)。
学校内裁判は証言台に立つ人間の本性をもあぶり出し、不穏な空気に包まれていきます。
俊次(坂東龍汰)が有罪の可能性が高くなるにつれて、涼子は自分が主導する裁判の怖さを痛感し始めていました。
そんな中、津崎校長(小林薫)は、保身のために理事長の大出勝(田中哲司)の指示に従っていた行動に後悔し、裁判に出廷する決断をします。
目次
ドラマ『ソロモンの偽証』 前回振り返り
ついに始まった学校内裁判は、俊次の父・勝(田中哲司)の突然の逮捕で中断してしまいます。
不安が渦巻く中、再開した裁判の証言台に立つ関係者たち。そして、涼子に説得された樹理(山本舞香)が裁判に入廷し、「大出が柏木を殺すのを見た」と証言します。
それを聞いて逆上した俊次は、樹理に襲い掛かり、混乱した裁判はまたも休廷してしまいます。
そんな中涼子の父・剛(高嶋政宏)率いる捜査二課は、保険金詐欺以外の事件について勝を追及していました。
そして裁判4日目。証言台に立った大出の仲間である井口は、「大出が『柏木を殺した』と話していた」と証言したのです。
【ネタバレ】ドラマ『ソロモンの偽証』第7話あらすじ・感想
井口の証言
大出(坂東龍汰)の仲間である井口が証言台に立ち「大出が『柏木を殺した』と話していた」と証言しました。
しかし、井口は日頃から大出に理不尽な暴力を受けており、腹いせに大出に不利な証言をしたのではと、弁護人の神原(宮沢氷魚)は指摘しました。
井口は、大出に対してムカついているから本当のことをバラしたと言いました。
「もうウンザリなんだよ!」
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涼子(上白石萌歌)は、樹理(山本舞香)にそのことを確認すると、樹理は「ただの仲間割れだ」と答えました。
「どうだっていいでしょ、大出がやったことさえ証明できれば」
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顧問弁護士
大出の父・勝(田中哲司)は、警察で保険金詐欺とは別に、12月24日に大物議員との不正取引の相談をしていたのではないかと、聞かれていました。
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その頃、勝の顧問弁護士が津崎校長(小林薫)を訪ねていました。
弁護士は、勝から預かったものを渡して欲しいと言います。
それは、クリスマスイブに行われた勝と議員秘書との謀議の音声が収録されていました。
勝は、自分の保身のための裁判を妨害した校長も共犯だと言いました。
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校長は、SDカードを渡すことなく、弁護士を追い出します。
弁護士は、自分の立場をよく考えろと一通り校長を脅して帰って行きました。
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責任の重み
裁判は、俊次の有罪に傾いてきました。
検事である涼子は、裁判には勝っているものの、もし俊次が無罪だったことを考えると、今更ながら自分が起こした裁判の重みを痛感し、怖くなってきてしまいました。
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卓也の兄
裁判5日目。
この日は柏木家にかかってきた5件の電話について、弁護人の神原は自殺しようとした卓也が家族に別れを告げるためにかけたものだと主張しました。
そして、証言台には卓也の兄が立ちます。
涼子は、卓也が家族に別れを告げるなら、家族の携帯電話にかければいいし、縁もゆかりもない場所で死に場所を探すのは不自然だと反論します。
卓也の兄は、裁判が始まる前からずっと弟は殺されたと主張しています。
「弟は自殺するようなやつではなかった」というのが根拠ですが、神原は兄は高校の時から柏木家とは離れて暮らしていて、卓也とは年に数回しか会わない仲だということを明らかにされます。
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本当の卓也
神原は、卓也本人から聞いた話として、子供の頃から病弱だった卓也を両親が溺愛していたため、弟を憎んでいたのではないかと指摘しました。
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当時から兄弟仲は最悪でした。
神原は畳みかけるように、成長した弟が何を考えているのかわからなかったはずだと責め立てました。
すると、卓也の兄は激昂し、弟が自殺したと思われたくなかったことを認めました。
そうでなければ、両親は人と違う崇高な卓也が、この世に見切りをつけて自殺したと勘違いするからです。
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「みんな卓也の本性を知らないんだよ!」
