落語に心を奪われた豆狸が、落語家になるべく一途に頑張る姿が愛おしいアニメ。
第1話「私、落語家になるっ!」は、子狸が運命に導かれ落語に出会うまでのストーリー。
“しっぽがない女流落語家”の上方落語「遊山船」が、心をときめかせてくれます!
ひたむきな豆狸に癒されながら、落語も楽しめちゃう…
一石二鳥なアニメがはじまります!
目次
アニメ『うちの師匠はしっぽがない 』のあらすじ
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とびきりキュートな漫画が待望のアニメ化。
淡路育ちの豆狸少女が、大都会で人間に化けながら落語家を目指す物語。
カワイイ豆狸と、ちょっと訳ありな師匠との師弟愛が尊いと話題です。
時は大正。豆狸のまめだ(CV.M・A・O)は住み処を飛び出し大阪の街へ。
人を化かしたい一心で、渾身の変身術を繰り出しまくりますが…
身寄りもない場所で、“身バレ”して大ピンチ!
絶体絶命のまめだに手を差し伸べてくれたのは、大黒亭文狐(CV.山村響)。
恩人・文弧は落語家。文弧の落語に触れたまめだは衝撃を受けます。
変身術じゃなくても芸で人を魅了できるんだ…
感銘を受けたまめだはある決心をします!
アニメ『うちの師匠はしっぽがない 』登場人物
まめだ(CV.M・A・O)
人を化かすことを夢見て、淡路の廃寺に住む豆狸女子。
ある日、なんにでも物怖じしないまめだに運命の出会いが…
落語家の文狐に会って、彼女の話術にドハマり!
落語家を目指すことを決めたまめだ。
文狐の押しかけ弟子となり、彼女を「師匠」と呼びはじめます。
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今回はとても可愛い豆狸の女の子役に挑みます!
大黒亭文狐(CV.山村響)
上方落語四天王の一人。
大阪で彼女の名前を知らぬものはいないほどの有名人!
もともとは先代の遺言を守って弟子を持たない主義を貫いていた。
けれど、まめだが押しかけてきて弟子入りするのを許すことに。
実は彼女には、大変なヒミツがあって…!
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今作では、美しいメゾソプラノの声種で、話術で客を魅了する落語家の師匠を好演!
心奪われる落語シーンは必見です!
椿しらら(CV.Lynn)
前座を務める新米落語家。まめだと同世代の女の子。
東京の極道・黒駒一家の跡取り娘でしたが、家を飛び出して落語の道へ。
椿白團治(CV.江口拓也)
上方落語家四天王の一人。椿一門の二代目。
落語の腕は天才的…だけど、性格は難アリで奇行を繰り返すトラブルメイカーw
あちこちにツケが溜まっており常に借金取りと追いかけっこ。
チャームポイントはお尻!
霧の圓紫(CV.竹達彩奈)
上方落語四天王の一人。
“完全な話芸”と称されるほど正確無比な口演で大人気の女流落語家。
とってものんびり屋さんで、普段は圓雨という弟子に頼りっきり。
メトロノームでリズムを刻めばなんとか会話が可能である。
恵比寿家歌緑(CV.石田彰)
上方落語四天王の一人。文鳥の同期。
感情表現に長け、まるで登場人物が生きているような落語で人々を魅了。
愛煙家のため、体が弱め。
大黒亭文鳥(CV.諏訪部順一)
文狐の師匠で故人。大人気の落語家だった。
弟子を取らない主義だったが、突然文狐をつれてきて弟子に!
「俺の芸は文狐で終わり」という遺言を残している…
作次郎(CV.村瀬歩)
寄席“春来亭”のオーナー、「座亭」を務める。
見た目通りの丸眼鏡の優男。
揉め事は全然得意じゃないけど、ピンチのときには男らしさを発揮する。
お松(CV.相川奈都姫)
演目の間に舞台を整える「お茶子」。
男っぽいサッパリした性格で酒豪!
