凶悪強盗組織ウォーターズを追うレストレード刑事。
立て続く敗北に、新聞は警察をゴミ呼ばわりします。こうなったら現行犯逮捕しかない!
そう意気込むレストレードは、組織を後一歩のところまで追い込みます。現行犯逮捕まであと少し。
そんな中、シャーロックから呼び出しのメールが来ます。
レレストレードは最大限の応援を引き連れてベイカー街へ向かいます。
シャーロックのもとに着いたレストレード。シャーロックは過去最大の難問に挑んでいるようでした。
頭をかかえるシャーロックに訳を訪ねるレストレードに、彼は「ワトソンの逸話が知りたい」と。
なんとワトソンの結婚式のための手紙を書いていたのでした。
大事な事件を放り出してきたレストレードはがっくり。外にはヘリやパトカーが待機していました。
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目次
【ネタバレ】『SHERLOCK/シャーロック シーズン3』第2話あらすじ・感想
ワトソンの結婚式
結婚を楽しみにするハドソン夫人。
そんな彼女に対してシャーロックは、結婚は大したものではないと言い張ります。嫉妬でしょうか。
少し部屋が広く感じるシャーロックは、ワトソンの結婚式へと出陣していきます。
なぜか新婚カップルの写真に入ろうとするシャーロックには笑いました。
そしてメアリーの付添人のジャニーンと出会います。
ワトソンとメアリーの幸せな時間が流れる中、シャーロックとジャニーンはジャニーンの恋人探しを始めます。
そんな中、かつてのワトソンの上官のショルトー少佐の参加に喜びます。
ワトソンの喜ぶ姿に嫉妬するシャーロック。
結婚パーティーは進んでいき、いよいよベストマン・シャーロックのスピーチが始まります。
話し出すシャーロックですが、言葉に詰まります。
結婚式前にシャーロックが祝電をしたらと心配するモリーがいました。
祝電を読むシャーロックを想像するハドソン夫人は爆笑です。
そして当日祝電を読み出すシャーロックの口からは『愛』や『ベイベー』など彼に合わない言葉が並び、笑いを堪えるレストレージやモリー。
ワトソンがシャーロックにベストマンを頼んだ時の話をし始めます。「素直に嬉しかった」と。
そしてワトソンについて話し出すシャーロックは、いきなり空気を読めない発言をして場を凍らせるのでした。
しかし、その後はシャーロックの素直な気持ちを聞いたワトソン含めた参加者の目には涙が溢れてきています。
ふと顔を上げたシャーロックがその光景を目にした時、「何かやらかしたのか」とワトソンに問います。
しかし、ワトソンは「何も」と言い、シャーロックをハグします。
感動的な場面に参加者も拍手喝采です。
そしてシャーロックは話を続けるのですが、ここからある一つの事件について語り出すのです。
血まみれの衛兵
新婦側の列席者が少ないというシャーロックに、メアリーは孤児だからと言います。
メアリーはシャーロックに落ち着くように言います。
結婚の準備で忙しいシャーロックは禁断症状が現れます。事件を欲しているのです。
ワトソンはシャーロックの息抜きのため、ひとつシャーロック宛ての依頼をこなすように言います。
目をつけた依頼は、ベインブリッジという青年衛兵からの依頼でストーカー事件でした。
軍服目当ての写真家はたくさんいるが、今回のは完全にそれとは違うと言うのです。
さっそく現場に向かうシャーロックたちでした。
衛兵を見張るシャーロックは、場を持たせるためにかつてのワトソンの上官ショルトーについて話し出します。
ショルトーは新兵を率いて戦場に出ますが、新兵全員を失い、そして結果的にショルトーは唯一生き残ってしまったようなのです。
ショルトーを英雄と言う者もいれば、恨みを持たれ殺されそうになったことも何度もあったようです。
そして今は、人里離れたところに住んでいると。
シャーロックになぜショルトーの話をしたのかと聞くワトソン。
シャーロックには珍しく間を持たせようと気を遣ったようだったのです。
