森の中で何か大きな獣に襲われる男性、そして逃げる少年。
時は流れ、その少年は青年へと成長を遂げ、かつて父親が獣に襲われて殺された森に入っていきます。
一方のシャーロックはモリを持って全身血を浴びた状態で帰ってきます。
つまらない事件だったというシャーロック。
シャーロックを満足させる事件が全くないことと、禁煙によるニコチン不足からイライラが止まりません。
そんなシャーロックのもとに、ブルーベルという兎が光って消えたという事件の依頼が届くも、まるで興味なし。
イライラは最高潮に達し、ハドソン夫人に悪態を吐くほどに。
そんな中、冒頭で出てきた青年がシャーロックのもとへ依頼をしに訪れるのでした。
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目次
【ネタバレ】『SHERLOCK/シャーロック シーズン2』第2話あらすじ・感想
遺伝子操作によって作られた獣!?
シャーロックのもとを訪れた男の名はヘンリー・ナイト。
20年前、彼の生まれたダートムアという街の森の中にある窪地で“悪魔を見た”というのです。
ヘンリーは、その悪魔が自分の父親を殺したと言うのです。
見た目は、巨大で目の赤いハウンドだと言い、そし20年経った今、改めてダートムアの窪地を訪れた際に大きな足跡を見たため、シャーロックのもとを訪れたというのです。
当初はつまらない事件だと一蹴するシャーロックでしたが、ヘンリーの使ったハウンドという言葉と、消えた父親の死体に興味を持ったシャーロックは依頼を引き受けます。
ダートムアにはバスカヴィルという軍の研究施設があり、そこで遺伝子の実験や動物を使った化学兵器の実験をしており、そこで遺伝子操作によって作られた犬が巨大なハウンドになったのではないかとヘンリーは推測。
その事実を確かめるべく、さっそくダートムアへ調査に迎うシャーロックとワトソン。
ダートムアは、ハウンドの出現を観光利用しているようです。
住人はハウンドのことを知っているも、恐怖ではなく逆に感謝しているようにも感じます。
そして二人は、バスカヴィル周辺を調べることにしました。
施設の周りは地雷原になっており、一般市民が簡単には入れないようになっています。
一方で、ヘンリーはセラピストのモーティマーの診断を受けていました。
ヘンリーは過去の記憶が徐々に蘇ってきており、とある単語がうっすら浮かび上がってきます。
『LIBERTY』と『IN』の2単語です。
これが何を表すのか頭を悩ますヘンリーでした。
場面は聞き込みをするワトソンとシャーロックに戻ります。
聞き込みによると、町はハンターなどがハウンド目当てで来たりと、ハウンドのおかげで観光業が潤っているようでした。
その中でも、唯一ハウンドを見たという男・フレッチャーに目をつけるシャーロック。
シャーロックは、彼に本当にハウンドを見たのかと疑ってかかります。
事実をはぐらかそうとするフレッチャーは、シャーロックの口車に乗せられ、とある情報を話します。
フレッチャーの友人は軍に勤めており、バスカヴィルで馬並みにでかいネズミなどを見たと言っていたと聞きます。
そして、フレッチャー本人も巨大な足跡の型をシャーロックに見せると、シャーロックの顔色は一気に変わりました。
どうやら本気になったようです。
シャーロックの推理
依頼に来たヘンリーの服装や話から推理をしました。
セラピストのアドバイスから悪魔と向き合うために窪地に向かったヘンリー。
セラピストの元に戻ることなくそのまま朝イチの電車に乗ってシャーロックのもとに来たということは大きな事件があった。
そして電話番号の書かれたハンカチを持っていたヘンリーは電車で女性と出会い、電話する気でいた。
そして今、電話番号の書かれたハンカチで鼻をかんでいるため電話する気はなくなった。
口元につくケチャップは、電車で食べたサンドウィッチのものだ。
そして今にもタバコが吸いたくてうずうずしている。
と心情から自分が食べた物まで完璧に当てられたヘンリーは、シャーロックの実力を認めるのでした。
バスカヴィルへの侵入
マイクロフトからくすめたマスターカードを使って軍の施設に入るシャーロックとワトソン。
