幸田もも子原作の人気コミックが竹内涼真と浜辺美波のダブル主演で映画化!
底抜けに明るくてポジティブな主人公が“好き”にまっすぐ爆進する姿に元気をもらえる作品です。
- ラブ3コメ7の割合なテンション高めの学園ラブコメディ
- 少女マンガ原作なだけあって二次元感の強めな作品だと思います
- ドライな先生が不意に爆笑するギャップとか、ハイな女子高生が健気になるギャップが好きな人には刺さるはず
それでは『センセイ君主』をネタバレありでレビューします。
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目次
『センセイ君主』作品情報
作品名 | センセイ君主 |
公開日 | 2018年8月1日 |
上映時間 | 104分 |
監督 | 月川翔 |
脚本 | 吉田恵里香 |
原作 | 幸田もも子 |
出演者 | 竹内涼真 浜辺美波 佐藤大樹 川栄李奈 矢本悠馬 佐生雪 新川優愛 福本莉子 |
音楽 | 得田真裕 |
【ネタバレ】『センセイ君主』あらすじ
失恋記録更新中に運命の出会い…かと思いきや。
高校生になれば自然に彼氏ができると思っていた佐丸あゆは(浜辺美波)は明るく元気でちょっとバカ、よくも悪くも何事にも全力投球な女子高生です。
現実は厳しく現在失恋記録更新中。
年齢イコール彼氏いない歴を更新した日、親友のアオちんこと中村葵(川栄李奈)に電話で愚痴を聞いてもらいながら牛丼をヤケ食いしていました。
お会計は4360円で財布の中身は小銭だけ。
頼みの綱のアオちんには電話の向こうで「原稿の締め切りが近いから」と冷たくあしらわれ、どうにもならずに困っているとスッと自分の会計と一緒に支払ってくれた男性がいました。
名乗りもせず、お礼もいらないと言って去って行ったイケメンのイケ過ぎている対応に失恋の悲しみも吹き飛んだあゆは。
数日後、いつもの調子に戻った新学期の始まりの朝、担任として教室にやってきたのは“この前のイケメン”、数学教師の弘光由貴(竹内涼真)でした。
運命の出会いだと舞い上がるあゆでしたが、弘光先生は生徒に向かって「お互いに多くのことを求めずにいきましょう」などと教師らしからぬ言葉を平気で吐くドライで冷静なひねくれ者でした。
放課後、あゆははアオちんと数学準備室に牛丼のお金を返しに行きました。
からかい半分のアオちんの言葉がきっかけで、あゆはの恋の相談を聞いてもらうことになります。
先生から「どうして彼氏が欲しいのか」と聞かれたので、あゆはは「イチャイチャしたいから」だと答えました。
すると先生は手元にあった紙の裏に“イチャイチャしてくれる人募集”と書いて「これ背中に貼って歩いてたらいいんじゃない」と言いました。
突然の告白!突然の彼氏!
先生から参考にならないアドバイスをもらった直後、帰ろうとしたあゆははロッカーの中にラブレターが入っているのを見つけました。
そして去年同じクラスだった小林くんと付き合うことになります。
しかし初デートは思ったようなときめきを感じられないものでした。
私服のセンスが微妙なところとか、カラオケの音程が外れてるところとか、手汗がひどいところとか、嫌なところばかり気になってしまって“恋”のカケラも感じられなかったのです。
あゆはは小林くんのことを何とも思っていなかったので、付き合ってから好きになろうと安易に考えていたのですが、全然そんな気持ちになれませんでした。
翌日、素直に小林くんにゴメンナサイしたあゆはは噴水に突き落とされて「クソ女」呼ばわりされてしまいました。
噴水の中で茫然としているあゆはに先生が手を差し伸べました。
一部始終を見ていた先生は「楽しようとしてるからだよ。好きな人、楽して作ろうとしたでしょ」と淡々と説き伏せました。
そしてトドメに「漫然と生きるのをやめたらどうか」と言いました。
悔しかったあゆはは先生と関わらないようにしようと決めます。
半径1メートル以内に近づかずに学校生活を送ると決めたその日、あゆはは運悪く日直でした。
日直は数学ノートを集めて先生のところに持って行かなければならず、数学の準備室に行くと、クラスの恋愛戦闘力高めな女子2人が先生を囲んで持て囃しているところにバッティングします。