気を遣うシャーロックに、ワトソンは「結婚後も何も変わらない」と言い、そして「僕の人生を変えたのはメアリーとシャーロックだ」と感動的な言葉を言いますが、そこにはもうシャーロックはいませんでした。
そして一言。「大馬鹿野郎!」。
最高の言葉を聞きそびれたシャーロックはというと、衛兵の列の後ろについて、中への侵入を試みていました。
そして、あっさり侵入に成功します。
一方のワトソンは、ベインブリッジの上官へ調査の旨を伝えます。
自分の部下が内密に探偵に依頼していたことを遺憾に感じる上官のところへ、ベインブリッジの死が伝えられます。
急いで現場のシャワー室に向かうワトソンと上官。
自分は医者だからベインブリッジを診るというワトソンに不審がる上官は、ワトソンを拘束するように言います。
そこにちょうどシャーロックが連行されてきます。
2人を犯人だと疑う上官でしたが、ワトソンの強い説得によりベインブリッジを診る許可がおります。
ベインブリッジの腹部には刺し傷がありました。
そして幸いなことに死んだかに思えたベインブリッジには、かすかに息がありました。
急いで応急措置を行うワトソンとシャーロックでした。
この『血まみれの衛兵』という事件を振り返るシャーロックは、この事件を自分史上最高の密室殺人事件だと語ります。
結局シャーロックは、ワトソンが人の命を救うことのできる素晴らしい人間だと言いたかったようです。
そして、シャーロックは事件のオチを言わないまま、次の話に行こうとします。
しかし、オチが気になるレストレードはこの事件のオチを聞きますが、シャーロックでもその謎は解けなかったようです。
いまだに謎のまま。さすがシャーロックに最高の密室殺人事件と言わせるだけのことはあります。
そしてシャーロックは、次の話をおもむろに始めるのでした。
カゲロウ男
独身最後の夜、新郎が同性の友人と過ごすパーティー(スタッグ・パーティー)としてお酒を呑み歩いていました。
酔っ払ったシャーロックは、そこらの男と喧嘩になります。
酔っ払った2人は、シャーロックの家の階段に2人で寝転んでいました。
そこにハドソンさんがきて一言「遅くまで遊んでくるんじゃなかったの?まだ二時間しか経ってない」と。
2人ともお酒が弱かったようです。酔っ払った2人のもとに、依頼人の女性テッサが現れます。
その女性は亡霊と食事をしたと言うのです。
その日、一緒に食事をした男性は、ずいぶん前に死んでいたようなのです。
さらに彼女は、ネットで亡霊とデートをしたという女性が集まるチャットルームを見つけたようです。
酔っ払っており、ひとつ返事で依頼を受けたシャーロックは、フラフラの状態で事件に挑みます。
さっそく亡霊の男性が住んでいたとされる部屋を調べるシャーロックとワトソンは、捜査中に寝たり、ゲロを吐いたり、ハイタッチをしたりともうぐちゃぐちゃです。
翌朝二日酔いの中で目を覚ますと、そこは牢屋でした。
レストレードの計らいで牢屋を出ることはできましたが、シャーロックは面白い事件を逃したことを後悔します。
シャーロックは亡霊の男のことについて調べていました。
これからも被害者は増えると言います。亡霊の足取りからそう判断したようです。
さらに、シャーロックは例のチャットを使って男性とデートしたことのある女性から手がかりとなりそうな5人を絞り込みます。
5人の男性に対する印象などを聞いていくシャーロックは、男は死んだ男になりすましているのではないかと考えます。
5人には共通点があると睨んだシャーロックは、「秘密があるのか」と問いかけると5人はすぐに「ない!」と言います。
どうやら5人は、1人の男と秘密を抱えている5人だったようです。それは不倫です。
この事件の結末は不倫している男が他人になりすまし、多くの女性と付き合っていたというオチだったのです。
結婚式で不倫の話をしてしまったシャーロックは後悔しますが、なんとかその場を乗り切り、話を終わらせようとするのでした。
結婚式だぞ!?
