転んだ子供を安易に抱き起すなかれ…世の大人たちは、よくそう言います。
自分で起き上がることは、成長への第1歩。
豆狸が落語家としての初舞台を踏む、第7話「はじめの一歩は転んでなんぼ」。
紆余曲折、大変な思いをしてたどりついた輝かしいその場所は…
豆狸にとってはほろ苦い経験となります。
そのとき、転んでしまった弟子の豆狸に師匠がかける言葉が最高なんです!
目次
アニメ『うちの師匠はしっぽがない 』前回第6話のあらすじと振り返り
落語協会が、椿しらら(CV.Lynn)の中座昇進を決めました。
それに付随して、まめだ(CV.M・A・O)の前座デビューも決定!
来たる天神祭で開かれる寄席が初舞台。
喜びも束の間、まめだはプレッシャーを感じて客に野次られる悪夢を見るようになります。
まめだは、人の目に恐怖するようになり高座にあがるのが怖くなって…!
先輩のしららに「客は食い物だと思え!」というナイスな助言をもらっても、今度は野菜からも視線を感じるようになり…まめだは抜け出せなくなります。
最終手段、視線恐怖を克服するためにまめだが行ったのは、らくだ(CV.梅原裕一郎)所。
「自分を信じないのは…自分を育てた人を信じないのと同じ!」
らくだの言葉が、まめだに気づきを与えます。
文狐師匠(CV.山村響)の教えを信じ、お客さんと向き合うことを誓うまめだなのでした。
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第7話は、初舞台デビュー日のお話…また、ググッときちゃいます!
【ネタバレあり】アニメ『うちの師匠はしっぽがない』第7話あらすじと感想
天神祭にて天神さん逃走…豆狸落語家の初舞台が消滅危機!
7月25日、天神祭本宮当日。
いよいよ、まめだ(CV.M・A・O)の初舞台を迎えます!
祭で出す“屋形船の船上寄席”の準備がされ、中座になって羽織を許された椿しらら(CV.Lynn)が嬉しそうにしています。
大黒亭文狐(CV.山村響)は、弟子のまめだに天神祭のことを教えます。
大阪の天神祭は、祇園祭や神田祭と一緒に“日本の三大祭”の1つに数えられているお祭り。
【天神信仰とは?】
天神信仰は、千年以上前に菅原道真公を祀ったのがはじまり。
左遷されて失意のうちに亡くなった道真公の霊が、都で疫病や日照りの天変地異を引き起こした…そして、トドメには帝のおわす清涼殿への落雷!
以来、道真公を天神様として祀ることになったそうです。
天神様に街の様子を見てもらうための“陸渡御”を初めて見たまめだ。
神様を鎮めるための行事だと聞いて、ある疑問が浮かびます。
「あそこから神様が出ちゃったら?」御鳳輦を見ながら聞くまめだ。
「そりゃまた、この世に天変地異が起こる…」
文弧がそう答えた、ちょうどそのとき!
輿から天神さんがひょこっと出てきて…小さな落雷を起こし、街へ消えます!
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天神様が見えているのは、文弧&まめだのみ。
天神と豆狸の壮絶な追いかけっこ&かくれんぼは、意外な結末へw
逃走した神様を追いかけるまめだ。
やっとのことで天神さんの手を掴みます。
「狸風情が触れるでない!」
天神さん(CV.大野柚布子)は、発雷してまめだを感電させ、ふたたびダッシュ!
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このままでは初舞台も危うい…まめだは、必死に天神さんを探します。
ここでまめだは、一か八かの奇策を試みます…
ヘソだしをして、大きな声でこう叫んだのです!
「雷の大好物・ヘソを目の前にして、いつまで隠れていられるかな?」
なんと、この奇策が効果てき面!
ヘソに釣られた天神さんを捕まえることに成功します!
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どこに行きたくて逃げ出したのかたずねてみると、天神様は「寄席…」と呟きます。
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最近は、境内にて熱心に落語談義をしている氏子たちが多いらしい…
落語がしたい豆狸と落語が見たい天神さん…屋形船寄席に乗り遅れる!?
「歌六も圓紫もええけど…誰がなんと言っても文弧師匠が最高!」
天神さんの耳に、楽しげに落語について語る氏子たちのやりとりが聞こえたそうで…
落語に興味を持った天神さんは、寄席に行きたくて御鳳輦から逃げたと話します。
まめだは、自らが落語家見習いの大黒亭まめだであることを告げます。
互いの目的地は一緒!
