化け術大好き…でも、落語も大好きになっちゃった!
豆狸のまめだが、落語家になるためにはじめの1歩を踏み出します。
まめだが狐師匠の元へ、弟子志願に行く第2話「ウチの芸、盗めるもんなら盗んでみ」。
弟子を取らない主義の頑固な師匠をどう口説くのか…まめだらしいドタバタ劇は必見ですw
目次
アニメ『うちの師匠はしっぽがない 』前回第1話のあらすじと振り返り
現代文明が開化して、古いものは淘汰されつつあった大正時代。
「人間どもを化かしまりたい!」
豆狸のまめだ(CV.M・A・O)は、父親譲りの古風な夢を抱いて大阪へやってきます。
大都会で化け術を試しますが、うまくいかなくて…
しまいには、落語家の大黒亭文狐(CV.山村響)に正体を見破られてしまいます。
都会の洗礼を受け、落ち込むまめだ。
そんな中、まめだは偶然迷い込んだ寄席で文弧の落語「遊山船」を聞きます。
「落語に化かされた…私も落語で人間を化かしたい!」
落語に一目惚れしちゃったまめだは、落語家になろうと決意します!
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第2話は、落語に一目惚れしちゃったまめだが、師匠にアタックしまくります。
めげない、くじけない…ど根性っぷりがカワイイんですw
【ネタバレあり】アニメ『うちの師匠はしっぽがない』第2話あらすじと感想
落語で人を化かしたい!まめだ、再び大阪へ!
淡路の山にいたころのこと。
「いまどき化け術なんて練習してんのか…あいつバカだな。」
同じ年頃の狸たちから、バカにされ続けてきたまめだ(CV.M・A・O)。
「もう化け術の練習をしてはダメ。」
長老狸(CV.高橋伸也)からも、はっきり“時代遅れだ”と言われました。
もう狸が人を化かす時代じゃない…そんなことは重々承知。
でも、“化け狸が人と離れて暮らすことが寂しい”って嘆いていたお父さんのためにも“化かす”ことをやめたくない!
変わり者と笑われても、“化かす”ことにこだわり続けた誇り高き父のため…
まめだは人を化かすために頑張りたいのです。
そして大阪で見つけた人を化かす画期的な方法・落語!
あんなに素敵に人を化かせるなんて…
落語との運命的な出会いを果たしたまめだの行くべき場所は、決まっていました。
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残念なことにお目当ての文弧師匠は立ち見も満席で見られないらしい。
めげないまめだは、寄席の天井に忍び込みます。
まるで、スパイアクションw寄席&師匠宅へ、まめだが忍び込む!
大黒亭文狐(CV.山村響)の出囃子が鳴ると、超満員の客が湧きます。
「ガラーっと世の中が変わってしまいまして、無いようになったもんもぎょうさんございますけど。まだ恋煩いなんて言葉が残っていた時分の噺でございます…」
古典落語「崇徳院」がはじまって“秒”で、まめだは文弧の噺の世界のなかへ!
それは離れた2人が再会するまでのお話…まるで文弧と自分のようだと感じるまめだ。
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楽屋に戻った文弧が指を鳴らすと、まめだが天井から降ってきますw
「私を弟子に…」
「絶対嫌や!弟子は取ってへん!」
文弧から“秒”で断られ、次に見かけたらただじゃおかないと厳重注意を受けるまめだ。
くじけないまめだ、これくらいは想定済み。
すぐに文弧の自宅を特定!玄関を開けて、大胆にも家の中に侵入!
師匠の名前を呼びながら、家の中へ入ると…文弧は崇徳院を口ずさみながら入浴中でした。
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キッとキツい目をした文弧が、狐火を発動…風呂場の扉が一瞬で吹っ飛びます。
子狸ピンチ!ドロボウネコとの追いかけっこが始まる!
まめだは軽く焦げたものの、天井に張り付いて命拾い!
文弧は、夜の部に出掛けていきます。
もはや、弟子どころの話じゃない…文弧の殺意に命の危機を感じるまめだ。
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「その陽気なことぉー!」
扇子を持ち、自分で陽気に出囃子を歌いながら、師匠の真似を何度も繰り返します。
何度もやっているうちに、淡路時代の嫌な記憶がフラッシュバックしてしまうまめだ。
「アイツ、変なことしてる。やっぱ、変人の子は変人だな!」
陰口を叩かれて石を投げられた悲しくて怖い思い出…まめだは凍り付きます。
もうあの頃には戻りたくないと、新たな策を練ろうとしたそのとき!