カゲロウ男の事件の話を終わらせたシャーロックは、ワトソンとメアリーの門出を祝して乾杯の音頭を取ろうとしますが、シャーロックはカゲロウ男の事件について大事な何かに気づきます。
それは、ワトソンのミドルネームです。依頼してきた女性テッサはワトソンのミドルネームを知っていました。
ミドルネームを言いたがらないワトソンのミドルネームを知っている人は限られてきます。
そしてテッサは、ワトソンが結婚を控えていることを知っていました。
シャーロックは、カゲロウ男はワトソンの結婚式の情報を得るために多くの女性とデートをしていたと推理します。
さらにシャーロックは、カゲロウ男が式に来ていると続けて推理します。式で事件が起きる。
シャーロックはスピーチをするフリをして、式場の列席者100人程度を観察しだします。
シャーロックはこの会場で殺人が起きることを確信し、レストレードに事件が起きるとメールをします。
そしてワトソンは、シャーロックの言葉から式中に誰かが殺されるということを読み取ります。
誰を殺すのかをスピーチの場を借りて推理をしだすシャーロックは、式でしか殺せない者を殺すという結論にたどり着きます。
ではそれは誰か。人とはあまり付き合わない、めったに外に出ない人間。
つまり、ワトソンの元上官のショルトー少佐です。
ショルトーがターゲットだということを本人に伝えるシャーロック。
ショルトーは身を守るため式を抜け出し、自室に行き、銃の準備をします。
抜け出したショルトーを追うため、シャーロックは彼の部屋に行こうとしますが、肝心な彼の部屋番号を忘れてしまいます。
メアリーのアシストもあり、ショルトーの部屋番号が判明し、すぐさま彼の部屋に向かいます。
しかし、少佐は部屋を鍵をし、閉じこもります。
密室殺人犯で犯行方法もわからず危険だというシャーロックに、少佐は「謎を解け」と言います。
考えるシャーロックは、答えを導き出します。
シャーロックは、「すでに殺されている」と言います。
答えはベルトに細い刃物を忍ばせ、きつくベルトを締めた際に刺さるという仕組みで、アリバイづくりも完璧だと言います。
その真実を知った少佐は「そんなに死んで欲しいなら」と言ってベルトを外そうとしますが、「ジョンの結婚式に泥を塗るのか」というシャーロックの説得に応じて部屋から出てきました。
そして医者であるワトソンが、その刺し傷を診ることに。残されたのは犯人探しです。
シャーロックは写真家を呼び出します。大きな荷物を持ってきても怪しまれず、自分の顔も映らない人間は写真家だけ。
写真家のジョナサン・スモール。
彼の弟はショルトーの部下で戦場で新兵だった弟を失っており、その中で唯一生き残ったショルトーに恨みを持っていたようです。
ワトソンとメアリーの子=シャーロック!?
結婚式後のダンスパーティーでは、シャーロックはメアリーは味覚の変化や食欲などから妊娠していることを読み取り、ワトソンとメアリーに伝えます。
「今度はシャーロックという子供ではなく、本当の子供を育ててくれ」
と言って式をあとにするシャーロックでした。
『SHERLOCK/シャーロック』シーズン3第2話ネタバレ感想まとめ
今回はワトソンの結婚式で巻き起こる殺人未遂事件が中心の話でした。
ベストマンとしてワトソンのエピソードを、2人で臨んだ事件をからめて話すシャーロック。
二つの事件のエピソードを語るのですが、二つの事件の過程や結末を話しているうちに、今回のワトソンの結婚式で殺人事件が起きることが明らかになってきます。
そしてワトソンの結婚式のため全力で事件解決に挑みます。
過去類を見ないほどの伏線に次ぐ伏線。
そんなところとそんなところが繋がるかね!?と思えるほどよくできたストーリーでした。
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