劇場版『SHIROBAKO』あらすじ・感想!熱いアニメ業界人たちの人気アニメが映画で帰ってくる!【ネタバレなし】

劇場版『SHIROBAKO』あらすじ・感想!熱いアニメ業界人たちの人気アニメが映画で帰ってくる!【ネタバレなし】

出典:劇場版『SHIROBAKO』公式Twitter

true tears』や『Angel Beats!』で知られるP.A.WORKSが制作、『おおきく振りかぶって』や『監獄学園 プリズンスクール』を手がけた水島努が監督を務めたオリジナル作品『SHIROBAKO』。

アニメーション業界に入り夢に向かって突き進む5人の女性たちを中心に、アニメーション制作現場のリアルな日常と実態を描いた作品です。

タイトルにもなっている“シロバコ”とは、映像業界で使われる白い箱に入ったビデオテープのことで、ひとつの作品が完成した時に制作者が最初に手にする事ができる成果物です。

このタイトルからもわかるように、アニメーション制作の厳しさと面白さを赤裸々に描いています。

2011年放送の『花咲くいろは』から始まった“お仕事(働く女の子)シリーズ”の第2弾として制作され、2014年に放送された際には大きな反響を呼びました。

そんな人気アニメの続編が劇場版になってスクリーンに登場。

2020年2月29日に公開されました。

ストーリーはテレビシリーズの数年後を描いていますが、テレビシリーズを観ていない方でも楽しめるかどうかなど、劇場版『SHIROBAKO』をネタバレなしでご紹介します。

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劇場版『SHIROBAKO』作品情報

劇場版『SHIROBAKO』

(C)2020劇場版「SHIROBAKO」製作委員

作品名 劇場版『SHIROBAKO』
公開日 2020年2月29日
上映時間 119分
監督 水島努
原作 武蔵野アニメーション
出演者 木村珠莉
佳村はるか
千菅春香
高野麻美
大和田仁美
佐倉綾音
音楽 浜口史郎

アニメ版『SHIROBAKO』シリーズのストーリー


上山高校アニメーション同好会の5人は、文化祭で自主制作アニメーション『神仏混淆 七福陣』を上映しました。

そして、いつかこのメンバーで商業アニメーションを作ろうと誓いを立てます。

高校卒業後、宮森あおい(木村珠莉)は制作進行、安原絵麻(佳村はるか)はアニメーター、坂木しずか(千菅春香)は声優、藤堂美沙(髙野麻美)は3DCGクリエイター、今井みどり(大和田仁美)は脚本家と、それぞれアニメーション業界に入り、夢を追い始めます。

あおいと絵麻は“武蔵野アニメーション”(通称・ムサニ)に就職し、日常的に巻き起こるトラブルやハプニング、自分自身の不安や実力不足に悩みながらも徐々に自信をつけていきました。

ムサニは元請2作目として、人気漫画『第三飛行少女隊』(通称・三女)のアニメ化に着手することになります。

あおいは制作進行から制作デスクに、絵麻は作画監督補佐に昇進しますが、日々の忙しい業務や新入社員への教育の中で自らの進む道に迷いや葛藤を抱いていました。

重なる問題や迫りくるスケジュールに追われるうちに社内の空気は暗くなっていきますが、様々なところから助けの手が。

その過程で、しずか、美沙、みどりの3人も『三女』の制作に携わるようになっていきます。

一時は完成しないのではないかと思われていた『三女』の最終話は、紆余曲折を経て放送当日に完成し、無事に納品されます。

その夜、打ち上げパーティーでの挨拶を任されたあおいは、作品に関わったスタッフたちを前にアニメーション制作への想いを宣言。

上山高校アニメーション同好会の面々は“誓い”を新たにするのでした。

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劇場版『SHIROBAKO』あらすじ・感想【ネタバレなし】