師匠が扇子を忘れていっていることに気がつきます。
まめだは、閃きます…これを届けて、弟子にしてもらおう!と。
しかし、やってきたノラネコに大事な扇子を奪われてしまったからさあ、大変!!
扇子を咥えたネコとの追いかけっこがはじまります。
路面電車の屋根の上で、扇子を持った豆狸が喋ってる!?

ⒸTNSK・講談社/春来亭活動写真部
「扇子返せー!」
車に轢かれそうになったり、壁穴に挟まってしまったりしながら…
狸姿のまめだはネコを追いかけ町中で大暴れ!
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しっぽを噛まれながらも、見事ネコから扇子を奪い取ります。
このとき、残念なことにまめだは自分が豆狸姿であることを忘れていたのです。
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その頃、停留場で電車を待っていた文弧は、忘れ物に気づいていました。
諦めて着いた電車に乗ろうとしたら…
なんと、屋根にいる豆狸が大声で叫んでいるではありませんか!
「瀬をはやみー!師匠、忘れ物お届けにあがりましたー!!」
狸が喋っているという異例の事態に、乗客が騒ぎはじめます。
ネコとの死闘でへとへとになっていたまめだは、文弧の豊満な胸に倒れこみます。
堪忍袋の緒が切れた文弧は、まめだに特大のゲンコツを1発!
大きなタンコブを作ったまめだは、師匠宅の庭でお説教を食らいます。
芸人なら末期哀れは覚悟の前やで…まめだ悲願の弟子入り!
弟子はとらないというキモチは変わらず、まめだが思っているほど華やかな世界ではない。
煙管をふかしながら、文弧が静かなトーンで諭します。
淡路へ帰るよう促します。
「自分に嘘をついて生きていくのが嫌だ!」
落語家になりたいという固い意志をみせるまめだ。
「お前みたいなもんが芸で人を化かせると?せいぜい、笑いもんにされるのが関の山や!」
笑われるのは慣れていると、まめだは悲しい表情で言います。
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大粒の涙を流しながら、まっすぐな視線を文弧に向けるまめだ。
熱意を汲んだ文弧は「手取り足取り教えるつもりはない…ウチの芸、盗めるもんなら盗んでみ?」と弟子入りを許可します。
「芸人なら末期哀れは覚悟の前やで。」
こう師匠に言われ、大きく1つ返事をしたまめだなのでした。
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なんだかグッときました。
「番犬かわりに狸を飼った…明日から牛乳2本にしてくれ」と。
「崇徳院」について。
茶店で出会った娘さんに一目惚れしてしまう若旦那。
“恋煩い”恋の病にかかってしまい、ご飯も喉を通らなくなってしまいます。
心配した両親は、若旦那と仲良しの熊五郎さんに「その娘を捜してほしい」と助けを求めます。
唯一の手がかりは、彼女が若旦那に書き残した崇徳院の歌。
「瀬をはやみ 岩にせかるる滝川の われても末に逢わむとぞ思ふ」の上の句だけ。
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こんな切ない歌を残されては…恋煩いするのも仕方ない!
途中からは、彼女が残した崇徳院の上の句を大声で叫びながら街を練り歩きます。
でも、結局見つからず。
途方に暮れて、ある床屋へ入る熊五郎。
するとそこへ来た男から「出入り先の御嬢さんが恋煩いで寝込んでいる」という情報が!
よく聞くと、その相手は若旦那意外にありえない!!
その男に事情説明する熊五郎。
しかし、互いが互いの家に当人を連れてこいと揉み合いになってしまいます。
揉み合っているうちに花瓶を倒して、床屋の鏡を割ってしまいます…
「そらぁ、やっちまった!鏡を割っちまってどうしてくれるんだい?」
床屋の店主が男に聞きます。すると、男は答えます。
「なぁに、心配ない!“割れても末に買わんとぞ思ふ”。」
アニメ『うちの師匠はしっぽがない』の次回に期待するもの
眠っちゃうと狸に戻っちゃうまめだ、かわいかったですw
ほっこりして、熱き想いにグッときて、感情が揺さぶられまくった第2話でした。
第3話は「よう仕事見とき」というタイトル。
弟子デビューを果たす、まめだの勇姿をしっかりと見届けましょう!