映画『娼年』あらすじ・ネタバレ感想!松坂桃李が6人の女優とベッドシーンで絡む衝撃作【R18指定】

映画『娼年』あらすじ・ネタバレ感想!

出典:U-NEXT

「女性なんてつまらない」と思っていた普通の大学生が、あるきっかけを経て娼夫となり、女性の欲望に触れていく。

Le Club Passion(クラブパッション)の娼夫・リョウ(松坂桃李)を中心に描かれる、女性たちの“普段は薄皮一枚隔てて内に秘めている欲望”の生々しい物語。

ポイント
  • 原作は石田衣良初の恋愛小説
  • どういう形であれ人は欲望を抱えているし、愛されたいと思っていると感じさせられる作品
  • 個人的には夜更けに一人で、ホットミルクを飲みながら見たくなる作品です

それではさっそく映画『娼年』をネタバレありでレビューしたいと思います。

映画『娼年』作品情報

映画『娼年』作品情報

出典:映画.com

作品名 娼年
公開日 2018年04月06日
上映時間 119分
監督 三浦大輔
脚本 三浦大輔
原作 石田衣良
出演者 松坂桃李
真飛聖
冨手麻妙
小柳友
猪塚健太
桜井ユキ
馬渕英里何
荻野友里
佐々木心音
大谷麻衣
西岡徳馬
階戸瑠李
江波杏子

映画『娼年』あらすじ


大学生のリョウこと森中領(松坂桃李)は、バーのアルバイトに精を出していた。

ある晩、ホストクラブで働いている中学時代のクラスメートの田島進也が、客の御堂静香を連れてリョウがいるバーを訪れる。
出典:シネマトゥデイ

【ネタバレあり】映画『娼年』感想レビュー

“普通”の大学生の日常が変わる一晩

森中領(松坂桃李)は都内の名門校に通う大学生です。

特に感情を抱かない女性相手に行きずりの関係をもち、大学にも別に熱心に通うわけでもなく、なんとなくの日々。

バイト先であるバーのカウンターに立っていると、女性が一人来店しました。

ここで待ち合わせだという女・御堂静香(真飛聖)の元にやってきたのは、領の中学の同級生・田辺進也(小柳友)でした。

進也は現在ホストをしており、静香は進也の客で、今日が初めての店外デートとのことでした。

進也は唐突にホストとバーテンどっちのカクテルがおいしいか勝負しようと言い出し、二人でそれぞれ作ったカクテルを静香に振る舞います。

静香は「今すぐ飲むなら進也、ゆっくり飲むなら領くんかな。」とカクテルの味を評しました。

二人が店を後にして、領がカクテルのグラスを片付けようとした時、コースターの下に静香の名刺が置いてありました。

「Le Club Passion」と書かれた名刺の裏には静香の名前と、手書きで“仕事が終わったら店の前で待っています”と書いてありました。

領がバイトを終えて店を出たところで静香が赤い車で現れ、自分のマンションに行こうと誘います。

バーでの会話の中で“女性なんてつまらない”と言った領の言葉が引っかかっていたらしい静香は「セックスもそうなのか?」と問いました。

領いわく“手順の決まった面倒な運動”だというのを聞いて、静香は「本当にそうなのか証明して欲しい」と言います。

静香のマンションに到着し、シャワーを浴びようとする領でしたが「髪や体やにおい、いつもどれくらい清潔にしているかということや習慣を確かめたい」と言われてしまいます。