まめだ&天神さんは、屋形船寄席に向かうことにします。
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どこかに消えてしまった前座のまめだをギリギリまで待ったのですが…
みんな無念の表情を浮かべます。
「まめだちゃんおらへんなら、前座飛ばすしかないな。」
段々天候も荒れてきて、このままではこの寄席自体の開催も危うくなりそうです!
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文弧だけは「もうすぐ晴れる!」と、天候回復をじっと待ちます。
屋形船に乗り遅れてしまったまめだは、天神さんを連れて途方に暮れます。
救世主現る!前座の初舞台は、ド派手な幕開け!!
「乗り遅れたのか?浪速橋まで走れ!」
らくだ(CV.梅原裕一郎)が声をかけてきて、まめだ達を誘導してくれます。
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祭を中抜けし、お嬢(しらら)の晴れ舞台を見に行こうとしていた所で!
荒天で祭が中止になりそうなのを残念がる人々を見て、天神さんは責任を感じます。
「わしのせいで氏子たちが悲しんでおる…せっかくのお祭りを中止にしとうない。」
帰ると言って落ち込む天神の手をとって、まめだが励まします。
「大丈夫、一緒に行こう!今日の主役の神様が、そんな顔している方がみんな悲しい!」
気を取り直して進むまめだ&天神さん。
2人が進みやすいように、らくだが「道を開けろ!」と咆えます。
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屋形寄席の方も、中止か否かについて決断する時間が迫っていました。
文弧に作次郎(CV.村瀬歩)から“時間切れ”が告げられます。
そのとき、天からピカッと稲光が下りてきて…天神様が屋形船の屋根に現れます。
同時に、まめだも浪速橋の欄干に登って太鼓を叩きます!
「おまたせしましたっ春来亭、ただいま開演!一番太鼓は大黒亭まめだでございます!」
ようよう落ちてきました。私が初席一番叟でございます…
橋から船へとダイブしたまめだ。
下座の小糸(CV.長谷川育美)が、タイミングを見て出囃子を流します。
ドスンッと空から落ちてきたまめだに驚いて、きょとんとするお客さん。
「ようよう落ちてきました。私が初席一番叟でございます。」
お客さんたちがドッと笑います。
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まめだの好演に答えるように、雨がやんで雲間から光が差しはじめます。
「大阪の空は神さんのご機嫌次第。よう、ここに連れてきてくれた…」
文弧が弟子のまめだを誇らしげに見つめます。
落語を見たがっていた天神様も、目を輝かせて聞き入ります。
「その道中の、陽気なことぉー!」
まめだがご機嫌なひと言を発すると、空は開けて燦々と日の光が降り注ぎます。
「おなじみ“東の旅”でした…いやぁ、面白かったですね!」
まめだの感想を聞いたお客さんの1人が思わず「お前が言うんかい!」とツッコミますw
それを見た天神様は、腹を抱えて笑うのでした。
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でも、本人の感想は違うようで…
はじめの一歩は転んでなんぼ。転ぶときは前のめりで!
喋り終えたまめだに駆け寄ったしららが「すごいじゃない!」と声をかけます。
でも、まめだは暗い顔をします。
さて、次はしららの番!
中座に昇格したしららの落語がはじまり、お客さんたちを大いに惹きこみます。
大盛況のまま、天神祭の寄席は幕を閉じました。
その夜、本宮の“船渡御”を見ながらくつろぐ文弧。
そこへ、まめだがやってきます。
「全然ちゃんとできなかった…」目からこぼれる大粒の涙!
泣きじゃくる弟子に文弧が言います。
「ええ風や…はじめの一歩は転んでなんぼ。転ぶときは前のめりや!」
師匠の尊い言葉を聞いたまめだは、涙を拭いて…
大きく打ちあがる大輪の花火を笑顔で見上げるのでした。
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とても幻想的で美しいシーン…最高でした!
アニメ『うちの師匠はしっぽがない』の次回に期待するもの
天神祭へのリスペクトを感じるお話でした。
転ぶときは前のめり…っていい言葉!
文弧師匠のフォローに感動しました。
さて、いい師匠もいれば、そうでない反面教師的な師匠も…
第8話「正気やったら芸人やってへんねん」では、ちょっとクズで人間味満載の師匠・椿白團治(CV.江口拓也)が登場予定!楽しみです。