『死役所』第2話あらすじ・ネタバレ感想!生まれる前に亡くなった赤ちゃんの切ない物語

ドラマ『死役所』第2話あらすじ・ネタバレ感想!

出典:『死役所』公式ページ

「お客様は仏様です」

シ役所の総合案内係のシ村(松岡昌宏)は、今日も淡々と仕事をこなしていきます。

殺されたと言いながら所定の手続きができず、役所内をさまよっている女子大生・ミチル(黒島結菜)は、赤ちゃんが1人でシ役所に来たのを見つけ、赤ちゃんをどうにかしたいと考えます。

しかし、シ役所の面々は「仕方がない」と言うばかりで…。

生まれる前に亡くなった赤ちゃんにまつわる切ない物語です。

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『死役所』第2話あらすじ


偶然「死刑課」の部屋にたどり着いた三樹ミチル(黒島結菜)は、シ村(松岡昌宏)、ニシ川(松本まりか)らが死刑囚だったことを知ってしまう。

さらにハヤシ(清原翔)が、かつてニュースで死刑囚として報じられていたことも思い出し、死役所の職員たちに対する嫌悪感を募らせていく。

ドラマ『死役所』第2話あらすじ①

そんな折、ミチルは死役所のベンチでおくるみに包まれた赤ちゃんを発見。

あやしても泣き止まない赤ちゃんを、シ村は大人と同じ淡々とした態度で「死産課」へ案内する。

ドラマ『死役所』第2話あらすじ②

「死産課」が他の課と大きく違うのは、自分で申請書が書けないため、職員のシン宮(余貴美子)らが代筆しなければならないこと。

早速、死に至った経緯を調べると、この“おチビちゃん”は、8年間もの不妊治療の末にようやく授かった、荻野泉水(酒井若菜)の待望の赤ちゃんだったことがわかり……。
出典:『死役所』公式ページ

【ネタバレ】『死役所』第2話の感想

死刑課

人が亡くなった後、成仏する前に立ち寄るシ役所。

女子大生のミチル(黒島結菜)は、殺された人が手続きをする「他殺課」に回されますが、ミチルに関するデータはなく手続きができずにさまよっています。

役所内をフラついていると「死刑課」という部屋を見つけました。

そこで保管されているファイルにシ役所職員の情報が記載されており、それをのぞき見たミチルは職員が死刑囚だったことを知ります。

「ここはお客様が来る場所ではありませんよ」

総合案内のシ村(松岡昌宏)は、ミチルをやんわりと注意します。

間違えてしまったとごまかして部屋を後にしたミチル。なんで死刑囚が職員を?

