海外ドラマ『ソーシャルディスタンス』あらすじ・ネタバレ感想!パンデミックがもたらした「新しい日常」を過ごす普通のひとびとの物語

出典:IMDB

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、2020年3月から始まった全米各地のロックダウン。

『ソーシャルディスタンス』は、パンデミックにより、外出を制限され隔離生活を余儀なくされた普通のひとびとの生活を描いたアンソロジーです。

ロックダウン後に始まった『ソーシャルディスタンス』の制作は、短期間の間にソーシャルディスタンスを守りながら、撮影・編集が行われたといわれております。

隔離生活の中にあっても、変わっていく社会情勢も盛り込んで「距離感とは?」を問う、コロナ禍ならでの緊張感あふれる作品となっております。

ポイント
・隔離生活を余儀なくされたひとびと
・加速したオンライン生活
・ステイホームの苦労
・刻々と変わる社会情勢

それでは『ソーシャルディスタンス』をネタバレありでレビューします。

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【ネタバレ】『ソーシャルディスタンス』あらすじ・ネタバレ感想


パンデミックに翻弄されるひとびと

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ロックダウンのおかげで職場の床屋を開けることもままならないアイク(マイク・コルター)は、オンラインで調髪のアドバイスをする仕事で生活をつなぐ日々。

恋人とも別れたばかりで、友達の誰もが家族で過ごす中、家でひとり過ごすのを心細く感じているのでした。

退屈しのぎのSNSへの投稿や友達とのオンライン通話を続けていても、孤独をつのるばかり。

元アルコール中毒のアイクは、自宅での苦しい時間に耐え切れず、断酒を貫くことができず、酒に手を出して泥酔する姿をSNSに晒してしまうのでした。

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些細なきっかけでお酒に手を出してしまったアイクは、特に弱い人ではないのです。

断酒のサポート・グループや、友達とどんなにオンラインでつながっていても、孤独はなによりの敵。

物理的に友達や仲間と、空間や時間を共有しないのは、どんな人にとっても苦しい環境だと思います!

心臓麻痺で亡くなった父フリオのオンライン葬儀の準備にいそしむミゲル(オスカー・ヌニェス)。

移動制限のかかる中での家族葬に、口うるさい妹のレイナ(ダフネ・ルービン=ベガ)、いい加減な弟のサンティ(ギジェルモ・ディアス)をオンラインで繋いで、これまでの全く違った形の葬儀を執り行おうとしております。

ZOOMで繋いだ葬儀では、トニーおじさん(ミゲル・サンドバル)は、音声が聞こえないし、家族が集まれないと不満をもらすレイナ、喪服すら着ないで下半身は短パンという姿で参加したサンティ。

あげくには、ZOOM爆弾の邪魔も入り、レイナとサンティのケンカを始まる始末で葬儀の進行は全くうまくいきません。

そんなミゲルのオンライン葬儀を滞りなく繋げたのは、姉弟ゲンカの間を割って入ったがトニーおじさん。

最後に家族の気持ちをひとつにまとめ、和を取り戻したのは、故人のフリオを偲び、子供たちを想うフリオの真心を代弁したトニーのスピーチなのでした。

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新型コロナウイルスの蔓延が作り出した「新しい日常」。

便利だったはずのオンラインも、テクニカル面で時にストレスになることもあるという、2020年を生き延びた誰もが知るオンラインあるあるが「葬儀」という形で描かれていたのが印象的でした。

ステイホームの苦労

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マルコ(ブライアン・ジョーダン・アルバレス)は、パートナーのシェーン(マックス・ジェンキンス)にイライラがとまりません。

ネットサーフィンをしながら、ダラダラ家で過ごすシェーンは、家でオンライン会議をするマルコの仕事もお構いなしにマイペースに過ごす毎日。

マルコの同僚アリヤ(ラナ・ロイ)とのオンライン通話を中断し、ケンカにまで発展してしまう有様で、オンラインのマイクを消し忘れ、アリヤにケンカの一部始終を聴かれてしまうという失態をおかす始末。

そんな自宅という限られた空間で過ごす閉塞感にカリカリしすぎて、自分を見失っていたと気づいたマルコ。パートナーのシェーンと別れる選択はないと、力の抜いた生活をしようと考えをあらためるのでした。

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ゲイ・カップルのマルコとシェーン。お互いにカリカリする、距離感ゼロの生活は、2020年に誰もが体験したはずで、ステイホーム生活には苦労が絶えないのです!