劇場版『SHIROBAKO』あらすじ

『第三飛行少女隊』から4年。

宮森あおいは今も武蔵野アニメーションで働いていました。

劇場版『SHIROBAKO』

(C)2020劇場版「SHIROBAKO」製作委員

ある日の朝礼後、元プロデューサーで現社長の渡辺(松風雅也)に呼び出されたあおいは、劇場版アニメーション制作の話を持ち掛けられますが、この企画には大きな問題点がありました。

現在の会社の状況への不安や自分自身の仕事に悩みながら過ごしていたあおいにとって、喜んで受け入れられるものではありません。

劇場版『SHIROBAKO』

(C)2020劇場版「SHIROBAKO」製作委員

しかし、そこに新たな仲間である宮井楓(佐倉綾音)や新旧ムサニスタッフが集まり、新企画は完成に向けて動き出します。

劇場版『SHIROBAKO』

(C)2020劇場版「SHIROBAKO」製作委員

果たして劇場作品の完成、納品は間に合うのでしょうか…。

テレビシリーズ未視聴でも楽しめる?

テレビシリーズ最終話の4年後を描いた今回の劇場版『SHIROBAKO』。

キャラクターが非常に多く登場することで、アニメーション制作に携わっている人がどれほどたくさんいるかを表している素晴らしい作品です。

劇場版『SHIROBAKO』

(C)2020劇場版「SHIROBAKO」製作委員

そして、たくさんいるキャラクターたち、それぞれにユニークな性格や個性があり、もちろん担当している仕事があります。

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そこが『SHIROBAKO』を面白くしているひとつの要素なのですが、テレビシリーズを知らないとこの要素がとても厄介に感じられるでしょう。

冒頭では、あおいの目を通して4年前と現在のムサニの様子が描かれたり、キャラクターが登場するたびに名前や役職のテロップが出たりと、とても親切に作られています。

しかし、その人数が多い分テレビシリーズ未視聴だと覚えきれず、ストーリーに没入できないと思います。

さらに、人間関係を理解していないとわからない描写や、特にそういった説明がない会話もあるので、ぜひテレビシリーズ視聴後に劇場版を観ていただきたいです。

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テレビシリーズは2クール分ありますが、夢中になってすぐに観終わってしまうこと間違いなしの作品ですよ!

魅力的なキャラクター

前項で書いた通り、個性的なキャラクターたちが作品自体を面白くしているといっても過言ではないのが劇場版『SHIROBAKO』。

ここではメインキャラクターである上山高校アニメーション同好会の面々と、劇場版で初登場となるキーパーソンをご紹介します。

主人公の宮森あおいは、武蔵野アニメーションの制作デスク。

劇場版『SHIROBAKO』宮森あおい

(C)2020劇場版「SHIROBAKO」製作委員

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同好会内では“おいちゃん”、ムサニでは“みゃーもり”と呼ばれています。

いつも元気で前向きな性格ですが、悩みや不安を自分の中で抱え込んでしまう一面も。

そんなあおいの心の声を、ミムジーロロというぬいぐるみが代弁する場面があります。

劇場版『SHIROBAKO』

(C)2020劇場版「SHIROBAKO」製作委員

どんな困難にも立ち向かい、傷つきながらも諦めない芯の強い女性です。

安原絵麻はアニメーターで、キャリア1年半で動画から原画に昇格した実力の持ち主。

劇場版『SHIROBAKO』安原絵麻

(C)2020劇場版「SHIROBAKO」製作委員

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真面目で几帳面な努力家ですが、引っ込み思案で自分に自信が持てない時も。

後輩である久乃木(井澤詩織)の教育係を経験したことで、アニメーターとしても人としても成長を遂げます。

坂木しずかは赤鬼プロダクション所属の新人声優で、現在売り出し中の有望株。

劇場版『SHIROBAKO』坂木しずか

(C)2020劇場版「SHIROBAKO」製作委員

仕事も後輩も増えてきたものの、まだまだこれからという現状に思い悩みます。

しっかり者の頑張り屋さんで、同好会メンバーの中では皆のお姉さんのような存在です。

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同好会内での呼び名は“ずかちゃん”

