たまに想像しちゃうんだ…子供がいる生活を。
いまのままでも幸せだけど、
違う幸せの形もあるんじゃないかって。
第7話「逡巡」では、夫がお酒の力を借りて秘めていた本音を語ります。
40代夫婦(観月ありさ×吉沢悠)の函館週末旅。
滞在先は、日本一空港が近い温泉地・湯の川温泉 ホテル万惣です。
夫婦で仕事に生きようと決めて歩んできた、幸せの形は間違っていたのか?
最終話の1つ前、
人生の選択について、夫婦に誤差が生じはじめます…
目次
ドラマ『週末旅の極意 夫婦ってそんな簡単じゃないもの』前回第6話のあらすじと振り返り
銀行員・矢吹仁(吉沢悠)は、週明けまでにシンガポール転勤をどうするか決断しなければなりません。
一緒には行けないと妻・真澄(観月ありさ)から言われます。
単身赴任するか否か…答えがでないまま、悩みながら博多入り。
三連休の週末旅は、残りあと1泊!
そんな夫の様子を見て、真澄は博多で別行動を提案します。
博多の街ブラをしながら、真澄は博多グルメを1人で堪能。
仁は、宿泊先の「クロスライフ博多天神」で過ごします。
このホテルにしかない“デジタルアートが流れるお風呂”に入りながら、
“これから”をじっくり考えて決めました。
夕食は夫婦そろって、元祖・もつ鍋楽天地でもつ鍋を!
真澄は、仁の言動から彼が単身赴任を決断したと察します。
…ところが、週明け!
仁は、職場で栄転話を断って帰ってきました。
日本にいながら世界を動かす仕事をすると決めたと。
そして、日本にいれば真澄との週末旅も続けられると。
大きな決断を終えた仁は、とても清々しい顔をしていました。
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彼が下した大きな決断に驚かされた第6話。
第7話、矢吹夫婦が再び“子供のこと”を考えます。
【ネタバレあり】ドラマ『週末旅の極意 夫婦ってそんな簡単じゃないもの』第7話あらすじと感想
時短勤務の同期(雛形あきこ)に言われて…
16時までの時短勤務をしている同期の部下・南千夏(雛形あきこ)へ…
矢吹真澄(観月ありさ)は、部長としてすこし協調性をお願いしようと話し合いの場を設けます。
「感謝してる。でも、絶対に謝らないよ。」
千夏は、会社の規定で当然の権利だから譲れないと堂々と話します。
「これから続くみんな、謝りながら子育てしなきゃならなくなる…これだけは譲れない。困らせてごめん。」
真澄に話す隙を与えず、千夏は自らの意見をまっすぐ通します。
同じチームの浜田佐和子(村岡希美)&佐々木彩奈(平塚日菜)が、2人のやりとりを心配そうに見つめます。
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「どっちが幸せか?なんて意味のない話だけど…私は時々、真澄が羨ましくなるよ。」
かつて、千夏は妊娠を期に成し遂げたかった企画を諦めた経緯があります。
あの企画が通っていたら、部長は千夏になっていたかも。
「お互い自分で選んだから、今の環境にいる…真澄も、違う結婚相手を選んでいたら“違う人生”だったかもしれないし。」
千夏にこう言われて、真澄はふと考えてしまいます。
この日も、16時に千夏は帰っていきました。
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ひっかかりを連れたまま函館週末旅へ。
週末旅を楽しむ秘訣は、仕事の疲れやストレスを持ち込まないこと。
でも、千夏との会話のひっかかりを遥か北の大地にまで持ってきてしまいました。
函館週末旅の宿は、函館空港からなんと10分!
日本一空港に近い温泉地・湯の川温泉 ホテル万惣。
レトロとモダンが混在したおしゃれなロビーで、矢吹夫婦を温かく迎えてくれたのは文明開化絵巻をコンセプトにしている5m超えの大きな暖炉でした。
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実物にはもっと癒されるに違いない。
1人の男の子が走ってきて、夫・矢吹仁(吉沢悠)の足にしがみつきます。
「パパ!」
パパに間違えられて、驚きながらも優しく笑う仁。
本当のパパが「雪那ー」と、その子を呼び戻します。
仁にとっては、なんだか心が温まる嬉しいハプニング(ひととき)でした。
日本一空港に近い温泉地で、身体も心もお腹も満たされる!
夫婦は、部屋で浴衣に着替えて大浴場・湯蔵へ。
温泉リビングがコンセプトの“寛ぎの大浴場”は施設が充実しています。
アロマスチームサウナに、ドライサウナ…
1人温泉を満喫できる壺湯まで!