コロナウイルスに感染をして自宅療養をする妻のアン-マリー(アリ・アン)と、同じ屋根の下でオンライン通話をするグレッグ(ピーター・スカナヴィーノ)。

隣の部屋にいるのにママに会えない息子のトレヴァー(レオ・バイ=スカナヴィーノ)が愚図るのをなだめることができません。

幼すぎてコロナウイルスの脅威が理解できないトレヴァーに、今の状況を説明ができず困り果てているグレッグは、妹のリサ(タミ・サガー)から、トレヴァーに「ハチャメチャな話」をしてかみ砕いて話をするようにアドバイスをされます。

妻の回復を願いながらも、不安に押しつぶされそうになるグレッグを励ます妻のアン-マリー。

死さえも覚悟するアン-マリーは、先の見えない現状に、息子のために何ができるかを考えるのでした。

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『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』でおなじみのピーター・スカナヴィーノも、『ソーシャルディスタンス』では、病に伏す妻を心配する普通のパパで、刑事姿からすっかり見違えました。

そして息子のトレヴァーを演じるのは、ピーターの実の息子のレオです。どおりでパパに甘えるトレヴァーの姿が自然なわけです!

オンラインと実像

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eスポーツに興じるティーンエイジャーのミア(カイリー・リヤ・ページ)は、同じチームのジェイク(デビッド・イヤコノ)が好き。

ゲームでしか会えないジェイクにアプローチをするのに、友達のライリー(ラクラン・ワトソン)もミアの気持ちがお見通しで、ミアに告白するようにけしかけます。

SNSのあらゆるプラットフォームを調べてジェイクの興味のあることを繋ぎ合わせてジェイクの興味を引いたミア。

ジェイクからも告白を受け有頂天になるミアでしたが、ジェイクの裏アカウントの差別的投稿を見て、これまでのときめいていたジェイクへの気持ちが一瞬にして冷めたのでした。

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友達とも簡単に会えなくなった若い世代のミア。

SNSを縦横無尽に駆使して相手のことを知った気でいても、どんなに毎日オンラインでやりとりをしていても、その人となりは、なかなかわからないと実感するエピソードでした。

『ソーシャルディスタンス』あらすじ・ネタバレ感想まとめ

コロナ禍のリアルなひとびとの生活

以上、ここまで『ソーシャルディスタンス』をレビューしてきました。

要点まとめ
・隔離生活で浮き彫りになる家族の形
・オンラインでつながっていても感じる孤独
・相手との距離感を見直すパンデミック
・直接会わないとわからないこと

『ソーシャルディスタンス』は、全米各地のロックダウン開始後に制作された作品で、4月から5月までを時系列にそって、巣ごもり生活を送る、様々な世代の視点でつづった8話構成のアンソロジー。

それぞれのキャストを映した画面構成も、Face TimeやZOOM、Instagram、Googleの検索画面、監視カメラ映像を通したもので、オンライン生活を、よりリアルに描いております。

そして物語は、コロナ禍における最大の抗議活動となった「ブラック・ライヴズ・マター運動」の発端となった、ジョージ・フロイドの死の起きた5月末で終点を迎えます。

刻々と社会情勢が変わっていく、未曽有のパンデミックの年だった2020年。

世界の誰もが「新しい日常」を受け入れざるを得なかった状況を、様々な視点から切り取った作品で、誰もが共感できる巣ごもり生活の「距離感」を描いた意欲作だと思います。

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ぜひご覧ください。
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