小糸(CV.長谷川育美)
寄席で三味線と唄を担う「下座」。
他人に厳しめな文狐からも信頼されるほどの実力者。
まめだとは“ヒミツの約束”を交わす関係…大のモフモフ好き!
らくだ(CV.梅原裕一郎)
黒駒一家のヤクザ者で若頭。
しららに救われた過去がある。
後継ぎであるしららを追って寄席へ…彼が現れたら騒動勃発の予感!?
【ネタバレあり】アニメ『うちの師匠はしっぽがない』第1話あらすじと感想
これは、人間どもを化かしまくりたい若い狸“まめだ”のお話。
「はじめまして皆々様。これまた古い話を聞いていただきます。」
満席の寄席に、大人気の女流落語家が現れます。
「これはまだ狸や狐が人間を化かしとった時代の話。“化かす”といっても、狸は間の抜けたのが多い。特に若い狸、豆狸のことを…我々は“まめだ”なんて呼ぶのですが、今日はそんなまめだの噺をひとつ!」
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“騙し騙されていいの…私のしっぽはつかませない!”のフレーズが物語とリンク。
居眠り中も、夢の中で変身術を特訓しちゃうほどにどハマり中w
少女は、いまは亡き父が暮らした大阪に行きたいと長老狸(CV.高橋伸也)に願い出ます。
「人間を化かそうなどと思わぬよう…大阪では絶対に人間に関わるでないぞ!」
大阪行きを許可したものの、父親似で好奇心旺盛なまめだを長老は心配します。
最近の人間はヤバい、もし捕まったら狸鍋にされるぞ…
早く戻るように言われながら、まめだは小舟にのって淡路を出発します!
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大正時代、すでに狸の術が人間に通用する時代ではない…
このことを、まめだは身をもって実感することになるのです!
大都会ではやくも正体がバレた!?落語家の女性との出会い!
「キャー!見てろ、人間どもを化かしまくってやる!」
残念ながら、まめだには長老の忠告が全く響いておらず。
大阪に到着したまめだは、淡路で磨いた変身術を駆使し、人間を化かしまくろうとします。
手始めに少女に化け、札束を持ってお団子屋へ!
幼い子供が大金を持ってやってきたことに不信感を抱く従業員。
念のため、お札の透かしを確認しようとすると…術が解けてお札が葉っぱに!
「狸や!」
まめだは、その場から一目散に逃げます。
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不発続きに落ち込むまめだの目前に、風に飛ばされた帽子が舞い降ります。
帽子を返すとき化かしてやろう…まめだは男に変身して帽子の持ち主に接触します。
「ボケ狸!はやく里へ帰れ…このままだとえらい目に遭うで!」
正体を見破った大黒亭文狐(CV.山村響)は、まめだを叱ります。
まめだは文狐も人間に化けていることに気づき、指摘します。
「違う!ウチはただの落語家や…」
文弧はそう言うと、去っていきました。
まめだ、初めての寄席へ…女流落語家・大黒亭文弧と劇的再会!
都会の洗礼を浴びた夜。まめだは誇らしき父のことを想っていました。
葉っぱでお金を作って、のっぺらぼうをする…
きょうまめだが試みた変身術は、全部父がやっていたもの。
輪入道に化け、大阪一の人力車と競争して勝ったと嬉しげに話していた父を思い出します。
父ちゃんみたいに人間を化かしたい!
翌日も、まめだは方々で人間を化かそうとします。
ですが、全然ダメで…まめだはしょげます。
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そこは落語を聞ける寄席、春来亭でした。
今日は、大黒亭文弧という有名な落語家が出るとあって大賑わいだそう。
落語を知らないまめだ。気がつけば寄席の中!
「ようこそのお運びで…」
喋りはじめた落語家の顔を見て、まめだは思わず声をあげます。
昨晩、あっさりまめだの正体を見破ったあの女性でした!
通天閣の頂上にて。イタズラ狸が絶体絶命!
