なにやら暗い面持ちでセラピーを受けるワトソン。
担当医にかかるのは今回が18ヶ月ぶりだといいます。
いったい彼の身になにがあったのでしょうか。
ワトソンは重く閉ざされた口をゆっくり開き、起きたことをそのまま簡潔に述べます。
「シャーロックが…シャーロックが死んだ」と。なぜシャーロックが…
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目次
【ネタバレ】『SHERLOCK/シャーロック シーズン2』第3話あらすじ・感想
モリアーティの裁判
様々な事件を解決していくシャーロックは、もうイギリスでは知らない者がいないほどの有名人になっていました。
ただの私立探偵から有名人になったシャーロックは目立ちすぎました。
そんなシャーロックを心配したワトソンは、小さな事件から取り掛かるように忠告します。
そんな中、モリアーティはロンドン塔の中にいました。
王室の宝物の前で音楽を聴きながら自分の世界に入ったモリアーティは、スマホひとつでロンドン塔の警備システムをハッキングします。
さらにイングランド銀行、そして刑務所の防衛システムを次々にハッキングをします。
次々に起こる事件に警察は大混乱です。
一方のモリアーティは王室の宝物を守る強固なガラスをダイヤモンドを使って砕きます。
警察が向かってきているのにも関わらず、焦ることなく、まるで踊っているかのように優雅に犯行を行います。
警察がついた頃にはどうせ姿をくらましているのだろうと思っていましたが、一番に乗り込んだ警察の目に映ったのは、王室の宝物である椅子に座ったモリアーティの姿でした。
なんと逃げることなく待っていたのです。
あっさり捕まったモリアーティは起訴され、裁判にかけられます。
一方でシャーロックは、モリアーティの裁判の鑑定人として裁判に参加することになります。
裁判の前にトイレに寄ったシャーロックの前に現れたのはキティ・ライリーという女性ジャーナリストでした。
彼女はただのシャーロックのファンのフリをして、シャーロックからネタを引き出そうとします。
そんな手口はシャーロックにはバレバレです。
彼女をめちゃくちゃに貶して、トイレを後にします。
裁判ではモリアーティのことを蜘蛛にたとえ、危険な男だといいます。
しかし、話に夢中になるシャーロックは、散々ワトソンにするな!と言われた知識のひけらかしをしてしまい、それが法廷を侮辱する行為だと判断され捕まってしまいます。
そして裁判の結末はワトソンのみで見守ることになりました。
シャーロックはその間、家で裁判の結末を推理します。
裁判の結末はシャーロックの予想通り、モリアーティの無罪で幕を閉じます。
王室の宝物に手をかけたモリアーティは無罪で釈放になります。
裁判の結末をシャーロックに伝えるワトソンは、モリアーティがシャーロックを狙うはずだと忠告します。
そしてある日、バイオリンを嗜むシャーロックの部屋に、モリアーティがやってきます。
陪審員に脅しをかけて無罪にしたのかと尋ねるシャーロック。どうやらその通りだったようです。
さらにシャーロックは自分をどのように仕留めるつもりなのかを聞きます。
モリアーティのことなので、最悪のシナリオを考えていることでしょう。
どんなセキュリティーを有するものでも簡単に開けることので、パスコードを持つモリアーティは王様気分で踏ん反り返っています。
モリアーティに隠し事など通用しません。
そんなモリアーティはシャーロックに「借りを返す」とだけ言って去っていきます。
誘拐事件
モリアーティの裁判から2ヶ月後、マイクロフトに呼び出されたワトソンは彼のもとを訪れます。
ワトソンは4人の殺し屋の写真を見せられます。
この4人は、最近二人の下宿する家の近くに越してきた者たちだといいます。
モリアーティ絡みでシャーロックを狙っているとマイクロフトは睨みます。
弟を守ってほしいと言う、兄のマイクロフト。
ワトソンは、自分の弟は自分で守れという気持ちを押し殺して返事もせずに去っていきます。
家に帰るワトソンは、玄関先で赤いシールのついた封筒を見つけます。
中にはなぜかパンくずが入っていました。
部屋の中に入ると、シャーロックとレストレード刑事たちは誘拐事件の捜査をしていました。
どうやらシャーロック指名の事件のようです。
さっそく誘拐現場の寮に行って、寮母に話を聞くシャーロックは、さらわれた子供二人の部屋の中を探索を始めます。
部屋の中に残された、さらわれた子供の残した足跡から、身長や歩幅などを導きだします。
さらに、犯人は終業式に親に紛れて侵入したと推理します。
そして、今回の犯人はセキュリティー制度の非常に高い学校の網をくぐり抜けた犯行だということから、モリアーティの仕業だと判断します。
- 白亜
- アスファルト
- レンガの粉
- 植物
- チョコレート
これらが存在する地域を探すようにレストレードに頼みます。
