爆笑王と呼ばれる師匠が、私生活も“笑える”とは限らない…
第8話「正気やったら芸人やってへんねん」では、上方落語四天王の一角が登場します。
タコ部屋労働を課せられた尻出しバカ師匠をどうにか救おうと…
狐&狸コンビが知恵を振り絞ります!
目次
アニメ『うちの師匠はしっぽがない 』前回第7話のあらすじと振り返り
7月25日、天神祭本宮当日。
開催される屋形船寄席にて、前座デビューを予定しているまめだ(CV.M・A・O)。
この寄席は、椿しらら(CV.Lynn)の中座昇進の晴れ舞台でもあります。
天神様を鎮める行事“陸渡御”中…神様が御鳳輦から逃げ出すという緊急事態発生!
文狐師匠(CV.山村響)曰く、天神さんがいなくなったら天変地異が起こるらしい…
なによりも、今日の寄席の開催が危ぶまれます。
まめだは、逃げた天神さん(CV.大野柚布子)を捕まえて事情を聞きます。
天神さんは、どうしても落語が聞いてみたいとのこと!
気持ちを汲んだまめだは、屋形船の寄席へ天神さんを連れていくことにします。
なんとか天神さんと共に船に辿りつき、前座をやり遂げたまめだ。
全然できなかった…と出来栄えの悪さを悔やんで泣きます。
そんな弟子に、師匠は激励の言葉を贈ります。
「はじめの一歩は転んでなんぼ。転ぶときは前のめりや!」
sat0330
第8話も、またひと味違う師匠&弟子の絆を感じるストーリーです!
【ネタバレあり】アニメ『うちの師匠はしっぽがない』第8話あらすじと感想
帰ってこずに音沙汰もない師匠を待ち続ける健気な弟子。
「もう、帰ってこない日数を数えるのも飽きたのだわ…」
椿しらら(CV.Lynn)が悲しげに呟きます。
師匠が戻って来ず、しららが椿一門の面倒を担っているこの状況。
「み吉野の 山の白雪ふみわけて 入りにし人の おとづれもせぬ…」
嘆きの歌を呟いて、大黒亭文狐(CV.山村響)はしららを不憫に思います。
雪が寂しげにしんしんと降り積もる夜…
椿白團治の帰還を願いながら、文弧の時間は過ぎていきます。
sat0330
すると、どこからか「タスケテ…」と声が聞こえてくるではありませんか!
周囲を探していたら、まめだは日の出と共に異様に輝く何かを発見!!
「尻が喋ってる…」まめだは目を疑います。
sat0330
文弧は不在中…まめだは、彼を家に入れてご飯を食べさせます。
尻出し男の正体は…待ち焦がれた師匠だった!
「尻は、なんであんなところに?」
「身ぐるみ剥がされて捨てられた…借金取りに追われてるんや。」
sat0330
「椿しららって知ってる?」と!
意外な名前が出たので、しららに会わせるべく春来亭に尻男を連れて行くまめだ。
しららは驚きます…音沙汰もなかった師匠が、急に目の前に!!
「よっ久しぶり!」と軽く挨拶をする尻男あらため、椿白團治(CV.江口拓也)。
目に涙を溜めながらしららは、白團治へ強烈な飛び蹴りをかまします。
「どんだけみんなに迷惑を…バカ師匠!刑務所出所するとき電報ぐらい打ちなさいよ!」
しららは、白團治の胸ぐらを掴んで説教をします。
sat0330
彼は、軍人さんに女性を横取りされた話を高座でしたそうで…
話が無駄に面白いものだから大阪中で評判になってしまい、捕まったw
呑気に甘える白團治。
まめだは、自分と文弧とは違う…立場逆転の師弟関係に唖然とします。
「突然帰って来られて迷惑…買い物しなきゃいけないのだわ!」
放つ言葉とは裏腹にニコニコしながら、しららは買い出しに出かけていきました。
落語界のサラブレッドが起こした、見事な笑いの波!
白團治カムバックの噂を聞きつけ、作次郎(CV.村瀬歩)たちが駆けつけます。
開演前の客席を見た白團治は、下座の小糸(CV.長谷川育美)に出囃子を頼むと勝手に高座へ上がります。
番組表にはない白團治の登場に、ザワつく客席!