恐らく内心では面倒くさいなと思いつつ、ぶっきらぼうに服を脱ぎ、行為を始めようとしたところで静香の後ろから少女が現れました。

「あなたの相手をするのはこの子」

そう紹介されたのは咲良(冨手麻妙)という生まれつき耳の聞こえない少女でした。

「あなたのセックスを試してごらんなさい?私はここで見てる。良いでしょ?」

静香の言葉に促され、領は咲良と行為を始めます。

すべてが済んだ後、静香は領のセックスに5,000円の値を付け、お札を一枚ベッドに置きました。

その上に咲良も同じく5,000円を置いて、静香いわく「ギリギリ合格」だと伝えられます。

静香は会員制のボーイズクラブ“Le Club Passion”を経営しており、最低料金が1時間1万円。

つまり静香と咲良がつけた領のセックスの値段は、ギリギリ最低料金に達したということで“合格”。

女性を相手にデートしたり体の相手をするというクラブで働いてみる気があるなら明日中に連絡して、と言われ領は帰りました。

初めての客、初めての感情

翌日、静香の店で“リョウ”という名で働くことにした領は、服、靴、下着、それから女性に対する気持ちの在り方を指導されます。

静香のマンションで話をしているところに、金髪の青年・平戸東(猪塚健太)が現れました。

東は特別なお客様向けのVIP専用キャストです。

東は領をじっと見たあと、「きっと凄い売れっ子になると思うよ」と言いました。

相変わらず大学をサボっている領のバイト先に、同級生の白崎恵(桜井ユキ)がやってきました。

授業のノートを渡して、ちゃんと授業に来るように注意しているところに進也が現れます。

大学をサボり、不真面目で不良な領とは違い、自分はセックスは真面目だとふざける進也とそれをあしらう恵のやりとりを見ていた領は「女の子からすると良いセックスってどういうものなの?」と真剣に問いました。

値段もつけられないほど最高のセックスとはどういうものなのか、と。

恵は領の問いを真面目な質問として「好きな人と心を込めてすることじゃない?」と答えました。

領のもとに静香から電話がかかってきて“最初の客”を紹介されます。

待ち合わせは渋谷、MODIの入り口。

静香に選んでもらった服を着て待っていると、トレンチコートを着たショートボブの女性が声をかけてきました。

ヒロミ(大谷麻衣)と名乗った女性はクラブの常連です。

二人はカフェで他愛ない会話をします。

ヒロミは、領にとって年上の女性はどうなのかと問いました。

領は、「子どものころから大人の女性が好きだったから、どうして女性は年を重ねる事を罪のように言うのか不思議だった」と答えました。

ヒロミはその答えを聞いて「今日は楽しかった。静香さんによろしく。またね」とだけ言って帰ってしまいました。

なにかマズいことを言ってしまったのか、自分の返答は間違っていたのかと思った領でしたが、翌日もヒロミからの予約が入ったと静香に伝えられました。

他愛ない話をしたカフェでの待ち合わせ、時間より少し早く来て待っていたヒロミは少し色気を纏った雰囲気でした。

駆け引きのような言葉を2、3交わした二人は、ラブホテルに向かい激しく抱き合いました。

仕事を終えて静香のマンションに向かった領は、ヒロミから「専属にしたい」と連絡があったということを知らされました。

静香は言います。「女性にはそれぞれに、それぞれの欲望がある」と。

そしてクラブの仕事を始めたばかりの子は、予測不可能な“欲望”に圧倒されてしまう子もいると話しました。

それに対して領は「女性のことをもっと知りたいと思うようになった」と言いました。

領(松坂桃李)が年上の女性に抵抗感を抱かない理由

後日、別の客との待ち合わせ場所に赴くと、ショートボブで眼鏡をかけて小説を読んでいたイツキ(馬淵英里何)が声をかけてきました。

二人でレストランで食事をしているとき、領は他愛ない会話のきっかけとしてさっき読んでいた本が何なのかを聞きました。

イツキの「プラトンを読んでいた」という答えがきっかけで、プラトンの小説が好きな領は饒舌になります。

ふと自分ばかり喋ってしまって申し訳なく思った領に、イツキは「それ飲んだら私の家に行きましょう」と言いました。

イツキの家では、今度は私が喋る番だとイツキが喋りだします。

小学校の頃、夏の日に幼馴染と帰った時のこと。

自分が初めて感じたエクスタシーの事。

“変わった性癖”と言えるそれを暴露して欲望をさらけだしたイツキは、満足そうな表情を浮かべました。

後日、領が歩いているところに静香と咲良が通りがかりました。

せっかくだから三人で食事をしようという提案で、領の行きつけの高田馬場にある居酒屋に行きました。

静香は客からの領の評判が良いということを話します。

領が相手だと年の差に引け目を感じないと客たちが口をそろえて言うことを不思議に思っている静香は、領に理由を聞いてみます。

領は重たい話になると前置きしたうえで、10年前に亡くなった母のことを語り出しました。

風邪をひいて学校を休んでいた領に「暗くなる前に帰ってくるから、温かくしていい子にしてね。わかった?」と言い残して、よそいきのワンピースを着て出て行った母は横浜の繁華街で倒れ、心筋梗塞で亡くなったのでした。

その頃から年上の女性に抵抗がなくなり、年齢を聞いて37歳という答えが返ってくるとわけもなく嬉しかったと領は言いました。

VIPクラスに昇格した、夜

娼夫となり、女性たちの欲望の何たるかを知り、ある時はセックスレスの主婦を抱き、ある時は糖尿病で体が思うようにいかないという男性から領と妻とのセックスをビデオに撮りたいと言われます。