結局は白亜がある地域で絞り込みをかけたシャーロックが、アドレストンと特定します。
アドレストンには閉鎖された工場が並ぶ工場地帯です。
そこの工場の中にチョコレートの袋を見つけます。
ひと舐めしたシャーロックは、そこから微量の水銀を感じ取ります。
死には至らないまでも空腹で食べ続けると致死量を超えてしまうというなんとも残酷なものでした。
その工場の奥では、二人の子供が顔をチョコレートだらけにして身を寄せ合ってました。
保護した少女から話を聞こうといたシャーロックですが、シャーロックの顔を見た途端叫び出してしまいます。
すぐにシャーロックは少女から離されてしまいます。
シャーロックの推理
今回さらわれた子供たちの部屋の間取りを見たシャーロックは、月の光がよく入ってくることから、部屋に入ってこようとする犯人の影をあらかじめ確認できたのではないかと考えます。
それを踏まえた上で、スパイ小説が好きな子が取った行動を予測します。
そんなシャーロックは、ある匂いに気がつきます。それはアマニ油でした。
アマニ油によってつけられたメッセージ、そして足跡から子供の歩幅や身長を特定するシャーロックでした。
シャーロックへの不信感
今回の誘拐事件後、何やら考え込むシャーロックは、ワトソンとは別のタクシーを使って帰宅することに。
タクシーのテレビが急につきます。止めるように言うシャーロック。
その画面上にはモリアーティが出てきます。
モリアーティはシャーロックのことを昔の話に例えて話し出します。
その物語は、自分を英雄に見せるためにすべてを自作自演で行なった者が周りから疑われ、殺されてしまうという物語でした。
ちょうどその頃、警察ではシャーロックが誘拐したのではないかという疑いが出始めます。
まさに、モリアーティが語っていた物語通りのことが起きようとしています。
タクシーを止めたシャーロックは、運転手の顔を見て呆然とします。運転手はモリアーティだったのです。
タクシーを追いかけるシャーロックは、後続車に轢かれそうになります。
それを近くにいた男性に救われます。その男はワトソンが見せられた殺し屋の男でした。
そうとも知らず、シャーロックは感謝を述べ握手をしようとします。
しかし、殺し屋の男は撃ち殺されてしまいます。
ちょうどそこにワトソンが到着します。
そこに倒れる男を見たワトソンは、殺し屋の男だとシャーロックに告げます。
殺し屋が標的を助け、握手をしようとしたら殺されたという事実に、この殺し屋たちは自分を殺すことが目的ではないことに気づきます。
家に帰ったシャーロックは、些細な埃から家に監視カメラがあることに気づきます。
本棚の内側から監視カメラを見つけ出します。
それと時を同じくして、レストレードがシャーロックのもとを訪れます。
誘拐事件のことで同行してほしいということですしたが、シャーロックは同行を拒否します。
一旦帰っていくレストレードでしたが、逮捕状が出たことによって本格的に拘束されます。
何かの間違いではないのかと反論するワトソンでしたが、警視正がシャーロックの悪口を言っているのを聞いたワトソンは、警視正に殴りかかります。
シャーロック同様拘束されたワトソンは、シャーロックと芝居を打ち逃走します。
モリアーティの策略通りに逃走犯になることが癪に触るシャーロックでしたが、そんなことを言っていられる状況ではありませんでした。
なんとか追っ手から逃げ切ったかに思えましたが、まだ人の気配を感じます。
殺し屋が追って来ていると予想したシャーロックは、走ってくる車の前に飛び出します。
やはりシャーロックの予想通り追っ手は殺し屋で、体を張ってシャーロックを助けました。
二人目の殺し屋は、防衛システムのパスコードがシャーロックの家にあることを伝えますが、その瞬間撃たれて死んでしまいます。
モリアーティがわざとシャーロックの家にパスコードを残していったと考えるシャーロック。
殺し屋はそれを手に入れるためにシャーロックを守っていたのだと考えますが、なぜ殺して奪わないのかという矛盾点に到達します。
リチャード・ブルック
世間からペテン師として見られるシャーロック。
そんな風にシャーロックを追い込んだ暴露記事があるようです。
どうやらシャーロックの半生が描かれた記事のようです。
記者はキティ・ライリー。裁判所でコテンパンにした女性です。
情報源はリチャード・ブルックという人物でした。いったいブルックとは誰なのか。
シャーロックとワトソンは、キティの家に張り込み、帰ってくるのを待ちました。
帰ってきたキティにブルックの正体を尋ねます。
すると、彼女の部屋に急にモリアーティが入っていきます。
急なモリアーティの登場に焦るワトソンとシャーロックでしたが、それはモリアーティ側も同じで動揺を隠せないでいました。
しかし、モリアーティは自分のことをリチャードだと言い張り、シャーロックにモリアーティという役を演じるように雇われただけだと言い出します。