「浪速橋の下を行き交う遊山の船。その陽気なことぉー!」
文弧が語る落語「遊山船」の世界へ。
「まるで化かされてるみたい…」まめだは秒で惹きこまれます。
「狸が化かされてたまるか!」
どっぷり浸かりそうになったまめだは、気を取り直します。
周りのお客たちは、文弧の噺に夢中!みんな笑い声をあげて楽しんでいます。
また聞いているうちに、思わずまめだも笑ってしまうのでした。
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文弧の軽快な語り口調は絶品!
刺激的な落語初体験を終えたまめだは、客がいなくなった寄席で放心状態。
気持ちよさから、変身術が解け豆狸の姿に!
そこへ、化け狸被害者の会の面々が運悪くやってきます。
大ピンチのまめだ。通天閣の頂上に逃げ込みます。
「しょうもないイタズラもここまでや!見世物小屋で死ぬまで稼いでもらうからな!」
怒る街の人たちに追い込まれ、逃げるために勢いよく通天閣の上から飛び降りたまめだ。
彼女には秘策があります。金玉をびよーんと伸ばして助かるつもり。
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涙のバッテラ…私、落語家になるっ!
このとき、まめだは失念していました…自分が雌だということを!!
気づいた頃にはもう遅い!
一度は人間を化かしてみたかったと、死を覚悟して悔やみます。
もはやこれまでか…そっと目を閉じるまめだ。
ふいに、誰かからしっぽを掴まれる感触が!
「帽子のお礼…アンタ淡路の狸やろ?神戸まで送るから、そこから船乗りな。」
空飛ぶ船で助けてくれたのは文弧でした。
「立派な術が使えるのに、どうして落語を?」と問うまめだ。
文弧は三条院の生きていることの辛さを歌う一首を用いて答えます。
「心にもあらでうき世にながらえば恋しかるべき夜半の月かな」
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それを見て、どっちが化かされているのか…と嘆く文弧が切ない。
まめだは帰りの船中で食べるようにと、文弧から大阪土産のバッテラを渡されます。
まめだは父(CV.榎木淳弥)の言葉を思い出します。
「近いうち、人間はオラたちのイタズラに付き合ってくれなくなるだろう。オラは、化け狸が人から離れて獣として暮らすことになるのが寂しいんだ…」
まめだは船に乗りませんでした。
涙を流し、バッテラをばくばくと口に放り込みながら、まめだは決意します。
「私、落語家になるっ!いつかあの人みたいな落語家になって人間を化かしてやるんだ!」
「遊山船」について。
夏の夕暮れ、浪速橋に涼みに行った喜六さんと清八さんのお話。
ふと見ると、川には豪華な夕涼みの船が行き交っている…
喜六さんは「あれは何だ?これはどうして?」と、清八さんを質問攻めに!
そうこうしているうちに、みんなお揃いの碇模様の浴衣を着たひと際ド派手な船がやってきます。
「さても、綺麗な碇の模様!」と清八さんが大声で叫ぶと…
碇模様の浴衣を着た女の人が「風が吹いても流れんように。」と応えてくれました。
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なんとも風情のある粋な答え。
「家のかかあだって、あれぐらいのこといえらぁ!」喜六さんはむきになります。
喜六さんは長屋に戻って、去年着た汚い浴衣を奥さんに着せます。
そして…「さても、汚い碇の模様!」と喜六さん。
すると、奥さんは「質に入れても流れんように。」とw
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なんともせちがない会話になってしまったというオチでしたw
アニメ『うちの師匠はしっぽがない』の次回に期待するもの
空飛ぶ船から、夜なのに明るい下界の街を眺めた文弧とまめだ…
2匹のシーンが印象的でした!
人の世の発展と共に、廃れてゆくものがある。切なく感じます。
第2話「ウチの芸、盗めるもんなら盗んでみ」では、豆狸が弟子にしてもらおうと大奮闘!
行動力は抜群なまめだですが…
彼女のうっかりな部分が、また騒動を呼び寄せちゃいそうですw