20分もしたら異常に気づくだろうと言うシャーロック。
タイムリミット内にヒントを見つけることができるのでしょうか。
政府の視察を理由に、ラボ内を見て回るシャーロックたちは、ある女性研究者の元へたどり着きます。
彼女の名はステイプルトン博士。
ステイプルトンという名に聞き覚えのあるシャーロック。
そうです、序盤で光る兎の失踪事件の依頼をしてきた人物と同じ名前でした。
その依頼人はステイプルトンの娘からのものだったようで、それに気づいたシャーロックは、博士に兎のことについて問い詰めます。
娘に会ったのか?と驚く博士でした。
そうこうする間に20分経ち、予想通り異常に軍が気づき始めます。
その動きに感づいた二人は一目散に施設を去ろうとするも、バリモア少佐が行く手を阻みます。
緊急サイレンの中、ピンチを迎える二人に救世主が現れます。
シャーロックのことをマイクロフトと呼ぶ研究員・フランクランド博士が現れます。
彼はシャーロックとワトソンの存在を知っていながらも庇ってくれたようです。
博士はシャーロックとワトソンのブログのファンだったようです。
博士が出口まで送ってくれることになりました。
博士はシャーロックたちがヘンリーのことでダートムアに来たことを知っていたようです。
何はともあれ、窮地を救ってくれたフランクランド博士に感謝です。
シャーロックの推理
冒頭で出てきたブルーベルという兎の失踪事件の依頼。
依頼主はステイプルトンという女性でした。
その依頼を蹴ってダートムアに向かったシャーロックですが、偶然にもステイプルトンという名の博士と出会います。
ブルーベルについて尋ねるシャーロック。依頼人は博士の娘だったようです。
その結果、ブルーベル失踪事件を偶然にも解決するのでした。
人体実験としてブルーベルに薬を飲ませ、その薬が発酵作用があり夜に光った。
そして、実験のために博士がラボへ連れて行った。
という事件だったようです。
ハウンドに怯えるシャーロック
ヘンリーの家を訪れるシャーロックに、ヘンリーは思い出した二つの単語を伝えます。
さすがのシャーロックもこれだけのヒントでは何も掴めなかったようです。
そしてシャーロックは、再び現場に行って襲われるか試そうと言います。
怯えるヘンリーですが、解決には獣の巣穴を見つけることが大事だと言って夜の森へと出て行きます。
ガンガン進んでいくシャーロックとヘンリーに対して、ワトソンは遠くの方から謎のモールス信号をキャッチします。
その信号は、“U・M・Q・R・A”というものでした。
意味を考えるも分からないワトソン。完全に二人とはぐれてしまいました。
そんなワトソンに迫り来るハウンドの声。
声に追われるように逃げていくワトソン。
一方で、シャーロックとヘンリーにも同じく危機が訪れていました。
窪地にいた二人はハウンドを見たのです。
襲われることはなかったもののハウンドを見たヘンリーは、ハウンドの存在に喜びます。
一方のシャーロックは見ていないの一点張りです。
しかし、明らかに様子のおかしいシャーロックをワトソンが心配して話し相手になります。
シャーロックはいつものような冷静さはなく完全に動揺していました。
そして、ワトソンに自分はハウンドを見たと存在を認める発言をします。
グラスを持つ手が震えるシャーロックに落ち着くように言うワトソン。
ワトソンの言葉に、自分は冷静だと言い張るシャーロックは、周りの人間の推理を始めます。
そしてシャーロックは、放っておいてくれとワトソンを突き放します。
シャーロックのもとを離れたワトソンは、再び同じ場所からモールス信号をキャッチします。
その光の発信源には車が止まっており、そこでは若者のカップルが車の中で夜の営みを行っているだけでした。
モールス信号には何の意味もなかったようです。
そして、シャーロックからヘンリーのセラピストのモーティマーを調べるようにとメールが届きます。
モーティマーと話すワトソン。
ヘンリーの父親のことを聞いてる最中に、フランクランド博士が割り込んできて調査がおじゃんになってしまいます。
翌朝ヘンリー宅を訪れるシャーロックは、なぜ「ハウンド」と呼ぶのかをヘンリーに尋ねるも希望通りの答えは返ってきませんでした。