自分は子供向け番組の語り部をやっているという経歴まで偽造してワトソンを騙そうとしてきます。
記事の内容にも、このようなことが書かれており、モリアーティはみんなの心にシャーロックへの不信感を植え付けたのです。
疑心暗鬼のワトソンですが、やはりシャーロックを信じることにしたようです。
シャーロックは一人でやるべきことがあると言ってモリーのもとを訪れます。
モリーのもとを訪れたシャーロックは「君が必要だ」と言います。
一方のワトソンは、モリアーティにシャーロックの情報を流した人物はマイクロフトだと睨み、彼のもとを訪ねます。
どんなセキュリティーも突破するパスコードを持っているモリアーティを捕らえました。
拷問して情報を聞き出そうとしたようですが、何をしても情報を吐かないモリアーティに手を焼くマイクロフトは、シャーロックの情報と引き換えに情報を聞き出したという事実をワトソンに打ち明けます。
渡した情報が今シャーロックを苦しめていることに怒るワトソンに、素直に謝るマイクロフト。
モリーのいる病院で合流した二人は、リチャードの化けの皮を剥がしてモリアーティをあぶり出そうとすることにします。
考えるワトソンにハドソン夫人が撃たれて危篤状態だという電話が入ります。
しかし、シャーロックはハドソン夫人のもとへ行くことを拒みます。
今は身を隠す時期だと。仕方なくワトソン一人でハドソン夫人のもとへ行きます。
ワトソンが出ていったタイミングで、シャーロックはモリアーティからの「待っている」というメールを確認します。
シャーロックの最期
とある病院の屋上にシャーロックが現れます。
先にモリアーティは来ており、不気味な笑みを浮かべています。
シャーロックとの勝負には勝った。しかも余裕だったと言います。
さらにはシャーロックのことを凡人扱いします。
一方で、ハドソン夫人のもとについたワトソン。夫人は撃たれておらずピンピンしていました。
何か普通ではないことが起きていると感じたワトソンは、シャーロックを探しに出ていきます。
それと時を同じくして、モリアーティは自分の描くシャーロックの最後を語り出します。
人々からペテン師扱いをされ、汚名を着せられたまま自殺することが最高のエンディングと言います。
飛び降りなければ友が死ぬと。
どうやらワトソンやハドソン夫人は、知らぬ間に人質に取られているようです。
飛び降りなければ死ぬ状況に、シャーロックはビルの端に立ち、覚悟を決めるかと思いましたが、急に笑い出します。
「そんな異様な行動に今さらそんなことをしたって中止をしないぞ」
とモリアーティは言います。
この中止という言葉に、計画を止める隙があると見たシャーロックは駆け引きを始めます。
「自分が死ぬと中止の命令が出せない」と言うモリアーティは、銃で喉を撃ち抜き自殺してしまいます。
とうとう自分が飛び降りて死ぬしか友を救う方法がなくなりました。
死を覚悟したシャーロックは再びビルの端に立ちます。
そしてちょうど近くまで来ていたワトソンに電話をかけて、自分の居場所を伝えたシャーロック。
ワトソンとの距離は本当にあと少しでした。
助けに行こうとするワトソンに、これ以上は近づくなと言うシャーロック。
そして、シャーロックは自分の罪を認め、自分はイカサマだと言います。
シャーロックは自らビルの屋上から飛び降ります。
地面に叩きつけられたシャーロックは血を流して死んで倒れています。動かないシャーロック。死んでしまいます。
目の前で命を落とした友の姿に動揺を隠せないワトソンは、死体のところまで駆け寄っていきます。
悲しみに打ちひしがれるワトソン。
シャーロックが死んでからというもの、二人で同居していたアパートに帰れずにいました。
シャーロックの前で彼に語りかけるワトソン。涙を流しながら語るワトソン。
そんな彼の姿を遠くから見つめる姿がありました。
その人物は、シャーロック・ホームズです。
死んだかに思えたシャーロックは生きていました。
一体どういうトリックを使ったのでしょうか!?
何はともあれ死んだことになっているシャーロックは、今後どのような行動をとっていくのでしょうか。
『SHERLOCK/シャーロック シーズン2』第3話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
今回はモリアーティとの最終決着の回でした。
いつものシャーロックのように推理を利かして気持ちよく事件解決というシーンは非常に少なく、終始モリアーティに振り回されていました。
それだけシャーロックを振り回すモリアーティは彼のことを凡人と言い、つまらない人間だと見下します。
間違いなくシャーロックの上をいくモリアーティは、自ら命を絶つという何とも締まらない死に方を選びました。
最初から最後までサイコパス全開で、彼には全くついていけませんでした。
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