藤堂美沙はスタジオカナブン所属の3DCGクリエイター。

劇場版『SHIROBAKO』藤堂美沙

(C)2020劇場版「SHIROBAKO」製作委員

3DCGに将来性を感じて専門学校に進み、卒業後は大手CG制作会社に入社しますが、自分の思い描いていた仕事との差異に悩み、退社。

現在はスタジオカナブンに移籍し、アニメーションの制作に携わっている行動派です。

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あおい、絵麻、しずかの1学年後輩で、同好会内での呼び名は“みーちゃん”。

今井みどりは新人脚本家で、ムサニと関わりの深い脚本家である舞茸しめじ(興津和幸)を師と仰いでいます。

劇場版『SHIROBAKO』今井みどり

(C)2020劇場版「SHIROBAKO」製作委員

言葉の語尾に「~っす」とつける体育会系で、気になることはとことん追求しないと気が済まない好奇心の持ち主。

大学在学中にあおいの手伝いで『三女』に携わったことがきっかけとなり、アニメーション業界で躍進中です。

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あおいたちの2学年後輩で、同好会内での呼び名は“りーちゃん”。

そして、今回新たな仲間となったのは、ウエスタンエンターテイメントのアシスタントプロデューサーである宮井楓。

劇場版『SHIROBAKO』宮井楓

(C)2020劇場版「SHIROBAKO」製作委員

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一見クールに見えますが熱い心の持ち主で、会社組織に振り回されることにうんざりしている面も。

同じような思いを抱えているあおいと意気投合し、劇場版アニメ制作のために協力してくれる心強い存在です。

劇場版『SHIROBAKO』見どころ・感想

ファン待望の続編となった劇場版『SHIROBAKO』。

テレビシリーズの4年後を描いたこの作品では、過去の栄光と未来への希望、あの時はできなかったことと今だからできることなど、時間を超えて変わっていくことについて示唆されています。

それは物理的なものである場合もあるし、精神的な問題である場合もあります。

劇場版『SHIROBAKO』

(C)2020劇場版「SHIROBAKO」製作委員

クリエイティブな現場ならではのトラブルやハプニングが蔓延する中で、集団で創作することの喜びや難しさを緻密に表現していました。

それはテレビシリーズから続く人気を集めた大きな要素だと思いますが、劇場版はその感覚の集大成ともいえるような感動が待っています。

ひとりで思い悩み不安や葛藤を抱え込んだり、良いものを作るために真正面から誰かとぶつかったり、挫折や衝突を経て劇中のあおいたちと観客のボルテージが一体感を帯びていくような構造です。

劇場版『SHIROBAKO』

(C)2020劇場版「SHIROBAKO」製作委員

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そんな雰囲気はまるで『アベンジャーズ/エンドゲーム』みたいだと感じたりもしました!

また、テレビシリーズではぬいぐるみのミムジーとロロがあおいの心の声を代弁するというシーンがありましたが、劇場版ではその心象描写が豊かになっています。

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特に音楽、歌が効果的に使われているように感じました。
劇場版『SHIROBAKO』

(C)2020劇場版「SHIROBAKO」製作委員

この点については賛否両論、様々な意見がありますが、あおいが自分自身を奮い立たせるためにとても必要なシーンになっていると思います。

劇場版『SHIROBAKO』レビューまとめ

要点まとめ
  • 大人気テレビシリーズ、待望の新作
  • アニメ制作の裏側を描き、業界内でも話題の作品
  • 劇場版だからこそ、より厚みを増す心象描写にも注目!

いかがだったでしょうか。

劇場版『SHIROBAKO』は2020年2月29日から公開中。

ぜひテレビシリーズとあわせてご覧ください!

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