昨夜の自分の異常な状態に疑問を抱くシャーロック。
ワトソンの何かからヒントを得たシャーロックは『HOUND』がキーワードになることに気づきます。
シャーロックの推理
ハウンドを見たショックからかワトソンに落ち着けと言われ、自分が冷静であることを証明するために隣に座っていた親子の推理を始めます。
母親からのプレゼントであるサイズの合っていないセーターを着ている息子。
そして、母親の皿よりも小さい皿の息子はお金をなるべく使いたくないが母親の機嫌は取りたい。
これらの情報から母親にお金を借りるために母親の機嫌を取っている。
と推理するのでした。
シャーロックの実験
休暇でたまたまダートムアに来たレストレージ警部がやってきました。
そこにシャーロックとワトソンが現れます。
ワトソンの調べによると、ベジタリアンを謳っているお店が、ある時期からたくさんのお肉を仕入れていることに気づきます。
レストレージの警部という立場を利用して、店主に事情聴取をします。
この件の真実は、店主は犬を飼っており、その餌として肉を仕入れ始めたということです。
しかし、体も大きく、暴れん坊なペットを飼いきれなくなった店主は森に放してしまったのです。
それがハウンドの正体だというワトソンでしたが、シャーロックは自分が見たハウンドとは特徴が違うと言います。
シャーロックは再び施設へと向かいます。
シャーロックはバリモア少佐に、ワトソンはハウンドを探すために別行動を取ります。
ラボを探索するワトソンは奥に入ると、いきなり強い光を浴びます。
そして、ラボ内は真っ暗で完全に閉じ込められてしまいました。
焦るワトソンは、ハウンドの声に怯え出します。
シャーロックに電話するも繋がりません。
恐怖に耐えかねたワトソンは、動物を閉じ込めるための檻に自ら入ります。
するとシャーロックから電話がかかってきます。
恐怖のあまり我を忘れるワトソンはシャーロックにひたすら助けを求めます。
シャーロックは「落ち着いて何が見えるか教えろ」と言います。
目の前にはハウンドの影が…恐怖も最高潮に達します。
終わったかに思えたワトソンでしたが、現れたのはシャーロックでした。
ハウンドがいるはずだと怯えるワトソンに、ハウンドなどはいないというシャーロック。
薬で不安を煽られ、自分の中で作り出したハウンドの幻想に怯えていただけだと言います。
ではどうやって薬が体内に入ったのかを調べ始めたシャーロックは、ステイプルトン博士の研究道具を借りて、ヘンリーの家にあった砂糖を調べます。
シャーロックは、コーヒーを飲む際に砂糖を入れないワトソンのみが、初日に窪地に行った際にハウンドを見なかったという事実に疑問を持っており、砂糖に薬が含まれていたと睨んだようです。
そのため、わざとワトソンの飲むコーヒーに砂糖を入れて、わざとワトソンをラボに閉じ込め実験をしました。
しかし、解析の結果、砂糖には何も含まれておらず捜査はふりだしになります。
記憶の神殿に入るシャーロックは、すべての情報を脳内で整理し出します。
そして導き出されたワードが三つ。
- 『LIBERTY』
- 『INDIANA』
- 『H・O・U・N・D』
シャーロックの推理
自分たちに幻覚を見せているのは薬のせいだと睨むシャーロック。
そして、その薬はヘンリー宅にあった砂糖なのではないかと。
薬が砂糖に含まれていることを証明するために、ワトソンのコーヒーにわざと砂糖を入れます。
そしてワトソンを罠にはめ、砂糖に含まれるであろう薬の有無を調べようとします。
ワトソンは幻覚を見ますが、砂糖には薬は含まれておらず、シャーロックの推理は外れてしまいます。
プロジェクト・ハウンド
記憶の神殿から情報を引っ張り出してきたシャーロックは、アメリカ軍の過去廃止になった実験プロジェクト・ハウンドを思い出します。
このプロジェクトは、薬によって人の不安などを増幅させ、精神から削っていくという科学兵器を作り出すというものです。
研究情報を引き出そうと軍の情報にアクセスしようとしますが、ステイプルトン博士のアクセス権では限界があり、情報をすべて見ることができません。
最高アクセス権はバリモア少佐が持っているようで、彼が設定したパスワードが必要です。