それぞれに物語をもつ客たちの、内に秘めた欲望を見つけて引き出すことに娼夫としての在り方を見出した領は仕事にのめり込んでいきます。

そんなある日、領は東と同じVIPクラスに昇格します。

六本木のクラブ、フロアでは音楽に身を任せて男女が踊っているとき、領と東は特別な部屋で二人きりで話します。

ボーイズクラブに所属する男たちは皆どこか歪んでいる中、領は“普通”だから初見で売れっ子になると思っていたと話す東。

そのうえで、どうして自分がVIP向けに選ばれたのかを領に打ち明けました。

自分は痛みだけが快感として脳に送られる、と言う東がおもむろに服を脱ぐと肌のありとあらゆるところには切り傷のようなものがありました。

相手の体を傷つけるような趣味のある変態の金持ちばかりが東の客につくから、今の地位にいるということでした。

東は自分のことを話しても引いたりしなかった領に“お礼”だと奉仕します。

男女問わず人の体のことを必死に勉強したという東に口でイかされた領は、自分も何かお礼がしたいと申し出たところ「骨を折って欲しい」と言われます。

そして東の小指の骨を折り、快感を与えたのでした。

領(松坂桃李)の恋、静香(真飛聖)の過去と今

領がボーイズクラブの仕事にのめり込んでいく中、まったく大学へは行かなくなっていたことを心配していた恵は、領が娼夫の仕事をしていることを知って「がっかりした」と言いました。

そのことを恵に伝えたのは進也でした。

汚い仕事、領をたらしこんだ頭のおかしいおばさんとも寝ているんでしょ?などと罵られた領は、黙っていられなくなり喧嘩になってしまいました。

次の客は「今日が誕生日」だという70歳の未亡人。

領の手を握り、あなたの話を聞かせてと言います。

領は先日の恵と進也との喧嘩のことを話します。

そして、娼夫という仕事に対する気持ちを話し始めました。

娼夫を続ける意味、“女性はつまらない”としか思っていなかった自分を変えた女性の存在を話していると、老女は話を聞いていただけなのに絶頂を迎えました。

数日後、領が静香のマンションへ行くと、静香は「今、お店はリョウとアズマの二人がNo.1を争っている」と言いました。

何かご褒美をあげなきゃね、と。

何が欲しいのか問われた領は、自分と付き合ってほしいと言いました。

年齢を盾にして断ろうとする静香でしたが、年の差が障害にならないことを知っているためにキスされ、押し倒されてしまいます。

強引に推し進めようとする領に平手打ちして「他のことなら何でもするから」と言う静香に対して、領はもう一度試験を受けさせてほしいと申し出ました。

どれほど成長したのか見てもらいたいという理由で。

そして、その日の指名客との仕事の後で試験をすることになります。

しかし呼び出されたホテルで待っていたのは恵でした。

人には自慢できない仕事でもやりがいがあると言い張ったのを証明しろと言うのです。

行為の後、ずっと領が欲しかったと言う恵は、“プロ”の仕事を体感して自分と領は住む世界が違うと痛感しました。

領は、泣いている恵に「またバーに来て」と言いました。

あの店では、恵はいつ来てもタダだからと。

仕事を終えて静香の車でマンションへ向かう途中、静香は過去に娼婦であったことや、咲良は客との間に出来た実の娘であるということ、咲良が静香の仕事を手伝うと言って聞かなかった経緯、そして静香は今エイズに感染していることを打ち明けました。