思い返してみると、生活事故死課のハヤシ(清原翔)のことをどこかで見たことがあると言うと「ある意味有名人っすからね」と言っていました。

ミチルは、彼の死刑が確定した時のニュースを思い出しました。

その時、待合い席から赤ちゃんの泣き声が聞こえてきました。

赤ちゃんは1人ぼっちで、周りを見ても親が一緒にいる様子はありません。

ミチルは赤ちゃんを抱き上げてあやしましたが、なかなか泣き止みません。

死産課

「お客様、こちらへどうぞ」

シ村は他の客と同じような態度で赤ちゃんに接します。

「もちろんです。お客様は仏様ですから」

赤ちゃんはまだ泣き止みません。

すると、シ村が赤ちゃんに近寄り抱き上げました。

「お気持ち、大変よーくわかります」

そう話しかけると、赤ちゃんは笑い出しました。

イシ間さん(でんでん)によれば、シ村には娘がいたということです。

赤ちゃんは母親の胎内で死亡したとのことで、「死産課」で手続きがされます。

赤ちゃんは書類が書けないので、職員が代筆します。

生まれずして亡くなったということで、書類の書き込みも簡素なもので、それがさらに悲しさを倍増させます。

ミチルは、なんとか親の元に返せないか、一目だけでも親に会わせてあげられないかと考えますが、条例では死者は現世に戻れないことになっています。

「条例は絶対だからな」

職員の人たちは仕方がないと言います。

「やっぱりみなさんは冷たいんですね!」

職員たちが死刑囚だと知ってしまったミチルは一線を引いた発言をします。

おチビちゃん

赤ちゃんは現世で「おチビちゃん」と呼ばれていました。

8年間の不妊治療の末、やっとできた待望の赤ちゃんでした。

父親の貴宏さん(野間口徹)は、子供が生まれたら自分のことをどう呼ばせようか考えていました。

母親の泉水さん(酒井若菜)は、昔ながらの『お母ちゃん』と呼ばせたいと言ったので、貴宏さんも『お父ちゃん』と呼ばせることにしました。

2人は、出産を心待ちにしていました。

臨月に差し掛かった頃、泉水さんはスーパーで買い物中、知り合いの女の子に「赤ちゃん大丈夫?気を付けてね」と言われます。

確かに、近頃お腹が張って痛みを感じることが度々あったのです。

その直後、泉水さんは痛みがひどくなり、救急車で病院に搬送されました。

「私のことはいいから、赤ちゃんを助けてください!」

泉水さんは息も絶え絶えにそう訴えます。

貴宏さんも病院に駆けつけすぐに手術が始まりましたが、出血がひどく母子ともに危険な状態だと聞かされます。

シ役所では、ミチルが赤ちゃんを少しでも親に会わせてあげられないかと職員に聞きまわっていました。

しかし職員たちは何もできないと言うばかりです。

「私たちは本当に無力なんですよ」

職員たちは、ただただ死者と向き合って手続きをするしか術がありません。

イシ間さんだって、初めはどうにかできないものかとシ役所中を探し回ったと言います。

しかし、方法は見つかりませんでした。

「俺たちが現世のためにできることは何ひとつない」

本当に自分たちにできることはないのでしょうか?

この子にとって何が一番良いことなのか?

母親が死ねば一緒に成仏できるかもしれませんが、そんな結末は悲しすぎます。

シ村は、親の死をのぞむ子供もいるが、こんな小さな子が親の死を望むとは考えにくい。とすると、お母さんに生きて欲しくて泣いているのではないかと推測します。

38週と2日

「残念ながら、お子さんは亡くなっていました」

現世では、貴宏さんが悲しい宣告をされていました。

シ役所では、何もできないなら、せめてお母さんがこちらに来ないように、あっちの世界で生きられるように祈ろうとミチルが提案します。

「私はおチビちゃんと一緒にお母さんの無事を祈ります!」

そう言って手を合わせ始めました。イシ間さんやハヤシもつられて祈り始めます。

そんな中、シ村は背を向けてただ空を見つめているだけでした。

しばらく経っても、母親の泉水さんが赤ちゃんのもとへ来る様子はありませんでした。

実際、泉水さんは手術を乗り越え、助かっていました。

シ役所で祈っていたメンバーは祈りが通じたのかもしれないと大喜び。

「頑張ったね!おチビちゃん!」

おイチビちゃんは、無事(?)1人で成仏することになりました。

イシ間さんが書類に最後のサインをし、成仏申請書は無事受理されました。

シ村は他の客と同じようにねぎらいの言葉をかけます。

「おチビちゃんさん、胎内での38週と2日お疲れさまでした。お気をつけて」

おチビちゃんはあの世の扉の向こうへ吸い込まれていきました。

現世の病院では、おチビちゃんの両親が退院の手続きをしていました。

泉水さんは、赤ちゃんを一人で死なせてしまったと、辛い想いをさせてしまったと自分を責めています。

しかし、再び知り合いの女の子がやってきて、泉水さんのお腹を触ってこう言ったのです。

「赤ちゃんまだいるよ。ありがとうって言ってる。お母ちゃんのところにいられて良かったって言ってるよ」

‟お母ちゃん”という呼び方は、泉水さんたちだけが知っている呼び方です。

「すごくニコニコしてる」

不思議な力を持った女の子は、おチビちゃんのメッセージを伝えてくれました。

そのことで、泉水さんは少し救われた気持ちになれたのでした。

「またお母さんに会えるといいですね」

ミチルは自分たちの祈りが通じたとご満悦です。

一緒に祈ってくれた職員に対して、少し見直す気にもなりました。

「どうでしょうね」

シ村は我関せずといった態度です。ミチルにはそれが気に入りません。

「シ村さんは誰を殺したんですか。他人を殺しておいてよく笑ってられますね」

死刑になったということは、人を殺したということです。

そして、ミチルはシ村だけはおチビちゃんのためだけに祈らなかったことに気づいていました。

「子供がいたならわかるでしょ。人間の心がないんですか?」

シ村は祈ってどうなるものでもないという考えでした。

祈りは関係なく泉水さんは自分の力で生きただけで、人は死ぬときは死ぬものだと。

あまりにドライな考え方ではありますが、その考えも一理あります。

「人殺し!」

ミチルは、思わずシ村に向かってそう叫んでいました。

『死役所』第2話まとめ

今回は、とても悲しい家族のストーリーでした。

赤ちゃんのためになんとかしたいというミチルも気持ちもわかりますし、送り出す立場の職員としてはドライに対応しなければやってられないという気持ちもわかります。

しかも、シ役所の職員はその仕事をやめることができないわけですから。

家族がいたというシ村がなぜ死刑囚になり、現在のようなキャラクターになったのか、シ村の過去が気になります。次回以降に期待です!

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