「久しぶりなので前座の前座で勉強させてもらいます…一席お付き合いくださいませ。」
白團治がこうひと言言っただけで、客席から大きな歓声と拍手が巻き起こります。
sat0330
今は椿の大名跡ですが、生まれは大黒亭…
つまり、文弧師匠の師匠の息子なのです!
まめだは、白團治の話に聞き入ります。
まるで1対1で落語を話してもらっているかのような、見事な喋り。
笑いが波のように起こり、生粋の落語家の話芸に観客たちも魅了されます。
sat0330
しかし、楽しい時間に水をさす出来事が起きてしまいます!
豆狸が借金を肩代わり!?取り立て屋を全力で回避せよ!!
「そこまでだ!」らくだ(CV.梅原裕一郎)が客席の扉を開けて乗り込んできます。
どうやら、白團治があちこちで借りまくった借金の取り立てにきたらしい…
白團治の口に“差し押さえ”の札が貼られ、らくだから数年のタコ部屋行きを告げられます。
「私が全部返してやらぁ!!」と威勢よく啖呵を切ってしまうまめだ。
ご馳走を作って待っているであろうしららのために、このまま白團治を借金のカタに取られるわけにはいかなかったのです。
家に帰ったまめだは、文弧から特大のげんこつを食らいます。
なぜなら、弟子の借金は師匠の借金…文弧にも連帯責任が課せられるのです!
「年末は全力で取り立てに来よるぞ!」
文弧が言ってるそばから、取り立てに来た婦人が1人!
文弧はまめだと一芝居うち、情に訴えて取り立てを回避します。
「とっとと次の手の準備や。安生したるさかい、言うとおりにしとき!」と文弧。
sat0330
2人が繰り出す奇想天外な取り立て屋の回避術は見ごたえ抜群!
正気やったら芸人やってへんねん…一発逆転な借金返済法!
あの手この手を使って、取り立て屋たちを帰らせていったまめだ&文弧コンビ!
白團治は船で強制労働させられる予定!
最後の1人を追い返したまめだたちは、急いで港へ向かいます。
白團治を乗せた船を見送り、らくだは「またお嬢に嫌われちまうな…」と呟きます。
間に合わなかったことを悔やんで泣くまめだ。
ふと、まめだの視界に見覚えのある尻が海に浮かんでいるのが見えますw
「あっ尻團治師匠だ!」
sat0330
「正気やったら芸人やってへんねん。それに、心配かけっぱなしの弟子がおるさかい…今日は死んでも家に帰ったらな!」
白團治はそう言って微笑みます。
「この人に歌舞伎座で復活興行やらせた方がよっぽど効率的に稼げるで!」
彼を助けるべく、文弧は起死回生の借金の返済方法をらくだに提案します。
文弧の案の通りに“借金返済 椿白團治大公演”と銘打った興行は大成功!
上方落語四天王の一角、爆笑王・椿白團治は辛くも窮地を脱したのでした。
尻團治師匠が演じた「祝いのし」について
喜ぃさんという、うだつのあがらない男が主人公の噺。
彼は、仕事をしないからいつもお金がないが、それでもお腹は減る…
「どうしたものかな」と夫婦で悩んでいた所、大家さんの家で息子さんの結婚式が予定されているという情報をゲット!
「お祝いを持って行って、お礼をもらおう!」
縁起のいい鯛でもと考えるもお金がなくて買えず、仕方なくアワビを購入!
なんとか大家さんを誤魔化すために、祝いの言葉も練習しようと試みます。
でも、かしこまったことが苦手な喜ぃさんは、礼儀正しい挨拶が覚えられなくて…
sat0330
咄嗟に口から出てきた言葉は「金くれ!」…お祝い気分が台無しです。
大家さんは激怒!
「アワビは片貝といって縁起の悪い貝…祝いの席にアワビとは!」
追い出された喜ぃさんに、祝いののし紙はアワビで出来ているから縁起悪いものではないと親分が教えます。
それを踏まえて再チャレンジするも…
結局うまく説明できずに終わっちゃう喜ぃさんなのでしたw
アニメ『うちの師匠はしっぽがない』の次回に期待するもの
さすが四天王の一角…尻團治師匠の名演に魅了されました。
あと2人はどんな師匠たちなのか…興味が湧きます。
続々と登場人物も増え、物語の深みが増してきました。
第9話「師匠じゃなきゃ意味ないんだ」では、まめだが破門されちゃうらしい!
取り立て屋たちのように簡単には回避できなさそうです。
これは大変なことになりそうです。