その様子を影から見ていたあゆはは、女子2人の猫撫で声にもなびかず恋愛戦闘力をガンガン削っていく先生がイケメンの皮をかぶった鬼だということに気が付きました。
やっぱり関わりたくないと思いつつも他愛ない話をしている最中、あゆはが全力で金八先生の物真似をしたのを見て不意に先生が爆笑しました。
vito
ノンストップ大爆走の恋が始まる
あゆはは“見ない、しゃべらない、考えない”という先生を好きにならないための三カ条をノートに書いて徹底しようとしましたが駄目でした。
結局「先生のタイプの女になる、絶対絶対先生を落としてみせるからこうご期待です!」と鼻息荒めに告白してしまい、先生はというと「絶対落ちませんから」と相変わらずドライに言うだけでした。
ハイパー前向きなあゆはは全方向に間違った手段でイメチェンしてみたりしますが、当然のごとく先生には響きません。
そんななか幼馴染の澤田虎竹(佐藤大樹)の言葉をきっかけに、好きな人が喜ぶことをしようと思い立ちます。
授業の始まりに先生より先に教科書のページをクラスのみんなに言ったり、授業のあとでおしぼりを渡したり、車を洗ってあげたり、やっぱり少し間違った方向性で頑張ってしまうあゆはは、先生に引かれている自覚はありました。
ある日、芸術祭の催しでクラス対抗合唱コンクールをすることになります。
実行委員を選出しなければならないのですが誰も立候補せず、先生が「困りましたね」と呟いたのがあゆはの耳に入ってきました。
困っている先生を助けたい一心であゆはは虎竹を巻き込んで実行委員に立候補しました。
立候補しておいてなかなか課題曲を決められないあゆはと虎竹を見かねて、週末に先生が楽器屋さんに2人を連れて行きます。
実はひそかにあゆはに想いを寄せていた虎竹は、先生と1対1になったタイミングで釘を刺し1人で先に帰ってしまいました。
最強のライバル出現!?
虎竹が帰ってしまい、あゆはと先生は2人でピアノのコンサートを見に行く事になりました。
急遽とったチケットだから先生とあゆはは少し離れた席に座ります。
一曲弾き終えてピアニストの柴門秋香(新川優愛)は挨拶し、「今回フランスから帰国したのは古い友人に伝えたい事があったからです。この曲をユキちゃんに送ります」と言ってJUDY AND MARYのOver Driveを弾きました。
帰りの車の中で先生はその曲を流して聞いていました。
Over Driveを気に入ったあゆはは、合唱コンクールの課題曲をこれに決めました。
クラス一丸となって練習に励む日々のなかで、あゆはは先生に“芸術祭の後夜祭でやるプロジェクションマッピングの前でキスしたカップルは永遠に結ばれる”という伝説の話をしました。
話の途中、先生が走り出し、その先には柴門秋香がいました。
秋香は怪我で入院している教師の代わりに臨時で、2週間だけの期間限定で赴任してきたと言います。
先生とは留学先も同じで、アパルトマンも近かった秋香は女子力が高くインスタのフォロワーも多く気遣いも満点のパーフェクトウーマン。
あゆはは、秋香がコンサートで言っていた“古い友人のユキちゃん”は先生のことだと勘付いてしまいます。
嫉妬に狂ったあゆはは数学準備室に行って、秋香もいる中で思いの丈を先生にぶつけました。
その日の帰り、あゆはが牛丼屋にいると先生がやってきました。
そして2人で歩く帰り道、先生は秋香とはただの幼馴染なだけだと言いました。
あゆはが真っ向からぶつかってきたから、自分も返すのが筋だと思ったのでした。
好きな人に幸せになって欲しいという気持ち
そんな折、芸術祭で使うプロジェクションマッピングのプロジェクターが一つ壊れてしまうというアクシデントが発生します。
残っているプロジェクターでどうにか上手くやれないか計算するのは先生の得意分野です。
教務室であゆはがそれを眺めていると、隣に秋香がやってきました。
そして先生が数学の研究者として将来有望だったという話をして、「ユキちゃんを連れてフランスに帰る。彼にふさわしい場所に」と言いました。
そして芸術祭の合唱コンクール本番。
あゆはは元気がないままでした。
先生の指揮と秋香のピアノで発表したOver Driveの途中、あゆはは先生とのことを思い出して泣きながら歌いました。
後夜祭のプロジェクションマッピングが始まった時、先生はあゆはを探していました。
