教師の田邑(渡辺翔太)は、弥生(林芽亜里)に対する気持ちと由美子(北香那)を忘れたくない気持ちを整理できず、教師を辞めることを決めます。
責任を感じた弥生は田邑に辞めないようにと懇願しますが、田邑から言われたのは意外な言葉で・・・。
由美子と幸せな結婚生活を送っていた田邑は、ある日、一本の電話によってどん底に突き落とされることになります。
目次
ドラマ『先生さようなら』 前回振り返り
田邑(渡辺翔太)は、これ以上弥生(林芽亜里)と関わると由美子(北香那)を忘れそうで怖いと思い始めます。
そんな田邑の気持ちに気づいた美紗子(深尾あむ)は、由美子を忘れたら許さないと釘を刺します。そして夏休み中の田邑の誕生日、弥生が学校に会いに来て・・・。
由美子と付き合い始めた大学生の田邑は、必死に教職を取り由美子と結婚し幸せな生活を送っていました。
【ネタバレあり】ドラマ『先生さようなら』 第9話 あらすじと感想
白石からの告白
弥生(林芽亜里)への気持ちを認められない田邑(渡辺翔太)は、「もうやめてくれ」と弥生を遠ざけてしまいます。
フラれたと思った弥生は、学校の入り口で泣き崩れてしまいました。
そこへ、白石(中村嶺亜)が現れます。
事の顛末を聞いた白石は、「好きという気持ちをもらったら嬉しいことだけれど、一方的な行為になるのか・・・」としばらく考えた後、弥生の方に向き直ります。
「俺、城嶋のことが好きだよ」
白石は、いつか弥生に本当に好きになってもらうように頑張るので今すぐ答えを出さないで欲しいと言いました。弥生も、それを受け入れました。
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一方、弥生への気持ちと由美子(北香那)を忘れたくないという気持ちに整理がつけられない田邑は、教師を辞めると言い出します。
それを聞いた児玉(須賀健太)は、由美子が亡くなってからも踏ん張って教師を続けて来たのに、しっかりしろと田邑を叱ります。
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田邑は、教師として大人として最低なのはわかっています。
「でも、もう何も考えたくない。」
ただ、弥生のことを好きだという気持ちはどうしても認めたくありません。
あの日
深夜に1人嘔吐する田邑。
朝、出勤した田邑は、美術準備室で高校の時に初めて描いた由美子のデッサンを破ってしまいます。
田邑は、止まった時間の中から抜け出す勇気が持てないでいました。
新婚生活を送る田邑と由美子は幸せの絶頂にいました。
一緒に笑って、一緒に食事をして・・・これが人生なんだと安心しきっていました。
ところがある日、定時に帰ると言っていた由美子がなかなか帰って来ません。
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すると、一本の電話がかかってきました。それは、警察からでした。
一緒にいた美紗子(堀尾あむ)と警察に向かった田邑は、眠ったように動かない由美子の遺体と対面します。
由美子は道路に飛び出した子供を助けようとして、バイクにはねられたとのことでした。
突然最愛の妻を失った田邑。でも、葬儀の時もその後も、3年間田邑は泣けませんでした。
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辞めないで
2学期になり、弥生のクラスは一気に受験モードに突入しました。
弥生は田邑への思いを捨てきれずに、まだ立ち止まったままでした。
「好きな気持ちはどうしたらなくせるんだろう」
一方、退職届を提出した田邑は、稲毛(片桐仁)に生徒たちの進路対策を委ねました。
稲毛は「生徒を置いて辞めるのは間違っている」と反対しますが、田邑は「後任の教師が決まるまではしっかり努めるので」と頭を下げました。
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田邑が辞める気でいると知った弥生は、急いで美術室に向かいます。
そこで、由美子の絵が破かれているのを発見しました。
放課後、田邑の姿を発見した弥生は田邑を呼び止め「私がいなくなりますから、先生は辞めないで!」と必死で訴えます。
すると、田邑は意外な返答をしました。
「腹減らない?」
田邑は弥生を食堂に連れて行きました。
自分と2人きりでいていいのかと弥生は気にしますが、田邑はもうどうでもいい様子。
食事をしながら田邑は、自分の場合は自分のせいで由美子は教師を辞めたけど、弥生は本当に悪くないと言います。
「これは僕の問題だから」
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弥生は、先生と2人きりで出かけることや食事をすることはきっとこれで最初で最後だろうと思いました。
それは泣きたいような切ないような気持ちで、胸が張り裂けそうになります。
でも、同じくらい先生と2人でいることが嬉しくてたまりません。
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田邑の告白
夜も迫り、そろそろ帰らなければならない時間が近づいてきました。
でも、弥生はまだ「先生さようなら」と言いたくありません。
「もうちょっとだけいいですか?」
2人はベンチでもう少しだけ話をすることに。
弥生は、2年生の時に何故自分に声をかけてくれたのかと聞いてみます。
田邑は「退屈そうな顔をしているなと思ったから」と答えました。
「自分がそうだったから」
かつては弥生もそうでした。
でも今は違います。もうクラスの皆は将来に向かって進み始めています。
弥生は、一緒に過ごすというのは奇跡みたいなことだと感じ、それを大切にしたいと思っていました。
「先生も大切なものを捨てちゃダメですよ」
弥生は、スケッチブックを田邑に渡します。
スケッチブックを開くと、補修された由美子の絵が挟んであります。
弥生は田邑のデッサンの中でこの絵が一番好きだと語ります。先生の思いがすごく伝わるからです。
田邑はスケッチブックをめくりながら、あの頃はいつでも描けると思っていたと語り始めます。
田邑は由美子と過ごすことがありふれた日常としか思っていませんでした。
「大切だった・・・。」
すると、あの日から出なかった涙がとめどもなく溢れてきました。
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弥生は、由美子を好きだという気持ちを大切にしていて欲しいと伝えます。
そしてやっぱり先生が辞めるのはおかしいと改めて思いました。
「私が先生の日常を壊すのは嫌です!」
涙が溢れてたことで、言ってはいけない思いも溢れ出した田邑は・・・。
「違う。僕が、君を好きなんだ。だから、もうダメなんだ」
好きな人に好きと言われたらどんなに幸せだろうと思っていた弥生。
だけど、その嬉しい気持ちは一瞬で、今あるのは苦しい思いだけです。
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「先生、さようなら」
弥生は再び田邑の前から去って行きました。
ドラマ『先生さようなら』 第9話 感想&まとめ
どんなにやめようと思っても、どうしても惹かれ合ってしまう2人。
田邑先生は、弥生のまっすぐな思いに触れ、由美子を亡くしてから一度も出なかった涙を流すことが出来ました。
それと同時に弥生を好きだという気持ちも溢れてしまいます。でも、2人はまだ教師と生徒の関係です。
責任を感じた弥生は田邑先生の前を去りました。先生は学校を辞めるのでしょうか?2人の関係はどうなるのか? 次回はいよいよ最終回です!