どんなに注意してもセックスで感染する可能性はゼロにできないため、領に押し倒されたとき受け入れられなかったということを暗に伝えたのでした。

静香が見守る中、娼夫を始めるきっかけになった最初の夜のように試験が始まります。

あの時と違うのは、咲良と肌を合わせ、心を通わせる熱量。

領が女性の欲望を満たせるほど成長しているということでした。

後日、領はバーで転寝をしながら母の夢を見ていました。

目を覚ました時、そこに現れたのは咲良でした。

領はいつも報酬を渡される時に静香が出す青い封筒を手渡されます。

封筒に入っていたのは静香からの手紙でした。

まず書かれていたのはクラブが摘発されたという内容でした。

そして、静香が横浜のクラブの知り合い伝手に知ったことも書いてありました。

領の母も娼婦だったということ。

静香と咲良、領の母と領は同じ仕事で繋がっていたということ。

静香は、自分の病気がこれからどうなるのかわからないと記したうえで“またいつか三人で過ごした日が戻ってくることを願っています”としたためました。

一年後、領は未亡人の老女のもとを訪ねていました。

今日は老女の71歳の誕生日。

あの日とは反対に、女性は自分の話をし始めました。

誕生日になるとすでに亡くなっている夫が必ず会いに来ると嬉しそうに話す老女は、一年前とは違い一人で果てることなく領に体を預けました。

営業停止処分を受けていたクラブは領と咲良によって再開され、そこには“女性なんてつまらない”と言っていたころの領の姿はありませんでした。

『娼年』のざっくりとした感想など。

18禁ねぇ、言うてもイメージビデオくらいなもんでしょ?映画だし。

雰囲気でしょ?どうせ…とか思って見たんですけど、がっつりヤッてた。

そりゃ18禁ですね!という勢いで、ほぼ全編が濡れ場です。

御堂静香の心に引っ掛かった領は、一晩にして女性に対しての価値観が変わる経験をして、どんどんのめり込んでいくわけですよ。

つまらない、面倒くさいと思っていた女性やセックスに対しての価値観が180度変わっていく。

性に溺れていくというよりは、その中心にある欲望を覗くことだったり、客が秘める欲を叶えてあげることにやりがいを見出していくというか。

何人もの客とのエピソードが出てくる中、このあと行為に及ぶことがわかっている男と女の駆け引きみたいなものに興奮しました。セックスの描写そのものよりも。

やっぱり、一番わかりやすくドキドキしたのは最初の客・ヒロミとの駆け引きかなぁ…。

初めて会った時はカフェで少し話しただけで終わりにされて。

翌日改めて入った指名で、先に来て待っていたヒロミは、服装も視線も前日と雰囲気が違っていて。

そもそもヒロミを演じた大谷麻衣が私の好み直球どストライクだったからっていうのもあるんでしょうけど、本当にドキドキした。興奮した。

私は女だから客の目線で見ることになるんだろうなと思っていたんですけど、意外と領目線で感情移入している部分が多かったように思います。

このあたりは見る人によって違うんでしょうね。

なんて言うのが適切かはわからないんですけど、男女問わず見てみて欲しい作品です。

人の数だけいろんな欲望があって、自分が奥に引っ込めている欲望ももしかしたら許されるような気持ちになるかもしれないよって作品だと私は思います。

松坂桃李について感じたことなど。

やっぱりすごいんだなぁ松坂桃李は…と思いました。

ちょっと前に『不能犯』を見た時にも感じたんですけど。

色で例えたら別にふんわりした色でもない人だと思うんですよ、何色にでも染まれるよっていうタイプじゃないって意味で。

かといって何やっても松坂桃李じゃんってなるほど、ドぎつい個性的な色をしてるわけでもなくて。

でもどんな役をやっても“松坂桃李が演じている意味”がある俳優だなぁと…そんなにたくさんの作品を見たわけでもないけど、そう思いました。

『娼年』の領に関して引っかかったというか、しばしば頭の中をチラチラしてしまったのは“イク時めっちゃ声出すじゃん…”ってことくらいです。

いや、松坂桃李がそうなのかは知らないけど。領がそうなだけだと思うけど。

割と大体の映画の中で出てくる濡れ場に対して、大事なとこは出ちゃわないように撮ってるから角度が不自然だなーとか布団そんな風にかけてヤんなくない?とか考えてしまったりして、思考が離脱するタイプの私ですがほぼ全編濡れ場な今作『娼年』に関しては、そこまで余計なことを考えずに済んだのは、松坂桃李の演技あってこそだったのかもしれないなぁ。

領が幼いころに亡くした母の面影を追っているような描写とか、心の中で動いている感情みたいなものに対するお芝居も、私の深読み的な思い込み含めてですがよかったです。

静香に対して恋をしていく様子というか、あぁ好きなんだろうなっていうのが伝わってくる場面だったりセリフの声色とか、静香が領を受け入れられなかった理由を知る場面の表情とか、グッとくるところが多々ありました。

映画『娼年』まとめ

以上、ここまで映画『娼年』についてネタバレありで紹介させていただきました。

要点まとめ
  • ちゃんとストーリーのある“恋愛映画”だけどほぼ全編濡れ場です
  • でもただエロいだけじゃない、下品なわけでは決してない作品
  • 男女問わず生きとし生ける欲望を抱える人たちに見て欲しいです
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