秋香に引き留められましたが「目が離せない奴がいる。この気持ちに向き合うって決めたから」と言って走り出しました。
あゆはは数学準備室にいました。
先生が素直な気持ちを伝えようとしたところで、あゆはは言葉をさえぎって自分の気持ちを伝え始めました。
「先生の事が大好きだけど、もうこれで終わりにする。先生が夢を途中で投げ出す人だと知って冷めちゃった」と嘘をつき、フランスに帰るべきだとまくしたてて逃げるように準備室を後にしました。
先生に幸せになって欲しいあゆはは、数学の話をしている先生が幸せそうだから、フランスにいれば幸せだと思って自分の気持ちを諦めようとしたのです。
先生はそれをあゆはがしたためていたノートを見て知り、退職届を出しました。
先生の“解けていない問題”
合唱コンクールであゆはのクラスは準優勝しました。机にトロフィーを置いて眺めているとアオちんが慰めてくれました。
先生はフランスへと旅立って行きました。
一年半後。
先生は数学のノーベル賞ともいわれるフィールズ賞を受賞し、テレビからは会見の様子が流れていました。
あゆはは卒業式を終え、帰ろうとロッカーを開けるとノートが入っていました。
先生への想いをしたためていたそれは、芸術祭の時に虎竹に処分しておいてほしいと渡したものでした。
そこには先生の筆跡で、先生の素直な言葉がたくさん書かれていました。
最後に「数学準備室に来てください」と書かれているのを見てあゆはは走り出します。
準備室には先生がいて「卒業おめでとう」と言いました。
数学が大好きで名誉ある賞まで受賞した先生は、まだ解けてない問題があるから来た、と言います。
逃げていたもの全部にケリをつけたし、もう先生でもないから、と。
あゆはがノートに書いていた理想のファーストキスの再現…の代わりに“たいへんよくできました”のスタンプをほっぺに押してくれました。
【ネタバレ】『センセイ君主』感想
ギャグが強いけどキュンはある
お、思ってたのと違った…!!
ギャグ色が濃すぎてキュンが響かないとかいうまさかの展開でした。
vito
でも!!終始ふざけているわけでもないし、先生の幼馴染・秋香の登場にモヤモヤしたりもするし、ハマる人にはハマると思います。
ストーリーとしては起承転結くっきりしていて見やすいから面白いとも思います。
vito
それにしたってどうしてこう格好良い先生っていうのは眼鏡をかけているんだろうか。
あゆはみたいにまっすぐ純粋に誰かを好きになって爆走することができたら楽しいだろうなぁ。
vito
誰かを好きになる事ってイイな、とか、素敵だなって思える作品だと思いました。
「センセイ君主」好きな場面
突然の雨with雷のおかげであゆはが先生の家に行く場面で、宿題を解けたごほうびをちょうだいちょうだいってねだる場面があるんですけど。
vito
先生のひねくれ者的な性格がよくわかるところだと個人的に思うんですけどね?
ちょっとでも可愛いと思ってる相手にするポンポンではなくて、割と雑めにハイハイよしよしみたいな感じでするのがとても良いんです…ぜひその目で確かめて頂きたく…。
あとは芸術祭のくだりで先生がピアノを弾く場面があるんですけど、3歳からピアノを習ってたってドヤ顔で言う先生が弾く「翼をください」のヘタさ加減。
話の流れとしてはギクシャクした生徒たちとの距離感を詰めるためにわざとヘタに弾いただけかもしれないけど、ぐっときました。
vito
そこから繋がる場面でのあゆはの「今日も先生と会えないと思ってたから何ていうか、やばいです」っていうセリフとか表情とかも、すんごい可愛い。
本当に本当にまっすぐで、時に間違った方向に突っ走ったりもするけど全力で大好きを伝えてくるあゆはは全編通してずっと可愛い。
vito
『センセイ君主』まとめ
ここまで『センセイ君主』をネタバレありでレビューしてきました。
- 一息ついている暇もないくらい突っ走って行く系のストーリーが好きな人向け
- なぜならば物語を振り回していく佐丸あゆはが息つく間もなく全力で爆走する物語だからです
- しんみり系のラブストーリーよりコメディ色強めの方が好き!っていう人は絶対見た方が良いです!
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