ある時高熱により死の淵をさ迷っていた6歳児の菊乃井鳳蝶に前世の記憶が生えた。それは料理と裁縫をこよなく愛する「オトメン」の時の記憶だった。目覚めた鳳蝶は突然生えた記憶に戸惑い、もっちもちなほっぺとまんまるなお腹の自分の体型に驚くも、前世の記憶により冷静に状況を把握していく。そんなある日、前世の歌を庭園で歌っているとどこからか声が聞こえてきて、花の中から現れたのは神様だった。
・ひよこな弟の可愛さに魅了されること間違いなし。
・回を重ねるごとに知らぬ間に大物と知り合っているなど展開の速さが楽しい。
目次
『白豚貴族ですが前世の記憶が生えたのでひよこな弟育てます』声優・キャラクター紹介

© やしろ・TOブックス/しろひよ製作委員会
鳳蝶/声優:久野美咲
・菊乃井伯爵家長男。もっちもちほっぺとまんまるお腹がチャームポイント。
・料理と裁縫が得意で新しい料理など次々と発明していく。
・出会った弟を可愛がり、(見た目は5歳児な鳳蝶が)まっとうに育てることを決意
レグルス/声優:伊瀬茉莉也
・母親違いの鳳蝶の弟。ひよこのような金髪がチャームポイント。
・純真無垢でにぃにが大好き。
・3歳児にして身体能力は高い。
ロマノフ/声優:土岐隼一
・鳳蝶の家庭教師にして帝国認定英雄の称号をもつ冒険者のエルフ。
・鳳蝶のもっちもちのほっぺをこよなく愛する保護者役。
・エルフ仲間のヴィクトル、ラーラと一緒に「人間びいきの3バカ」ともいわれている。
百華公主/声優:豊崎愛生
・大地の豊穣を司る癒しと恵みの女神。
・菊乃井家の花園に咲いた牡丹に宿っていたところを、鳳蝶の歌を聞いて目覚める。
・前世の話を聞くのが好きで、ミュージカルやお芝居、折り紙などに興味津々。
ロッテンマイヤー/声優:七緒はるひ
・菊乃井家を取り仕切る有能なメイド長。
・普段は一歩引いた姿勢を崩さないが、鳳蝶のことをいつも心配している。
・鳳蝶にとって心から信頼できる存在。
『白豚貴族ですが前世の記憶が生えたのでひよこな弟育てます』あらすじ・感想
ある日前世の記憶が生えた
目覚めた時に生えたもの、それは前世の記憶だった。しかしその体はまだ5歳児の小さな体。
混乱しつつも回復した鳳蝶は事態を徐々に把握していった。同時に思い出したのは以前の自分がわがままし放題ということだった。
自分の置かれた環境を理解した鳳蝶は、徐々にその環境を整えていくことを決意する。家庭教師としてエルフのロマノフにいろいろ学んだり、前世の趣味である料理や裁縫に取り組んでいく。
そんなある日、庭園の奥の花園へ向かった鳳蝶はそこで前世の歌を歌っていた。その時どこからともなく女の人の声が聞こえてくる。驚いていると、鳳蝶の目の前に一人の不思議な女性が姿を現した。
Mai
両親・弟との対面
目覚めてより頑張って過ごしていた鳳蝶の耳に、両親が家に帰ってくるという話が飛び込んでくる。
そして鳳蝶は自分が苦しんでいた時に、両親は一度も顔を見せたりしなかったことを思い出した。
更には父親が弟を連れてくることを聞き驚いた。そして自分と違い弟は父に愛されている存在だと理解する。
ロッテンマイヤーから両親は関係がドロドロ状態だと聞かされた鳳蝶は、不安でいっぱいになっていく。
帰ってきた両親は鳳蝶のことは目もくれない。しかし鳳蝶は初めて見る弟に目を引かれていた。それでも関わらないようにしていたが、そんな弟を階段から落とそうとする男の姿を目撃し、とっさに助けに入った鳳蝶は受け止めた衝撃で気を失ってしまう。
目覚めた時、弟レグルスはすぐそばにいて自分を助けてくれた兄にすぐ懐き離れようとしなかった。そんな姿に癒されつつ、両親との話し合いの為に赴く鳳蝶。
Mai