バリモアの性格や管理室にある写真からパスワードがマリーであると解明します。
さっそくアクセスに成功するシャーロックは、研究に携わった五人の研究員の名前の中にフランクランド博士の名前があることに気づきました。
シャーロックはフランクランド博士がプロジェクトの廃止に納得できず、実験を続けていると推理します。
フランクランドに話を聞きに行こうとするワトソンのもとに、モーティマーから正気を保てなくなったヘンリーが窪地に出て行ったと報告を受けます。
ヘンリーがこの事件の鍵を握るため、シャーロックたちはヘンリーのもとへ向かいます。
窪地に着いたシャーロックたちは、自殺をしようとするヘンリーを発見し、シャーロックはなんとかそれを止めます。
しかし、ヘンリーは思い出した過去を受け止めきれず、今にも命を絶ちそうなくらい弱りきっています。
シャーロックはヘンリーの過去の記憶を邪魔に思う者が薬を使って、ヘンリーの記憶を錯乱させたと言います。
全力で記憶を辿るヘンリー。徐々に当時の記憶を蘇らせていきます。
あと少しのところで、巨大で赤目のハウンドが姿を現します。
ハウンドは野に放たれただけの犬なのですが、薬によって幻覚を見せられている一同。
ハウンドを銃で撃つワトソン。ハウンドは倒れます。
どこから薬を摂取したのか。
霧に目をつけたシャーロック。
この窪地は薬の散布の中心地であり、霧に薬を含ませて散布する計画もあったことに気づくシャーロックたちの前に、ガスマスクを被ったフランクランドが現れます。
そのマスクを無理やり外したシャーロックの目に映ったのはフランクランドではなくモリアーティでした。
モリアーティーの幻覚を見たシャーロック。彼に恐怖を覚えているようです。
正気に戻ったシャーロックの目には、モリアーティーではなく、やはりフランクランドが映っていました。
ヘンリーの父親を殺したのはフランクランドであり、その時の恐怖から記憶が乱れてしまったヘンリー。
ヘンリーの記憶の回復を恐れるフランクランドは、薬を使って記憶を見出し続けていたようです。
当時のことを完全に思い出したヘンリーは、怒りをフランクランドにぶつけます。
しかし、タイミング悪く倒れていたハウンドが目覚めてしまいます。
その混乱に乗じてフランクランドは逃げてしまいました。
逃げるフランクランドが踏み入れたのは地雷原でした。
地雷を踏んでしまったフランクランドは死を覚悟し、爆死します。
シャーロックの推理
記憶の神殿から出てきたシャーロックは『HOUND『LIBERTY』『INDIANA』の三つの単語から、
アメリカのインディアナ州リバティで行われたプロジェクト・ハウンドを導き出す。
その研究者の中にフランクランドがいる。
廃止になったプロジェクトを諦めきれないフランクランド。
廃止した実験の続きをしていることがヘンリーの父親にバレたフランクランドが殺した。
ヘンリーは当時の記憶を恐怖から捻じ曲げて記憶していた。
ヘンリーを殺すと事件が公に出てしまう。
窪地に散布した薬によってヘンリーの記憶を混乱させ続けた。
と事件の真相を解明したのでした。
モリアーティの釈放
場面は一気に変わり、牢屋に監獄されるモリアーティに移ります。
マイクロフトの釈放の一声で、モリアーティはロンドンの街に放たれてしまいます。
モリアーティが投獄されて行った牢屋の壁には、無数の『SHERLOCK』の文字が描かれており、異常なシャーロックへの執着心を覗かせるのでした。
『SHERLOCK/シャーロック シーズン2』第2話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
基本的に抽象的なものを信じないシャーロックですが、今回は実際にハウンドを見たということもあり、ガチガチに怯えてしまいます。
グラスを持つ手は震え、心配してくれる親友のワトソンにさえも突き放してしまう怯えっぷり。
シーズン2第1話と同様に初めて見るシャーロックの姿は新鮮でした。
しかし、最後は持ち前の推理力で事件を解決するのですが、徐々に人間らしさが出てきたシャーロックの今後に目が離せません。
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