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再出廷
検察側の証人として、再び美術教師(中村ゆり)が証言台の前に現れました。
涼子は、教師に高校生の頃はどんな人物だったか尋ねます。
教師は、地味で目立たない空気のような存在だったと答えます。
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さらに涼子は、彼女が仕事を辞めて絵に専念すべく、コンクールに応募し続けていたことを明かし、上手くいかない自分の境遇と、卓也を重ね合わせたのではないかと指摘しました。
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教師は、卓也の口を借りて愚かな世間を批判しようとしたのかもしれないことを認めました。
そして、卓也が自殺したかどうかは、改めて考えるとわからないと答えました。
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暴行の被害者
校内は、俊次が犯人かもしれないという空気が流れていました。
そのことで保護者たちも騒ぎ始めます。
涼子は、証人たちの心の奥にあるものを引きずり出して、俊次に有罪判決が出たあと、本当は無罪だったらと考えると、不安でたまりませんでした。
しかしもう裁判を止めることは出来ません。
涼子は、他の暴行事件の被害者を呼び出しました。
被害者の少年は車いすで現れ、俊次から理不尽な暴行を受けたことで歩けなくなるかもしれないほどの怪我を負っていました。
にも関わらず、両親が大出勝に脅されたことで、被害届を出さなかったと言います。
俊次を恨んでいる少年は、俊次は簡単に人を殺せる人間だと断言しました。
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俺、やってない。
教師たちは、裁判のあまりの影響力の大きさに、中止を提案してきました。
本当に裁判をして良かったのか迷っていた涼子は「中止にしてもいい」と受け入れました。
しかし、神原は今やめても、俊次は一生レッテルを貼られて生きていくことになると訴え、もう少しでアリバイが証明できそうだから続けさせて欲しいと懇願しました。
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その頃俊次は、今までの自分の行動と初めて向き合っていました。
「俺、やってない」
俊次は母親に訴えます。
「でも、やっててもおかしくなかった・・・」
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裁判最終日
この日証言台に現れたのは、津崎校長でした。
校長は、俊次のアリバイを証明し、その証拠を警察に届け出たと証言しました。
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「大出君は柏木君を殺害するのは、物理的に不可能です」
そして校長は、自分が保身のために告発状を握りつぶしたことを告白し、自分が対処を怠ったせいで、生徒たちに苦しい裁判をさせることになったことを反省し、裁判後に辞職すると述べました。
「そんなの嘘!私見たんだから!」
嘘がバレた樹理は、法廷を飛び出して行ってしまいました。
茂木(橋本じゅん)が調べたところによると、樹理はかつて大出の命令で、井口と橋田を含めた3人から酷い暴行を受けていました。
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電話をかけていた少年
俊次は、改めて認否を問われ「殺していない」と否認しました。
これによって神原は無罪を主張します。
しかし、その直後神原は警察に寄せられた、俊次の犯行であろう被害届を俊次の前に並べました。
神原は、この中の誰もが告発状を出す可能性があり、そうさせた俊次の罪は重いと断罪しました。
そして差出人は、告発状を出すことでなんとか生きることが出来たのではないかと、差出人を慮りました。
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俊次の無罪がほぼ確定したところで、全ての尋問が終わりました。
しかし、卓也が何故自殺したのかという謎は残ったままです。
その時、裁判を傍聴していた電機店の主人が涼子に話しかけて来ました。
「あの子無事だったんだね。てっきり自殺したのかと」
そう言って指さした先には、神原の姿がありました。
ドラマ『ソロモンの偽証』 第7話 ネタバレ・感想&まとめ
これまでに何度もどんでん返しが起きた今作ですが、遂に最大のどんでん返しが展開されました。
なんと、クリスマスイブの夜、電機店の主人が目撃していたのは、神原だったのです!
神原が自殺をしていようとしたのか?卓也を殺したのは神原なのか?
後は判決を待つのみだった裁判ですが、涼子は裁判を延長させることを決めます。
次回最終回、必見です!