百華公主やロマノフという存在
鳳蝶が前世の歌を歌ったことにより姿を現した華やかな女性。それは豊穣と恵みの女神だった。
突然現れた存在に驚く鳳蝶だったが、すぐに前世の記憶のことを指摘され今までの事情をすべてを話すことに。
それから鳳蝶の記憶の中の光景や、鳳蝶が作ったものに興味津々となった百華公主はミュージカルが見たいと伝え、その希望を叶えるべく鳳蝶も前世の知識を基に様々な策を講じていくことに。
そして、鳳蝶の家庭教師としてやってきたエルフ族のロマノフ。見た目の年齢より大人びている鳳蝶に興味をもったり、作る作品に目を付けたりと鳳蝶が行うすべてのことに興味津々な様子となっていく。
なにより鳳蝶のもっちもちなほっぺをこよなく愛し、ことあるごとに触っている。しかしその実態は帝国認定英雄の冒険者というかなりの実力者であり、簡単に出会う事の出来ない存在ということを鳳蝶は知らなかった。
しかし、実のところ百華公主と出会い気に入られている鳳蝶の方が珍しい存在となっていることを、本人だけが認識できていない。
Mai
ひよこな弟との日常
両親には任せておけないと、弟レグルスを自ら守り育てることを決めた鳳蝶。家庭教師であるロマノフも説得し、ともに学んでいく約束を取り付けることに成功する。それからすぐに両親を追い出し一先ずの平穏が訪れる。
すでに鳳蝶に懐いているレグルスは、嬉しそうに鳳蝶と一緒に生活していく。そんな中、レグルスを教育するための道具がないことに気が付いた鳳蝶は自分が持つスキルによって、布の絵本を制作した。
更には紙を使って折り鶴を作ってあげるとレグルスも大喜び。
そんな折り鶴に百華公主も興味を示し、献上させようとするも鳳蝶は断った。怒りを見せる公主に鳳蝶は真摯な態度で訳を説明していく。百華公主に差し上げるものは素材から選び抜いたものでないといけない、と。
それを聞いた百華公主は機嫌を直し、すぐに綺麗な紙を用意したのだった。
Mai
次々と現れる大物たち
鳳蝶が街に繰り出すようになってから、人脈が一気に広がっていきます。
裁縫スキルを活かした刺しゅう入りのハンカチを冒険者ギルドに売りに行き、名物料理を考案したり。
歌のレベルをあげるためにロマノフの知り合いのエルフ、ヴィクトルや帝国の歌姫と出会ったり。
百華公主と同じく神である、商業の神イゴールと出会ったり。
そんな存在達に驚きつつも、鳳蝶は誰にでも丁寧に接し、友好的な関係を作り上げていきます。
ミュージカルを上演するために必要なことを考え、少しずつ達成に向けて行動をしていく鳳蝶。
前世の知識をフルに活用し、着実に交流を繋げていき、周りもそんな姿に惹かれ興味を持ち関わっていきます。
ついには「人間びいきの3バカ」と称されるエルフの3人目、美の伝道師ラーラが登場し鳳蝶の周りは一層賑やかになっていきます。同じ年頃の庭師の孫、奏とも友達となり弟レグルスとともに笑顔で過ごせる日も増えていくのでした。
Mai
『白豚貴族ですが前世の記憶が生えたのでひよこな弟育てます』キャラ/声優・あらすじ・ネタバレ感想まとめ
・可愛い弟レグルスとのやり取りに癒されること必至。
・個性豊かな大人たちに神様たち。事あるごとに鳳蝶に翻弄される姿は微笑ましさを感じます。
突然「オトメン」という前世の記憶の生えた5歳児の鳳蝶。しかしそれにより物語は鳳蝶を子供とみている大人たちの驚きの連続で、見ていて飽きることはありません。なにより弟レグルスくんの可愛さと、鳳蝶とのやり取りや懐いている様子は本当に癒されます。周りの大人たちを驚かせつつ、自らの夢の為に小さい体で突き進む鳳蝶の姿に応援したくなること必至です。そんなほのぼの領地開拓ストーリーを是非一度ご覧ください。