気持ちよくあたたまった2人を待っていたのは、北海道ハスカップ水とアイスの無料サービス!
真澄は湯上りビールのためにガマンします。
夕飯は、函館ダイニング・蔵祭でビュッフェ!
ほっけの刺身やラクレットチーズ、職人がその場で握ってくれるお寿司も。
お待ちかねのビールを美味しそうに飲む真澄。
仁は、食事のお供に純米酒・五稜を選びます。
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一生懸命綿あめを作る彼を見て、仁が微笑みます。
すれ違う…夫(吉沢悠)と妻(観月ありさ)が求める幸せのカタチ。
すべてに大満足し、ロビーのソファで寛ぐ矢吹夫婦。
ふいに、仁が思い出し笑いをして…その理由を語ります。
「さっきの子が大きい綿あめ作ろうとしてずーっとグルグルしてた…子供って面白くて、どれだけ見てても飽きない。あんな子がいたら毎日退屈しないんだろうな。」
真澄の顔が曇ります。
仁はそれに気づいてフォローします。
「気にしないで。子供は真澄がその気になるまで待つし。」
“待つ”という言葉が、真澄にひっかかってしまいます。
私は、待たせているというプレッシャーを感じながらこれからも生きていかなくてはいけないの?
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言い訳の言葉は浮かんだけど、仁は口にしませんでした。
その空気に耐えられず、真澄は1人で飲み直すと言って席を立ちます。
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飲み直すと言ったものの、真澄はお酒を飲む気になれず…
浴場近くのラウンジでハスカップ水を飲みます。
たまに想像しちゃうんだ…子供がいる生活を。
また、仁が両親と手を繋いで楽しそうな雪那くんを見かけます。
子供を真ん中にして笑い合う…
僕達にも、あんな親子週末旅をする幸せの形もあったのでは?
つい考えてしまいます。
「今日は僕も付き合うよ。」
“はこだてビール”を買い、仁が真澄を部屋で飲もうと誘います。
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子供が欲しいとハッキリ言わずに逃げ、いつも真澄を言い訳に使うと。
ビールを飲みながら、真澄にこう煽られた仁。
彼は、お酒の力を借りてついに本音を述べます。
「僕だって…子供は欲しいよ。」
仁は、綿あめ作りを頑張る雪那くんを見て思った事があります。
僕だったら、あの子におっきい綿あめ作ってあげられるのに…って。
2人の間に子供がいる生活を、たまに想像しちゃうんだ…。
いまのままでも幸せだけど、違う幸せの形もあるんじゃないかって。
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彼のパートナーは、本当に私でいいの?
お風呂なら、彼に見られずに思いっきり泣けます。
誰もいない大浴場で、真澄は声を殺して泣きます。
仁がのぞむ幸せの形、真澄がのぞむ幸せの形。
夫婦がそれぞれのぞむ幸せの形は…いま、違ってきたように感じます。
翌朝、酒に飲まれた仁は昨晩のことをあまり覚えていないと話します。
「僕にとって一番大切なのは何か…自分の中で揺れている部分があるんだ。」
「わかってる。こういうときは、美味しいもの食べよ!」
真澄は、乗せ放題の海鮮丼を盛り盛りで食します。
仁は、貝のお味噌汁をすすり…深刻そうな顔をしてひとこと。
「言ってなかったんだけど…函館は塩ラーメンも絶品なんだ。」
「えーそれ、今言う?」と、悔しがる真澄。
夫婦はいつもみたいに笑い合います。
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頑張ってきたんだなって感じます。
すみませんって言う必要はないと、真澄は千夏に伝えます。
「代わりに“ありがとう”って言うのはどう?」と真澄。
「理解ある上司・真澄に、まずはありがとうって言いたい!」と千夏。
そして、千夏は“子育てしながら働く女性の環境を守るために、これからも堂々と迷惑をかける宣言”をします。
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選ばなかった別の可能性を考えるのはもうやめよう!
大切なのはこれからの人生だ…
でも、これからも仁のパートナーは私でいいのだろうか?と。
ドラマ『週末旅の極意 夫婦ってそんな簡単じゃないもの』の次回に期待するもの
ふと、選ばなかった人生について考えてしまうことがあります。
それに囚われすぎると、いまの幸せを逃してしまう…
そんな教訓を得た気がします。
それにしても、ラストの“別れ”を感じさせるような言葉にはハッとしました。
最終話となる第8話のタイトルは「幸福」。
週末旅の原点、箱根への再訪!
そこで、矢吹夫婦は“幸せ”と向き合います。